IHとガスコンロのどっちを選ぶ?違いやメリット、デメリットを徹底解説!


ライター:UP LIFE編集部
2025年2月26日
食・レシピ
新しくコンロを設置する場合、IHクッキングヒーター(IH)とガスコンロで、どちらにするか迷う方は多いのではないでしょうか。この記事では、IHとガスコンロの違い、それぞれのメリット、デメリットを解説します。IHについてみなさんが思っていることや使用者の実感などのアンケート結果もお伝えするので、ぜひ参考にしてください。
現在使用しているのは、ガスコンロが約6割
パナソニックでは、「IHクッキングヒーター・IHコンロ」についてのアンケート調査※を実施しました。ここではその結果をランキング形式でご紹介します。
- パナソニック株式会社|「コンロイメージ、使用状況について~」|2024年10月
質問「ご家庭でのコンロの有・無/使用・未使用(カセットコンロ・IH調理器等の卓上タイプは除く)を教えてください(複数回答)」【回答424名】

1位:ガス コンロ 有 / 普段使用している 58.7%
2位:IH コンロ 有 / 普段使用している 38.2%
その他:7.8%
ご家庭のコンロ事情について伺ったところ、ガスコンロを普段使用している方が58.7%と約6割、IHコンロを普段使用している方が38.2%で約4割でした。現在、IHコンロよりもガスコンロを使用している方が多いという結果になりました。
ただし、「賃貸に備え付けられている」「賃貸だから勝手に取り替えられない」など、賃貸住宅に備え付けのガスコンロを使っているという声も見られました。
コンロについてアンケート!「IH」について思うことは?
「コンロのイメージ」についてのアンケート調査では、以下の結果がわかりました。
「IHは使えない鍋・フライパンが多い」という声が最も多い
質問「IHクッキングヒーター/IHコンロについて、「そう思う」ものをすべて選択してください(複数回答)」【回答424名】

1位:IHは、使えない鍋・フライパンが多い 58.3%
2位:IHは、火力が弱い 49.5%
3位:IHは、鍋フリができない 47.4%
4位:システムキッチン(キッチンに組み込み済)のコンロを取り替えるには、キッチンごと取り替えが必要 16.5%
5位:ガスコンロからIHコンロに、取り替えることはできない 7.3%
以下に、主な声についてピックアップしてご紹介します。
1位の「IHは、使えない鍋・フライパンが多い」では、「ガスコンロから変わって使えない鍋が出きてしまった」「土鍋が使えなくなってしまったのが残念」「使える調理器具が限られる」といった声が見られました。
2位の「IHは、火力が弱い」では、「引越してIHからガスに変わったが、火力が強くなって料理がしやすいと感じる」といった意見が見られました。
3位の「IHは、鍋フリができない」では、「チャーハンなど、均一に熱を加えたいときに鍋をふれない」「鍋フリができないと混ぜるのが大変」「鍋フリができないのは不便」などの声がありました。
4位の「システムキッチン(キッチンに組み込み済)のコンロを取り替えるには、キッチンごと取り替えが必要」は、1~3位と比較すると少数となりますが、「設置がたいへん」という声が見られました。
ガスコンロのメリットとデメリット

IHとガスコンロで迷っている場合、それぞれのメリットとデメリットを知ることで、自分の家に必要な機能なども判断しやすくなります。
まずはガスコンロのメリットとデメリットについて解説します。
ガスコンロのメリット
- 火加減調節がしやすい
- 直火調理ができる
- 鍋フリができる
- 調理器具を選ばない
- 停電時にも使用可能
ガスコンロのメリットは、実際に火力が見えるので火加減調節がしやすく、直感的に調理できるところです。また、直火で食材をあぶることも可能です。鍋フリもできるのでチャーハンや炒め物など、本格的な中華料理などを作りたい方に向いていると言えます。
さらにガスコンロでは、一般的な調理器具はほとんど使えます。ステンレスや陶土、アルミ、鉄など、様々な素材の鍋やフライパンが使用可能で、調理器具にこだわりのある方は、調理器具を選ばないガスコンロの方が使いやすいと感じるかもしれません。
ほかにも、ガスコンロの点火は「乾電池式」であれば、停電時でも使用可能です。ガス供給が止まらなければ使用できるので、災害時にも心強いと言えます。

