エアコン暖房も試運転すべき?必要性から正しい手順、暖房を快適に使うコツまで紹介
エアコン暖房の試運転についての監修:田中 真紀子(たなか まきこ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年1月23日
空気
夏が終わるとしばらく運転をお休みするエアコン。急に寒くなり、いきなりエアコン暖房をつける人も多いのではないでしょうか。家電のスペシャリスト、田中真紀子さんによると「夏前の冷房試運転は広く知られていますが、冬を迎える前にも暖房の試運転をしておくことが大切」なのだとか。その理由と試運転時のチェックポイントに加え、エアコン暖房の上手な使い方を教えてもらいました。
なぜ必要? 冬を迎える前にエアコンの試運転を済ませる理由
夏の間問題なく作動していたエアコンでも、暖房の試運転はするべきなのでしょうか。田中さんによると、試運転はしたほうがよい、とのこと。
「いざ使おうと思ったらうまく稼働しなかった……なんてことになると、やはり困りますよね。しかも、夏に比べて冬のほうが設定温度と外気温の差が大きいぶん、より電力が必要となるため、エアコンにかかる負荷も大きくなるんです。その負荷が故障につながるケースも少なくないので、寒くなる前に一度、確認しておくと良いですね」
冬に起こりやすいエアコン暖房のトラブルは?
「暖房時のエアコントラブルで多いのは、“暖まらない”というもの。これには、温風がまったく出ない場合と、風がぬるい場合の2通りがあります。また、機器の中から異音が聞こえたり、異臭がしたりするのもありがちなトラブル。例年に比べて運転が頻繁に止まるというのも、故障が疑われるケースです」
試運転を行うことで得られるメリット
「シーズンが始まる前なら修理依頼もそれほど混み合っていないので、比較的スピーディーに対応してもらえます。試運転時に故障がわかれば、厳冬期に暖房が使えなくて困ることもありません。また、修理せずに買い替える場合、急な買い替えだと時間も取れず、スペックや価格に納得できないまま購入せざるをえなかったなんてケースも。試運転の段階で判断できれば余裕をもって探せるので、予算に合わせて欲しいモデルを選べるのもメリットですね」
エアコン暖房試運転の正しい手順
暖房の電源をONにする前に確認したいポイント
「電源プラグにホコリがたまっていると火災につながるおそれもあるので、ホコリがあれば掃除を。もし、エアコンを使わない期間でも電源プラグを挿しっぱなしなら、トラッキング現象を予防するために抜いておくようにしましょう。
リモコンは電池が入っているか、電池切れしていないかをチェック。“故障かと思ったら、単なる電池切れだった”というケースも意外とあるので、気をつけましょう。
また、フィルターの状態を確認するのも、重要度の高いポイント。ホコリが溜まっていると暖まりにくくなったり、異臭の原因になったりもするので、冷房を使わない秋に“エアコンじまい”で掃除したという人も、念のためチェックや掃除をしておきましょう」
室外機周辺で確認するべき点
「室外機は、周囲のスペースがきちんと確保されているかの確認を。特に秋口に増える枯れ葉や、いつの間にか置いたモノなどが外気の取り込みを邪魔している場合は取り除いてください」
最高温度で10〜15分運転させ、状態をチェック
「事前確認が済んだら、暖房運転を開始します。風量は自動にし、温度は最も負荷がかかる状態をチェックするために最高温度を設定しましょう。10〜15分経ったら、温風が出ているか、異音や異臭がないかを確認すれば、試運転は完了です」
エアコンの試運転で異常が発生した場合の対処方法
試運転の結果、異常があったときは、自分で対応できることとできないことがあります。自分でできることを下記のチェックリストにまとめたので、まずはこちらを試してみて、症状が治まらない場合は修理業者に依頼しましょう。
自分でできるトラブル対応リスト
・電源が入らない
□電源プラグが挿さっているかを確認する
□リモコンの電池は切れていないかを確認する
・運転音が大きい
□室外機の周辺に物をおいていないか、吹き出し口をふさいでいないか確認する
・カビやホコリなどの異臭がする
□フィルターは汚れていたら掃除する
□しばらくの間、送風運転を行う
・温風が弱い
□フィルターが目詰まりしていたら掃除する
□室外機周辺が散らかっていないかを確認する
エアコンの修理依頼を検討すべき症状
「硬いモノがぶつかっているようなカラカラという音は、部品が外れたり割れたりしている可能性があります。また、焦げくさいニオイは電気系統のトラブルの可能性が高く、危険なのですぐに運転を止めて修理を依頼しましょう。温風が弱い原因としては、冷媒ガスが漏れている可能性や、室外機のファンやコンプレッサーなどの故障が考えられるので、こちらも修理依頼を検討してください」
