蛍光灯が生産終了!LED照明へ交換する前に見るべき2つのポイント

ライター:UP LIFE編集部
2025年3月19日
家事・くらし

2027年末までに、蛍光灯の製造、輸出入が禁止されることに伴い、蛍光灯からLED照明に交換する必要性が高まっています。この記事では、LED照明に交換する前に確認しておきたい2つのポイントについて解説します。

蛍光灯の製造・輸出入が終了するのは2027年末

2023年10月30日~11月3日、スイスのジュネーブで「水銀に関する水俣条約第5回締約国会議」が開催されました。この会議では水銀添加製品の規制見直しなどに関する議論が行われ、その結果、2027年末に蛍光灯の製造終了と輸出入を禁止することが決まりました。実は、蛍光灯には水俣病の原因とされる水銀が微量ながら含まれており、適切に処理されないと人の健康や環境に悪影響を及ぼすリスクがあります。

なお、2027年末を過ぎても蛍光灯の在庫があれば購入や使用は可能です。しかし、いつかは新しい蛍光灯や安定器の入手はもちろん、修理もできなくなります。LED照明への切り替え工事が必要な場合もあるので、できるだけ早くLED照明に交換しておくことが望まれます。

「蛍光灯の製造・輸出入が終了」することを知らない人が約8割

蛍光灯の生産終了について、どれくらいの方が知っているのでしょうか。パナソニックが実施したアンケート調査※1では、2027年末までに蛍光灯の製造と輸出入が禁止されることについて約8割の方が「知らなかった」と回答しました。

円グラフ:Q.直近で「直管型蛍光灯」を購入した際、蛍光灯の製造と輸出入が2027年末までに禁止されることを知っていましたか?(単一回答)N=869 知らなかった76.0 購入前から知っていた14.0 購入前は知らなかったが、購入時に知った10.0

※1 調査概要

  • エリア:全国
  • 調査対象:20代~70代 男女 計869人
  • 調査期間:2024年2月 22日~2月26日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査会社: 株式会社コレクシア

さらに別のアンケート調査※2では、蛍光灯からLED照明に替えない理由について聞いてみたところ、1位は「替えるのが面倒だから(25.9%)」、2位は「特に理由はない(25.2%)」と、LED照明へ取り替えない理由は特になく、なんとなく替えていない方が一定数いることがわかりました。

棒グラフ:Q.蛍光灯からLED照明に変えない理由を教えてください(複数回答)N=567 替えるのが面倒だから25.9 特に理由はない25.2 商品の価格が高いから24.2 賃貸なので交換できないから20.1 工事が必要だと思うから10.2 その他7.6 電気を点けたときの色味が気にいらないから5.1 明るさが足りないと思うから3.4 すぐ引っ越しをするから3.2 LEDの方が重量が重いと感じるから2.5

※2 調査概要

  • エリア:全国
  • 調査対象:20代~60代 男女 計800人
  • 調査期間:2024年9月24日~9月25日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査会社:楽天インサイト株式会社

また、LED照明器具の設置率についても調査※3したところ、1位は「リビング(56.5%)」、2位は「ダイニング(44.6%)」、3位は「子ども部屋(37.3%)」、4位は「内玄関(25.4%)」でした。この調査から家族が多く集まる場所では比較的LED照明器具への切り替えが進んでいるのに対し、個室やほかのスペースではLED照明器具の切り替えがまだまだ進んでいないことがわかります。

棒グラフ:Q.LED照明器具を設置している部屋はどこですか?(複数回答)N=2,000 リビング56.5 ダイニング44.6 子ども部屋37.3 内玄関25.4

※3 調査概要

  • エリア:全国
  • 調査対象:20代~60代 男女 計2,000名(住居に1箇所でもLED照明がある方)
  • 調査期間:2024年3月4日~3月6日
  • 調査方法:インターネット調査
  • 調査会社:GfK Japan

2027年末までに製造、輸出入が禁止される蛍光灯はどんな種類があるの?

