乾燥対策にオススメ! 加湿機や加湿ができる家電の効果
乾燥対策ができる加湿機能搭載家電についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年1月23日
空気
冬が近付くにつれ、気になってくるのが空気の乾燥。本格的な冬を迎える前から、すでに不快と感じている人も多いのではないでしょうか? そこで、家電エキスパートの田中真紀子さんに、湿度を上手にコントロールする方法をお聞きしました。加湿機をはじめとした加湿機能搭載家電についても教えてもらったので、乾燥にお悩みの方はぜひお役立てください。
秋・冬の空気はなぜ乾燥する? その理由とデメリットをおさらい
乾燥する季節と言えば冬ですが、実は秋の段階で湿度は下がり始めています。果たして、その理由とは? 乾燥がもたらすデメリットと共に、田中さんに教えてもらいましょう。
秋・冬の空気が乾燥しやすい理由
「この季節に乾燥しがちとなる理由のひとつは、気温の低下です。理科の授業でも習うように、空気中に含むことができる水分の最大量(飽和水蒸気量)は温度によって変わるもの。気温が下がるほど空気中に含まれる水分量が減るため、秋・冬はどうしても乾燥しやすくなるのです。
もうひとつは、この季節に発達する高気圧と季節風の存在。高気圧は大陸で発達し、季節風にのって日本海を越えてやって来ます。このときに含んだ水蒸気は、日本海側で雨や雪に変化。空気は乾燥した状態となって太平洋側へと訪れるため、特に太平洋側の湿度は低下するのです。
加えて、エアコンを暖房として使用すると、空気が暖まることで湿度がさらに低下します。これは気温が上がると空気中に含むことができる水分量が増えるため。それによって水分量は変わらなくても水分の割合、すなわち湿度は低下します。
ですから、ただ暖房でエアコンを使うだけだと、湿度が下がってどんどん乾燥していくのです」
空気が乾燥すると、どんなデメリットが?
「空気の乾燥は、その空間で暮らす人々にさまざまな影響を及ぼします。まず、ウイルスが飛散しやすくなること。これは、湿度が40%を切ると、くしゃみや咳などでウイルスを含む飛沫が空気中に出た際に、飛沫の水分が蒸発して軽くなったウイルスが落下せず拡散してしまうためです。
そのほか、空気が乾燥すると体表から水分が奪われ、体感温度が下がって寒く感じやすくなります。その結果、暖房を強くしてしまい、光熱費の増加につながるなんてことも。また、静電気が発生しやすくなって、何かに触ってビリッとしたり、髪の毛がまとまりにくくなったりする点も、乾燥による困りごとのひとつです」
手軽にできる部屋の加湿方法と、加湿ができる家電を使用するメリット
このように、部屋が乾燥するとさまざまな困りごとが発生します。そこで、手軽にできる対策を考えてみましょう。
加湿量や気流をコントロールできる家電を利用しよう
「部屋の乾燥を防ぐ方法はいろいろあります。例えば、濡れたタオルを掛けたり、洗濯物を部屋干ししたりといったことですね。入浴後に浴室の扉を開けておくという手もあります。ただし、これらの方法だと、一時的に湿度は上がるものの、部屋全体の湿度を長時間コントロールできるわけではありません。
そこでオススメしたいのが、加湿機などの家電を利用して加湿量を適度にコントロールする方法。価格帯にもよりますが、就寝中に運転音を抑えるモードを搭載するなど、きめ細かく設定できるモデルもあります。また、持ち運びしやすいタイプなら、部屋間の移動もできて便利ですよ」
加湿機は方式によって異なる4種類。それぞれの特徴は?
「大きく4つのタイプに分かれる加湿機。超音波でミストを発生する“超音波式”、お湯を沸かして湯気で潤す“スチーム式(加熱式)”、濡れたフィルターに風を当て、水分を気化して放出する“気化式”、水分の気化に温風を使う“ハイブリッド式(加熱気化式)”となります。
たとえば“スチーム式”は、高温の蒸気を発生させるので衛生的な反面、熱くなるので安全面に注意が必要など、メリットとデメリットはタイプによってさまざま。詳細は、以前の記事『加湿機の種類は4タイプ。それぞれの違いと正しい選び方を紹介!』にてご紹介しているので、ぜひご一読ください」
快適な湿度の目安と、部屋の湿度を保つコツ
加湿機能を搭載した家電は、乾燥しがちな秋・冬の心強い味方。これらを利用しながら快適な湿度を保つコツを、田中さんに教えてもらいました。
まずは快適に過ごせる適切な湿度を知っておこう
「季節を問わず、湿度は40%〜60%の範囲でキープするようにしましょう。60%を超えるとカビやダニが繁殖しやすくなるので、ご注意ください。湿度計や家電の湿度表示を見ながら、その時々の湿度を把握しこまめに調整するのが快適に過ごすコツです」
湿度の調整は、家電におまかせするのがオススメ
「湿度センサーを搭載し、加湿量を調整できるモデルなら、いちいち設定するといった手間もなく、常に快適な湿度をキープしてくれます。加湿された空気を部屋全体にムラなく届けるには、エアコンの気流などを利用すると良いでしょう。加湿機や加湿空気清浄機の具体的な設置場所は、こちらの記事でもご紹介しています」
加湿できる家電にはどんなものがある? 最新モデルをご紹介!
