歯垢(プラーク)とは何?歯石との違いは?歯石の付着の原因と予防法を解説

歯垢と歯石の違いや予防法についての監修:玉置 まゆ先生
ライター:UP LIFE編集部
2024年9月6日
健康

歯垢(プラーク)とは何か、また歯垢と歯石との違いについて正しく理解をすることがむし歯予防につながります。この記事では、歯垢(プラーク)と食べカス、歯石との違い、歯石がつきやすい場所や予防法について詳しく解説します。

歯垢(プラーク)とは?食べカスと何が違うの?

写真:片手を頬にあて、もう片方の手で歯ブラシを持っている女性のイメージ

食事をすると、歯に食べ物の汚れがつくことがありますが、この汚れは「食べカス」で、歯垢(プラーク)ではありません。では歯垢とは何でしょうか?詳しく解説していきます。

歯垢(プラーク)は細菌と代謝物のかたまり

まず、食べカスと歯垢(プラーク)は見た目や性質が異なります。食べカスは、口の中に残った食べたものの細かいカケラで菌のエサになります。一方、歯垢は白色または黄白色をした粘り気のある物質で、むし歯や歯周病の原因となる細菌や代謝物のかたまりです。1mgの歯垢の中には、1億個以上の細菌が存在するとも言われています。

食べカスが歯の表面に残り続けると、それを栄養源として細菌が繁殖を始め、約8時間で歯垢になると言われています。とりわけむし歯の原因となるミュータンス菌は、歯に付着しやすく強固になりやすいため、歯磨きでなるべく早く取り除くことが大切です。

歯垢(プラーク)がつきやすいところは?

歯と歯ぐきの境目 歯と歯の間 奥歯の嚙み合わせ部分 抜けた歯の周り 歯と歯が重なった部分

歯垢(プラーク)はどのようなところにつきやすいのでしょうか。
口腔内のうち、歯垢がつきやすいのは歯と歯の間や、歯と歯ぐきの境目、奥歯の噛み合わせ部分などです。歯並びに問題がある場合は、歯と歯の重なった部分にも歯垢が付着しやすくなります。さらに、歯が抜けていれば、その周りにも歯垢がつきやすいため、磨き残しがないように注意して歯磨きをする必要があります。

歯石とは?歯垢(プラーク)との違いと原因

写真:歯磨きをしている女性の口元のイメージ

次に、歯石とはどのようなものでしょうか。歯垢(プラーク)と歯石の違いを正しく理解し、歯石の原因を知ることで適切な対処をしていくことが重要です。ここからは歯垢と歯石の違いについて解説していきます。

歯石とは歯垢(プラーク)が石灰化したもの

やわらかく粘りのある歯垢(プラーク)に対して、歯石は硬くザラザラしている灰白色のかたまりです。唾液にはカルシウムやリンが含まれており、これらがプラークに沈着することで石灰化し、歯石となります。

歯石は、歯周病の原因にもなります。また歯石の表面には細かい凹凸があり、歯垢をつきやすくさせます。

歯垢が歯石に変化してしまうと、歯磨きで落とすことはできず、歯科医院での処置が必要になるため、歯垢の段階で早めに除去することが大切です。

歯石がつきやすい場所と予防法

写真:糸ようじを使用している女性のイメージ

歯石がつきやすい場所は、基本的には歯垢(プラーク)がつくところになりますが、その中でも特に歯石がつきやすい場所があります。ここからは、歯石がつきやすい場所と歯石の付着を予防する方法を解説します。予防を徹底し、歯石がつかないようにしましょう。

下の前歯の裏側や上の奥歯の外側

歯石は唾液腺開口部の近くが注意すべきところです。下の前歯の裏側、そして上の奥歯の外側ですが、これらの部位は歯ブラシの毛先が届きにくいこともあり磨き残しをしやすく、気がつくと歯石ができていていたというケースも。手鏡などでも見えにくい部分なので、意識的にケアをしていくことが大切です。

上の歯 奥歯頬側 下の歯 前歯舌側

もし、歯石がついてしまったら、歯科医院で取り除いてもらいましょう。かかりつけの歯科医院で定期的に歯科健診を受けることをおすすめします。

歯垢(プラーク)がつかないようにすることが大事

歯石の付着を予防するには、歯磨きなどで取り除ける歯垢の段階での対処が大切です。歯石がつきやすい場所は特に念入りに歯ブラシで磨き、歯と歯の間は歯間ブラシやデンタルフロスなどを用いてケアしましょう。

まとめ

写真:歯磨きをしている女性のイメージ

食べカスを放置すれば歯垢(プラーク)ができ、やがては歯石に変化して歯磨きでは除去ができなくなってしまいます。まずは歯垢がつきやすい場所を意識して磨き、常に歯を清潔に保ちましょう。