2027年末までに製造、輸出入が禁止になるのは一般照明用の蛍光ランプです。具体的には、直管形蛍光ランプ、丸形蛍光ランプ、電球形蛍光ランプ、コンパクト形蛍光ランプなどです。なお、直管形蛍光ランプと丸形蛍光ランプには「ハロリン酸塩系」と「三波長系」の2種類があり、「ハロリン酸塩系」は2026年末、「三波長系」は2027年末に、製造と輸出入が廃止されます。

蛍光灯は2027年末までに 製造・輸出入禁止 直管形蛍光ランプ 丸形蛍光ランプ 電球形蛍光ランプ コンパクト形蛍光ランプ

蛍光灯よりも寿命が長く消費電力が低いLED

では、蛍光灯の代わりとして推奨されているLEDに交換するとどのようなメリットがあるのでしょうか。以下に解説します。

  • 従来の照明に比べて長寿命
  • 節電になる
  • 調色、調光ができる
  • 点灯、消灯を繰り返しても性能に影響しにくい
  • 虫が寄りにくい
  • 絵画や植物などを傷めにくい

LEDの光束持続時間は約40,000時間。蛍光灯の約4~5倍と長寿命です。従来よりもランプの交換の手間が省け、蛍光灯に比べて少ない消費電力で点灯するため、節約にも役立ちます。

従来のひとつの照明器具ではできなかった光の色や明るさも調節でき、お部屋の雰囲気や使用用途に合わせて光を選ぶことが可能です。さらにLEDは点灯や消灯を繰り返しても性能に影響せず、スイッチをONにするとすぐに明るくなるので便利です。

ほかにも、LEDは虫が好む光の波長や紫外線をほとんど放出しないため、虫が寄り付きにくく、また熱線も含まないので写真や絵画などの色あせがしにくく、植物なども傷めにくいのもメリットと言えるでしょう。

【早めの交換がおすすめ】LED照明に交換する前に見るべき2つのポイント

蛍光灯の生産終了、輸出入禁止に伴い、現在蛍光灯を使用している場合には、早めにLEDへの交換の検討が必要です。ただし、LED照明に交換前に確認しておくポイントが2つあるので、チェックしていきましょう。

ポイント1:使っている照明器具の適正交換時期を確認する

LEDに交換する前に、まずは現在使用している照明器具を確認しましょう。10年以上使い続けている照明器具は、ビニル電線の被膜がもろくなっている場合があります。LEDランプの取り付けは工事が必要ないと言われていますが、このような古い照明器具のライトだけをLEDに交換、使用すると発火や発煙するおそれがあります。そのため、交換前に照明器具の適正交換時期を確認し、10年以上使用している場合には、LEDに交換する際に照明器具も新しいものに交換することをおすすめします。

ポイント2:天井に配線器具がついているか確認する

天井に下の写真のようなシーリングライト用の配線器具がついている場合、自分でLED照明器具に取り替えが可能です。しかし、配線器具がついていない場合には、電気工事が必要なため電気工事店に相談しましょう。一般的に直管蛍光灯ランプやツイン蛍光ランプ(コンパクト形蛍光ランプ)を照明器具ごと交換してLED化する場合、電気工事が必要です。また、天井の配線に直接つながっている直付型照明器具の場合も電気配線の加工を伴うため、電気工事の有資格者による工事が必要です。

丸型フル引掛シーリング フル引掛ローゼット 角型引掛シーリング 丸型引掛シーリング 引掛埋込ローゼット

センター光とパネル光、2つの光で気分を変えるパルック LEDシーリングライト パネルシリーズ(丸型タイプ)

パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ 丸型タイプ

リビングなどの広い場所で、照明機能にもこだわりたいなら、アダプタを取り付けて、照明器具本体を押し上げ、カバーを取り付けるだけで交換できる、パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ(丸型タイプ)がおすすめです。

【取り付け方法】

写真:パルック LEDシーリングライト パネルシリーズ(丸型タイプ)を取り付けている様子
  1. 引掛けシーリングに付属のアダプタをはめ込む
  2. アダプタに本体の穴をあわせて押し上げる
  3. カバーを取り付ける

