フルサイズ一眼カメラ DC-BS1H 高度な映像制作に対応する動画記録性能

多彩な映像表現を可能にする動画性能。

3:2 6K/24p(5.4K/30p)、16:9 5.9K/30p動画記録、スーパー35mm画角 C4K/60p 4:2:0 10bit動画記録
プロの映像制作ワークフローに応える豊富な動画記録モード

35mmフルサイズセンサー搭載のセンサー全域を使った「3:2 6K/24p(5.4K/30p)、16:9 5.9K/30p動画記録」などの高解像撮影を実現しました。また、豊富な情報量でポストプロダクションに有効な「フルエリア画角でのCinema4K/30p 4:2:2 10bit動画記録」や、「スーパー35mm画角でのCinema4K/60p 4:2:0 10bit動画記録」など、プロのニーズに応える豊富な動画記録モードが選択可能です。
4:2:2 10bit動画記録モードでは、パソコンの処理負荷を抑えたスピーディーな編集が可能な「ALL-Intra動画記録」を選択でき、最大400Mbpsの高ビットレート記録が可能です。また、HDMI端子からは4:2:2 10bitの映像出力を行うことができ、動画記録中のHDMI映像出力にも対応。更に6k 24P、5.9k 30Pの4:2:0 10bit動画記録中であっても、HDMI端子からCinema4K/60p、4K/60pの4:2:2 10bit映像を同時に出力することができ、カメラ内のSDメモリーカード記録を行いながら、外部レコーダーで高画質な映像を同時記録することが可能です。

アナモフィック動画
シネマスコープサイズの映像作品を制作できるアナモフィック撮影

4:3アスペクトのアナモフィックレンズに対応した、アナモフィック動画記録が可能です。撮影中、アナモフィックデスクイーズ表示機能を使えば、シネマスコープサイズ相当に引き伸ばした状態を外部モニターにシミュレーション表示できるので、編集後の仕上がりをイメージしながら構図決めやセッティングを行うことができます。本機はデスクイーズ倍率を追加し、従来GHシリーズで搭載していた2.0倍、1.33倍に加え、1.8倍、1.5倍、1.3倍のデスクイーズ表示にも対応し、アナモフィック撮影をアナモフィックデスクイーズ表示機能でサポートします。

※ 撮影時:SDIのみ表示可能、再生時:HDMI/SDI共に表示可能。

HFR / VFR
多⾓的な進化を遂げ、スローモーション撮影の可能性を広げる

スローモーション動画が作成できるハイフレームレート動画

Cinema4K、4Kでは48p/47.95p、FHDでは119.88p/100.00pでの動画撮影が可能なハイフレームレート動画記録モードを搭載。オートフォーカスを使⽤した⾳声付きの映像記録を⾏うことができ、ノンリニア編集のソフトウェアでフレームレートを変換することで、⾳声付きのスローモーション動画に仕上げることが可能です。

スロー/クイック表現が可能な4K / FHDのVFR(バリアブルフレームレート)動画

⾼画質な映像のままスローモーションやクイックモーションでの再⽣が可能なVFR記録機能を搭載。記録フレームレートをオーバークランク・アンダークランク撮影することでより印象的な映像表現を可能にします。4Kでは60fps、FHDでは180fpsまで記録できます。

ALL-Intra/LongGOP
目的や編集環境に合わせて選択できる圧縮方式

ALL-Intra圧縮方式では、4K記録時に最大400Mpbsでの高ビットレート記録を実現。1フレーム単位で圧縮していくイントラフレーム方式の圧縮形式なので、1フレーム単位でデコード/エンコードを行え、カット編集や映像切り出しなどのノンリニア編集に最適です。プロレベルの高度な要望にも十分に応えられる、最適な圧縮方式になっています。一方のLongGOPは、良好な画質と高い圧縮率を両立。データが軽量で扱いやすく、⻑時間の収録にも適しています。

●ALL-Intra記録はビデオグレード90の当社製SDカードで動作確認済みです。本機能を使用する場合は、ビデオグレードクラス60以上のSDカードをお使いください。 撮影環境やご使用のSDカードによっては、本機の保護のため、撮影が停止する場合があります。

4:2:2 10bit出力対応
4:2:2 10bitの高画質を、HDMI/SDIライブビューに出力可能

動画記録中にHDMI/SDI端子から同時に4:2:2 10bitにて映像出力する「HDMI/SDIビデオ出力」に対応。本体のSDカード記録中にも、4:2:2 10bit映像信号を同時出力することが可能です。HDMI出力は4K 4:2:2 10bit、SDI出力はFHD 4:2:2 10bitに対応しています。

