豆の挽き方や淹れ方を知って、自分好みのコーヒーに出会おう

ライター:UP LIFE編集部
2022年7月12日
食・レシピ

仕事や勉強の合間に、朝のスタートに欠かせないコーヒー。その味にはこだわりたいけれど、基本的な知識がないまま淹れてしまっていませんか?コーヒーの世界は奥深く一見難しそうですが、ポイントをおさえれば大丈夫。この機会に、自分好みのおいしさを見つけてみましょう。

コーヒー豆の種類はどのくらいあるの?

コーヒー豆は「豆」という言葉がついていますが、豆ではないことをご存じですか?コーヒーの生豆は、コーヒーノキの種子を精製したもの。コーヒーノキは、アフリカ大陸やマダガスカル島などに、多くの野生種が自生しています。

写真:コーヒーの種とコーヒー豆のイメージ

コーヒー豆の三大原種

自生する種のうち、飲用に栽培されるようになったのが、アラビカ種、カネフォラ種、リベリカ種。これらはコーヒー豆の三大原種と呼ばれ、原産地のアフリカ大陸からさまざまな国へ渡り、多様な品種に派生して、バラエティ豊かなコーヒー豆が生産されるようになりました。
なお、リベリカ種は流通量がコーヒー豆全体のわずか1%以下と希少なため、日本でお目にかかることはあまりありません。

世界中で愛されているアラビカ種

アラビカ種は、高品質で風味が豊かなのが特徴です。世界の流通量のおよそ3分の2を占めており、世界で最も飲まれているコーヒーといえます。
モカ、ブルー・マウンテン、コナ、キリマンジャロ、マンデリンなど、よく耳にする銘柄のほとんどは、アラビカ種がルーツ。日本のコーヒー豆専門店でお目にかかる豆の大半はアラビカ種といってよいでしょう。

ベトナムコーヒーに使われるカネフォラ種

ベトナムコーヒーで有名なベトナムは、コーヒー豆の生産量が世界で2番目に多い国です。特に、低地でも育つカネフォラ種の栽培が盛んで、カネフォラ種に限れば、ベトナムは世界一の生産量を誇ります。
カネフォラ種は強い苦味が特徴で、コンデンスミルクを加えて濃厚な味わいを楽しむベトナムコーヒーには欠かせません。ストレートで飲むことはあまりありませんが、アラビカ種とのブレンドや、缶コーヒーやインスタントコーヒーの原料などに使われています。

コーヒー豆は、何を基準に選べばいいの?

植物学上は同じアラビカ種であっても、産地によって生豆の風味は大きく異なります。苦み、酸味、甘み、コク、香りで表現される風味は、寒暖差の大きさや日照時間の長さ、土壌に含まれるミネラルの量、栽培方法などの生育環境に大きく左右されるからです。

写真:いろんなサイズの木のスプーンにいろんな種類のコーヒー豆が入ってるイメージ

コーヒー豆の風味は、生産国がひとつの基準

栽培方法が違うだけでも、味わいがガラリと変わる生豆。同じ生産国であっても、風味は農園それぞれで異なりますが、大まかに見れば生産国がひとつの基準になります。自分好みの味を見つけたいときは、生産国それぞれの特徴をおさえておくとよいでしょう。

【エチオピア】苦みが少なく、酸味さわやか
エチオピアのコーヒー畑は、標高1600メートル以上の高地にあります。寒暖差の大きい生育環境が、さわやかな酸味を生み出します。

【インドネシア】しっかりとしたコク、濃厚な味わい
インドネシアでは、熱帯雨林に囲まれた畑で育ちます。木陰がもたらすやわらかい日差しのなかで、時間をかけてゆっくりと育つ間にコクが凝縮されます。

【ブラジル】苦みと酸味のバランスが絶妙
世界第一位の生産量を誇るブラジルでは、機械化が進んだ大規模農園での栽培が主流です。土壌に含まれる豊富なミネラルが、クセのない苦みをもたらします。

豆の挽き方やコーヒーの淹れ方は、いつも同じでいいの?

産地それぞれの特徴をおさえたら、次に知っておきたいのが正しい豆の挽き方や淹れ方。豆の風味を最大限に引き出す挽き方や淹れ方で、自分好みのおいしさに出会いましょう。

写真:コーヒー豆を手動で挽いてるイメージ

抽出器具に合わせて挽き目を変える

極細挽き、細挽き、中細挽き、粗挽き。豆の挽き方はいくつかありますが、ポイントは、コーヒーの抽出器具に合わせて挽き目の大きさを変えること。
たとえば、エスプレッソなら極細挽きに。豆を細かく砕くことでお湯に触れる表面積が増え、短い抽出時間で強い苦みが引き出せます。

ペーパードリップを使うなら、中細挽きが基本

ペーパードリップに使う豆は、中細挽きが一般的です。ペーパーフィルターから苦みと酸味がちょうどよく抽出されて、バランスのとれた味わいになります。
また、アメリカンコーヒーのようにさっぱりとした味を楽しみたいときは、粗い挽き目を使うのもアリ。挽き目が粗くなるほど、苦みや渋みがおさえられ、酸味を感じやすくなります。

ペーパードリップは蒸らしがコツ

ペーパードリップに適した挽き目でも、ただお湯をかけるだけではおいしさは引き出せません。大切にしたいのは、蒸らしの工程。90~95℃前後のお湯を軽くかけてコーヒーの粉を湿らせ、30秒ほどおいて蒸らすことで風味が十分に引き出せるようになります。
また、抽出は3分程度で終わらせるのがポイント。時間をかけすぎると雑味が出やすくなるので気をつけましょう。

コーヒーメーカーを使えば、おいしいコーヒーが習慣に

豆の挽き方や淹れ方の基本をご紹介しましたが、忙しいと時間をかけて淹れるのはなかなか難しいですよね。そんなときは、コーヒーメーカーを頼ってみてはいかがでしょうか?
コーヒーにまつわる仕事をされているプロの方々にうかがっても、自宅ではコーヒーメーカーを使うという方が実は結構いらっしゃいます。いつも安定した味わいが楽しめるので、慌ただしい日々の普段使いには、むしろコーヒーメーカーが向いているのだそうです。

写真:コーヒーメーカーでコーヒーを淹れてるイメージ

沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57は、プロも納得の味わい

パナソニックの沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A57は、豆を挽くところからドリップまで全自動で、手軽に香り高いコーヒーが味わえます。また、2種類のフィルターで粗挽きと中細挽きに「挽き分け」ができ、マイルドとリッチの「淹れ分け」コースを組み合わせて、4通りの味わいのコーヒーが楽しめるのも魅力です。

 マイルドリッチ
粗挽き
渋み少なくマイルドに
・まろやかなストレート
・アメリカンコーヒー
渋みをおさえ後味良く
・スペシャルティコーヒー
・ブレンドコーヒー
中細挽き
コクと苦味のバランス
・コクのあるストレート
・ブレンドコーヒー
コク、苦味をしっかりと
・アイスコーヒー
・カフェオレ

この4通りの味わいを、焙煎世界王者の焙煎士、後藤 直紀さんに検証していただいたところ、味に明確な差があるという結果に。プロも納得のコーヒーメーカー NC-A57をぜひ一度使ってみてはいかがでしょうか?

コーヒーは手淹れでゆったりと楽しむのもいいけれど、コーヒーメーカーに頼れば、高品質のおいしさがぐんと身近な存在に。自分好みのスタイルで、コーヒーライフを心豊かに楽しんでいきましょう。

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2022年7月12日 食・レシピ

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