暑くなる前にチェック。エアコンの試運転とフィルターのお掃除

「暑くなる前にチェック!エアコンの試運転とフィルターのお掃除」メインビジュアルです。 「暑くなる前にチェック!エアコンの試運転とフィルターのお掃除」メインビジュアルです。

暑くなってからエアコンを使おうとした時に、急な故障や不具合などに気づくケースがあります。
例年、エアコンの購入・設置・修理が6月以降に混みあうため、夏本番前の4月~5月の試運転を推奨しています。
ここでは夏が本格化する前に確認したい「エアコンの試運転」と「フィルターのお掃除」について解説します。

気温20℃以上になったら試運転開始の目安
正しい「エアコンの試運転」 チェックポイント

エアコン試運転を行う際は、マスクをして窓を開けて行いましょう。
なぜなら、しばらく使っていなかったエアコンは、内部にたまったカビやホコリがエアコンの風に乗って放出される恐れがあるためです。

STEP1
電源を入れる前に、ブレーカーやコンセントを確認

STEP2
運転モードを「冷房」にして運転開始

STEP3
30分以上運転を継続してリモコンやエアコン本体に不具合がないかチェック

STEP1
電源を入れる前に、ブレーカーやコンセントを確認

エアコンのブレーカーが「入」になっていて、電源プラグやコンセント周りにホコリがたまっていないことを確認してから電源を入れてください。このホコリが原因で発火につながる場合があります。

コンセントから発火している様子を表したイラストです。

STEP2
運転モードを「冷房」にして運転開始

①室内温度よりも3℃以上低くして運転を開始

冷たい風がしっかり吹き出すまで10分ほど待ちましょう。冷たい風が出ているか、異常をお知らせしていないかがチェックポイントです。
※2013年モデル以降のパナソニック エアコンをお使いの方は「冷房チェック運転」で動作確認がおすすめ

室温23℃から冷房20℃に下げている様子を表すイラストです。

②「冷たい風がきちんと出ているか」を確認

風が出ない、すぐ止まるときは・・・

設定温度を下げて再度お試しください。改善しない場合は、リモコンの「本体リセット」ボタンを押すか、電源プラグを抜く、またはエアコンのブレーカーを落としてみましょう。改善しない場合は、こちらをご確認ください。

リモコンを持った女性がエアコンからの冷たい風を感じている画像です。

冷房チェック運転の手順

運転または停止中に、リモコンの本体リセットボタンを、先の細い物で、約5秒間押し続けてください。本体から「ピッ」と音が鳴るまでが目安です。

冷房チェック運転は、約10分~13分間かかります。冷房チェック運転中は本体の運転ランプが点滅します。
※冷房チェック運転を途中で止めたいときは、リモコンの停止ボタンを押してください。

リモコンの「本体リセットボタン」の場所を示した画像です。

チェック結果の確認

本体の運転ランプの点滅が終わると、お知らせ音でチェック結果をお知らせします。

お知らせ音がしない

冷房チェック運転では、冷房機能の異常が確認できませんでした。

お知らせ音「ピッピッピッピッピッ」

冷媒ガスの不足で、冷房が正常に運転できていない可能性があります。点検・修理が必要です。
お買い上げの販売店、またはパナソニック修理ご相談窓口に点検・修理をご依頼ください。 

