さつまいもの旬はいつ?種類の違いと自宅でカンタン絶品焼き芋の作り方

さつまいもの旬と種類、食べ頃についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年11月20日
食・レシピ

さつまいもといえば秋から冬のイメージがあるかもしれませんが、実は美味しく食べられる旬があります。この記事では、さつまいもの旬や種類の違い、そして専門店のような美味しい焼き芋の作り方をご紹介します。

さつまいもにも旬はある!収穫時期は8~11月頃、食べ頃は10~1月頃

写真:さつまいもの皮を半分剥いてあるイメージ

スーパーなどで通年目にすることの多いさつまいもですが、さつまいもにも旬があります。収穫時期は品種によって多少ずれはありますが、8~11月頃。一方食べ頃は、10~1月頃といわれています。

これは、収穫直後のさつまいもは水っぽく甘みが少ないため、2~3か月ほど貯蔵することで、余分な水分が抜けて甘みが増し、その頃が食べ頃となるからです。つまりさつまいもは収穫後貯蔵期間があるため、収穫時期と食べ頃が違う食材です。旬の美味しい時期を逃さず存分に楽しみたいですね。

さつまいもの種類は大きく分けて3タイプ

さつまいもにはたくさんの種類がありますが、質や食感別に大きく分けると、粉質で食感がホクホクした「粉質系(ホクホク系)」、ホクホク系とねっとり系の中間の「中間質系(しっとり系)」、ねっとりした質・食感の「粘質系(ねっとり系)」の3タイプに分けられます。それぞれのタイプについて詳しくみていきましょう。

*この分類に明確な基準はなく、あくまでも「おおまかな目安」として考えてください。

【粉質系(ホクホク系)】ベニアズマ、しろほろり、パープルスイートロードなど

写真:ベニアズマ

ホクホク食感のベニアズマ

昔ながらのさつまいもらしい味わいが楽しめるのがこのタイプ。中でも東日本で生産量が多い品種が「ベニアズマ」です。ベニアズマの主な生産地は茨城県や千葉県などで、昔からある一般的なさつまいもで甘味が強いのが特徴の品種です。他には、「しろほろり」や「パープルスイートロード」などの品種もこのタイプといえるでしょう。

【中間質系(しっとり系)】なると金時、クイックスイートなど

写真:なると金時

なると金時はしっとりとした食感

しっとりとした食感で、ほどよい甘さのこのタイプには「なると金時」や「クイックスイート」などの品種があります。

中でも上品な甘さを特徴とするのが高系14号(こうけい)を品種改良した「なると金時」。なると金時は徳島県内の指定地域でのみで生産され、主に関西で出荷されます。なると金時のブランド名には「里むすめ」「松茂美人」「甘姫」などもあります。

【粘質系(ねっとり系)】べにはるか、安納芋、シルクスイートなど

写真:安納芋

粘質系の安納芋

粘質系のさつまいもは、高温で短時間焼くよりも、適温でじっくり焼くとねっとり感と甘さが増すことが特徴です。

代表的なのが「べにはるか」。品種登録は2010年と比較的新しい品種ですが、強い甘みと粘りのある独特の食感があります。日本各地で生産されており、大分県の「甘太くん」、茨城県の「紅天使」、宮崎県の「葵はるか」など、ブランド名がついているものもあります。

「安納芋」は、種子島の特産で非常に糖度が高く、じっくり焼き上げると糖度が40度前後になります。

「シルクスイート」は、シルクのようななめらかな食感と、濃厚ながらすっきりとした上品な甘さが特徴のさつまいもです。

ここからは旬のさつまいもをおうちで楽しむための焼き芋の作り方をご紹介します!

自宅で簡単に美味しく!「オーブンレンジ」を使った焼き芋の作り方

写真:焼き芋の断面

さつまいもそのものの味を堪能するなら、焼き芋がおすすめです。スチームオーブンレンジを使い、自宅で簡単にできる焼き芋の作り方をご紹介します。

パナソニックのスチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aは、レンジ機能、グリル機能、スチーム機能、オーブン機能が備わった、ビストロのハイグレードモデル。
オーブン機能では70℃~300℃※1の幅広い温度帯が使えるため、ドライフルーツからパン、スイーツ、焼きいもなど、さまざまな調理ができます。

専用コースがあれば安心!手動コースでもOK

さつまいもの旬を存分に楽しむならやっぱり定番のシンプルな「焼き芋」。さつまいも本来の甘みや食感を楽しんじゃいましょう!

