撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/1600sec, F1.8, ISO320 ©Atsushi Ogai

1. 旅のおともに持っていくなら標準域の単焦点レンズが面白い

1-1 標準域の単焦点レンズのメリットが旅写真にマッチ

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/80sec, F4, ISO320 ©Atsushi Ogai

寒くなってきたこの時期だからこそ、温泉など冬ならではの観光地に足を運びたくなりますね。寒い時期は厚着になるので、旅先での格好はより動きやすくしたいですし、「カメラは持っていきたいけど、荷物になるのはちょっと」と思うときには、割り切ってレンズを絞り込むのが手です。そんなときに1本のレンズに割り切るなら、焦点距離が50mm前後の単焦点レンズだけ持っていくことをおすすめします。

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/3200sec, F2.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

その理由は、50mm付近の焦点距離が「人間の視野」に近いと言われているからです。目で見た実際の景観に近い感覚で撮影ができるので、旅先の思い出づくりには最適です。より一人称的な撮影体験ができ、旅の思い出を凝縮した没入感のある写真が撮れます。
今回ご紹介しているLUMIX S 50mm F1.8とLUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.(35mm判換算で約40mm)のレンズもこの焦点距離に該当します。厳密に言うと、40mmと50mmではそれぞれ個性があると言われており、よりスナップ撮影寄りなら40mm、友人や家族のポートレート写真をメインに撮るなら50mmのほうが扱いやすいと言われています。このあたりは、実際に試用してみて自分の好みを見つけるのもいいでしょう。それだけ標準域の単焦点レンズは奥が深いレンズです。

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/1600sec, F4, ISO100 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/2500sec, F1.8, ISO100 ©Atsushi Ogai

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/60sec, F5, ISO640 ©Atsushi Ogai

1-2 「足」で画角を変えられる

単焦点レンズの中でも、標準域付近の単焦点レンズは「万能レンズ」と言われています。その理由は、自分が移動することで広角や中望遠のような写真を撮ることができ、この1本でさまざまな画角を再現できるからです。特に50mmの単焦点レンズは、プロカメラマンも愛用している人が多く「50mmを制するものは写真を制す」と言われるほどです。旅先では、さまざまな観光スポットを巡ると思います。歩きながら、自分のイメージに合う画角を自分の足で探すことで、旅がより楽しくなります。ズームレンズとは異なる使い方をすることで、新たな視点からの写真が撮影でき、また違った雰囲気を楽しむことができます。

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/1000sec, F4.5, ISO200 ©Atsushi Ogai

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm camera equiv.), 1/640sec, F1.7, ISO200 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/2000sec, F1.8, ISO100 ©Atsushi Ogai

2. 旅先で活躍できる明るい単焦点レンズ

2-1 絞りの変化で写真にも変化がでる

F1.8で撮影することでボケを活かした奥行きのある写真が撮れます

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/800sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

F5で撮影すると解像感のある全体的にしっかりした写真になります

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/100sec, F5, ISO125 ©Atsushi Ogai

ここでおすすめなのは、単焦点レンズならではのF値の小さい、明るめのレンズを選ぶことです。LUMIXシリーズには、50mm前後の単焦点レンズが複数あり、自分のニーズに合ったレンズが選ぶことができます。今回ご紹介する2本のレンズは、どちらもF1.7〜1.8と明るい高性能なレンズです。明るいレンズはボケ感を作りやすく、撮影者のイメージに合わせて写真の表現をコントロールしやすいのが特長です。

開放値で撮影することで、より立体感のある演出を加えることができ、絞り込むことで風景や景観など隅々まで解像感のある写真が撮れます。このように、絞り値を変えることで写真の印象に変化をつけることができます。旅先でのスナップ写真が単調になりがちな方には、おすすめのレンズです。

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/1250sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/1000sec, F1.7, ISO200 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/125sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

2-2 暗所の撮影にも対応できる単焦点レンズの魅力

明るい単焦点レンズの魅力として、少し暗いシーンなどでも手持ちで撮影できることです。明るいレンズは多くの光を取り込めるため、シャッタースピードを無理に遅くする必要はありません。その分、ブレの少ない写真を撮ることができるチャンスが増えるので、少し暗い室内やトワイライト、夜景などにも対応できます。またLUMIX S9には、ボディー内5軸手ブレ補正機構が搭載しているので、手持ち撮影のハードルがさらに下がります。

暗所での撮影のコツは、高感度をうまく活用することです。最近のミラーレスカメラはISO1600〜3200程度でもノイズが目立たずディテールのある写真を撮影することができます。「明るいレンズ+高感度設定」を組み合わせることで、旅先の思い出を鮮やかに残すことができます。

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/320sec, F1.8, ISO100 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/10sec, F1.8, ISO4000 ©Atsushi Ogai

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/5000sec, F1.7, ISO400 ©Atsushi Ogai

