加湿器の正しい掃除方法は? 部品別のお手入れ手順と頻度を解説

床に置かれた加湿器の写真 床に置かれた加湿器の写真

加湿器のお手入れについての監修:藤原 千秋(ふじわら ちあき)
ライター:UP LIFE編集部
2026年10月14日
空気

加湿器を使っていて、ニオイや汚れが気になったことはありませんか?加湿器は水を使うという性質上、きちんと掃除をしないと雑菌の温床となる可能性も……! つまり、衛生的に利用するには、正しいお手入れを定期的に行うことが大切なんです。では、加湿器の正しいお手入れ手順と頻度とは? クエン酸や洗剤を使用した具体的な掃除方法や、シーズン終了時の注意点のほか、効果的な置き場所など、加湿器にまつわるお役立ち情報をまとめました。

加湿器につきやすい汚れと原因とは?

加湿器は「水」を蒸気にしているため、不衛生というイメージが浮かびにくいですが、思った以上に汚れていることがあります。加湿に使う水道水には消毒のための塩素に加え、カリウム、ナトリウムなども含まれています。こうしたミネラル成分が付着したまま放っておくと汚れとして蓄積され、場合によっては加湿フィルターが目詰まりすることも。目詰まりしたフィルターは水を吸い上げにくくなるため加湿能力が低下し、それを補おうとして加湿器が風量を上げれば消費電力が大きくなるため、電気代が増える可能性があります。

【加湿器につきやすい汚れ①】水垢

水に含まれるミネラルが固まってできる「水垢」。主にタンクの内側やトレーに発生しがちですが、毎日タンクの水を交換して月1回を目安にトレーと加湿フィルターのお手入れを行うことで、付着を抑えられます。

【加湿器につきやすい汚れ②】カビや細菌

一般的に塩素処理されている水道水は雑菌が繁殖しにくいため、加湿器にも使用するよう推奨されています。それでもカビや雑菌の繁殖の対策をするには、毎日新しい水道水に入れ換えることが必要。ただし、くみ置きしたものだとカルキが抜けてしまうため、蛇口から出してすぐの水道水を使いましょう。また、悪臭の発生のほか、まれに健康を害する原因にもなるため、タンクや本体内部は常に清潔にしてください。

部品ごとにお手入れの頻度は違う!加湿器の掃除方法

写真:加湿器のパーツの画像

加湿器はさまざまな部品で構成されており、それぞれの汚れやすさによってお手入れの頻度が異なります。特に月に1回はお手入れしたい部品は、忘れないようにカレンダーなどに書きとめておくのもおすすめです。

なお、加湿器の種類は加湿方式によって大きく4タイプに分けられるうえ、製品によっては推奨される掃除の仕方が変わってきます。今回の記事では、パナソニックのヒーターレス気化式加湿機(中小容量タイプ)『FE-KX07D』を例にお手入れ手順と頻度を紹介しますが、お手持ちの製品の詳しい掃除方法は取扱説明書でご確認ください。

■部品別・お手入れ頻度早見表

部品

掃除頻度の目安

基本的な掃除方法

汚れがひどい場合の掃除方法

タンク

毎日

内部を水洗い、もしくは振り洗い

加湿機用洗剤などを溶かした水で洗う

トレー

約1カ月に1回

水洗い、または食器用中性洗剤とスポンジで洗う(細部は綿棒や使い古しの歯ブラシで)

加湿機用洗剤などを溶かした水で洗う

吹き出し口

汚れが気になるとき

乾いた布で拭き取る

−

プレフィルター(吸気口フィルター)

約1カ月に1回

掃除機などで汚れを取り除く

−

加湿フィルター

約1カ月に1回

水かぬるま湯で押し洗い

加湿機用洗剤、クエン酸、食器用中性洗剤などでつけ置き洗い

フィルター枠

約1カ月に1回

水洗い

加湿機用洗剤などを溶かした水で洗う

*記載されているお手入れ頻度は、1日8時間運転した場合の目安です。使用環境や使用時間などによって異なる場合があります。

掃除を始める前の準備と注意点

写真:加湿器の掃除用具の画像

加湿器のお手入れは、必ず電源プラグを外してから始めるようにしましょう。通電したままでは、不意に動作してしまう可能性があるうえ、特に加湿器は水を使う家電なので、感電のリスクがより高まります。

