冷蔵庫の「パーシャル」とは?「チルド」の違いを徹底比較!それぞれで保存するべき食材も紹介

ライター:UP LIFE編集部
2024年7月5日
食・レシピ

冷蔵庫にはパーシャル室やチルド室などがありますが、どのように使い分けるのかご存じでしょうか。ここでは、いまいち分かりにくい冷蔵庫のパーシャルとチルド、それぞれの違いや、冷蔵室、冷凍室、野菜室との使い分けについてご紹介します。違いを知って上手に活用しましょう。

「パーシャル」と「チルド」の違いは細かな温度にあり!それぞれの仕組みや特徴も解説

写真:パーシャル室のイメージ

一定の容量以上の冷蔵庫だと、パーシャル室やチルド室が設けられていることがあります。何となく使っている方もいるかもしれませんが、実は全く違うものなのです。
その大きな違いは「温度」にあります。パーシャルは「約−3℃」、チルドは「約0℃」と細かい違いですが、この微妙な違いを知ると毎日の調理や食材の保存に大いに役立ちます。それぞれ詳しく見ていきましょう。

「パーシャル」の温度は約-3℃!微妙に凍結させた状態にして保存する

約-3℃微凍結パーシャル シャワー冷却 断熱壁で温度をキープ 食品をすばやくムラなく冷却 (パーシャル室 イメージ図)

パーシャルとは、「パーシャルフリージング」を短くした呼び名です。日本工業規格(JIS)によって、パーシャルの温度は約-3℃と決められています。特徴としては、食材を完全に凍らせてしまうのではなく、半分ほど、もしくは微妙に凍結させた状態にして保存できることが挙げられます。

約-3℃がどのくらいかというと、魚や肉がわずかに凍り始める絶妙な温度です。完全には凍結しない温度のため、食材を使うときにわざわざレンジなどで解凍する手間がかかりません。そのため、使いたい食材を素早く料理に使えるメリットがあります。

「チルド」の温度は約0℃!食材が凍り始める寸前まで冷やした状態で保存する

チルドとは「冷却した」という意味で日本工業規格によって約0℃と規定されています。この温度帯だと、食材が凍り始める寸前まで冷やすことができ、長期保存が可能になります。凍りきらない低めの温度なので、加工食品などの保存に適しています。

食材によっては、凍らせてしまうと食感や味を損ねてしまうものがあります。そのような食材でも、チルドなら完全には凍りきらない温度で保存できるため、味や食感を損ねることなく保存しておくことができます。これが大きなメリットといえるでしょう。

「パーシャル」と「チルド」それぞれのメリットまとめ

これまで紹介してきた「パーシャル」と「チルド」のメリットを以下にまとめました。ご自分の生活や料理スタイルと照らし合わせながら参考にしてください。

「パーシャル」のメリット「チルド」のメリット

・鮮度を長期的に保てる

・作り置きも安心して保存できる

・肉や魚を解凍せずそのまま使える

・冷凍ができない食材を冷蔵室より長持ちさせられる

・対応の商品がパーシャルよりも多い

パーシャルとチルドの保存に適した食材を紹介

写真:冷蔵庫の中のものを取り出しているイメージ

パーシャルとチルドを上手に使い分けられるようになると、今までなんとなくの場所に保存していた食材もグッとおいしくなります。毎日の食事をワンランクアップさせるためにも、食材に適した保存方法をチェックしておきましょう。

「パーシャル」は肉類や魚類が鮮度高く保存できる

約14日間 保存 牛ももステーキ肉、豚ロース肉、豚バラ肉、加工肉 約10日間 保存 ミンチ肉、鶏肉、作り置き(ハンバーグのたねやカレーなど) 約7日間 保存 イワシ、サーモン(サケ)

パーシャルでの保存に適しているのは、肉類や魚類です。細胞周辺が完全に凍りきることなく、わずかに凍っている状態なので、冷蔵室やチルドで保存するよりも鮮度を高く保つことができます。また、解凍の必要がないため、調理の時短効果も期待できるでしょう。冷凍まではせずに、調理にすぐ使えるように新鮮保存しておきたい、というときにはパーシャルが向いています。

「チルド」は冷凍させたくない納豆やチーズ、水分含有量が少ない漬物などの保存に向いている

チルドに向いている食材は、冷蔵室以上に長持ちさせたいものの、冷凍はさせたくない食材です。主にみそや納豆などの発酵食品や、はんぺんのような練り物、固形のチーズや生クリームといった乳製品の保存に適しています。また、漬け物などの水分含有量が少ないものもチルド保存に向いています。

製品によってはパーシャルがついていないこともあるので、そのようなときは肉や魚はチルドで保存するのがおすすめです。冷蔵室でそのまま保存するよりも鮮度を高く保つことができるでしょう。

