水道水でも作れる!?美味しい氷の作り方と自動製氷機のお手入れ方法

ライター:UP LIFE編集部
2021年7月27日
食・レシピ

冷たいドリンクやお酒はもちろん、かき氷にそうめんなど、冷たい食べ物や飲み物には氷が欠かせません。ただ、自宅の氷は白く濁っていてすぐ溶けてしまい、おいしくない……と思っている方もいるのではないでしょうか。でも、少し手を加えるだけで自宅でも美味しい氷は作れます。今回はその方法と、氷を使って手軽にかき氷を作る方法をご紹介します。

美味しい氷を作るには、どんな水を用意したらいい?

美味しい氷を作るには、どんな水を用意したらいい?

一般的に「美味しい氷」は溶けにくく、全体が透明で臭わないのが条件。「美味しい水」をそのまま凍らせれば「美味しい氷」が作れると思われがちですが、そんなことはありません。

水道水での作り方

一般的に自動製氷機を使って自宅で氷を作るときは、水道水をそのまま利用するのがおすすめです。水道水には、殺菌効果のある塩素が入っているため、浄水フィルターの腐敗や劣化の具合を抑えることができ、保存性にも適しているからです。

ただし、水道水には空気や残留塩素(カルキ)だけでなく空気も含まれています。透明で美味しい氷をつくるには、蛇口から出した水をそのまま使用せず、まず煮沸して不純物を取り除きましょう。その後常温まで温度が下がるのを待ってから冷やすと、白い濁りが残りにくくなります。塩素が抜けると雑菌が発生しやすくなるため、自動製氷機は使わず製氷皿を使い、製氷皿は頻繁に掃除するようにしましょう。

あわせて注意したいのは、冷凍庫の温度です。急激に冷やすと、水分子が均一に揃わず溶けやすい氷になります。通常冷凍庫の温度は約-20℃ですが、-4℃~-10℃程度にしてゆっくり凍らせると、溶けにくい氷ができます。他の食品が多く入っていて温度調整をするのが難しい場合は、直接製氷皿に冷気があたらないようにしましょう。

ミネラルウォーターやアルカリイオン水での作り方

そもそも自宅で作る氷が白く濁ってしまうのは、水に溶け込んでいる不純物や空気が、凍っていく過程で真ん中に閉じ込められてしまうからです。ミネラルウォーターやアルカリイオン水は、含まれている成分こそが「美味しい水」の特長となりますが、「美味しい氷」を作るにはそこがネックになってしまうのです。

また、市販のミネラルウォーターやアルカリイオン水はミネラル成分が多く、自動製氷機を使用すると浄水フィルターが目詰まりを起こす恐れがあります。アルカリイオン整水器の水も、本体の故障の原因になることがあるので、使用は避けた方がよいでしょう。ただし、製氷皿が取り外せるタイプの機種なら、ミネラルウォーターや浄水器の水、井戸水も使用できます。その場合、ミネラル成分が多い水で氷を作り続けると、製氷皿にミネラル分が結晶化して故障の原因になるので、ミネラルウォーターを使用する場合は硬度100mg/L以下のものを選び、頻繁に掃除することをおすすめします。

美味しい氷を作る下準備。自動製氷機のお手入れ方法って?

美味しい氷を作る下準備。自動製氷機のお手入れ方法って?

氷に賞味期限はありませんが、冷蔵庫の中のニオイが移ったり、開閉時にホコリなどがついてしまうこともあるので、作った氷は早めに使うようにしましょう。もちろん、自動製氷機や製氷皿もマメにお手入れして清潔を保つことも大事です。

自動製氷機で水道水を使うと、水道水に含まれる残留塩素の殺菌作用が働くので、給水タンクが汚れにくくなるのもメリット。給水タンクと浄水フィルターのお手入れは水道水なら週1回、ミネラルウォーターは週2ペースを目安にしてください。ちなみに、浄水フィルターは消耗品なので、3年程度を目安に交換が必要です。ミネラルウォーターを使用した場合、フィルターの交換ペースはもう少し短くなります。

自動製氷機のお手入れ方法は機種によって異なりますが、ここでは代表的な方法をご紹介します。

写真:1.給水タンクとフタ 2.浄水フィルター 3.浄水フィルターの洗浄 4.パッキン
  1. 給水タンクはフタを外して水洗いする。
  2. 浄水フィルターは回しながらツメを外して引き抜く。
  3. 浄水フィルターをやさしく水洗いする。
  4. フタの内側からパッキングを外して水洗いをしたら、浄水フィルターを取り付ける。

また、見落としがちですが、氷を溜める貯氷ケースや製氷皿も定期的なケアが必要です。お手入れする時は冷蔵庫のドアいっぱいに引き出し、手前を持ち上げななめに取り出してください。抗菌カセットなどを利用している場合は取り外し、氷が入っていないことを確認してから水洗いをします。

写真:貯氷ケースや製氷皿を取り出している様子

洗える機種であれば、製氷皿は年1~2回はお手入れしましょう。取扱説明書通りに取り出して水洗いを。その際には手でやさしく洗ってください。スポンジなどを使うと製氷皿の表面が傷ついて故障の原因になるので、注意が必要です。

自動製氷機が停止!?よくあるトラブル

氷がいっぱいになると、自動的に製氷を停止します。次のような状態では正しく検知できません。アイスシャベルや食品などが中にあり、検氷レバーに当たる。氷が山積みになり、検氷レバーに当たる。(氷は平らにならす)

自動製氷機でよくあるトラブルが「自動製氷機が作動しない」というもの。氷がいっぱいになると、自動的に製氷が停止されます。作動しないと思ったら、まずは「貯氷箱に氷以外のものを入れていないか」を確認してください。自動製氷機は「検氷レバー」を動かすことで氷の量をチェックしているので、貯氷箱に食品など氷以外のものが入っていると誤検知してしまうことがあるのです。特に多いのが、氷を取り出す「アイスシャベル」。必ず所定の位置に収納し、中に残さないようにしましょう。

ミキサーで手軽にかき氷を楽しもう

写真:赤いシロップをかけたかき氷と青いシロップをかけたかき氷

美味しい氷ができたら、氷そのものを堪能できるかき氷を作ってみませんか?自宅で気軽にひんやり冷たいかき氷が楽しめます。

かき氷を作るには、かき氷機が必要と思うかもしれませんが、実は他の方法もあります。ファイバーミキサーは、ミキサーとして使えるだけでなく、家庭用冷蔵庫で作った氷を粉砕して、かき氷を作ることもできるのです。

ミキサーに家庭用冷蔵庫で作った角氷を入れてスイッチを押すだけなので、簡単にかき氷ができあがります。ミキサーやカッターなどを本体から取り外して洗えるから、お手入れも簡単で清潔な状態に保てます。

その他にも、野菜や果物の栄養たっぷりのジュースやスムージー、付属のタンブラーミキサーを使ったパスタソースなど、さまざまな用途に使えます。この1台で1年中、大活躍しそうです。

自宅の冷蔵庫でも透明で溶けにくい氷を作るコツとその楽しみ方として、ミキサーを使ったかき氷の作り方をご紹介しましたが、いかがでしょうか?ぜひこの記事を参考に試してみてください。

この記事で紹介した商品

2021年7月27日 食・レシピ

  • 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。