ブロッコリーの茎は捨てずにおいしく食べる!おすすめレシピと冷凍保存のコツ
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月28日
食・レシピ
ブロッコリーの茎部分を捨ててしまっていませんか?茎部分は、ブロッコリー全体の35%を占めており、おいしい部分でもあります。本記事では、通常捨てられがちな茎部分の活用方法や料理レシピを紹介します。調理方法がわからないという人も、この記事を読めば安心!フードロスをなくし、健康にも地球にも優しいブロッコリーのまるごと食べ方を、ぜひ試してみてください。
フードロスにつながる?ブロッコリーの廃棄率35%
ブロッコリーは、つぼみの花蕾とよばれる部分と、その下の茎部分から構成されています。日本食品標準成分表2020年版(八訂)によると、一つのブロッコリー全体から見て、茎の部分が占める割合は約35%。つまり、つぼみだけを食べて茎を捨ててしまうと、ブロッコリー全体のおよそ3分の1を無駄にしてしまうことになります。
また、野菜の皮や茎など食べられるところまで切って捨ててしまうことは、フードロスにつながります。それに対して、茎や皮をうまく料理に活用することで、フードロスを減らすだけでなく、野菜の摂取量も増えて、より健康的な食生活につながります。
ブロッコリーの茎、食べてる?それとも捨ててる?
アンケートの調査結果によれば、全体の34.3%の人々が、ブロッコリーのつぼみ部分だけを食べて、茎部分は使っていません。茎まで調理に使っていない人の理由は、「調理の仕方(使い方)が分からない」や「食べられない部分だと思っていた」と回答する人が多く見られました。
出典:インターネットリサーチ(モニター提供元Fastask)
【ブロッコリーを調理する時に使う部位/理由】回答数:977人、調査期間:2023年7月12日~7月14日
しかし、実はブロッコリーの茎は、野菜の青臭さも少なく、あっさりとした味わいでおいしい部分。料理に合わせて茎の切り方を工夫して、ブロッコリーを丸ごと食べてみましょう。
ブロッコリーの上手な切り方と冷凍保存のコツ
ブロッコリーの切り方は、つぼみの部分と茎で少し異なります。つぼみは小さな房に切り分けて、茎はス※の入った部分とかたい皮を取り除いてから、料理に使う大きさに切り、使用する前に30秒ほど熱湯で茹でます。茹でた後は、すぐに冷まして水気をきちんと拭き取り、冷凍するようにしましょう。
意外にも、ブロッコリーを冷蔵保存中に腐らせてしまった経験がある人は、全体の48.4%にも上るとのこと。それを防ぐためにも、新鮮なうちにブロッコリーを茹でて、冷凍保存するのがコツです。冷凍は、大風量の冷気で急凍することで、おいしさをキープする「はやうま冷凍」がおすすめ。ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れてブロッコリーを冷凍保存すると、使いたい時にすぐ取り出せて便利です。
※スとは、成長しすぎなどが原因で、内部が割れてできてしまった空間(亀裂)のこと。
出典:インターネットリサーチ(モニター提供元Fastask)
【ブロッコリーを調理する時に使う部位/理由】回答数:947人、調査期間:2023年7月12日~7月14日
ブロッコリーのおいしい食べ方!おすすめレシピも紹介
「コロナ禍で野菜の摂取が増加した人の摂取が増えた野菜の種類」についての調査結果では、全体で「ブロッコリー」が47%と最も多く、次いで「トマト」(45%)、「キャベツ」(39%)、「しめじ・なめこ」(約36%)、「豆類」(35%)などが上位となり、普段よく食べている野菜に比べて、健康を意識した野菜が挙げられている様子が伺えました。
出典:農林水産省 令和4年度「アフターコロナ」を見据えた野菜・果物の消費動向調査結果(複数回答)
多くの家庭でブロッコリーがよく食卓に上がるようになりましたが、主に「茹でる」や「サラダ」の形で食べられています。
今回は、ブロッコリーの茎までおいしく活用できるおすすめレシピを紹介します。またブロッコリーを冷凍保存しておくと、調理したいときにすぐ使えるので便利です。レシピと合わせて、ぜひお試しください。
ブロッコリーの冷凍保存の方法
- ブロッコリーは小房に切り分ける。茎の部分は、固い皮を切り落とし、短冊切りにする。
- 熱湯で30秒ゆで、冷水で冷まし、水けをしっかりふきとる。
- 使いやすい分量ずつラップで包み、ジッパー付きの冷凍用保存袋に入れ、なるべく空気を抜いてジッパーを閉め、冷凍保存する。
*使う時は、電子レンジで冷たさが残る程度に解凍してから調理する。
まるごとブロッコリーとえびのトマトソースパスタ
【材料(3人分)】
カゴメ基本のトマトソース 295g 1缶
むきえび 150g
ブロッコリー 1株※
塩 小さじ1/3
オリーブ油 大さじ1
スパゲティ 240g
※上記に記載の冷凍保存したブロッコリーを使用
【作り方】
- スパゲティは塩(分量外)を加えた湯で茹でる。
- フライパンにオリーブ油を熱し、むきえび、ブロッコリーの順で炒め、塩をふる。
- カゴメ基本のトマトソースを加えてひと煮立ちさせる。
- 茹でたスパゲティを加えてあえる。
まるごとブロッコリーの野菜カレー
【材料(3人分)】
カゴメ基本のトマトソース 295g 1缶
玉ねぎ 1個
黄パプリカ 1個
しめじ 1パック
ブロッコリー 1株※
ミニトマト 6個
サラダ油 大さじ1/2
水 1カップ
カレールウ 2人分
ご飯 3人分
※上記に記載の冷凍保存したブロッコリーを使用
【作り方】
- 玉ねぎ、パプリカは一口大に切り、しめじは小房に分ける
- 鍋にサラダ油を熱し玉ねぎ、しめじ、パプリカの順に炒める。
- 基本のトマトソース、水、ブロッコリーを入れて中火で煮る。
- 野菜がやわらかくなったら火を弱めてカレールウを入れて溶かす。再び中火にしてミニトマトを加え軽く煮る。
- 皿にご飯、カレーを盛り付ける。
まとめ
ブロッコリーはビタミンB6、C、E、K、葉酸、食物繊維など、体に必要な栄養素を豊富に含んだ食品です。これらの栄養素は体のバランスを保つ助けとなります。
ブロッコリーは10月から3月が旬で、特に寒くなるにつれて甘味が増すため、この時期に食べるブロッコリーは特においしく感じることでしょう。
また、旬の時期ということで出荷量も増え、手軽な価格で新鮮なブロッコリーが手に入りやすくなります。加えて、適切な保存法を知ることで新鮮な状態を長く保つことができ、いつでも手軽にブロッコリーを食事に取り入れることが可能となります。
この記事で紹介したような、ブロッコリーの茎の活用法や冷凍保存法、さらにおすすめレシピを使って、ブロッコリーをまるごとおいしく、健康的に食べる生活を始めてみてはいかがでしょうか。
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