妻は、家事をがんばりすぎている?
ライター:UP LIFE編集部
2019年12月5日
家事・くらし
家事もがんばりたい共働き妻の理想と現実
30~40代夫婦に、仕事と家庭のバランスをたずねた「ライフスタイル調査」。家事について共働き妻にたずねたところ、理想とする家事レベルの高さと現実の姿が浮かび上がってきました。
家事を満足できるほどやってはいないと感じる妻
共働き夫婦の家事に対する分担意識のギャップは大きく、実際の家事分担は妻のほうが多いといえます。一方で、夫は家事をどのくらい負担しているのでしょうか。夫婦の分担について、共働き妻(子あり・なし)にたずねました。
Q:あなたご自身やパートナーが行っている「家事」について、ご家庭ではどのような分担になっているかを平日・休日に分けてお知らせください。
平日:妻メイン 約85%、夫メイン 約15%
休日:妻メイン 約79%、夫メイン 約21%
平日に比べると休日は夫メインの比率が上がっているとはいえ、その差は6ポイントと非常に高いとはいえませんし、妻の割合と比較しても、平日・休日どちらも大きな差があります。やはり妻の負担は大きいようです。では、家事をメインで担う共働き妻(子あり・なし)は、どのくらいの質の家事を想定しているのでしょうか。
Q:あなたご自身は、専業主婦と同じ、もしくはそれ以上のレベル(質)の「家事」をしようと思っていますか?
49.8%の共働き妻(子あり・なし)が、「専業主婦と同じ、もしくはそれ以上のレベル(質)の『家事』」をしようと考えていました。
Q:あなたご自身は、普段の「家事」について、自分が目指しているレベル(質)までできていない日が多いですか?
52%の共働き妻(子あり・なし)が、達していない日が多いと感じていました。
Q:「家事」に対して、「やってもやっても足りないような気がする」と思いますか?
「家事はやってもやってもまだ足りない」と考えている共働き妻(子あり・なし)は58.3%にのぼりました。
Q:あなたご自身は、家事代行サービスを利用したことがありますか?また、利用したいと思いますか?
「使ったことがある」と答えた共働き妻(子あり・なし)は7.2%と、それほど高い割合ではありませんが、「使いたい」と答えたのは21.2%でした。
5割前後の共働き妻が、自身の家事に満足していると言えないのは、与えられた時間以上に、目指すレベルが高い現れではないかと思われます。少ない時間をやりくりしてがんばる共働き妻ですが、有料だとしても、ときにはプロに頼りたいという気持ちもあるようです。
「自分はがんばりすぎている」と思う妻と「妻はがんばりすぎている」と思う夫
家事に仕事に忙しい共働き妻(子あり・なし)は、自身の家事に関して、どのようにとらえているのでしょうか。
Q:「自分は家事をがんばりすぎている」と思いますか?
55.5%の共働き妻が、「がんばりすぎている」と答えました。それでは、共働き夫(子あり・なし)はどのように感じているのでしょうか。
Q:「パートナーは家事をがんばりすぎている」と思いますか?
55.5%の共働き夫が「がんばりすぎている」と答えました。夫婦ともに5割以上が、自分自身で自覚していたり、妻のがんばりを認識しています。では、がんばっている家事の中で負担に感じているものは、何でしょうか。共働き妻(子あり・なし)にたずねました。
Q:あなたご自身が行っている「家事」について、負担に感じているものをお知らせください。
1位 夕食の用意
2位 夕食の後片付け
3位 アイロンがけ
仕事が終わった後にやることがまだ控えているという状況は、精神的にも体力的にもつらいことです。一日の終わりは、まだまだ遠いと感じてしまうのかもしれません。
[まとめ]「理想」の家事レベルが、「現実」では共働き妻を追い込んでいる
共働き妻の家事に対する理想は高く、半数近くの人が「専業主婦レベル」を目標ラインにしていました。しかし現実は、「目指すレベルには達していない」「やってもやってもまだ足りない」と感じており、その意識から共働き妻は「がんばりすぎる」という傾向にあります。
【30・40代夫婦のライフスタイル調査】
●対象者:関東(1都6県)・関西(2府4県)・愛知県・福岡県・北海道・宮城県・広島県に在住の30〜49歳既婚男女 計2,742人
●調査期間:2017年4月21日~25日
●調査手法:インターネット調査
2019年12月5日 家事・くらし
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