職場での効果的な昼休みの過ごし方。午後の仕事がはかどる時間術とは
ライター:UP LIFE編集部
2026年2月19日
家事・くらし
貴重な昼休み、なんとなくスマートフォンを眺めて過ごし「休んだはずなのに、かえって疲れた…」と感じていませんか?この記事では、科学的な視点から午後のパフォーマンスを高めるための「質の高い休息法」を解説します。あなたに合った昼休みの過ごし方を見つけ、心身ともにリフレッシュしましょう。
その昼休みの過ごし方、かえって疲れていませんか?
実は、昼休みの過ごし方によっては、休んだつもりでもかえって心身の疲労を招くことがあります。ここでは、ついやってしまいがちなNG習慣と、それが午後のパフォーマンスに与える影響について見ていきましょう。
ついやってしまう「なんとなくスマホ」は脳疲労の原因に
画像はイメージです。
休憩時間になると、ついスマートフォンに手が伸びてしまうという方は多いのではないでしょうか。しかし、目的もなくSNSやニュースサイトを眺め続けることは、脳を十分に休ませるどころか、「脳疲労」を引き起こす原因になることがあります。
次から次へと流れてくる情報を受動的に処理し続けることで、脳は休む間もなく働き続け、知らず知らずのうちに疲労が蓄積してしまうのです。休んだつもりでも、午後の仕事で集中力が続かないと感じる場合、原因はこの脳疲労が影響しているのかもしれません。
デスクでの「ながら食べ」は午後の集中力を低下させる
忙しさのあまり、パソコンの前で仕事をしながら食事を済ませてしまうことはありませんか。このような「ながら食べ」は、食事と仕事の両方に意識が分散するため、脳が十分に休まらない状態をつくってしまいます。
また、体は食事を消化するためにエネルギーを必要としますが、脳が活動モードのままだと消化器系の働きが鈍くなり、胃腸に負担をかけてしまうこともあります。
その結果、午後に強い眠気を感じたり、集中力が散漫になったりする原因につながります。
食事の時間は、「食べること」に集中するだけでも立派な休息になります。
昼休みころ、心と体を切り替える大切な時間として意識してみましょう。
同僚との会話が義務感に なぜか気疲れしてしまうことも
職場でのコミュニケーションは大切ですが、昼休みまで義務感で同僚との会話に付き合っていると、かえって気疲れしてしまう場合があります。特に、相手に気を使いすぎたり、自分のペースで過ごせなかったりすると、精神的なエネルギーを消耗してしまいます。
「一人で過ごしたい」と感じることは、決して悪いことではありません。午後の業務に向けて効率よく心身を回復させるためにも、時には意識的に一人だけの時間を作り、外部からの刺激を減らすことも大切な選択肢のひとつです。
午後のパフォーマンスは「質の高い休息」で決まる
午後の生産性を高める鍵は、休息の「量」だけでなく「質」にあります。脳をしっかり休ませる仕組みや、自律神経との関係を理解し、なぜ質の高い休息が必要なのかを掘り下げていきましょう。
質の高い休息が自律神経のバランスを整える
わたしたちの体は、活動時に優位になる「交感神経」と、リラックス時に優位になる「副交感神経」という2つの自律神経が、バランスを取りながら機能しています。日中の仕事中は交感神経が優位な緊張状態にありますが、昼休みには意識的に副交感神経を優位に切り替え、心身をリラックスさせることが大切です。
質の高い休息は、この自律神経のスイッチをスムーズに切り替える手助けをしてくれます。心拍数を落ち着かせ、筋肉の緊張をほぐすことで、ストレスが和らぎ、午後の活動に向けた心のゆとりが生まれるでしょう。
自分に合った休息法を見つけることが大切
質の高い休息法といっても、その方法はひとつではありません。その日の体調や気分、仕事の状況によって、最適な過ごし方は人それぞれ異なります。大切なのは、「こうしなければならない」と決めつけるのではなく、今の自分の心と体が何を求めているかに耳を傾けることです。短い時間で集中してリフレッシュしたい日もあれば、ゆっくりと時間をかけて癒やされたい日もあるでしょう。このあとで紹介する方法を参考に、ぜひあなただけの「昼休み」をデザインしてみてください。
【目的と時間で選ぶ】昼休みのおすすめリフレッシュ術
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ここからは、午後のパフォーマンスを高めるための具体的な過ごし方を、「目的」と「確保できる時間」の組み合わせでご紹介します。その日の気分やご自身の状況に合わせて、最適なリフレッシュ術を見つけてみましょう。
【15分】で集中力を研ぎ澄ます過ごし方
短時間で効率よく脳をリフレッシュしたいなら、15分程度の仮眠「パワーナップ」がおすすめです。ある研究では、15~20分程度の短時間の昼寝は、午後の眠気対策に有効なほか、パフォーマンス向上にも効果があると示唆されています(※1)。