【焼きいも】

写真:お皿に盛られた焼き芋

【材料(作りやすい分量)】

  • さつまいも…4本
    (1本約250g、太さ3~4cm)

※さつまいもの大きさ、太さによってでき上がりが変わります。

【作り方】
①さつまいもを洗う。
②水けを拭き取り、所々にフォークで穴をあけて角皿に並べ、下段に入れる。}
③スチームオーブンレンジに入れ、[料理集]⇒[番号で選ぶ]⇒[No.214(焼きいも)]⇒[決定]⇒[決定]⇒[スタート]の順でボタンを押す。(目安時間:約50分)

【ポイント】
アルミホイルを敷くと、角皿の汚れが防げます。

※このレシピはスチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10Aを使用しています。

自動メニューがない場合は、庫内容量に合わせて以下の設定で加熱してください。

「オーブン」予熱なし(1段・下段に入れる)

  • 庫内容量30L:300℃で約40~60分
  • 庫内容量26L:250℃で約50~60分
  • 庫内容量23L:230℃で約50~60分
  • 庫内容量16L:200℃で約60~70分
  • 庫内容量15L:210℃で約40~60分    

焼き芋専門店の味を再現!「オーブントースター」を使った焼き芋の作り方

焼き芋専門店のような味を求めるなら、パナソニックのオーブントースター ビストロ NT-D700を使った焼き芋の作り方がおすすめです。

オーブントースター ビストロ NT-D700には、低めの温度でじっくり加熱する「じっくり焼きいも」と、高温でしっかり加熱する「焼きいも」の2つの専用メニューがあり、火力や時間設定なしに自動で専門店のようなおいしい焼き芋が楽しめます。
特に「じっくり焼きいも」メニューは、焼き芋専門店の味を再現したいという想いから生まれ、実験を重ねて美味しさを科学的に解明し、プログラムしています。

写真:トースターに焼き芋を入れてるイメージ

ねっとり系のさつまいもには「じっくり焼きいも」メニュー、ホクホクした焼き芋が好みなら「焼きいも」メニューを、お好みで使い分けましょう。
さつまいもの品種のタイプを確認してコースを使いわけることが、焼き芋を美味しく焼くコツといえるでしょう。

作り方は簡単で、どちらのメニューも、さつまいもを洗って水けを拭き取り、破裂防止のためにさつまいもの表面にフォークなどで穴をあけて均等に並べます。「じっくり焼きいも」「焼きいも」どちらかのメニューにて焼き加減を選び「スタート」ボタンを押したら、あとは自動で最適に焼き上げます。

ねっとり系のさつまいもにおすすめ!「じっくり焼きいも」コース

写真:じっくり焼きあがった焼き芋のイメージ

そのままでもスイートポテトのような食感と甘みで、スイーツのように楽しみたい方におすすめのコースです。
低めの温度でゆっくりと加熱する「じっくり焼きいも」コースは、べにはるかや安納芋、シルクスイートなどのねっとり系のさつまいもを焼くときにピッタリです。

このコースでは、焼き加減をさつまいもの太さ(直径)や重さに応じて調節します。焼き時間の目安は53~73分です。

【焼き芋アレンジ①冷やし焼きいも】

写真:冷やし焼き芋のイメージ

ねっとり系の品種をこちらのコースで焼いた際に、ぜひ試してほしいのが、冷やし焼きいもです。冷やすことで甘みが増して焼きたてとはまた違った楽しみ方ができます。冷やし焼きいもの作り方は、粗熱が取れた焼き芋の皮をむき、ラップに包み、冷蔵庫で冷やすだけ。お好みで皮をむかずに冷やしてもよいです。翌日までに食べ切るようにしましょう。

【焼き芋アレンジ②焼き芋のアイスクリームのせ】
また、じっくり焼いた焼き芋はアイスクリームとも相性抜群です。熱々の焼き芋を食べやすいサイズに切って器に盛り、アイスクリームをのせると、アイスクリームが溶けてソースのようになります。

*焼き芋の甘さは、さつまいもの品種や産地、貯蔵条件、個体差によって大きく異なります。

ホクホク焼き芋が好きな方におすすめ!「焼きいも」コース

写真:焼き芋のイメージ

「焼きいも」コースは幅広い品種に対応し、高温でしっかり加熱するため、ホクホク食感の昔ながらの懐かしい味を楽しみたい方におすすめです。また、品種がわからない時は、こちらのコースを選ぶようにしましょう。 

このコースでは焼き加減をさつまいもの太さ(直径)に応じて調節します。焼き時間の目安は20~33分です。
直径6cm以上ある大きなさつまいもの場合は、まず、「焼きいも」コースで調理します。続けて、焦げ防止としてヒーターに触れないようにアルミ箔をかぶせて、メニューで「手動」を選び、240℃に設定して加熱し、でき具合を見て「取消」ボタンを押します。

まとめ

収穫時期と食べ頃が違うさつまいも。オーブンレンジやオーブントースターを使えば、家でも簡単に焼き芋が作れます。旬の美味しい時期を逃さず、ホクホク系、しっとり系、ねっとり系と色々な種類の中から自分好みのさつまいもを見つけて、焼き芋専門店のような美味しい焼き芋を作ってみてはいかがでしょうか。

※1 (一社)日本電機工業会(JEMA)「表示に関する自主基準(平成19年6月19日制定)」に準ずる。オーブンの240℃~300℃での運転時間は約5分です。その後は自動的に230℃に切り替わります。

さつまいもの旬と種類、食べ頃についての監修

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。

2023年11月20日 食・レシピ

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