3. 標準域の単焦点レンズで撮る旅先でのテクニック

3-1 主題をはっきりとした写真を心がける

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/10000sec, F1.7, ISO200 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/400sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/640sec, F3.2, ISO125 ©Atsushi Ogai

これらのレンズの特長が理解したら、その特性を活かして撮影することが大切です。使いこなしのポイントとしては、ボケやすいレンズだからこそ「主題」を意識して撮影することです。例えば旅先で購入したお土産や飲み物、一緒に旅を楽しんでいる友人や家族など「撮りたいもの」をしっかりと意識することで、見る人がその写真の意図を理解しやすくなります。

また、構図に関しては、最初のうちは「日の丸構造」などインパクトを与えやすい構図を選ぶことで、意図がより明確になります。その際には、前ボケと後ボケを意識し絞り値を開放値付近で撮影するのがおすすめです。50mm付近のレンズらしい「視野に近い」写真でありながらも、実際に目で見るものとは一味違う写真が撮影できます。

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/1000sec, F1.8, ISO100 ©Atsushi Ogai

3-2 旅先のイメージにテーマを持たせる

G100D, LUMIX G 20 F1.7 II / 40mm(35mm換算), 1/100sec, F1.7, ISO400 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/1000sec, F3.5, ISO320 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/125sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/640sec, F4, ISO100 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/250sec, F2, ISO800 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/60sec, F1.8, ISO125 ©Atsushi Ogai

S9, S 50 F1.8 / 50mm, 1/4000sec, F1.8, ISO100 ©Atsushi Ogai

旅先で出会う印象的な景観やシーンは数多くあります。しかし、漫然と撮影してしまうと、標準域らしい視野の特長を活かしきれず、意図が伝わりにくい写真になってしまうことがあります。そこで、撮影をする前に「何を見せたいか」を考えることで、旅先ならではの魅力的な写真を撮影することができます。

例えば、温泉街に訪れた際には、「温泉街らしいものに着目する」ことです。温泉まんじゅう、源泉、湯畑など温泉というキーワードから連想できるシーンを撮影します。意識して撮影するのとしないとでは、後で見返したときの印象が大きく異なります。50mm前後の単焦点レンズだからこそ、いつもより「写真の目」を意識して撮影する楽しさを体感してください。

この機会に、標準域の単焦点レンズを使いこなして、あなたならではの写真を撮影してみてください。

今回ご紹介したレンズ

LUMIX S 50mm F1.8 LUMIX S 50mm F1.8

LUMIX S 50mm F1.8

スナップショットからポートレートまで幅広い撮影シーンで楽しめる、大口径標準単焦レンズ

送料無料│JACCS36回まで分割払い手数料無料

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH. LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.

日常スナップが楽しめる、コンパクトな大口径F1.7単焦点レンズ

送料無料

LUMIX S9ブラック「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る」セット(デジタル一眼カメラ/標準ズームレンズ+標準単焦点レンズ)
SET-DC-S9KS50-K

LUMIX S9ブラック「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る」セット

セット内容

01

・DC-S9(ボディ本体)色:ブラック
・交換レンズ

LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6

S-S50

LUMIX S 50mm F1.8

送料無料│分割払手数料無料

LUMIX S9シルバー「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る 」セット(デジタル一眼カメラ/標準ズームレンズ+標準単焦点レンズ)
SET-DC-S9KS50-S

LUMIX S9シルバー「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る 」セット

セット内容

01

・DC-S9(ボディ本体)色:シルバー
・交換レンズ

 LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6

S-S50

LUMIX S 50mm F1.8

送料無料│分割払手数料無料

LUMIX G100D 「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る」セット(デジタル一眼カメラ/標準ズーム+望遠ズーム+標準単焦点レンズ)
SET-DC-G100DH020AK-K

LUMIX G100D 「撮るのが楽しい標準域の単焦点レンズで旅の思い出を撮る」セット

セット内容

01

・DC-G100DK(ボディ本体)
・交換レンズ

 LUMIX G VARIO 12-32mm / F3.5-5.6 ASPH. / MEGA O.I.S.(H-FS12032)
 LUMIX G VARIO 45-150mm/F4.0-5.6 ASPH./MEGA O.I.S.(H-FS45150)

H-H020A-K

LUMIX G 20mm / F1.7 II ASPH.

01

【キット内容】

専用ポーチ/ブロアー/レンズブラシ/クリーニングクロス
ボディキャップ(※)/レンズリアキャップ(※)

※ 同梱されている各キャップはGシリーズ(マイクロフォーサーズ一眼カメラ)向けとなります。
Sシリーズ(DC-S1R-K/ DC-S1-K、フルサイズ一眼カメラ)ではご利用いただけませんので、予めご了承の上、お買い求めください。

送料無料│分割払手数料無料