また、床面を照らす「センター光」、天井や壁を照らして間接照明のような雰囲気を作れる「パネル光」の2つの光を持ち、照らし分けすることで空間や気分を変えられます。例えば、「パソコンくっきり光(特許※4) 」にすれば仕事モードに気分が変わり、「ゆらきモード」にすれば、おやすみ前にリラックス した気分になれます。

写真:照らし分けした光、6つのイメージ

2ステップでかんたん取り付けパルック LEDシーリングライト(コンパクトシリーズ)

パルック LEDシーリングライト コンパクトシリーズ外径330 mm・リモコン対応

パルック LEDシーリングライト コンパクトシリーズ外径240 mm・壁スイッチ専用

特にLED化が進んでいない個室や子ども部屋、内玄関などで、照明器具ごとLEDに交換するなら、アダプタを取り付け、照明器具を押し上げるだけの2ステップで交換できるパルック LEDシーリングライト(コンパクトシリーズ)がおすすめです。

【2ステップでかんたん取り付け】

写真:パルック LEDシーリングライト(コンパクトシリーズ)を取り付けている様子
  1. アダプタを取り付ける
  2. 器具を押し上げる(取り付け完了)

パルック LEDシーリングライト (コンパクトシリーズ)には、「外径330mm・リモコン対応」や「外径240mm・壁スイッチ専用」があります。

外径330mmタイプは調光機能とおやすみタイマー機能が使えるリモコン付き、外径240mmタイプは部屋の壁スイッチで点灯・消灯・常夜灯を切り替えられるシンプル機能のLEDシーリングライトです。どちらもコンパクトながら明るさをしっかり確保でき、「文字くっきり光(特許※5)」搭載で小さな文字もくっきり見えて読書や勉強などにおすすめです。

当社従来品昼白色5000K 文字くっきり光6200K

LEDシーリングライトは消費電力が低く、電気代がお得

たとえば、蛍光灯からパルック LEDシーリングライト(コンパクトシリーズ)に取り替えると、消費電力の大幅な削減ができます。具体的には、蛍光灯からコンパクトシリーズ 外径330mm・リモコン対応(8畳用)に交換すると、消費電力は70Wから29.3Wと約58%ダウンし、年間電気代も約4,340円から約1,820円と、1年間で約2,520円、10年間で約25,200円もお得になります。

表:蛍光灯とパルックLEDシーリングライトコンパクトシリーズ外径330㎜・リモコン対応の比較 消費電力 70W → 29.3W 約58%ダウン 年間電気代 約4,340円 → 約1,820円 約2,520円お得
  • 電気代は畳数によって異なります。
  • 当社2004年発売蛍光灯器具(HHLZ402)と2024年発売コンパクトシリーズ 外径330mm・リモコン対応(LE-RC08D2)との比較を参考として表記。
  • 蛍光灯器具(HHLZ402)は2004年発売~2012年生産完了。
  • 【算出条件】1日5.5時間、年間2,000時間点灯、使用電力料金(目安単価)31円/kWh(税込)[2022年7月改定]で計算。

まとめ

2027年末には、蛍光灯の製造・輸出入が終了します。2027年末以降、新しい蛍光灯や安定器の入手はもちろん、修理も難しくなるため、早めにLED照明器具に取り替えておくことをおすすめします。LED照明に交換する際は、使っている照明器具の適正交換時期と、天井に配線器具がついているかを確認しておくとスムーズです。工事が不要な場合で、自分でLED照明器具を交換する際は、取り付けがかんたんで、省エネや電気代の節約に役立つ、パルック LEDシーリングライト パネルシリーズやコンパクトシリーズがおすすめです。この機会に、早めの交換を検討してみてはいかがでしょうか。

※4 特許第6735514号 パソコンくっきり光(5000K Duv-4)

※5 特許第6064205号 文字くっきり光(6200K+明るさ)

2025年3月19日 家事・くらし

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