【畳のダニ対策】ダニが発生する原因と効果的な対策、お掃除方法を解説

畳のダニ対策についての監修:浦野 清美(うらの きよみ)
ライター:UP LIFE編集部
2025年10月21日
家事・くらし

畳は、適切にお手入れしないとダニが繁殖しやすくなります。そしてダニが繁殖した状態を放置すると健康被害につながるおそれも…。この記事では、畳にダニが発生する主な原因や効果的な対策、普段からできるお掃除方法などについて解説します。

畳にダニが発生する原因とは

写真:畳

い草を織って作られる畳は、湿度の高いときには水分を吸収し乾燥すると水分を放出するなど湿度調整をするほか、断熱性にも優れています。夏は涼しく、冬は暖かく過ごすことができる、日本の気候に合った床材ですが、湿度が高い季節は湿気を多く含むため、高温多湿を好むダニにとって過ごしやすい環境になります。さらに目の細かい畳はダニのエサとなる人のフケや皮脂などが溜まりやすく、ダニにとって快適なすみかになりやすいです。
ここでは、このような畳の特徴から、畳にダニが発生する主な原因を詳しく解説します。

1.畳はダニの好む温度や湿度になりやすい

ダニが繁殖しやすいのは温度が20~30℃、湿度が60~80%程度の高温多湿の環境ですが、先述のとおり、畳はこの高温多湿の条件がそろいやすくなっています。また、ダニは暗くて潜れる場所に好んで産卵するため、適度に厚さがある畳はダニにとって産卵・繁殖しやすい場所となります。特に6月の梅雨時期から8月にかけて、9月の長雨などの季節は気温と湿度が高くなるため、ダニにとって畳は居心地のよい生息地になります。

2.畳はフケなどのダニのエサが溜まりやすい

ダニが繁殖するには豊富なエサがある環境が必要です。ダニの主食は、人のフケや髪の毛、皮脂、食べかす、ホコリ、カビなどです。畳はフローリングと違って、これらのゴミがすき間に溜まりやすく、ダニにとって繁殖に適している環境と言えます。特に和室をリビングや寝室として使用している場合、こういったエサになる物質が落ちやすく、こまめに畳のお手入れをしないとダニが繁殖する可能性があります。

畳に発生したダニを放置するとどうなるか

写真:男性が腕を掻いている様子

畳にダニがいる状態を放っておくと、ダニアレルギーを引き起こし、目のかゆみやくしゃみ、鼻水、皮膚の湿疹などの健康被害につながるおそれがあります。

ダニアレルギーの原因はダニの死がいとフンです。
畳で発生する代表的なダニは、ヒョウヒダニ(チリダニ)とケナガコナダニの2種類です。どちらも体長0.2~0.5mm程度と肉眼でほとんど確認はできません。このダニの死がいやフンが乾燥するとさらに小さくなり、人間が動くことで空中に舞い上がります。それが口や鼻、目などから体内に入り込むことで、ダニアレルギーを引き起すと言われています。

また、ヒョウヒダニやケナガコナダニが大量に増えると、これらをエサにするツメダニも増え始めます。ヒョウヒダニやケナガコナダニは人を刺すことはありませんが、ツメダニは人を刺すことがあります。ツメダニに刺されると強いかゆみや腫れを起こし、場合によっては刺された跡が残ってしまうこともあるので注意が必要です。

畳に発生したダニの対策

写真:畳を天日干しする様子

畳にダニが発生した場合、ダニの死がいやフンといったアレル物質を除去することが重要です。ここでは畳にダニが発生した際の対処法を解説します。

畳を熱風などで乾燥させる

畳のダニ対策には、ダニが嫌う環境を作ることが大切です。畳に潜むダニは乾燥に弱いため、まずは畳を干して乾燥させましょう。天日干しをする際は、畳の変色や日焼けを防ぐために、直射日光は避けて風通しのよい場所で干します。

また、費用は必要となりますが畳専門店の熱風処理サービスを利用する方法もあります。高温の熱風で畳を乾燥させる方法ですが、薬剤を使用しないため小さなお子様やペットがいるご家庭にも向いていると言えるでしょう。

掃除機でダニのアレル物質を吸い取る

畳に潜んでいるダニの死がいやフンなどのアレル物質(アレルギーを引き起こす原因となる物質)を除去します。畳に残っているアレル物質をしっかり除去するために、掃除機をかけて空拭き掃除をしましょう。この時、あまり勢いよく掃除機をかけてしまうとアレル物質が空中に舞ってしまうことがあるので注意しましょう。

掃除機は畳の目に沿って丁寧にゆっくりかけることで、効率的にアレル物質を除去します。そして掃除機をかけ終わったら、よく絞った布で畳を拭き上げます。畳に水分が残るとカビが発生するおそれがあるため、乾いた布でしっかり水分を拭き取りましょう。

普段からやっておきたい!畳にダニが発生しないようにする3つの対策

写真:畳を拭いている様子

畳にダニを発生させないためには、日ごろの対策が大切です。具体的には以下の3つがダニの発生防止につながります。

1.こまめに掃除機をかける

畳にダニを発生させないためには、ダニのエサとなる人のフケや髪の毛、皮脂、食べかす、ホコリなどのゴミを定期的に取り除くことが重要です。
具体的には、週に1~2回程度を目安に丁寧に掃除機をかけることで畳を清潔に保ちやすくなります。掃除機をかける際は、畳の目に沿って「1畳1〜1分半」を目安に、必要以上に力を入れず軽く、ゆっくり丁寧にかけます。最後にゴミが溜まりやすい畳の縁や部屋の隅などを掃除機のすき間ノズルやほうきを使って丁寧に掃除します。

