歯垢(プラーク)とは何?歯石との違いは?歯石の付着の原因と予防法を解説
歯垢と歯石の違いや予防法についての監修:玉置 まゆ先生
ライター:UP LIFE編集部
2026年1月19日
健康
歯垢(プラーク)とは何か、また歯垢と歯石との違いについて正しく理解をすることがむし歯予防につながります。この記事では、歯垢(プラーク)と食べカス、歯石との違い、歯石がつきやすい場所や予防法について詳しく解説します。
歯垢(プラーク)とは?食べカスと何が違うの?
食事をすると、歯に食べ物の汚れがつくことがありますが、この汚れは「食べカス」で、歯垢(プラーク)ではありません。では歯垢とは何でしょうか?詳しく解説していきます。
歯垢(プラーク)は細菌と代謝物のかたまり
まず、食べカスと歯垢(プラーク)は見た目や性質が異なります。食べカスは、口の中に残った食べたものの細かいカケラで菌のエサになります。一方、歯垢は白色または黄白色をした粘り気のある物質で、むし歯や歯周病の原因となる細菌や代謝物のかたまりです。1mgの歯垢の中には、1億個以上の細菌が存在するとも言われています。
食べカスが歯の表面に残り続けると、それを栄養源として細菌が繁殖を始め、約8時間で歯垢になると言われています。とりわけむし歯の原因となるミュータンス菌は、歯に付着しやすく強固になりやすいため、歯磨きでなるべく早く取り除くことが大切です。
歯垢(プラーク)がつきやすいところは?
歯垢(プラーク)はどのようなところにつきやすいのでしょうか。
口腔内のうち、歯垢がつきやすいのは歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛み合わせ部分などです。歯並びに問題がある場合は、歯と歯の重なった部分にも歯垢が付着しやすくなります。さらに、歯が抜けていれば、その周りにも歯垢がつきやすいため、磨き残しがないように注意して歯磨きをする必要があります。
歯石とは?歯垢(プラーク)との違いと原因
次に、歯石とはどのようなものでしょうか。歯垢(プラーク)と歯石の違いを正しく理解し、歯石の原因を知ることで適切な対処をしていくことが重要です。ここからは歯垢と歯石の違いについて解説していきます。
歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化したもの
やわらかく粘りのある歯垢(プラーク)に対して、歯石は硬くザラザラしている灰白色のかたまりです。唾液にはカルシウムやリンが含まれており、これらがプラークに沈着することで石灰化し、歯石となります。
歯石は、歯周病の原因にもなります。また歯石の表面には細かい凹凸があり、歯垢をつきやすくさせます。
歯垢が歯石に変化してしまうと、歯磨きで落とすことはできず、歯科医院での処置が必要になるため、歯垢の段階で早めに除去することが大切です。
歯石がつきやすい場所と予防法
歯石がつきやすい場所は、基本的には歯垢(プラーク)がつくところになりますが、その中でも特に歯石がつきやすい場所があります。ここからは、歯石がつきやすい場所と歯石の付着を予防する方法を解説します。予防を徹底し、歯石がつかないようにしましょう。
下の前歯の裏側や上の奥歯の外側
歯石は唾液腺開口部の近くが注意すべきところです。下の前歯の裏側、そして上の奥歯の外側ですが、これらの部位は歯ブラシの毛先が届きにくいこともあり磨き残しをしやすく、気がつくと歯石ができていていたというケースも。手鏡などでも見えにくい部分なので、意識的にケアをしていくことが大切です。
もし、歯石がついてしまったら、歯科医院で取り除いてもらいましょう。かかりつけの歯科医院で定期的に歯科健診を受けることをおすすめします。
歯垢(プラーク)がつかないようにすることが大事
歯石の付着を予防するには、歯磨きなどで取り除ける歯垢の段階での対処が大切です。歯石がつきやすい場所は特に念入りに歯ブラシで磨き、歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスなどを用いてケアしましょう。
まとめ
食べカスを放置すれば歯垢(プラーク)ができ、やがては歯石に変化して歯磨きでは除去ができなくなってしまいます。まずは歯垢がつきやすい場所を意識して磨き、常に歯を清潔に保ちましょう。
歯垢と歯石の違いや予防法についての監修
玉置 まゆ先生
歯科衛生士。2008年東京医学技術専門学校卒業。2015年より(有)エイチ・エムズコレクションに所属。現在都内3件の歯科医院の臨床現場に立ちながら、全国の歯科医院で医療における接遇や技術研修を担当し、スタッフ教育の講師としても活躍している。
2026年1月19日 健康
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