毛穴の開きはなぜ起こる？原因と毛穴を目立ちにくくする7つの対策

毛穴の開きの原因と対策についての監修：土屋佳奈先生
ライター：UP LIFE編集部
2025年1月8日
美容

気になる毛穴の開き…。皮脂、乾燥、加齢など原因はさまざまですが、放置しないでケアすることが大切です。この記事では、毛穴の開きができやすい部分、毛穴が開く主な原因、毛穴が目立ちにくくなるスキンケア対策について専門家が解説します。

顔は皮脂腺が発達しているため、毛穴が開きやすいと言えます。中でも毛穴が開きやすい部分があり、特徴があります。以下に、毛穴が開きやすい3つの部分について解説します。

Tゾーンは「額」「眉間」「鼻」の3カ所で、顔の中でも毛穴の数が多く、皮脂の過剰分泌が起きやすい部分です。皮脂が過剰に分泌されると古い角質や汚れなどと混ざって角栓となり、毛穴に詰まることで毛穴が開きやすくなります。特に鼻は顔の中央に位置しているため、毛穴の開きが目立ちやすいと言えるでしょう。

頰も毛穴が開きやすい部分です。頰の毛穴の開きは、年齢とともに肌のハリや弾力を支えるエラスチンやコラーゲンが減少し、肌がたるむことで毛穴が広がり、目立ちやすくなります。

毛穴の開きには「毛穴の凹凸が目立つ」「毛穴がぽっかりあいて見える」「毛穴に黒ずみがある」などの状態がありますが、原因によって異なります。ここでは、毛穴の開きの主な原因を6つご紹介します。
なお、毛穴の開きはひとつの原因だけでなく、複数の原因が重なって引き起こされることもあるため、当てはまりそうなものはすべて確認しておきましょう。

毛穴が開く主な原因のひとつは、過剰な皮脂分泌です。本来、皮脂は肌を保護し、保湿するためにありますが、皮脂の分泌量が過剰になると古い角質と混ざり、角栓となって毛穴を塞いでしまいます。その結果、毛穴が開いて目立って見えるようになります。

また、皮脂が酸化すると毛穴が黒ずみます。さらに悪化すると毛穴周辺に炎症が起こることもあり、毛穴が円すい状にくぼんで、より毛穴が目立つ状態になります。

このような毛穴の開きは、角栓がきれいに取れたとしても、毛穴がぽっかり開いたままになりやすいので注意しましょう。特に毛穴の数の多いTゾーンは、過剰な皮脂分泌によって毛穴が開きやすく、肌表面がザラザラしていたり、でこぼこ感があったりする場合もあります。

毛穴にたまった汚れも毛穴の開きの原因となります。皮脂や古い角質、メイク汚れ、ゴミなどが毛穴にたまると、毛穴が押し広げられ開きやすくなります。さらに汚れが長時間毛穴にとどまると酸化し、黒ずみが目立つようになることもあるため、適切なケアが大切です。

肌は乾燥するとうるおいを補うために皮脂を過剰に分泌します。この余分な皮脂は角栓を作りやすく、毛穴を広げる原因ともなります。また、乾燥によって肌のキメが乱れると、毛穴がより目立つ状態になりやすいです。乾燥を防ぐためのスキンケアを心がけることが大切です。

年齢を重ねるとともに毛穴の開きが気になる場合、肌のたるみが原因の可能性があります。加齢によって表情筋が衰えると皮膚にたるみが生じ、丸い毛穴が細長い毛穴に変わって、毛穴の開き自体はそれほど深刻でなくても目立ちやすくなります。

また、無表情でパソコンやスマホを長時間見続ける習慣や、無理なダイエットも表情筋が衰える原因になる場合があるので、注意しましょう。顔の筋肉が支えられなくなることで、たるみ毛穴へと移行する場合があります。日常生活でできるだけ表情を意識して、適切なスキンケアや表情筋トレーニングなどを取り入れましょう。