このほか、使う道具も事前に用意しておけば、掃除がスムーズに進められます。ホコリを吸い取るための掃除機、水気を拭き取るためのぺーパータオルや掃除用のマイクロファイバークロス、トレーの細部などに使う毛の柔らかいブラシといったものに加え、タンクやトレー、加湿フィルターの汚れがひどい場合は加湿機用洗剤やクエン酸、食器用中性洗剤といったものもあるとよいでしょう。

なお、食器用洗剤はすべて中性と思われがちですが、実は弱アルカリ性や酸性の製品もあります。成分によっては他の洗剤と混ざることで化学反応を起こし、事故につながるリスクがあるため、必ず中性と記載されたものを使ってください。また、パナソニックの加湿器では加湿フィルターの変色を和らげる場合のみ、酸素系漂白剤の使用が可能ですが、こちらも必ず「酸素系」であることを確認してから使うことが重要です。

タンクは毎日の水交換と振り洗いを!

写真:加湿器のタンクを振り洗いしている画像

加湿器を清潔に保つには、毎日の水の交換と水洗いが欠かせません。水交換の際は少量の水を入れ、ふたをしっかりと閉めて、振り洗いをしましょう。

写真:加湿器のタンクをブラシで洗っている画像
写真:加湿器のタンクの蓋を洗いしている画像

汚れがひどい場合には、クエン酸や加湿機用洗剤を使用してしっかりと洗います。その際、タンクの内部は柄のついたブラシを使うか、手を入れてスポンジでこするとよいでしょう。ついついおろそかになってしまいますが、細菌やカビの繁殖を抑えるためにも、定期的に行いましょう。

なお、加湿器のタンクに入れる水は、水道水を使うこと。「塩素が気になるから」と浄水を使いたくなるかもしれませんが、塩素処理されていない水は雑菌が繁殖しやすいため、使用しないようにしてください。

トレーは約1カ月に1回の水洗いを

写真:加湿器のトレーを洗っている画像

タンクから注水される水を受けるトレーも、実は汚れがちな部品です。約1カ月に1回は水洗いをするようにしましょう。

写真:加湿器のトレーを洗っている画像

洗う際は食器用の中性洗剤とスポンジを使い、細部の汚れは綿棒や使い古しの歯ブラシなどで落としてください。

吹き出し口は、柔らかい布で拭き掃除!

写真:加湿器の吹き出し口を洗っている画像

加湿された空気が出てくる吹き出し口は、ホコリや水垢がたまりやすい箇所でもあります。吹き出し口が汚れで詰まってしまうと、加湿器の性能が落ちる可能性もあるので、乾いた布で丁寧に拭いて掃除しましょう。加湿器によっては熱い蒸気が出るタイプもあるので、掃除の際には注意が必要です。 

プレフィルターは掃除機でホコリを取る

写真:加湿器のプレフィルターを洗っている画像

吸気口に備えられたプレフィルターは、室内から取り込む空気のホコリを取り除く役割があり、ホコリがたまると空気を取り込みにくくなります。たまったホコリを掃除機で吸い取る際は、隙間などの掃除に使う細いアタッチメントに付け替え、フィルターを傷付けないように少し浮かせた状態で。掃除の頻度は基本的に約1カ月に1回が目安ですが、ホコリのたまり始めに気付いたタイミングで行うのがおすすめです。

加湿フィルターは定期的に押し洗いを!

加湿フィルターの形状は機種によって異なりますが、本体からトレーを引き出すと出てくるものが主流です。引き出したフィルターは、汚れ具合に応じてお手入れしましょう。

  • 下記の方法は、パナソニック製の加湿器を対象としています。お手入れ方法や頻度などはメーカーや機種によって異なることがあるので、詳細はお手持ちの加湿器の取扱説明書をご確認ください。
写真:加湿器の加湿フィルターを押し洗いしている画像

