家族の時間も欲しいけど、仕事の時間も欲しい妻

ライター:UP LIFE編集部
2019年11月11日
家事・くらし

共働き妻は仕事と家庭の板挟み

30~40代夫婦に、仕事と家庭のバランスをたずねた「ライフスタイル調査」。「時間が足りない」共働き世帯と、仕事と家庭の板挟みに悩む共働き妻の姿が浮き彫りになりました。

夫は子供あり・なしで仕事の仕方に差はなく、妻は子供ありで労働時間は短く、帰宅は早くなる

共働き夫婦の一日の平均労働時間を調査したところ、子供のいる夫は9.8時間、妻は6.8時間、子供のいない夫は9.9時間、妻は7.9時間でした。また、一日の平均帰宅時間は、夫は子供がいる・いないにかかわらず19~20時台の割合が高かったのに対し、子供がいる妻は18時台、子供のいない妻は18~19時台の割合が高いという結果が得られました。

一日の平均労働時間のグラフ
平均帰宅時間のグラフ

これらのことから、夫は子供がいる・いないにかかわらず、仕事の仕方に差がないという反面、妻は子供がいる・いないにかかわらず、夫より労働時間が短く、帰宅も早いといえます。さらに子供がいる妻の場合は、子供がいない妻より労働時間が短いということがわかりました。

共働きの夫も妻も、もっと「家庭のための時間」が欲しい

仕事で家をあける時間の長さによって、家庭に割くことができる時間が定まる夫婦は多いと考えられます。そのような中、仕事と家庭の時間の割合については、どのように考えているのでしょうか。

Q:「もっと家庭のために時間を使いたい」「もっと仕事のために時間を使いたい」、あなたご自身の気持ち(本音)に近いほうをお知らせください。

子供がいる・いないにかかわらず、「家庭のために時間が欲しい」と考えている夫婦は46.9%と、「仕事のために時間が欲しい」夫婦12.7%を大きく上回り、約3.7倍も高いことがわかりました。仕事にかかる時間に対して、家庭にかけられる時間が少ないと考えている夫婦は多いようです。

共働き妻は、夫以上に「仕事にやりがいを感じている」「仕事も、家庭も」という板挟みの中にある

それでは、共働き夫婦(子あり・なし)は、仕事とどのように向き合っているのでしょうか。

Q:「自分自身はもっと働きたいと思う」「自分自身は本音としたら働きたくない」、「自分自身の仕事にやりがいを感じている」「自分の仕事にやりがいは感じていない」、あなたご自身の気持ち(本音)に近いほうをお知らせください。

共働き夫の「もっと働きたい」24.3%、「仕事にやりがいある」41.4%に対して、共働き妻は「もっと働きたい」33.7%、「仕事にやりがいある」52.3%という結果でした。ともに妻のほうの割合が高く、仕事も家庭もどちらも頑張りたいという意欲がうかがえます。

[まとめ]日本の共働き世帯は、とにかく時間が足りない

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日本の主流世帯である共働き世帯。「もっと家庭のために時間を使いたい」と答えた夫婦が「もっと仕事のために時間を使いたい」と答えた夫婦の約3.7倍というデータがあることからも、毎日の中で家庭の時間が削られていることがわかります。
しかし、ここで複雑なのが妻の現実。働き方が「子供あり・なし」で変わらない夫に対して、「子供あり」の妻は労働時間が短く、帰宅が早くなるというデータがあります。仕事にやりがいを感じもっと働きたい、という意欲を持ちながらも、仕事と家庭の板挟みにあっているという事実がうかがえます。

【30・40代夫婦のライフスタイル調査】
●対象者:関東(1都6県)・関西(2府4県)・愛知県・福岡県・北海道・宮城県・広島県に在住の30〜49歳既婚男女 計2,742人
●調査期間:2017年4月21日~25日
●調査方法:インターネット調査

2019年11月11日 家事・くらし

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