ガスコンロのデメリット
- やけどや火災に注意が必要
- キッチンが暑くなりやすい
- お手入れがしにくい
ガスコンロのデメリットは、火を用いているため、やけどや火災に注意が必要なことです。最新のガスコンロには、消し忘れ防止機能などの安全機能が付いていますが、それでも少し目を離した隙にほかのものに火が移る可能性があり、さらに使用方法を誤ると一酸化炭素中毒を引き起こすおそれがあります。
特に、高齢者や小さな子ども、ペットがいるご家庭では、注意が必要です。
また、火を使うガスコンロは、夏場にキッチンが暑くなりやすいというデメリットもあります。調理時間が長いとリビングやダイニングエリアまで暑く感じることがあり、不快に感じる場合もあるでしょう。
ほかにも、ガスコンロはお手入れしにくいこともデメリットと言えます。五徳やバーナーなどのパーツは凸凹があり、フラットなIHに比べると掃除に手間と時間がかかります。
IHのメリットとデメリット

IHクッキングヒーター(IHコンロ)のメリットとデメリットは以下のとおりです。
IHのメリット
- 高い熱効率でムダなく高火力調理ができる
- 火を使わないので火災のリスクが低い
- キッチンが暑くなりにくい
- 鍋の温度降下をすばやく検知できる(温度検知機能搭載機種のみ)
- お手入れがしやすい
IHのメリットは、高い熱効率でムダなく高火力調理ができることです。アンケート調査では「IH=火力が弱い」というイメージを持っている方も多いようですが、実はIHの熱効率は約90%と高く多くの電気エネルギーを調理にいかせるので、立ち上がりもスピーディーです。なかには鍋の温度降下をすばやく検知・回復する機能が備わっていることで、鍋フリができるものもあります。
また、ボタン操作で細かく火力調節ができるので料理初心者の方でも火加減が調整しやすく、さらにIHは火を使わないため、火災のリスクが低く、キッチンが暑くなりにくいというメリットもあります。ほかにも天板がフラットで五徳などの取り外しパーツがないのでお手入れがしやすく、清潔な状態を保ちやすいのも魅力です。

IHのデメリット
- IH対応の調理器具が必要
- 停電時に使用できない
- 直感的に使いにくい、ボタン操作が難しそう
IHを利用するには、IH対応の調理器具が必要です。一般的に銅やアルミ素材の鍋やフライパンは使用できないため、場合によっては買い替えが必要となります。また、電気を使用するIHは停電時に使用できません。
ほかにもIHはガスコンロに比べて火加減を目視できないため直感的に使いにくい、ボタンでの操作が難しそう、と感じる方も少なくないようです。ガスコンロからIHに変わる場合、使い勝手が違うため、操作については、慣れる必要があるでしょう。
キッチンはそのままで、IHに交換できる
先に紹介したアンケート調査では、IHコンロへの交換に関して、「キッチンごと交換が必要」と思っている声がありました。しかし、例えばパナソニックのIHの場合は、一般的なガスコンロと同じサイズなので、システムキッチンのコンロ部分だけ入れ替えたい場合、ガスコンロからIHへの取り替えは、業者への依頼は必要ですが、大がかりなリフォームの必要はなく、キッチンはそのままでコンロのみの交換が可能です。流し台のガステーブルだけ置き替えたい場合も同様に、業者への依頼で簡単に取り替えられます。
ただし、設置前に以下の点に注意してください。
- 電源について
IHクッキングヒーターを設置するには、200V電源の配線工事が必要です。詳しくは電気工事店にご相談ください。 - 集合住宅での設置について
集合住宅では全体の電気容量の関係で上記の200V電源の配線工事が行えない場合がありますので、管理組合、管理会社などにご確認ください。 - ガス製品からの取り替えについて
ガス機器から取り替える場合、ガス事業者に連絡しないでガス工作物(ガス配管、ガスメーター、ガス栓など)を無断で撤去することは、法令により規制されています。事前にガス事業者へ連絡してください。また、閉栓はガス事業者に依頼してください。 - IHクッキングヒーターとオーブンの組み合わせ設置について
IHクッキングヒーターとガスオーブンの組み合わせは、排熱(燃焼ガス)の関係でできません。ビルトイン電気オーブンレンジとの組み合わせのみになります。
- 詳しくは下記のページをご覧ください
加熱エリアを選択できる!IHクッキングヒーターSシリーズ
IHクッキングヒーターに取り替えを検討中なら、パナソニックの「IHクッキングヒーターSシリーズ」がおすすめです。このシリーズは、新しい加熱制御方式によって3つの加熱エリアで自由自在に調理ができます。料理に合わせて効率よくコンロが使え、同時調理もしやすいです。ほかにも以下のような特長があります。
最適な加熱をIHが判断!「匠加熱IH」