「冷凍室」は約-18℃でパンやご飯など長期保存したい食材に適している

冷凍室は、冷蔵室やチルドなどとは独立した形で搭載されているケースがほとんどです。約-18℃に設定されているため、食材を完全に凍らせることが可能です。また、大抵の製品には氷を作る製氷皿が備わっています。

冷凍室は、冷凍食品はもちろん、アイスクリームやアイスキャンディーなどの保存に重宝します。また、食材を完全に凍らせることができるため、痛みやすい生ものを冷凍保存するときにもよく使われています。野菜や果物は明らかに鮮度が落ちてしまい、食感も味も損ねてしまうため、冷凍庫での保存には向きません。

冷凍庫を使えば長期保存ができ、たとえばミンチだと約1ヶ月の保存が可能です。牛肉や豚肉、生魚だと約1.5ヶ月、パンやご飯だと約2ヶ月も保存できます。

「パーシャル」は作り置きおかずの保存にも相性抜群!

写真:冷蔵室に様々な作り置きおかずが保存されているイメージ

完全には凍らせないパーシャルなら、作り置きおかずの保存に相性も抜群なので、ぜひ試してみましょう。
パナソニックの「微凍結パーシャル」はチルドよりも低い約-3℃で、傷みやすい食材も、チルドより長く新鮮さを保つことができます※1
たとえば、肉なら牛モモや豚バラは約14日間、ミンチ肉は約10日間、魚なら約7日間も新鮮に保存可能※2。下ごしらえした料理や作り置きおかずも、約1週間保存できます。時間のある日にまとめて準備しておけば、忙しい日の食事の用意が格段にラクになること間違いなしです。

まとめ

パーシャルとチルドの違いや、冷蔵室や野菜室、冷凍庫などの特徴や賢い使い方についてご紹介しました。食材によって適したスペースがあることを覚えておけば、よりおいしい状態で上手に食材の保存ができます。作り置きとの相性がよいパーシャル機能を備えた冷蔵庫をまだお持ちでいない方は、この機会に検討してみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品

  1. 試験依頼先:(株)テクノサイエンス●試験方法:周囲温度25℃、設定温度パーシャル「中」設定とチルド設定●保鮮の対象部分:チルド室/パーシャル室●対象食品:豚ロース、合挽ミンチ、包装状態ラップ、イワシ一尾、包装状態 市販トレイ(ラップ)●試験結果:14日保存後の豚ロースの生菌数がチルド設定4.5×10⁷に対してパーシャル設定3.6×10⁴。10日保存後の合挽ミンチの生菌数がチルド設定5.3×10⁷に対してパーシャル設定2.4×10⁵。7日保存後のイワシのK値がチルド設定33.7%に対してパーシャル設定17.7%。●試験番号:豚ロース肉(成績書No.20020753-002)、豚バラ肉(成績書No.20020752-002)、イワシ(成績書No.11070057-001~11070057-012)●運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。●賞味期限・消費期限を延ばす効果はありません。
  2. 試験依頼先:(株)テクノサイエンス●試験方法:周囲温度25℃、設定温度パーシャル「中」設定とチルド設定●保鮮の対象部分:パーシャル室●対象食品:豚ロース肉、豚バラ肉、包装状態ラップ●試験結果:14日保存後の生菌数が10⁷未満●試験番号:豚ロース肉(成績書No.19021688-002)、豚バラ肉(成績書No.19021738-002)●対象食品:鶏もも肉、牛ミンチ肉、鶏ミンチ肉、加熱後の作り置き食品(カレー、ミートソース、肉じゃが、ひじきの煮物、きんぴらごぼう)、加熱前の下ごしらえした食品(ハンバーグ)、包装状態 肉とハンバーグはラップ/それ以外は密閉容器●試験結果:10日保存後の生菌数が10⁷未満●試験番号:鶏もも肉(成績書No.19021723-002)、牛ミンチ肉(成績書No.19021669-002)、鶏ミンチ肉(成績書No.19021326-004)、加熱後の作り置き食品(成績書No.19021517-002)、加熱前の下ごしらえした食品(成績書No.20020516-002)●対象食品:イワシ一尾、包装状態 市販トレイ(ラップ)●試験結果:7日保存後のイワシのK値(初期値11.3%)チルド設定33.7%、パーシャル設定17.7%で、約16%抑制。●K値とは主に魚の鮮度を表す指標です。値が低いほど鮮度が良く、一般に20%以下ではお刺身などの生食が可能とされます。●運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。●賞味期限・消費期限を延ばす効果はありません

2024年7月5日 食・レシピ

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