画像:4:2:2 10bit出力対応

14+ストップV-Log/V-Gamut
豊かな階調と柔軟なグレーディングを実現する、Log撮影をサポート

当社のデジタルシネマカメラ「VARICAM」と同⽔準のダイナミックレンジ/広⾊域の14+ストップV-Log/V-Gamutに対応。これによりBS1Hの映像と同じくV-Log/V-Gamutを搭載したVARICAMシリーズ、AU-EVA1やS1H、V-Log Lに対応したデジタル⼀眼カメラLUMIX GHシリーズなどで記録した映像を組み合わせることで、ポストプロダクションにおいても⼀貫した絵作りでのカラーグレーディング作業を⾏うことができます。

14+ストップV-Log/多階調・広ダイナミックレンジ

優れた階調と柔軟なグレーディングを実現する、Log撮影をサポート。14+ストップの広ダイナミックレンジは優れたハイライト耐性を持ち、暗部からハイライト部分まできめ細かに描写し、豊かな階調表現が可能。また、V-Log ビューアシスト機能にも対応し、HDMIやSDIからの出力映像に対してLUTを適用することが可能です。

V-Gamut/広色域

V-Log設定時、V-Gamutによる広⾊域の動画を記録できます。V-Gamutは、原⾊の忠実な再現とITU-R BT.2020を超える広⼤なカラースペースを両⽴し、映像クリエイターから⾼い評価を得ているガマットです。デリケートな⾊をリアルに再現できるほか、表現意図に合わせて演出することも可能。柔軟なカラーグレーディングを実現します。

画像:4:2:2 10bit出力対応

HLG(Hybrid Log Gamma)による4K HDR動画撮影
肉眼に迫るリアリティを追求した、圧倒的な階調表現が可能

HLG(Hybrid Log Gamma)による4K HDR動画記録

HDRに関する国際標準規格(ITU-R BT.2100)のひとつである「ハイブリッドログガンマ(Hybrid Log Gamma/HLG)」方式でのHDR動画撮影を採用。All-Intra圧縮方式やLong GOP圧縮方式の動画記録モードに対応しています。撮影した映像は、HLG方式に対応したテレビとHDMI接続することで、より自然に近い階調での映像を簡単にご視聴いただくことができ、今後増えてくる4K HDR映像コンテンツの撮影現場でも、ご活用いただくことができます。またHLG方式での動画記録を可能にする「2100ライク(HLG)」をフォトスタイルに搭載しており、彩度、⾊相などをカメラ内で調整することができます。

動画RAW出力対応
HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応

ATOMOS社製「Ninja V」へのHDMI経由での動画RAWデータを出力

5.9K(5888×3312)、アナモフィック3.5K(3536×2656)の動画RAWデータをATOMOS社製 Ninja Vに、HDMI経由で出力することが可能です。ポストプロダクション時の編集やグレーディングに有効なApple ProRes RAWをNinja Vで記録できるので、プロの映像制作ワークフローへ柔軟に応えます。
動画RAWデータ出力中もSDIで映像を出力することが可能なので、撮影中のモニタリングに便利です。また、SDI入力とデータ記録に対応した外部レコーダーを使用すれば、SDI出力したFHD/HDの映像データを別途記録することが可能です。軽量のSDI出力データをProxyとして取り扱うことでポストプロダクションの効率化を図れます。

画像:LUMIX S1H×NINJA V

※この写真におけるモニターのはめ込み画像はS5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

■動画RAWデータ出力対応モード

エリア解像度フレームレートアスペクトHDMI出力
フルサイズ5.9K(5888×3312)29.97p/25.00p/23.98p16:912bit
S35mm4K(4128×2176)59.94p/50.00p/29.97p/25.00p/23.98p17:912bit
S35mm
アナモフィック
3.5K(3536×2656)50.00p/29.97p/25.00p/23.98p4:312bit

*Ninja V / ATOMOSは、ATOMOS Limited の登録商標です。
*Apple、ProResは、米国Apple Inc.の米国、および各国における商標、または登録商標です。
*動画RAWデータ出力対応モードの記録対応状況は、ATOMOS Ninja Vのバージョンに依ります。詳細は、ATOMOSにお問い合わせください。
*対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。

画像:HDMI RAWデータ出力
画像:動画画質

V-Log/V-Gamut変換用LUT(ルックアップテーブル)を用意

ATOMOS社製Ninja Vで記録したApple ProRes RAWデータは、対応した編集ソフトウェアを使用して、カラーグレーディングを行うことができます。さらに、V-Log/V-Gamutと同じ色合いで動画RAWデータをソフトウェアで編集できる、専用のLUT(ルックアップテーブル)を用意しました。慣れ親しんだV-Log/V-Gamutの色合いに変換してカラーグレーディングすることができるので、当社製のシネマカメラVARICAMシリーズや、フルサイズミラーレス一眼LUMIX Sシリーズなどと容易に絵合わせを行うことができます。