ここからは、歯周ポケットや歯間の汚れの除去に役立つアイテムを2つご紹介します。

歯ブラシでは取り切れない歯周ポケットや歯間の汚れまで洗い流す「ジェットウォッシャー ドルツ」

キレイに歯磨きをしたつもりでも、歯ブラシだけでは約40%*の汚れが残る、と言われています。歯磨き+αのケアでよりしっかりと口腔内の汚れを洗浄できる「ジェットウォッシャー ドルツ EW-DJ55」をご紹介します。

*出典「日本歯科保存学雑誌,48,272(2005)

水流の力により歯周ポケットや歯間に残った汚れを強力に除去

イラスト:ジェットウォッシャードルツで歯周ポケットに残った汚れを除去しているイメージ

ジェットウォッシャー ドルツは、水流の力により、歯磨きでは取り切れない歯周ポケットや歯間に残った汚れを強力に除去します。ブラッシングによって歯周ポケット内に剥がれ落ちた歯垢までしっかり洗い流し、約3日で歯ぐきの健康を推進します

※超音波水流ノズル使用時のみ。EW-DJ55水圧レベル5にて検証。当社調べ。使用効果は条件により異なります。

パワフルなのに歯ぐきにやさしい「超音波水流※1」で、歯の表面の汚れまで除去

ジェットウォッシャー ドルツの超音波水流※1は、気泡が弾ける際の衝撃波が汚れを剥がし落とします。

歯並びの悪い歯間や歯列矯正器具まわりの頑固な汚れを除去

イラスト:付属のポイント磨きノズルで歯並びの悪い歯間を磨くイメージ

歯列矯正器具と歯の間や、歯間に入りこみやすいように、付属のポイント磨きノズルは、毛先が円すい形状のブラシを採用しています。ブラシと水流※2で、細かい部分の汚れも除去します。

W音波振動※3で歯周ポケットや歯間の歯垢までパワフルに磨ける「音波振動ハブラシ ドルツ(電動歯ブラシ)」を紹介

次に歯間の歯垢まで磨ける音波振動ハブラシ(電動歯ブラシ)ドルツ EW-DT73の主な3つの特長について解説します。

「タタキ磨き」を加えたW音波振動※3でパワフルに磨ける

ヨコ磨き タタキ磨き

歯垢が溜まりやすい歯周ポケット(歯と歯ぐきの間の溝)の汚れをかき出す「ヨコ磨き」に、歯間部の汚れに立体的にアプローチする「タタキ磨き」を加えた「W音波振動※3」を搭載。よりパワフルに磨くことができ、驚異の歯垢除去力と磨き心地を実現しています。

ブラシの角度を検知し正しい磨き方へ導くライトリング

磨き角度センサー 動かしすぎ防止センサー 押しつけ防止センサー・プロ

歯周ポケットにひそむプラーク※4を除去するには、歯ブラシの毛先を歯と歯ぐきの境目に向け、45°の角度で当てて細かく動かすことが重要です。ドルツでは、歯周ポケット磨きに適した45°に近づくと青色に光がお知らせしてくれます。また、必要以上の動かしすぎを黄色の光で、押しつけすぎを赤色の光と音でお知らせすることで、歯ぐきを痛めるリスクを軽減します。 

Bluetooth®搭載、アプリで磨き方をカスタマイズ

Bluetooth<sup>®</sup>搭載、アプリで磨き方をカスタマイズ

歯磨き中のブラシを当てる角度をアシスト

ドルツはBluetooth®搭載のドルツアプリ※5で、一人ひとりの口腔内の状態に適した磨き方をサポートしてくれます。磨き角度センサーで、ブラシを当てる角度のアシストも受けられるため、正しい磨き方を身につけやすくなっています。

※前歯の裏表、かみ合わせ面は表示しません。
※極細毛ブラシは45°磨きですが、クリーン&ホワイトブラシは45°磨き推奨ではないので表示しません。

歯垢と歯石の違いや予防法についての監修

写真:玉置 まゆ先生

玉置 まゆ先生

歯科衛生士。2008年東京医学技術専門学校卒業。2015年より(有)エイチ・エムズコレクションに所属。現在都内3件の歯科医院の臨床現場に立ちながら、全国の歯科医院で医療における接遇や技術研修を担当し、スタッフ教育の講師としても活躍している。

※1 超音波水流ノズル使用時のみ。
※2 超音波水流にはなりません。
※3 音波領域内での、ヨコ31,000、タタキ12,000ブラシストローク/分の振動。
※4 プラークとは歯垢のこと
※5 ご使用前にお使いのスマートフォンのバージョンが、スマートフォンOS:iOS(iPhoneなど)13.0以上/Android™8.0以上、Bluetooth®:4.2以上であることを確認ください(2024年8月現在)。なお、ドルツアプリの内容は予告なく変更・削除されることがあります。

2024年9月6日 健康

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