カーペットやラグのダニ退治!掃除機の正しいかけ方と対策
ダニ対策に効果的な正しい掃除機のかけ方についての監修:浦野 清美(うらの きよみ)
ライター:UP LIFE編集部
2023年8月28日
家事・くらし
カーペットやラグ、じゅうたんなどは、お手入れをしないとダニが繁殖しやすくなります。この記事では、カーペット等にダニが繁殖しやすい原因やダニの退治方法、ダニ対策に効果的な掃除機のかけ方について解説します。
カーペットやラグ、じゅうたんにダニが繁殖しやすい3つの原因
カーペットやラグ、じゅうたんは家の中でダニが好む環境が整っている場所のひとつと言えます。ここでは、カーペット等にダニが繁殖しやすい原因について詳しく解説します。
原因1:ダニは気温が25~30℃、湿度が60~80%を好む
家の中にひそむツメダニ、チリダニ、コナダニといったダニは、気温25~30℃、湿度が60%~80%の高温多湿な環境を好み、梅雨から夏場にかけて繁殖します。ダニは低温で湿度が低いところが苦手ということになりますが、近年は冬場でもホットカーペットや暖房、加湿器等の普及で、ダニにとって家の中は過ごしやすい好条件がそろっており、真冬でも増殖しやすくなっています。特にカーペットやラグ、じゅうたんは一年を通して湿気がこもりやすく、ダニにとって居心地のよい場所と言えます。
家にひそむダニの正体について詳しくはこちらの記事もご覧ください。
原因2:ダニのエサとなる食べカスや髪の毛が多い
ダニの栄養源はホコリ、人間や動物の皮脂、毛、フケ、食べカスなどです。つまり、人間やペットがくつろぐカーペットやラグ、じゅうたんには、ダニのエサとなるものが多く存在します。きれいに掃除するなどしてこれらダニのエサとなるものを除去しなければ、ダニにとって好条件のエサ場になってしまうということになります。
原因3:暗くてダニが隠れられる場所がある
ダニは夜行性で暗い場所を好みます。また、生地などの奥に潜り込む習性があるので、カーペット等の裏側は格好の住み処になります。特にホットカーペットとの二重敷きや畳の上にカーペットを敷いているケースでは、ダニが隠れて潜り込める場所が多くなるので注意が必要です。
カーペットやラグ、じゅうたんのダニを退治する5つの方法
ダニを退治するためには、駆除に加えてダニが苦手な環境をつくり、ダニが住みにくくなるように予防することが大切です。
ここからはカーペット等のダニ退治におすすめの方法を5つ紹介します。
*方法の中には、対応できない素材もあるため、行う際は必ず洗濯表示などをご確認ください。
方法1:乾燥機を使う
ダニは乾燥と高温の熱に弱く、50℃程度の熱なら20~30分、60℃以上の熱なら一瞬で死滅すると言われています。乾燥機は、表面だけでなく内部まで温められるので、ダニ退治には有効です。50℃以上の高温の熱を発する家庭用の乾燥機を使ったり、コインランドリーに設置してある乾燥機も50℃以上の熱風が出るので活用すると良いでしょう。
方法2:スチームアイロンを使う
スチームアイロンは約100℃の蒸気が出るため、ダニ駆除に有効です。まずは表面のホコリ等を掃除機で吸い取ります。そして、スチームアイロンを高温でゆっくりとあてていきます。仕上げにダニの死がい等が新たなダニのエサになってしまわないように、再度掃除機をかけて除去しておきましょう。
方法3:専用のスプレーやシートを使う
市販のダニ専用スプレーやシートなどを活用する方法もあります。市販の薬剤は主にダニを死滅させる「駆除剤」とダニを寄せ付けない「忌避剤」の2タイプがあるので、状況にあわせて使い分けるのがポイントです。なお、駆除剤を利用したあとは、ダニの死がいが残らないように念入りに掃除機をかけましょう。
方法4:クリーニングや丸洗いをする
カーペット等をクリーニングに出したり、丸洗いしたりして、ダニとともにダニのエサとなる食べカスや人間や動物の皮膚や毛などを洗い流すのもひとつの方法です。ただし、方法1で紹介したように、50℃以上の高温の熱を発する家庭用の乾燥機や、コインランドリーの乾燥機を使用する等の駆除対策はしておきましょう。
洗濯前に約65℃の温風で約90分プレ乾燥を行い、ダニを高温加熱します。その後、洗い~すすぎ~脱水までをコースで行い、ダニの死がいや脱皮後の殻やフンなどのアレル物質を洗い流します。
方法5:掃除機でダニの死がいやフン等をこまめに取り除く
ダニの脚先はカギ爪と吸盤で繊維に張り付いているため、掃除機では生きたダニはなかなか吸い取れず、掃除機単体で退治することはできません。しかし、掃除機をこまめにかけることで、ダニの栄養源になる人間や動物の皮脂や毛、フケ、食べカス、ホコリ、またダニのエサとなり、アレルギーの原因にもなるダニの死がいやフンを取り除くことができます。こまめな掃除機がけが不可欠です。