2.拭き掃除をする

畳を清潔に保つためには、定期的な拭き掃除も欠かせません。かたく絞った布で畳を水拭きすることで、掃除機では吸い取れない細かなゴミや食べこぼしの汚れといったダニのエサとなるものを取り除きます。
拭き掃除をする際は、最初に掃除機をかけて大きめのゴミを取り除きましょう。これによりスムーズに畳が拭けます。

畳を拭く際は、細かな繊維がめくれるなどして畳が傷まないように、畳の目に沿ってやさしくゆっくりとなでるように拭き上げます。汚れやカビが気になる場合は、少量の消毒用エタノールを布に含ませてから拭きましょう。高濃度の消毒用エタノールであれば、アルコールが揮発するので水分が残る心配がありません。
拭き掃除が終わったら乾いた布で畳をから拭きして水分を拭き取ります。この時、窓を開けて換気をすると畳が早く乾きやすいです。

3.換気を行う

畳のダニ対策には、こまめに換気をすることが大切です。窓を開けて換気をすることで部屋の湿度を下げやすくなります。特に気温と湿度が高くなる時期は湿気対策が必須です。換気に加えて除湿機やエアコンの除湿機能、除湿剤などを使い、部屋の湿度を50%以下に保つようにしましょう。
サーキュレーターや扇風機を使って空気の通り道をつくることも、湿気によるカビや臭いを防ぐのに役立ちます。

また、畳の上に布団を敷いている場合には、布団にもダニが繁殖する可能性があるため注意が必要です。布団は敷きっぱなしにせず毎日上げ、畳に湿気を吸収させないことが大切です。毎日布団の上げ下げが難しい場合には、布団乾燥機や除湿シートを適切に利用するなどして、湿気がこもらないようにする方法もあります。

ダニ対策や予防にも役立つ!クリーンセンサーのある掃除機

セパレート型コードレススティック掃除機
MC-NX810KM

畳をはじめ、さまざまな場所の掃除には、パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」がおすすめです。MC-NX810KMは、目では見ることのできない微細なハウスダストを検知できる「クリーンセンサー」を搭載しており、効率的に掃除ができます。ここでは主な特長をご紹介します。

ダニの死がいやフン、エサなどを見つける!クリーンセンサー

クリーンセンサーのイメージ

クリーンセンサーは、ダニの死がい、フン、花粉など、目では見ることができない約20㎛のハウスダストをセンサーで検知します。そして手元のランプがゴミを見つけたら赤く点滅し、キレイになると青く点灯することで、掃除状況を知らせてくれます。そのため、目で見ても確認しづらい、畳の目の間やフローリングの溝、じゅうたんの奥の掃除が効率よくできます。

業界初マイクロミストがわずかな窪みに潜むハウスダストに吸着

マイクロミストのイメージ

一般的な霧よりも粒子が細かい約10 μmのマイクロミストを、超音波振動により生成します。ノズル前面の吹き出し口から、床面に向かってミストを噴霧。ブラシに付着したミストと、ハウスダストに付着したミストとが引き寄せ合い、しっかりキャッチして吸い込みます。皮脂汚れのべたつきが軽減され、床のざらつきがスッキリします。マイクロミストは、極微細なミストのため揮発しやすく、床が過度に濡れません。フローリング・じゅうたん・畳で使用が可能です。

*国内の家庭用掃除機において。2024年10月25日現在

さっと取り出し手軽に掃除

MC-NX810KMのイメージ

MC-NX810KMは、セパレート型のコードレススティック掃除機です。スティック時の質量※1は1.9kgと軽量で、使いたい時にすぐに取り出して掃除ができるので、ダニ対策・予防に有効です。
また、コードレスのためコンセントの位置を気にすることなく、狭い場所でも小回りが利きます。

大容量バッテリー搭載で、「HIGH」モードで約10分※2、「AUTO」なら約16分~28分※2使え、広範囲の掃除も可能です。さらに掃除後にスティックをクリーンドックに戻すと、毎回自動で吸引したゴミがクリーンドック内の紙パックに蓄積されます。これによりスティック本体にゴミが溜まらないので、いつでもパワフルな吸引力で掃除ができます。

まとめ

畳は特に高温多湿の環境でダニが発生しやすいですが、この記事を参考にこまめに掃除機をかけ、拭き掃除や換気をするなど、日頃から対策をしておくことが大切です。そんな日々の掃除には、パナソニックのセパレート型コードレススティック掃除機「MC-NX810KM」がおすすめです。ダニの死がい、フンなど約20μmのハウスダストまで検知し、手元のランプで知らせてくれる「クリーンセンサー」搭載なので、ダニ対策・予防に役立ちます。

この記事で紹介した商品

畳のダニ対策についての監修

浦野 清美さん

浦野 清美(うらの きよみ)

NPO法人日本ハウスクリーニング協会栃木認定校校長。日本整理収納協会代表理事。
整理収納・ハウスクリーニングの講師としてお掃除やお片付けの方法を伝える一方で、ナチュラルで無臭のお掃除サービスを推進している。

  1. JEMA自主基準(HD-10)により測定。
  2. JEMA自主基準(HD-10)により測定。満充電・電池初期/20 ℃時。部屋の形状・床の状態・バッテリーの状態により異なります。

2025年10月21日 家事・くらし

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