【きのこの冷凍】種類別の冷凍保存方法と長持ちさせるコツ


きのこの冷凍方法についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年10月27日
食・レシピ

きのこを購入した際、すぐに食べない分や一度に食べきれない時は、冷凍保存がおすすめです。冷凍すると旨味もアップするというメリットもあります。この記事では、きのこをおいしく長持ちさせるための冷凍方法を、種類別に解説します。

きのこは「冷凍保存」がおすすめの理由

写真:保存袋に入っているしいたけのイメージ

きのこは低カロリーで食物繊維が豊富な食材です。さまざまな料理に活用できるため、しいたけやえのき、エリンギなど、いくつかの種類を常備して使い分けている方も多いのではないでしょうか。

冷凍なら保存期間は約1カ月!旨味が増すメリットも

きのこはどの種類でも購入したその日に使うのであれば、冷蔵保存で問題ありません。しかし、購入してすぐに使わないのであれば、1カ月ほど保存できる冷凍保存がおすすめです。

冷凍保存がおすすめの理由は、長期保存が可能になるだけでなく、きのこの旨味が増すともいわれていること。きのこをたくさん購入した際には、日々の料理に活用できるようにぜひ冷凍保存で上手に食べきりましょう。

【きのこの冷凍保存】3つのポイント

写真:きのこのイメージ

きのこは買ったままの状態で冷凍保存すると傷んでしまったり、鮮度が落ちてしまうことがあります。そのため、正しい方法で冷凍保存することが大切です。

1:傷みやすくなるので「洗わない」

いずれのきのこにも共通するのは、まず「洗わないこと」です。
土などがついていても、キッチンペーパーで軽く拭き取る程度にしておきましょう。汚れが気になるからと洗ってしまうと水分を吸ってしまい、色が悪く、傷みやすくなり、冷凍したときにきのこ特有の風味が損なわれてしまいます。

2:「石づき」を落として使いやすい状態にする

写真:えのきの石づきを包丁で切り落としている様子

また、「軸の先端部分にある石づきを切り落とし、使いやすい状態にしておくこと」も重要です。買った状態のまま保存してしまうと、加熱調理する際に使いづらくなります。たとえば、エリンギは薄切りにしたり、えのきは手でほぐしたりしてから冷凍保存すると調理の時に使いやすくなります。

3:冷凍用保存袋に重ならないように入れ「密閉」して酸化を防ぐ

そして冷凍用保存袋に入れる際は、「重ならないように入れてから袋の空気を抜いて密閉すること」が重要です。平らにすることで冷凍も調理もしやすくなります。また、食材は空気に触れると酸化が進んで傷む原因になるため、保存袋にきのこを入れたら空気をしっかり抜き、密閉してから冷凍してください。

なお、冷凍したきのこは解凍せず、使う際は凍ったまま加熱調理に加えましょう。

写真:鍋に、保存袋に入っていたえのきを出し入れている様子

【きのこの種類別】冷凍方法

ここからはきのこの種類ごとに冷凍方法をご紹介します。きのこの種類ごとの冷凍方法が分かったら、お好みのきのこを数種類混ぜて冷凍用保存袋に入れて保存しておくのもおすすめです。1品で複数のきのこが楽しめ、料理のレパートリーも広がります。ただし、しいたけは味と香りが強いため、複数のきのこを混ぜて作る際はあまり入れすぎないように注意しましょう。

【えのき】ほぐして冷凍

写真:えのきを手でほぐしている様子

えのきは根元を切り落とし、手でほぐします。

写真:冷凍用保存袋に入ったえのきの様子

バラバラにほぐれた状態になったら冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。バラバラにしておけば、調理する際に必要な分だけ取り出せるのでおすすめです。用途により、食べやすい長さに切ってほぐして冷凍してもよいでしょう。

【しめじ】小房に分けて冷凍

写真:しめじの石づきを包丁で切り落としている様子

しめじは石づきを切り落とし、手で小房に分けます。

写真:冷凍用保存袋に入ったしめじの様子

冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。

【しいたけ】かさと軸を切って冷凍

写真:しいたけの軸を包丁で切り落としている様子

しいたけは石づきを切り落とし、肉詰めなどに使う場合には軸をかさの根元で切ります。

写真:冷凍用保存袋に入ったしいたけの様子

かさと軸を冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。用途により、食べやすくカットしても調理時に使いやすくなります。