※Apple ProRes RAWデータに対応した編集ソフトウェア使用時に有効です。

Blackmagic Design社製「Blackmagic Video Assist 12G HDR」への
HDMI経由での動画RAWデータを出力

Blackmagic Design社製レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」へのHDMI経由での動画RAWデータ出力に対応し、「Blackmagic RAW」記録が可能。カメラ本体からHDMI経由で、Blackmagic Design社製レコーダー「Blackmagic Video Assist 12G HDR」へ、5.9K、4K、アナモフィック(4:3) 3.5Kの12bit動画RAWデータをHDMI出力ができます。これにより、最大5.9Kサイズの「Blackmagic RAW」記録が可能となり、撮影後にBlackmagic Design社製ソフトウェア「DaVinci Resolve Studio」ですぐに編集できるなどポストプロダクションへの対応力を強化し、映像制作のワークフローを強力にサポートします。

画像:LUMIX S1H×Blackmagic

※この写真におけるモニターのはめ込み画像はS5で撮影されたものです。画像は効果を説明するためのイメージです。

■Blackmagic RAW出力対応モード

エリア解像度フレームレートアスペクトHDMI出力
フルサイズ5.9K(5888×3312)29.97p/25.00p/23.98p16:912bit
S35mm4K(4128×2176)59.94p/50.00p/29.97p/25.00p/23.98p17:912bit
S35mm
アナモフィック
3.5K(3536×2656)50.00p/29.97p/25.00p/23.98p4:312bit

*バージョン3.4以降のBlackmagic Video Assist 12G HDRをお使いください。
*本機の動画RAWデータの記録は、以下の外部レコーダーで動作確認済みです(2021年10月現在)。Blackmagic Design社製 Blackmagic Video Assist 5” 12G HDR、Blackmagic Video Assist 7” 12G HDR。詳細は、Blackmagic Designにお問い合わせください。
*対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
*Blackmagic RAWデータの再生には、DaVinci Resolve, DaVinci Resolve Studio が必要です。また、Blackmagic RAWデータの編集には、DaVinci Resolve Studio が必要です。

動画RAWデータ出力時のビューアシスト対応

HDMI出力されている動画RAWデータを確認するために、SDIで接続した外部モニターにV-Log撮影時に相当する映像を表示します。また、「V-Logビューアシスト」にて、プリセットのVlog_709を適用した「LUTビューアシスト(SDI)」が使用できます。

V-Logビューアシスト

ダブルSDカードスロット
用途に合わせた記録ができる、2基のSDカードスロットを搭載

2基のSDカードスロットを搭載したことで、2枚のSDカードを使用したさまざまな記録方式に対応。リレー記録・バックアップ記録・振り分け記録の中から、撮影現場や撮影状況に合わせ最適な方式を選択することで、データ管理を強力にサポートします。両スロットともにUHS-II Video Speed Class 90規格のメモリーカードに対応し、ALL-Intra(最大400Mpbs)などの高ビットレート記録に対応しています。

ダブルSDカードスロット

リレー記録

1つ目のスロットのSDカード容量がいっぱいになった際、自動的に2つ目のスロットのSDカードに記録をスイッチする記録方式。長時間の撮影で、SDカード1枚の容量を超えても入れ替える手間が省けるため、より撮影に集中できます。

順次(リレー)記録

バックアップ記録

1つ目のSDカードに記録しながら、2つ目のSDカードにもバックアップ用として同じ画像・映像を記録しておく記録方式。この方式を使えば、誤ってデータを消去してしまった時や突然のメディアクラッシュ時などの際でも、バックアップデータがあるので安心です。

バックアップ記録

振り分け記録

撮影するデータの記録を、2枚のSDカードに振り分けることができる記録方式。撮影用途に合わせてSDカードごとに整理したり、データ残量を見越して振り分けたりなど、さまざまなシチュエーションで活躍します。

振り分け記録

その他の特長

注意事項

  • UI画像は外部モニター接続時のイメージです。
  • 画面表示は仕様変更により予告なく変更する場合があります。
  • 画像・イラストは効果を説明するためのイメージです。
  • 動画RAWデータ出力対応モードの記録対応状況は、外部レコーダーのバージョンに依ります。詳細は、ATOMOSまたはBlackmagic Designにお問い合わせください。
  • 対応する外部レコーダーが持つ、すべての性能を保証するものではありません。
  • 外部レコーダーで記録した動画RAWデータの編集には、対応したソフトウェアが必要です。
  • ProRes RAWで記録したデータを編集する際にV-Log/V-Gamutと色合いを合わせるには、こちらからLUT(ルックアップテーブル)をダウンロードし、ソフトウェアに読み込んでください。
  • 「Blackmagic Design」、「Blackmagic RAW」、「DaVinci Resolve」は、 Blackmagic Design Pty. Ltd. の登録商標です。
  • Ninja V / ATOMOSは、ATOMOS Limited の登録商標です。
  • Apple、ProResは、米国Apple Inc.の米国、および各国における商標、または登録商標です。
  • その他の商標および登録商標は、それぞれの所有者の商標および登録商標です。