年齢を重ねると、皮脂の主成分である不飽和脂肪酸と飽和脂肪酸のバランスが崩れやすくなります。不飽和脂肪酸よりも飽和脂肪酸が増えると、毛穴が詰まりやすくなり、毛穴の開きにつながります。

毛穴の開きは、当然ですが、ケアをしても毛穴自体が完全になくなったり消えたりすることはありません。ただし、適切なスキンケアや生活習慣の改善によって、毛穴を目立ちにくくすることはできます。ここでは、自宅でできる毛穴の開きを目立たなくするスキンケア対策を7つご紹介します。

毛穴の開き対策には、毛穴に詰まったメイク汚れや古い角質をきれいに落とすことが重要です。そこでクレンジングや洗顔の前に、お風呂や蒸しタオルなどの蒸気を使って毛穴を開かせましょう。毛穴を開くことで、メイク汚れが取れやすくなります。

入浴時には、湯船につかり体を温めてからクレンジングや洗顔をすると、毛穴が開いて汚れを落としやすくなります。蒸しタオルを使用する場合は、適温（40～42℃が目安）を確認し、2～3分くらい顔にあてると良いでしょう。また、スチーマーを使用するのも、簡単に毛穴を開くことができるのでおすすめです。

メイクはしっかり落とすことが大切ですが、洗浄力の高いクレンジング剤は肌への負担が大きく、肌トラブルの原因になることがあるので注意が必要です。潤いを残しつつ肌への負担が少ないクレンジング剤を選ぶようにしましょう。
クレンジング剤を使用する際は、肌に摩擦を与えないようにやさしくなじませます。洗顔料を使うときも、肌への摩擦をなるべく減らすために泡立てネットなどを使い、十分に泡立ててから使用しましょう。ゴシゴシ擦らないように注意して、泡を肌に滑らせるようにやさしく洗います。また、洗顔料が肌に残らないよう、ぬるま湯でしっかりすすぐことも大切です。

基礎化粧品（化粧水、美容液、乳液など）で、肌をしっかり整えることも大切です。例えば、肌にうるおいを与えるヒアルロン酸や、コラーゲンなどの保湿成分、ターンオーバーを整えるセラミド、皮脂の酸化を防ぐビタミンCやビタミンEなどの成分を含む製品もあります。自分の肌に必要な基礎化粧品を適切に使い肌をしっかり保湿することで、角質がうるおい、毛穴の開きが目立ちにくい肌に導きます。

紫外線は肌を乾燥させ、ターンオーバーのサイクルを乱す要因となります。また、肌のバリア機能が低下し、炎症が起きて、毛穴の開きを引き起こしたり、汚れが詰まりやすくなったりすることがあります。さらに、紫外線は肌の老化を促し、たるみ毛穴を引き起こす原因にもなるため注意が必要です。
日焼け止めを塗る、外出時には日傘や帽子やサングラスを使うなどして紫外線から肌を守りましょう。

クレイパックや角質ケアなどの特別な毛穴ケアアイテムを取り入れるのも良いでしょう。日頃の洗顔では落としにくい毛穴の汚れを落としたり、毛穴詰まりを予防したりするのに役立ちます。ただし、頻繁に使いすぎると毛穴にダメージを与えてしまうなど逆効果になることもあるため、商品の取扱説明書に従って適切に使うことが大切です。

生活習慣の乱れやストレスなどは、肌のターンオーバーを乱す要因になります。ストレスをためない、規則正しい生活習慣を身につけましょう。適度な運動なども、睡眠の質を高めるのに役立つでしょう。質の高い睡眠は成長ホルモンの分泌を促し、肌のターンオーバーのリズムを整えます。

ダイナミック温冷ギャップとは、急速な温冷の温度差による刺激のこと。ナノサイズのダブル温スチーム機能とダブル冷ミスト機能によって、ダイナミック温冷ギャップを実現します。ハリ/弾力コースでたっぷりの保湿からの引き締めで、毛穴が目立ちにくいハリ感のある肌へ導きます。