実は故障じゃないんです!暖房中に温風が急に止まる理由
ライター:UP LIFE編集部
2021年10月15日
空気
早く部屋を暖めたいのに、エアコンからなかなか温風が出てこなかったり、運転中に度々暖房が止まってしまうといった経験はありませんか?一見故障かと思われるこの動作ですが、エアコンが止まってしまうのにはある理由がありました。
暖房の効率を保つ霜取り運転
冷え込みが厳しいときに暖房運転をしていると、室外機の熱交換器に霜が付きます。霜がついたままだと暖房効率が下がってしまうため、室内を温める前にまず霜を溶かす必要があります。
霜取り運転は、暖房が室外機の霜を溶かすのに使われている状態です。そのため霜取り運転中は室内への送風が止まり、暖房が入っていないように見えてしまうのです。
霜取り運転の時間を短縮するために直接霜を溶かしたくなりますが、水やお湯をかけるのは止めましょう。再凍結の恐れがあるほか、熱交換器の劣化や電子部品の故障につながります。
また霜取り運転中に室外機から水や水蒸気が出ることがありますが、これは熱交換器から出たもので異常ではないので安心してください。
運転ランプの点滅は霜取り運転のサイン
では霜取り運転のとき、室内のエアコンはどうなっているでしょうか。
エアコンが霜取り運転中かどうかは、本体の緑色のランプで確認できます。運転ランプが点滅しているときは霜取り運転中です。
霜取り運転はおよそ5分から15分ほどかかり、霜が溶けるとランプの点滅をやめ暖房運転を再開します。
霜取り運転時にはブシュー、ボコボコと音がすることがありますが、これは故障ではありません。この音はエアコンの内部に入っている冷媒の流れが切り替わった時に発生します。
暖房を止めずに霜取り運転を行う「エネチャージシステム」
霜取り運転では暖房が止まると説明してきましたが、霜取り運転中にも暖房が止まらない機能が付いているエアコンもあります。
パナソニックでは「エネチャージシステム」と呼ばれるこの機能。排熱を蓄熱槽にチャージして霜取り運転に有効活用する、パナソニックの独自技術です。数時間おきに何度も霜取り運転に入ってしまうような寒さが厳しい地域では、エネチャージシステムの搭載されたエアコンがおすすめです。
暖房の効きがイマイチ、リモコンが反応しない…日々のお手入れで快適に
フィルター掃除はこまめに
ちゃんと送風されているけど、部屋が暖まるのが遅い、風がほこりっぽい…。そんな時はフィルターのお手入れをしてみましょう。フィルターにほこりがたまった状態だと運転効率が下がってしまうほか、必要以上に電気代がかかってしまいます。シーズン中は2週間に1度をめどに掃除できると効果的です。フィルターのお掃除についてはこちらの記事でも詳しくご紹介しています。
また、日々のこまめなお手入れのほかにも、プロにエアコン内部の分解掃除をお願いする方法もあります。この作業は、内部部品の破損による水漏れや電気部品の故障を避けるため、必ず専門業者に依頼してください。
【パナソニック製エアコン用 各種フィルター】
エアフィルターの経年劣化やフィルター部分の破れなどがあった時は、エアフィルターごと取り替えましょう。エアフィルターを購入される際は、エアコン本体品番と対応しているか、エアフィルターの形がどうなっているかを確認するようにしてください。
また、エアコンの脱臭や除菌など、お悩みがある場合は、「防カビ」「脱臭」「除菌」用などの各種フィルターとの併用がおすすめです。
*パナソニック製以外のエアコンやエアコン本体品番と対応していないフィルターは使用できませんので、ご注意ください。
リモコンの電池交換はお早めに
電池が切れてエアコンの電源が入れられない!というのはよくあること。エアコンで使われている高機能リモコンは液晶表示、時計機能、センサー機能などが内蔵されているため、操作しなくても電力を消費していきます。動作が鈍い、液晶表示が乱れるなどの変化を感じたら電池を交換しましょう。
動作しなくなるまで使い切ってしまうと、液漏れによる故障の危険性が高まります。
電池を交換する際は必ず新品の電池を使いましょう。使いかけの電池や種類の違う電池を混ぜると、液漏れが大変起こりやすくなります。
寒さの厳しい時期にはエアコンの霜取り運転はつきものです。突然暖房が止まっても慌てず対応しましょう。また故障かも?とあわてないためにも、日々のこまめなお手入れを心がけましょう。
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2021年10月15日 空気
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