無洗米のデメリットは勘違い!?5つのメリットと無洗米をおいしく炊くコツ
ライター:UP LIFE編集部
2023年11月16日 食・レシピ
無洗米は、精白米と比べてお米を研ぐ手間がないので、時短につながり便利です。ところが、無洗米はおいしく炊けない…というイメージを持つ方もいるようですが、本当でしょうか?この記事では、無洗米のメリットや、デメリットの勘違い、精白米との違いを解説。おいしく炊くコツや保存方法、注意点についても紹介します。
「無洗米はまずい」は本当?無洗米のデメリットの勘違い
無洗米のデメリットと勘違いされているものにはどのようなものがあるでしょうか。まずは、無洗米がデメリットと思われている点とその理由などについて解説します。
無洗米はパサつくというのは勘違い
無洗米がパサパサしておいしくない?と思われている方もいるかと思いますが、無洗米がパサつくというのは勘違いです。それは、適した水分量を入れていないからかもしれません。炊飯器の「無洗米コース」で炊くことで、パサつかずふっくら炊き上げることができます。「無洗米コース」がない場合でも、水分量を加減することでパサつかないように炊き上げることが可能です。
また、無洗米は、表面のぬかや胚芽だけでなく、お米を乾燥から守る働きのある肌ぬかも取り除いていることから乾燥しないように、保管の際に注意しましょう。
【無洗米の保存の際の注意点】
- 密閉容器に保存する
- 冷蔵庫の野菜室や、冷暗所で保管する
- 精米から30~45日を目安に食べきる
無洗米をおいしく食べるためには、保存方法に注意し、早めに食べきるようにしましょう。
無洗米は硬い炊き上がりになるというのは勘違い
無洗米のごはんは硬い炊き上がりになると思っている方もいますが、じつはこれも勘違いです。硬くなる場合は、水加減が適していないのかもしれません。ふっくらとした柔らかめの炊きあがりが好きな場合は、水加減の調整をしましょう。
【無洗米の水加減のコツ】
炊飯器に水を入れる際は、水分量の目盛りに、無洗米用があればそれにあわせて水を張ります。目盛りがなければ、通常よりも少し水を多めにいれるなどして、好みの柔らかさに微調整すると良いでしょう。
無洗米は銘柄が少ないというのは勘違い
昨今、無洗米は多くの銘柄が流通するようになりました。特に「こしひかり」や「あきたこまち」などの広く流通しているお米では、無洗米を販売している場合が多いです。今後はもっと銘柄が増えていくかもしれません。様々な無洗米の銘柄の中から自分の好みの味わいを見つけましょう。
精白米よりも価格が高いのは勘違い
無洗米は肌ぬかを取り除く手間がかかっているので、その分、価格が高くなる傾向にあります。しかし、食べられる部分については、肌ぬかがない分、精白米よりも無洗米の方が多くなります。
また、無洗米はお米を研ぐ際の水道代が節約でき環境にも貢献できます。コストはトータルで考えると、一概に無洗米は高い、とは言えないことがわかるでしょう。
無洗米の5つのメリット
実は、無洗米には、多くのメリットがあります。以下に5つご紹介します。
お米を研ぐ手間が省ける
無洗米は精白米と異なり、肌ぬかがないため、「お米を研ぐ手間が省ける」ことから、時短につながるので重宝します。
水の節約になる
精白米は何度か洗米する必要がありますが、無洗米は研ぐ作業が必要ないので節水ができ、水道料金の節約にもつながります。
精白米より量が多い
無洗米は、同じkg数でも、肌ぬかがない分、一袋中の食べられる部分の量が精白米よりも多くなります。要するに、無洗米では、肌ぬかがあらかじめ取り除かれている分「購入したお米の量=食べられるお米の量」となります。一方、精白米では「購入したお米の量―洗い流した肌ぬか=食べられるお米の量」となるため、実際に食べられるお米の量は減るということです。
無洗米は購入したお米をムダなく食べられるという点が、メリットと言えるでしょう。
水で研ぐ必要がない分、栄養を逃しにくい
無洗米は研がずに炊飯するため、白米に含まれるナイアシンやビタミンB1といった水溶性の栄養を逃しにくいのが特長です。また、一般的に流通している無洗米は研ぎ加減をメーカー側で調整、管理しているなど、良い研ぎ加減の状態になっているのもメリットです。
無洗米はサステナブルなお米として注目されている
【水質汚染を防止する】
無洗米は研ぐ必要がなく、とぎ汁が出ないため、環境汚染を軽減できると注目されています。お米のとぎ汁はりん・窒素などの栄養素が多く含まれています。この有機物の汚れは、下水処理技術の高い下水処理場でも、処理しきれず川や海が汚れる原因になっています。
製造時に取り除かれる肌ぬかは、畜産・田んぼ・畑などに天然の有機質資材として活用されるため、継続的な循環利用が可能です。
【CO₂を削減する】
無洗米は製造時のエネルギーが少なく、ボイラーなどを燃焼させる工程がない分、CO₂の排出量も抑えられます。
※全国無洗米協会認証無洗米の場合
無洗米と精白米の違い
無洗米についてメリットや、デメリットと勘違いされていることを解説してきましたが、そもそも無洗米と通常の精白米ではどのような違いがあるのでしょうか。ここでは、加工方法を中心にそれぞれの特徴を解説します。
精白米とは
