柔軟剤を入れるタイミングはいつがいい？実は知らない人が多い、効果的な使い方

柔軟剤を入れるタイミングについての監修：平島 利恵（ひらしま　りえ）
ライター：UP LIFE編集部
2025年10月23日
家事・くらし

柔軟剤を入れるタイミングを間違えると、ふんわり感や柔らかな手触り、香りの効果が半減することも…。この記事では、全自動洗濯機（縦型・ドラム式）、二槽式洗濯機、手洗いなど洗濯方法別に柔軟剤を入れる最適なタイミングと効果的な使い方を詳しく解説します。

柔軟剤は、洗濯用洗剤が衣類の汚れを取り除くための洗浄剤の役割を持つのに対し、衣類をふんわり柔らかく仕上げるための仕上げ剤です。近年では、洗濯物の肌触りをよくするだけでなく、香りを楽しんだり、消臭・抗菌効果を活用したりするなど、さまざまな目的で使用する方も増えているようです。ここでは、柔軟剤の主な効果と目的について詳しく解説します。

柔軟剤の主成分は、陽イオン（カチオン）系の界面活性剤です。これが繊維の表面をコーティングすることで、生地がなめらかになり、肌ざわりよく仕上がります。
イメージとしては、洗剤が髪をきれいにするシャンプー、柔軟剤は髪をなめらかに整えるコンディショナーのような働きです。
洗濯を繰り返すうちに繊維は絡みやすくなり、硬くなってしまうことがありますが、柔軟剤を使うことで、タオルや肌着などのふんわり感が長持ちし柔らかな質感を保ちやすくなります。

柔軟剤には、洗濯時や着用時に起こる繊維同士の摩擦を抑える働きがあり、生地の傷みを防ぎやすくなります。そのため、シワや毛玉、毛羽立ちを抑え、衣類を長持ちさせるのにも役立ちます。

柔軟剤は、入れるタイミングを間違えると本来の効果が十分に発揮されません。ここでは、全自動洗濯機（縦型・ドラム式）、二槽式洗濯機、手洗いといった洗濯方法別に、柔軟剤の正しい入れ方とタイミングを詳しく解説します。

縦型全自動洗濯機やドラム式洗濯機（またはドラム式洗濯機乾燥機）の場合、柔軟剤は最後のすすぎの給水タイミングで自動投入されるため、洗濯スタート前に柔軟剤用投入口へ入れておくのが基本です。

• 正しい順序のコースを選択してスタートボタンを押すと、洗剤量（水量）が表示されるので、それに従って柔軟剤を適量投入します。柔軟剤は、最後のすすぎの給水タイミングで自動的に投入されます。

自動投入・手動投入で投入口を間違えないこと、また手動投入では洗剤と柔軟剤の投入口を間違えないように注意しましょう。

すすぎの回数は、２回以上がおすすめです。

【柔軟剤を入れ忘れた場合】
柔軟剤を入れ忘れてしまった場合でも、最後のすすぎ前までなら投入が可能です。

• 洗剤ケースの投入口の場合
  縦型…最終すすぎ時に、タンク（洗濯・脱水槽）に直接柔軟剤を入れる。
  ドラム式…運転途中で扉を開けると水や泡が滴るため、最終すすぎの給水前までに柔軟剤用投入口へ入れる。

• 柔軟剤投入口が洗濯槽上部にある場合
  最終すすぎ時に洗濯・脱水槽に直接投入する。ただし、運転途中で投入口に入れると、柔軟剤が本体バランサー内部の仕切りを上手く移動できずに、最終すすぎ工程で投入されない場合もあるので注意。

二槽式洗濯機の場合は、最後のすすぎの際に柔軟剤を入れます。二槽式洗濯機には自動投入機能がないため、適切なタイミングで入れないと洗剤成分が残り、柔軟剤の効果が十分に発揮されません。

• 柔軟剤を入れるときは洗剤が残っていないことを確認しましょう。
• 最後のすすぎ時の水の透明度を確認し、この水がきれいに透き通ってきたら柔軟剤を入れるタイミングです。
• すすぎの水が泡だってきれいになっていない場合は、すすぎの時間や回数を増やし、しっかり水がきれいになってから柔軟剤を入れること。
• 柔軟剤を入れたあとは2〜3分ほど洗濯機を回し、脱水します。

柔軟剤の効果をしっかり引き出すためには、投入のタイミングとともに適量を守ることが重要です。柔軟剤の使用量は「洗濯に使う水の量（水量）」または「洗濯物の重さ（衣類の重量）」によって決まります。

• 縦型、二槽式洗濯機、手洗いの場合
  「洗濯に使う水の量（水量）」に基づいて柔軟剤の適量を計量します。柔軟剤のパッケージに記載されている推奨量を確認し、付属のキャップなどで正確に量りましょう。
• ドラム式の場合
  縦型よりも使う水の量が少ないため、「洗濯物の重さ（衣類の重量）」に基づいて柔軟剤を計量する必要があります。

この違いに注意が必要です。
また、お使いの洗濯機の取扱説明書に従い、洗濯物の詰め込みすぎにも注意しましょう。

柔軟剤の量が少なすぎると、香りや柔らかさの効果が十分に発揮できません。逆に入れすぎると以下のようなことが起こる可能性があります。

• 柔軟剤の成分が繊維に過剰に吸着し、衣類の吸水性が低下する。また、汚れ落ちが悪くなる
• 衣類がべたつく
• 不要なコストや環境負荷が増える

香りを残したいからといって、規定量以上に入れるのはやめましょう。

洗濯洗剤や柔軟剤は、適量を守ることが大切ですが、パナソニックのななめドラム洗濯乾燥機NA-LX129DLには、適量を自動投入する機能がついており、洗濯のたびに計量する手間を省くことができます。
洗濯物の量に応じて適量を自動投入するので、洗濯のたびに洗剤や柔軟剤を計量する必要がなく、洗剤の使い過ぎも防げます。さらに、洗剤や柔軟剤を大容量タンクにあらかじめ補充しておけるので、洗濯機まわりにボトルを置かなくてよく、洗濯スペースの見た目がすっきりします。

「シワとり・消臭コース」には、「着用シワをとる」「ニオイをとる」「香りを付ける^※5」の3つのポイントがあり、頻繁に洗濯しない衣類におすすめです。このコースは、温水専用ヒーターでスチームを発生させ、衣類を湿らせてから乾燥風を当てることで衣類のシワとニオイを取ります^※6。さらに柔軟剤の香り成分だけをスチームで衣類に付着させて香り付け^※5ができるので、愛用のおしゃれ着やクッション、寝具などのアイテムにお気に入りの柔軟剤の香りを付けられます。