【エリンギ】薄切りにして冷凍

写真:エリンギを包丁で薄切りにしている様子

エリンギは石づきを切り落とし、長さを半分にして薄切りにします。

写真:冷凍用保存袋に入ったエリンギの様子

冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。

【舞茸】ほぐして使いやすい大きさに小分けして冷凍

写真:舞茸を手でほぐしている様子

舞茸は手でほぐしながら使いやすい大きさに小分けします。

写真:冷凍用保存袋に入った舞茸の様子

冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。

【マッシュルーム】軸がついたまま薄切りにして冷凍

写真:マッシュルームを包丁で薄切りにしている様子

マッシュルームは石づきを切り落とし、汚れをふき、そのままの状態または軸がついたまま薄切りにします。

写真:冷凍用保存袋に入ったマッシュルームの様子

冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。なお、カットすると変色しやすいため、気になる場合はレモン汁をからめるといいでしょう。

【なめこ】株つきはほぐして冷凍、真空パックはそのまま冷凍

写真:冷凍用保存袋に入ったなめこの様子

株つきのなめこの場合は、まず石づきを切り落とし、手でほぐします。バラバラの状態になったら冷凍用保存袋に重ならないように入れ、袋の空気を抜いて密閉してから冷凍します。真空パックで売られているなめこは、パックごと冷凍用保存袋に入れればそのままでも冷凍が可能です。ただし、なめこは冷凍保存期間が2~3週間と他のきのこよりも短いため、早めに食べ切るようにしましょう。

パラパラの状態に使いやすく、おいしく冷凍できる冷蔵庫

「きのこをきちんと冷凍保存したはずなのに、霜がついてしまった」「冷凍したきのこがまとまって固まり、料理に必要な量が取り出しにくくなった」ということもあるかもしれませんが、簡単にパラパラの状態に使いやすく冷凍できる冷蔵庫を使えば、そんな失敗や心配も少なくなるでしょう。

パナソニックの「はやうま冷凍」搭載の冷蔵庫を使えば、業務用レベルの急速冷凍※1ですばやく食品を凍らせるため、霜がつきにくく、カットしたきのこや野菜をパラパラの状態で冷凍できます。またパラパラの状態で凍結しているので、調理の際にも使いたい分だけ取り出して使えるので便利です。

写真左:通常冷凍の場合、ひとかたまりになって凍結。霜つきが多い。  写真右:「はやうま冷凍」の場合、パラパラに凍結。霜つきが少ない。

【写真左:通常冷凍の場合】ひとかたまりになって凍結。霜つきが多い。
【写真右:「はやうま冷凍」の場合】パラパラに凍結。霜つきが少ない。

しいたけは、はやうま冷凍(急速冷凍※1)すると旨味がよりアップ!

「はやうま冷凍」を使ってしいたけを急速冷凍※1すると保存後の栄養素に違いが出ます。しいたけの購入時のアミノ酸量を100とすると、通常冷凍の場合、2週間後に105.5まで上昇したのに対し、「はやうま冷凍」を使用した場合では、2週間後の数値が111.9までアップしています。

しいたけ アミノ酸総量アップ 購入(0日目)100.0、2週間後(通常冷凍)105.5、2週間後(はやうま冷凍)111.9

【しいたけの栄養素比較】「はやうま冷凍」ではアミノ酸総量がアップしている。

アミノ酸は旨味に関わる成分ですので、しいたけは急速冷凍※1することでアミノ酸総量がアップしているということがわかります。冷凍することで風味や旨味がさらに増すのはとても嬉しいポイントと言えるでしょう。

※ 「はやうま冷凍」はWPXタイプHPXタイプMEXタイプの冷蔵庫に搭載しています。

まとめ

きのこを購入したら、すぐに使わない分は冷凍保存がおすすめです。きのこの種類に合わせた正しい方法で保存しましょう。パナソニックの「はやうま冷凍(急速冷凍※1)」機能を使えば、旨味や風味が増し、さらにパラパラの状態で使いやすく保存ができます。是非、きのこを賢く冷凍保存して、上手に調理に活用してみてはいかがでしょうか。

きのこの冷凍方法についての監修

写真:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。

※1 最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。

2023年10月27日 食・レシピ

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