もし仮眠が難しい環境の場合は、数分間の「マインドフルネス瞑想」を取り入れてみましょう。呼吸に意識を集中し、「今、この瞬間」に集中することで、頭の中の雑念が整理され、ストレスが和らぎます。静かな場所で目を閉じ、ゆっくりと呼吸を繰り返すだけでも、驚くほど心が落ち着き、集中力が高まることを実感できるはずです。
【30分】で心身をリフレッシュする過ごし方
少し時間に余裕があるなら、オフィスの周りを散歩するなど、軽い運動を取り入れてみてはいかがでしょうか。ウォーキングのようなリズミカルな運動は、気分を安定させる神経伝達物質「セロトニン」の分泌を促すといわれています。屋外で太陽の光を浴びることで、体内時計が整い、より一層リフレッシュ効果が高まるでしょう。在宅勤務の場合も、ベランダに出て外の空気を吸ったり、近所を少し歩いたりするだけで、仕事モードから気持ちを切り替える良いきっかけになるでしょう。
【60分】でしっかり回復&自己投資する過ごし方
1時間の昼休みを確保できる日は、前半でリラックスしながら食事を楽しみ、後半は自分のための時間に使いましょう。興味のある分野の本を読んだり、資格取得のための勉強をしたりと、仕事とは直接関係のない知識に触れることは、脳の違う部分が刺激され、よい気分転換になります。
普段忙しくて後回しにしがちな「やりたかったこと」に取り組む時間として活用することで、午後に向けての充実感と活力が得られるはずです。
新しい習慣「音で世界を切り替える」15分間の休息術
さまざまな過ごし方の中でも、特に手軽に始められ、高いリフレッシュ効果が期待できるのが「音」を活用した休息法です。ヘッドホンやイヤホンを使い、意識的に聴覚情報をコントロールすることで、周囲の環境から一度距離を置き、自分だけの世界に没入してみませんか。
ノイズキャンセリング機能でつくる自分だけの静寂
周囲の話し声や雑音が気になって休めない、と感じたことはありませんか。
ノイズキャンセリング機能付きのヘッドホンなどを活用すれば、周囲の騒音を低減し、オフィスやカフェにいながらでも、周囲の騒音をやわらかく遮断し、自分だけの静かな空間を手軽に作り出すことができます。
不要な音の刺激は、無意識のうちにわたしたちの集中力を削ぎ、脳に負担をかけています。聴覚から入る情報を意図的に減らすことで脳を休め、読書や仮眠など、休息の質をより一層高めることができるでしょう。
集中や癒やしを助ける「ピンクノイズ」や「1/fゆらぎ」とは
ただ静かにするだけでなく、特定の「音」を聴くことも効果的です。たとえば、雨音や波音に近いとされる「ピンクノイズ」は、周囲の雑音を和らげて気持ちを整えるのに向いています。また、川のせせらぎや風の音に含まれる「1/fゆらぎ」と呼ばれる自然なリズムは、人にとって心地よい揺らぎとして感じられやすく、気分をリラックスさせるのに適しています。その日の目的や気分に合わせて、集中したい時や休みたい時に合った音を選んでみるとよいでしょう。
ヘッドホンで始める「聴くリトリート」という選択肢
こうした音の力を借りることで、わたしたちは短い時間でも、心と体をリセットする「リトリート(非日常の休息)」を体験できます。お気に入りのヘッドホンやインサイドホンは、いわば「自分専用の休息スイッチ」です。
たとえば、重要なプレゼン前には集中力を高めるクラシック音楽を。人間関係で少し疲れた日には心を解きほぐす波の音や自然音を。目的や気分にあわせて音源を使い分けることで、休息の質はさらに向上します。
スマートフォンを置いて目を閉じ、音の世界に身をゆだねる15分間は、想像以上にあなたをリフレッシュさせてくれるでしょう。
まとめ:有意義な昼休みで、午後も自分らしく輝こう
昼休みは、単なる休憩時間ではなく、自分自身をケアし、午後のパフォーマンスを最大化するための大切な戦略時間です。この記事でご紹介したヒントを参考に、あなたにとって最適な過ごし方を見つけ、心と体を整える新しい習慣を始めてみませんか。
毎日の小さな工夫が、午後の充実感を変え、あなたの暮らし全体をより豊かで前向きなものへと導いてくれるでしょう。
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出典
- /林 光緒「昼寝の功罪とパワーナップ」:https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsleepenvi/18/1/18_3/_article/-char/ja/
2026年2月19日 家事・くらし
- 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。