もし、汚れが目立たない場合は、水か40℃以下のぬるま湯で押し洗いをするだけでOK。パナソニックでは、お手入れ頻度の目安は約1カ月に1回としています。ただし、機種によっては押し洗いを推奨しないものがあるほか、お手入れ頻度が異なる場合もあるので注意しましょう。

写真:加湿器の加湿フィルターをつけ置き洗いしている画像

ニオイが気になるなら、加湿器用の専用洗剤か、食器用中性洗剤を薄めた水やぬるま湯でつけ置き洗いを。また、黄ばみが気になるときは、酸素系漂白剤を使ってつけ置き洗いを行いましょう。ここで注意したいのは、必ず「酸素系」と記載された漂白剤を使うこと。誤って「塩素系」の漂白剤を使うと、健康に害を及ぼすおそれがあるのでご注意ください。

写真:クエン酸を水に入れている画像

また、カルキやミネラルなどが付着して白っぽくなっている場合は、加湿器用の専用洗剤や市販のクエン酸を使うのもひとつの方法です。

なお、これらの洗剤は濃度が高すぎると破損の原因になるため、使用量は取扱説明書に記載されている内容を守りましょう。また、上記のようなお手入れをしても、「汚れが落ちにくい」「フィルターが固くなっている」「強いニオイが残る」「加湿量が低下している」といった場合は、交換の検討を。購入の際は、加湿器本体品番と対応しているか、加湿フィルターの形状がどうなっているかを事前に確認するようにしてください。

写真:加湿フィルターを流水ですすいでいる画像
写真:加湿フィルターを陰干ししている画像

また、洗った後の加湿フィルターはしっかりと流水ですすぎましょう。すぐに使う場合はそのままセットして問題ありませんが、しばらく使わない場合は風通しのいい場所で陰干しをしてください。

フィルター枠は水洗いを

写真:フィルター枠を洗っている画像

加湿フィルターをセットするフィルター枠は、定期的に水洗いをして清潔に保ちましょう。しつこい汚れには、加湿機用洗剤などを溶かした水で洗うと効果的です。

集じんフィルターの掃除は掃除機でOK

加湿機能付きの空気清浄機をお使いの場合は、「集じんフィルター」のお手入れも必要となります。掃除方法は機種によっても変わってきますが、パナソニックの加湿機能付き空気清浄機なら掃除機などでこまめにホコリを吸い取ってください。

また、加湿機能付きの空気清浄機には脱臭フィルターもありますが、こちらはホコリや汚れをフィルタリングするものではないので、掃除などのケアをしなくても大丈夫。むしろ水洗いは故障の原因にもなるので、控えてください。

しつこい汚れやニオイには「加湿機用洗剤」または「クエン酸」がおすすめ

上記のとおり、水洗いだけでは落ちない汚れやニオイには、洗剤の使用が効果的。ここでは、クエン酸と界面活性剤を主成分としたパナソニック加湿機用洗剤『FKA2000013』と、一般に販売されているクエン酸の具体的な使用方法をご紹介しましょう。

まずは水か、40℃以下のぬるま湯2Lあたり『FKA2000013』を1目盛り(約20mL)、クエン酸なら水かぬるま湯3Lあたり20g(大さじすりきり2杯)をよく溶かし、部品に合わせて使用してください。

なお、加湿機用洗剤やクエン酸は他の洗剤と混ぜたり、必要以上に濃度を高めたりするのはNG。また、すすぎが不十分だとニオイや故障の原因になりかねないので、成分が残らないようにしっかりすすいでください。

シーズン終了後は掃除して十分に乾燥させる

オフシーズンを迎えた加湿器は、各部のお手入れをしっかり行い、十分に乾燥させてから保管を。水分が残っていると雑菌が繁殖し、ニオイやカビの発生につながってしまいます。保管していた加湿器を再び使う際も、まずはタンクやトレー、加湿フィルターなどの汚れやニオイを確認するようにしましょう。なお、乾燥時にドライヤーや乾燥機などを使うのは、破損の原因になるので避けてください。

加湿器の置き場所は「窓から遠い壁際」が正解

ここまで加湿器のお手入れ方法を見てきましたが、置き場所によっても効果が変わります。加湿器を使用するうえで最適な置き場所のポイントも確認しておきましょう。

写真:加湿器の置き場所の画像

<置き場所の主な注意点>
①結露の原因になりやすいので窓の近くに置かない
②センサーが誤認知するのでエアコンの風が直接あたるところには置かない
③木製家具など湿気に弱いものの近くには置かない
④湿度に敏感なデジタル機器のそばには置かない

加湿器は、エアコンの風があたりにくく、窓から離れた位置がおすすめ。気化式なら周りが濡れないので、壁にぴったり設置しても大丈夫です。

パナソニックの加湿ができる家電ラインナップはこちら!