精白米は、玄米からぬか・胚芽を完全に取り除いた状態のお米のことで、いわゆる「白米」のことです。残った部分は胚乳といいます。この胚乳は、肌ぬかはついたままなので、洗米で肌ぬかを取り除く必要があります。玄米と比べると食物繊維などが取り除かれているため、柔らかく食べやすいのが特徴です。
無洗米とは
無洗米は、精白米をさらに加工し、肌ぬかまで取り除いた状態のお米のことです。精白米と違い肌ぬかがないので、水で研ぐ必要がないお米です。なお、肌ぬかを取り除く方法は3種類あります。肌ぬかの粘着性を利用して水と空気で取り除く「ヌカ式」、肌ぬかとタピオカでん粉を混ぜ、肌ぬかをタピオカに付着させる「タピオカ式」、水で洗い落とし乾燥させる「水洗い式」です。
安心で便利な無洗米
無洗米は、きれいに精製されているため「製造工程で薬品が使われているのではないか?」という誤解をしている方がいるかもしれません。しかし、前述したように、無洗米で肌ぬかを除去する際に使われているのは、水やタピオカでんぷんです。
また、除去した肌ぬかは農業には有機肥料、畜産には飼料の形で再利用されています。その点でも、無洗米が安心であることが分かります。
「無洗米コース」のない炊飯器で無洗米をおいしく炊くコツ
ここでは、「無洗米コース」のない炊飯器で、無洗米をおいしく炊くコツを紹介します。お米を炊く際は、その特徴にあわせた炊き方をすることが大切です。
水加減を多めにする
無洗米は精白米と比べて肌ぬかが取り除かれた分、正味量が多くなっています。精白米と同じ計量カップで1合測る場合は米量が多くなるので、水加減を少し多めにすることが大切です。また、乾燥しやすいのでふっくらとしたごはんが好みの場合は、水量をプラスすると良いでしょう。精白米と同じ計量カップで測り、同じ水量で炊き上げると、炊き上がりが硬くなるので注意しましょう。
浸水はしっかり行う
無洗米をやわらかくふっくら炊き上げるには、しっかりと吸水させる必要があります。水温が低いと浸水に時間がかかるので、冬場は約1時間、夏場は約30分吸水させるとおいしく炊くことができます。ただし、最近の炊飯器は浸水工程もふくまれたモードを搭載しているケースが多く、浸水時間が不要なものもあります。
無洗米の保存方法と注意点
無洗米は、密閉容器に保管するのがおすすめです。空気になるべく触れないようにし、直射日光が当たる場所や湿度の高い場所での保管を避けるようにしましょう。劣化やカビなどが生えたりしないように、20度以下の環境で保管すると良いでしょう。温度が一定に保たれ日光が当たらない冷暗所や、冷蔵庫の野菜室での保管が向いています。
お米と水の計量から炊飯まで「全自動」!無洗米専用の炊飯器
無洗米を炊く際には水加減・浸水が大切ですが、計量から炊飯まで全自動で炊ける無洗米専用の炊飯器が便利です。パナソニックの「自動計量IH炊飯器 SR-AX1【IoT対応モデル】」の主な特長について紹介します。
お米も水も、おまかせ!自動計量で正確、だからおいしい
約2kgまで保管できる米タンク、約600mLまで貯められる水タンクを搭載。無洗米・水の計量を自動で行います。設定した分量が自動で内釜に送られ、重量センサーで指定量と合致しているか確認するので、正確な計量ができおいしく炊飯することが可能です。
食べる分だけ炊飯!フードロスの削減にも
好きな量だけ炊飯し、いつでも炊き立てのごはんが食べられるのも魅力で、フードロス削減にもつながります。
また、専用の「キッチンポケット」アプリ※1を使用すると、日々の生活に合わせて炊飯スタイルを変えられます。
【外から炊飯ができる】
帰る時間が決まったら、外から予約できるので、出かける前に予約しなくても大丈夫です。
【外出先でも安心の予約炊飯変更】
炊き上がり時刻や炊飯量の変更、予約自体を取り消すことも可能です。急な予定変更でも心配ないので安心です。
【好みに合った炊き方ができる】
お茶わん1杯の単位でお好みのかたさに設定できます。おかゆなどのコースも設定が可能です。
食卓に持ち運べるコンパクトな「おひつ」
コンパクトなおひつがセットになっています。炊飯した後はおひつを引き出し、炊きあがったごはんをおひつごと食卓に出すことができます。おかわりをしにキッチンまで行く手間がありません。
まとめ
無洗米は、洗米の必要がないため時短になり、栄養も逃げにくく、またサステナブルなお米として注目されています。無洗米をおいしく炊きたいなら、この記事を参考に、無洗米を自分の好みに合わせて炊いてみると良いでしょう。もし、無洗米の計量や水調整を全自動で行ってくれる炊飯器を探している場合は、自動計量IH炊飯器 SR-AX1がおすすめです。環境に配慮したおいしい無洗米の食事を楽しんでみてはいかがでしょうか。
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※1 インターネットの利用が可能な環境(プロバイダーとの回線契約、無線LANルーターなど)が必要です。詳しくは専用アプリスタートガイドや取扱説明書をご覧ください。
2023年11月16日 食・レシピ
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