加湿機はもちろんですが、そのほかにもエアコンや空気清浄機などの家電にも加湿機能を搭載しているものが多くあります。ここで最新モデルの数々をご紹介しましょう。
加湿機能に特化した『ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX07C』
パナソニックの加湿機『FE-KX07C』は、消費電力の少ない気化式×DCモーターを搭載。ファンの回転数を高めてうるおいを含んだ風をパワフルに部屋中に送り出すことができ、加湿と省エネ※1の両立を実現しています。
「加湿機能に特化した専用モデルは、構造がシンプルでお手入れしやすいのが特徴です。気化式の加湿機はファンの音が大きくなりがちですが、この『FE-KX07C』は運転音が静か。15dBと、木の葉の触れ合う音よりも小さい音で連続運転できる“静かモード”も搭載しています。ヒーターレスで吹き出し口が熱くなることもないので、小さな子どもがいても安心ですね」
エアコンに加湿機能を新搭載! 『エオリア LVシリーズ』
待望の加湿機能に加え、換気機能まで新たに搭載したのが、パナソニックのエアコン『エオリア LVシリーズ』です。加湿には外気の水分を利用するため、給水などの手間は不要。室外機から外気に含まれる水分を取り込み、室内へ送ってお部屋を加湿するので暖房しながら乾燥対策ができます。
「一般的にエアコン暖房は乾燥しやすいと言われますが、『エオリア LVシリーズ』は十分な加湿量を確保しています。除湿・加湿・換気と、空気の質を向上させる3つの機能を備えた1台です」
花粉対策にも活用できる『加湿空気清浄機 F-VXW90』
空気清浄機に加湿機能を搭載した『F-VXW90』。3方向に吹き出す独自の気流とさらにパワーアップしたナノイーX(48兆)を搭載しています。ナノイーX(48兆)は、効果の決め手であるOHラジカルの発生量が48兆個/秒というナノイーの100倍にパワーアップしたもの。特に花粉(スギ)を約3時間で99%以上抑制※2するなど、有害物質をさらにすばやく抑制できるよう進化したモデルです。
「スギ花粉を99%抑制するのにかかる時間が大幅に短縮されるなど、機能がさらに進化したモデルです。インテリアになじむ木目の家具調のデザインで、このスタイリッシュさを気に入って購入する人も多いですね。風量が大きいこともあって、加湿能力が高いのも特徴。1時間に最大930mL※3加湿でき、乾燥の気になる季節は大活躍してくれます。空気清浄機として1年中使えるので、空気環境を整えながら加湿をしたい人にオススメです」
待望の加湿機能を搭載した『次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(ジアイーノ) F-MV6000C』
部屋の空気を洗うようにキレイにする『F-MV6000C』は、除菌・脱臭に加え加湿機能も搭載。乾燥する季節には最大650mL/hの加湿能力※4で、空間をたっぷり潤します。
「ペットを飼っている、介護をされているなど、ニオイが気になる家庭にオススメなのが『ジアイーノ』。犬を飼っているわが家も、使い始めてからは犬のニオイが気にならなくなりました。もともと使う際に水を入れる家電なので、加湿機能の追加は理にかなった進化と言えます。加湿能力が高いのも魅力ですね」
上手に加湿できる家電を利用して、秋・冬シーズンも快適に
心地良く過ごすためにはもちろん、体調管理にも欠かせない湿度コントロール。自分で適切に加湿するのは難しいものですが、家電におまかせできれば乾燥しがちな季節も快適に過ごせます。まだ導入していないという方も、これを機会にぜひご検討ください!
この記事で紹介した商品
乾燥対策ができる加湿機能搭載家電についての監修
田中 真紀子(たなか まきこ)
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌、web、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使っており、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も得意。テレビ出演も多数。総合情報サイト『All About』白物・美容家電ガイド。
※1 FE-KX07Cの場合。「強」モード時、消費電力14W。
※2 約6畳密閉試験空間での約3時間の効果です。
※3 F-VXW90の場合。加湿量は(一社)日本電機工業会規格(JEM1426)に基づく、室温20℃ 湿度30%の場合。自己調湿機能により、高湿になると加湿量は減少します。
※4 加湿適用床面積プレハブ洋室 ~18畳、木造和室 ~11畳。加湿量、適用床面積は「日本電機工業会規格(JEM1426)」に基づく、室温20℃・湿度30%の場合です。室内の温度や湿度によって、加湿量、連続運転時間は変わります。
2026年1月23日 空気
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