お知らせ音「ピーピーピー」

エアフィルターが目詰まりし、冷房が正常に運転できていない可能性があります。
エアフィルターのお手入れをしてください。

③「異常を知らせるタイマーランプが点滅していないか」を確認

エアコンのタイマーランプが点滅していることを示したイラストです。

STEP3
30分以上運転を継続してリモコンやエアコン本体に不具合がないかチェック

異臭、異音、本体からの水漏れなどエアコンに不具合が出ていないか確認しましょう。

①異音がする

「ポコポコ(ボコボコ)」「ブシュッ」「ピシッ」という音は運転や環境により生じる音で、故障ではありません。
詳しい解説はこちらをご覧ください。

②異臭がする

エアコンに付着した室内のチリやホコリ、生活臭やカビがにおいの原因です。
エアフィルターのお手入れをお試しください。

③エアコン本体から水漏れしている

吹出口に水滴がついて落ちる

お部屋を冷やしている最中に換気を行ったり、設定温度が19℃以下に設定されているなど、結露が発生しやすい環境になっている可能性があります。

その場合は、設定温度を20℃以上にして、風向を上向き、または風向自動に設定してみましょう。

エアコンから水滴が出ているイラストです。
吹出口から「ボタボタ」と水漏れしている場合

かなりの量で水漏れ(水が垂れる、水が飛ぶなど)している場合は、ドレンホースに水が通りにくい状態になっていたり、エアフィルターやエアコン本体内部が汚れているなど、結露水がうまく排出できていない可能性があります。

エアコンから水漏れしているイラストです。
背面から水漏れしている場合

室内機の設置やドレンホースのトラブル、本体の故障などによる水漏れが考えられます。

本体の設置状況、状態確認が必要なため、お買い上げの販売店、またはパナソニック修理ご相談窓口に点検・修理をご依頼ください。修理料金の目安も確認できます。

エアコンの背面から水漏れしているイラストです。

水漏れの箇所や状態によって原因と対処方法が異なります。
詳しくはこちらをご覧ください。

④リモコンの画面が見えにくい

リモコンの電池が消耗している可能性があります。
電池を交換しても改善しない場合は、電池を抜いた状態でリモコンのボタンどれか1つを10秒以上押し続けてリモコンをリセットし、電池を入れなおしてみましょう。
それでも改善しない場合は、こちらをご覧ください。

そういえば、エアコンのフィルターもしばらく掃除してないような…。
暖房も冷房も使ってない間に、合わせて掃除しておくのがよさそうだね。

スッキリした表情をしている女性のイラストです。

自動お掃除機能があってもお手入れは重要
エアコンフィルターのお掃除の仕方

エアコンを快適に使うために必要なフィルターお掃除、ちゃんとできていますか?
フィルターお掃除の適切な頻度は、実は「2週間に1回」
フィルターの汚れは、能力の低下、消費電力の増加、本体の寿命を縮めることにつながります
試運転と同じタイミングで、エアコンフィルターの汚れもチェックしておきましょう。

はじめに:掃除の前にマスクを用意。窓を開けて換気しよう

久しぶりのお掃除の際は、フィルターがひどく汚れていることもあるため、窓を開けてマスクをしてから前面パネルを開けましょう。

自動お掃除機能が搭載されていない場合

掃除機でフィルターのホコリを吸い取っているイラストです。

フィルターを取り外し、掃除機でホコリを取り除きましょう。カビが生えている場合は、胞子をまき散らさないようにそっと浴室などに運び、丁寧に洗い落としてください。

スポンジ・雑巾・薄めた中性洗剤のイラストです。

油汚れやたばこのヤニ汚れ、においが気になるときは柔らかい布やスポンジで軽く拭くように水洗い。汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いをしましょう。

直射日光やドライヤーがフィルターにとって良くない事を表すイラストです。

洗った後は直射日光やドライヤーの温風に当てることは避け、広げた新聞紙の上にフィルターを立てかけて陰干しし、十分に乾かします。

自動お掃除機能が搭載されている場合

自動お掃除機能付きのエアコンでも、油汚れやたばこのヤニ汚れ、ペットの毛や長期使用でついたにおいは取れないため、フィルターを取り外して水洗いする必要があります。
また、フィルターから取り除いたホコリを本体内のダストボックスに溜めるタイプが主流なため、多くの場合自分でホコリを取り除く必要があります。
汚れがひどいときは、薄めた中性洗剤でつけ置き洗いし、直射日光やドライヤー乾燥を避けて、十分に乾かしてください。

フィルターお掃除ロボット

エアフィルターに付いたホコリを、ブラシでかき取ってダストボックスに吸引。
さらに、ブラシについたホコリを回収するブラシクリーナーを搭載。フィルターもブラシも常にキレイに保ちます。

フィルターお掃除ロボット