暖房効率を高める冬のエアコン設定と使い方
エアコン暖房を上手に使うための室温と風向きの目安
冬に快適な室温は18〜22℃と言われています。田中さんによると、「多くの人にとっては22℃くらいが快適に感じられる」とのことですが、暖房器具や個人の感覚によっても変わってくるので、寒い場合は設定温度を調整してみましょう。ただし、設定温度を上げすぎるよりも温度ムラの解消や湿度の調整を行ったほうが効果的な場合もあります。
暖かい空気は上に移動する性質があるので、エアコン暖房時の風向きは下向きに設定を。田中さんによると、「すぐに温まりたいときは、部屋全体が温まるまで風が体に直接当たる向きに調整するのもひとつの方法」とだそうです。また、風量は自動にしてエアコンに任せるのがおすすめですが、手動で調整する場合は強運転にして遠くまで暖気を送り、ある程度温めてから弱めるようにしましょう。
加湿と組み合わせると暖かさが変わる理由
こちらの記事でも紹介しているとおり、湿度が低いと寒く感じるのは汗をかくと体温が下がるのと同じ理屈。湿度が低いと体表の水分が蒸発しやすくなりますが、そのときに体の熱も奪われてしまうため、体感温度が下がるのです。
私たちが快適に過ごせる湿度は、季節を問わず40〜60%が目安。地域にもよりますが、寒い時期に湿度が低くなる場合は、加湿機を取り入れるなどの対策を施すことで、より暖房効率がアップします。
パナソニックのエアコン『エオリア Xシリーズ』なら、寒さが厳しい日でもすぐに暖まり、快適な空間をキープ
田中さんによると、エアコン暖房にまつわるお悩みでよく聞かれるのが「霜取りが頻繁に行われて運転が止まるので寒い」ということだそう。そんな声に応えるのが、『エオリア Xシリーズ』です。室外機に搭載された独自の“エネチャージシステム”は、これまで捨てられていた熱を有効活用する技術。室外機コンプレッサーの排熱を蓄え、霜取り運転に活用するため、一般的なエアコンのように霜取り中に暖房を止めることがありません※1。
「多くのエアコンで霜取り運転が始まる条件のひとつが、外気温0℃前後というもの。寒さが厳しい時期は暖房が止まると急に冷え込むので、室温をキープしてくれるエネチャージシステムはすごくいいと思います」
また、よく暖房を利用する時間帯をAIが学習し、予熱運転で備える“すぐでる暖房(AIチャージ)”も役立つ機能。朝や帰宅時などでも暖房開始後、すぐに※2温風が出るので、よく言われる「暖房の立ち上がりに時間がかかる」といったお悩みもなくなります。
まとめ:冬のエアコン試運転は早めが安心
「快適な温度を保つエアコンを、夏だけでなく冬でも頼りにしている人は多いことでしょう。暑さ寒さが体に与えるダメージは想像以上に大きいこともあって、エアコンが正常に働いてくれるのはとても大切だと思います。安心してすこやかに一冬を過ごすためにも、エアコンの試運転は寒さが本格化する前に済ませておきたいですね」
この記事で紹介した商品
エアコン暖房の試運転についての監修
田中 真紀子(たなか まきこ)
白物家電、美容家電の専門家兼ライターとして活躍。日々発売される新製品をチェックし、製品の紹介記事やレビュー記事を雑誌やweb、新聞などで紹介している。日常的にも話題の新製品を使うことで、ライフスタイルに合わせた選び方や、上手な採り入れ方の提案も行っており、テレビ出演も多数。総合情報サイト『All About』白物・美容家電/育児用品ガイド。
※1 霜取り運転中は吹き出し温度が下がります。その間の室温の低下度合いは、使用環境(お部屋の断熱・気密性能)、運転条件、温度条件によって異なります。 霜の付着量が多くなる環境では、暖房を止めて霜取り運転を行う場合があります。 24時間以上の連続運転中、一定時間おきにフィルターお掃除運転が働き、その間、暖房などの運転を停止します。
※2 予熱運転により約350Wの電力を消費*(1日最大3回、各回最長2時間)。実際の消費電力量は条件により異なります。あらかじめ設定が必要です。使用環境によりすぐに温風が出ない場合があります。
*CS-X406D2、当社測定基準による。当社環境試験室(約14畳)、外気温2℃、室内温度11℃、設定温度23℃、風量自動、AIチャージ入設定において、暖房運転が開始されるまでの予熱運転時の消費電力約350W、吹き出し温度約30℃。「暖房」ボタンが押されなかった場合、予熱運転は最長約2時間で自動終了します。
2026年1月23日 空気
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