パナソニックからは加湿に特化した製品はもちろん、空気清浄機の機能も備えたモデルや、次亜塩素酸 空間除菌脱臭機『ジアイーノ』に加湿機能が加わったタイプなども発売されています。ぜひ、ご自宅の環境などを考慮して、ベストマッチする製品を選んでみてはいかがでしょうか。

ナノイー搭載! しっかり加湿&省エネ※1『ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX07D』

写真:ヒーターレス気化式加湿機 FE-KX07Dの画像

パナソニックの加湿機『FE-KX07D』は、消費電力を抑えられる気化式。ファンの回転数を高めるDCモーターと相まって、効率的でパワフルな加湿を実現しています。

また、パナソニック独自の清潔イオン「ナノイー」も搭載。加湿にプラスすれば、お肌の水分量がアップするほか、運転停止時にナノイーを加湿フィルターに充満させる「フィルター清潔モード」により、加湿フィルターを清潔に保つこともできます。

花粉対策にも活用できる『加湿空気清浄機 F-VXW90』

写真:加湿空気清浄機 F-VXW90の画像

空気清浄機に加湿機能をプラスした『F-VXW90』は、3方向に吹き出す独自の気流とさらにパワーアップしたナノイーX(48兆)を搭載。特に花粉(スギ)を約3時間で99%以上抑制※2するなど、汚れをさらにすばやく抑制できるよう進化したモデルです。

加湿も集じんもできる『次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(ジアイーノ)F-MV6000C』

写真:次亜塩素酸 空間除菌脱臭機(ジアイーノ)F-MV6000Cの画像

『F-MV6000C』は、部屋の空気を洗うようにキレイにする『ジアイーノ』の最新モデル。除菌・脱臭に加え、空気中のさまざまな汚れを取り除く集じん機能や、最大650mL/hの加湿能力※3を発揮する加湿機能を搭載しています。

まとめ:加湿器の正しい掃除とお手入れで、快適な空間を保とう

健やかで快適に暮らすために利用している加湿器ですが、お手入れを怠るとかえって室内の空気を汚してしまう原因になってしまうことも。きれいな空気で心地よく過ごすためにも、定期的に正しいお手入れを行うようにしましょう。

また、「水道水を使う」「タンクの水は毎日交換する」「保管時は十分乾燥させる」などを守り、正しく使うことも大切です。再三お伝えしているように、こうした注意点は機種によっても変わるため、まずはお持ちの加湿器に付属していた取扱説明書を見直すことから始めてみてはいかがでしょう?

加湿器のお手入れについての監修

写真:藤原 千秋さん

藤原 千秋(ふじわら ちあき)

主に住まい・暮らしまわりの記事を専門に執筆して26年目。現在はライティングの傍ら監修、企画、広告、アドバイザリーなどの業務に携わる。プライベートでは三女の母。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著監修書、マスコミ出演多数。総合情報サイト『All About』家事・掃除・子育てガイド。

  1. 「強」モード時、消費電力14W。
  2. 【試験機関】パナソニックホールディングス(株)プロダクト解析センター【試験方法】約6畳の試験空間で布に付着させたアレル物質をELISA法で測定【抑制の方法】F-VXV90を運転し、ナノイーを放出。【対象】花粉(スギ)【試験結果】約3時間で99%以上抑制(H21YA020-1)。
  3. 加湿適用床面積プレハブ洋室 ~18畳(30㎡)、木造和室 ~11畳(18㎡)。加湿量、適用床面積は「日本電機工業会規格(JEM1426)」に基づく、室温20℃・湿度30%の場合です。室内の温度や湿度によって、加湿量、連続運転時間は変わります。

2026年10月14日 空気

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