ダニ対策に効果的な正しい掃除機のかけ方
カーペットやラグ、じゅうたんに掃除機をかけるときは、やみくもにかけるのではなく、正しい方法でかけることでより効率的にダニの死がいやフンなどを吸い取れます。ここではダニ対策に効果的な掃除機のかけ方について解説します。
掃除機をかける前の準備
カーペット等の上にあるものは移動しておきます。また、周囲のホコリ取りを必ずしてから掃除機をかけるようにしましょう。
掃除機をゆっくりとかける
カーペット等に掃除機をかけるときは、ヘッドを密着させてゆっくりと毛足を起こすように動かすのがポイントです。すばやく何度も往復するよりも時間をかけてゆっくりと手前に引くイメージで丁寧に掃除機をかけましょう。
さまざまな方向から掃除機をかける
掃除機は縦、横、斜めとさまざまな方向にかけるのがポイントです。長い毛足の間に埋もれたゴミも吸い取れます。
裏面も忘れずに掃除機をかける
ダニは暗いところを好み、カーペットやラグ等の裏側に住みついていることもあるため、表面同様に裏面も丁寧に掃除機をかけましょう。こまめに裏面を掃除すれば、湿気がたまりにくくなり、ダニのエサになるカビの予防にもなります。
また、収納と収納のすき間や隅等は、すき間用ノズルに切り替えるなどして隅々まで掃除しましょう。
ダニスプレー等は最後に使う
ダニスプレー等を使う場合は、掃除機をかけた後に使うようにしましょう。
できれば毎日、少なくても週に2回は掃除機をかけるようにすると良いでしょう。毎日掃除する場合は軽いパワーで、週に一度は強力なパワーでかけるなどして、カーペットをなるべく傷めないようにすることも大切です。
ダニの死がいやフンなどを見逃さない!クリーンセンサー付きスティック掃除機
ダニのエサとなる死がいやフンの除去には、掃除機が欠かせません。パナソニックの掃除機の多くは、クリーンセンサー機能などを搭載しており、ダニ対策に役立つ掃除機です。ここでは、中でもセパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K※1の主な特長について紹介します。
ダニの死がいやフンなどハウスダストを見つける!クリーンセンサー
目に見えない約20μmのハウスダストまで検知する「クリーンセンサー」を搭載。スティック本体内に搭載している高速赤外線センサーが、ダニの死がいやフンなどが含まれるハウスダストの微細なゴミを検知すると、クリーンランプが赤く点灯し、知らせます。掃除機をかけてゴミがなくなるとランプが青く点灯するので、きれいになったことが一目でわかります。
工夫満載のパワーノズル
独自のV字型の構造で、吸引力の強いブラシの中央にゴミを集めしっかり吸引します。
また、毛先の違うブラシで、「フローリング」「じゅうたんの奥」「たたみ」もきれいに。硬い毛が、じゅうたんの奥のダニの死がいやフンをかき出します。
さっと取り出し手軽に掃除できる
スティック本体からダストボックスを分離し、充電台に内蔵した新しいセパレート構造で、スティックは軽量&スリム化。低重心で手元の軽さを実現しています(手元重量0.45kg※2)。使いたい時にさっと取り出して手軽に掃除ができるので、ダニの対策に有効な、こまめなお掃除が可能です。
まとめ
カーペットやラグ、じゅうたんのダニ対策には乾燥機やスチームアイロンなどが有効ですが、どの方法であってもダニの死がいやフンを除去するために、掃除機での掃除はとても重要です。もし、ダニ対策で掃除機を検討している場合は、目に見えない大きさのダニの死がいやフン、微細なゴミも逃さず知らせてくれる「クリーンセンサー」、じゅうたんの奥のダニのフンや死がいをかき出す「パワーノズル」や「からまないブラシ」などの機能を搭載しているセパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10Kや、同機能を搭載しているコードレススティック掃除機「パワーコードレス」 MC-SB85Kや MC-SB53Kもおすすめです。選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。
ダニ対策に効果的な正しい掃除機のかけ方についての監修
浦野 清美(うらの きよみ)
NPO法人日本ハウスクリーニング協会講師。
お掃除やお片付けを通じて住み心地の良さを追求している。
※1 この商品はお取扱い先を限定しております。一部店舗ではメーカー指定価格での販売となります。
※2 手元重量の測定方法はIEC 60312-1による(当社調べ)。
2023年8月28日 家事・くらし
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