加熱エリアが奥に広がる(約1.7倍※1)ことで、使える鍋や使い方のバリエーションが豊富になり、前、全体、奥の3つの加熱エリアで自在に調理が可能です。また、最適な加熱をIHが自動で判断する「匠加熱IH」が搭載され、ワンランク上の調理ができます。
具体的には、業界で初めて※2ひとつのインバーターでピースコイル10個を制御し(全体エリア使用時)、主に6つの加熱パターンを切替えることで、最適な加熱を実現します。

たとえば、煮込み調理では「対流加熱」※3によって煮汁を対流させて上手に煮込みます。
![対流加熱のイメージ 中央加熱 ↔ 外側加熱 ※「加熱」火力3以下、「煮込みアシスト」の場合 加熱位置が集中せず 煮込み時のこげつきも軽減 ※シチューをかき混ぜず、[火力2]で温め直した調理後の鍋底](/content/panasonic/jp/ja/life/food/110148/_jcr_content/root/main/componentContainer1/c_lay001_copy_copy_c_1605482837/item/c_lay002/c_gen003.coreimg.jpeg/1738905431136/img10.jpeg)
焼き物調理では加熱位置を切替えて加熱する「交互加熱」※4によって、焼きムラを抑えます。

さらに、A・Bシリーズ(2021年モデル)よりも最大火力が2.0kWにアップしたことで、食材を入れた後にすばやく温度復帰ができるため、揚げ物も時短調理でカラッとおいしく揚がります。

パナソニックのIHは鍋がヒーターから離れても、再度鍋が触れた際にスピーディに火力を上げることができるので、できないと思われていた鍋フリも可能です。
火加減おまかせで、手間なくかんたんに!「煮込みアシスト」
「煮込みアシスト」機能を搭載。鍋底温度を正確に把握し、設定温度をキープできるので、加熱中は火加減もかき混ぜも必要ありません。手を加えるタイミングはIHが知らせてくれるので、手間なく簡単に煮込み料理が作れます。

たとえば、筑前煮やさばのみそ煮、肉じゃがなど火加減が難しい煮込み料理はもちろんのこと、アクアパッツァや煮込みハンバーグなどのごちそうメニューも気軽に挑戦できます。
火力10段階調整(左右IH)で微妙な火加減も自在にコントロール
とろ火から強火まで10段階の火力調節※5が可能です。そのため、とろ火でチョコレートを溶かす、弱火でじっくりコトコト煮込む、強火で手早く炒めるなど、調理に合った火加減に調節でき、鍋フリも可能です。ます。また、火力調節のボタンを1秒間長押しするとすばやく火力が下がり、煮込み料理に便利なタイマー機能も付いているので、調理がしやすく使いやすい工夫が施されています。

火力に応じて明るさが変化、調理後は安全のために点滅
天板には、火力に応じて点灯の明るさが10段階に変化する「光るライン」が搭載されています。これにより、使用中の火力の度合いが見てわかります。また、電源を切ってもトッププレートが熱い間は点滅して高温注意をお知らせしてくれるので安心です。

まとめ
IHとガスコンロのどちらにしようか迷っている場合、この記事を参考にするなどしてそれぞれの違いやメリット、デメリットをよく理解し、自分にとってどちらの機能が必要かを考えて、選ぶと良いでしょう。もし、IHを検討している場合は、「匠加熱IH」搭載でワンランク上の調理が楽しめる「IHクッキングヒーターSシリーズ」がおすすめです。料理初心者の方も、調理にこだわりのある方も、選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
この記事で紹介した商品
- 当社比 SシリーズとAシリーズの左右IHの加熱コイル面積比較
- 国内市場200V家庭用IHクッキングヒーターにおいて(2024年9月20日発売予定)
- 「加熱」火力3以下、「煮込みアシスト」の場合
- 「加熱」火力7以下、「焼き物温度調節」「焼き物アシスト」の場合
- 鉄・ステンレス製の鍋使用の場合。2つ以上のヒーターを同時使用した場合、IHヒーターが火力を自動的に制御するため、最大火力が出ない場合があります。
2025年2月26日 食・レシピ
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