マイコン炊飯器とIH炊飯器の違いは何?失敗しない炊飯器の選び方
ライター:UP LIFE編集部
2024年9月30日
食・レシピ
炊飯器にはマイコンタイプとIHタイプがあることをご存じでしょうか。ここではマイコン炊飯器とIH炊飯器の違いについてご紹介します。お米の炊き上がりにも差が出てくるマイコンとIHの2つのタイプの違いを理解し、買い替えの際には、失敗しない炊飯器選びをするようにしましょう。
マイコン炊飯器とIH炊飯器の特徴
マイコンタイプは古くからあるタイプの炊飯器で、釜の底に搭載したヒーターで加熱することでお米を炊きます。一方のIHタイプは近年の主流となっているタイプで、磁力線の働きを用いて釜全体に熱を加えてお米を炊くのが特徴です。まずはそれぞれの特徴について学びましょう。
マイコン炊飯器は、釜の底で発生させた熱を全体に伝える
このタイプの歴史は古く、最初に発売されたのは70年代終盤のことです。釜の底部分にヒーターが配置されており、マイコンを使って火力をコントロールしているのが大きな特徴です。釜の底で発生させた熱を全体に伝えることで炊飯する仕組みです。
後述しますが、IHタイプは底だけでなく釜全体が発熱する特徴があります。そのため、単純に火力を比較した場合、IH炊飯器のほうがマイコン炊飯器より強くなります。ただ、従来からの方式を採用したタイプのため、安価な製品が多いのは魅力的なポイントといえるでしょう。安く購入しようと思えば5,000円台から手に入るものもあります。
3合以上のお米はちょっと苦手
マイコン炊飯器は火力こそIH炊飯器より劣りますが、ごはんの炊き上がりはふんわりと柔らかくなります。ただ、あくまで少量の米を炊飯する場合に限定され、3合以上のお米を炊こうとするとムラができてしまうことも。シングル向けの少量タイプなら問題ないでしょう。実際、最近ではマイコンタイプは小容量のものが主流です。
IH炊飯器は、釜そのものを発熱させ、全体に熱を伝える
電磁誘導加熱を使って米を炊く方式を採用しています。近年の主流であり、さまざまなメーカーから製品がリリースされています。底から熱を伝えるのではなく、釜そのものが発熱するため全体につつがなく熱を伝えられるのが特徴といえるでしょう。
マイコン炊飯器に比べて火力は高くなります。高火力を使って短時間でお米を炊けるのもメリットといえます。価格はピンキリですが、安いものだと1万円台から、高いものだと10万円を超えるものもあります。高価なモデルだとさまざまな機能が搭載されているケースがほとんどです。一般的に、マイコンタイプよりは高くなります。
たくさん炊く場合でも美味しく炊ける
高い火力を使って最短で加熱するため、お米の芯までしっかりと炊き上げてくれます。全体的にムラも少なく、ふっくらと仕上げられます。たくさん炊く場合でもしっかりと熱を伝え、美味しく炊けるのが特徴でありメリット。
IHの圧力タイプならさらに美味しいごはんに
IH炊飯器には圧力タイプと呼ばれるものもあります。こちらは釜の中に圧力をかけてお米を炊きあげる仕組みです。圧力を瞬時に抜くことによってお米を内部でかき混ぜることができ、ムラができないように炊くことが可能。もちもちとした食感のごはんに仕上げられるでしょう。
中でも、「可変圧力おどり炊き」という機能は、高圧状態から一気に減圧することで爆発的に沸騰させ、お米の一粒一粒に熱を加えて旨みを引き出します。
炊飯器を選ぶポイントは、サイズと加熱タイプの種類
炊飯器を購入するときにどこを重視するかは人によって異なりますが、失敗しないためにはポイントを押さえておく必要があります。ポイントはサイズと加熱タイプの種類です。詳しく見ていきましょう。
【サイズ】家族構成や1度に炊くお米の量を検討してみよう
製品によってサイズは異なるので、購入時には注意が必要です。家族構成や1日に食べる量、1度に炊きたい量などによって選ぶサイズは違ってきます。
大まかな目安としては、一人暮らしの方だと3合炊き程度の炊飯器で十分と考えられます。お茶椀に6膳ほどのお米を炊けるので、一食で2膳食べるとしても十分です。両親と子どもの3人家族の場合だと5.5合炊きまでの炊飯器があると、多めに炊きたい時にも安心です。お茶椀に11膳程度を炊くことができます。
4人以上なら3合~5.5合炊きを目安に
4人家族だと子どもの年齢にもよりますが、3合~5.5合炊きが目安です。まとめて炊くことが多いご家庭であれば、5.5合炊きの炊飯器が便利に使えるでしょう。炊ける量は約6膳~11膳くらい。
あくまでこれは目安なので、実際には一人一人の食べる量などによっても選ぶサイズが変わってきます。また、子どもの成長を考えて、多少余裕のあるサイズを最初から購入しておくのもよいかもしれません。家族だけでなくたまにお客さまを招いて食事する、お弁当を作ってお出かけすることが多い、といったケースでも大きめの炊飯器を選んでおいたほうが安心できるでしょう。
【加熱タイプ】ごはんの炊き上がりの差と価格を検討してみよう
加熱方式によって炊飯の能力はもちろん、価格も変わってきます。釜底のヒーターで熱を伝えるマイコン炊飯器は、価格こそ安いもののごはんが硬く仕上がってしまうことがあります。ムラができることも多いので、安定性には欠けるといえるでしょう。できるだけ安く手に入れたい、お米の味などにあまりこだわらない、という方におすすめ。
電磁誘導を使った加熱方式のIH炊飯器は、強い火力で炊飯でき、ムラのない仕上がりが期待できます。保温機能が優れたものが多いのも特徴といえるでしょう。IHは現在主流となっているタイプですが、価格は高くなるので注意が必要です。とにかくふっくら美味しいごはんを炊きたい、いろいろな機能が備わった製品が欲しい、という方はこのタイプから選びましょう。
とことんごはんにこだわるなら圧力IH 炊飯器
電磁力と圧力を組み合わせたシステムでお米を炊き上げる圧力IH炊飯器。炊飯効率の高さはほかのタイプよりも頭一つ抜きんでており、高性能なものが多いのも特徴。たとえば大火力と可変圧力でお米を激しくおどらせて芯までふっくら加熱するタイプなど。玄米を柔らかくもっちりと炊飯できる製品も少なくありません。高価格帯のモデルが多い傾向にありますが、食事にできるだけこだわりたい方、玄米を美味しく食べたい方などにおすすめです。
炊飯器選びは内釜も重要なポイント
内釜の構造や素材も、炊飯器選びでは重要なポイントです。竈(かまど)で炊いたごはんがおいしい理由は、釜の中に熱を閉じ込めるため。竈で炊いたようなふっくらとしたごはんにするには、内釜の高い性能が欠かせません。
熱効率に優れたダイヤモンド竈釜は、IHに適した素材を組み合わせ、高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現。軽く、強く、熱効率に優れ、そのまま洗米もできます。
- 熱伝導
熱伝導の良い純アルミ採用。釜全体にすばやく熱を伝えます。 - 発熱性
IHで効率よく発熱し、大火力を生み出します。 - 蓄熱性
高い断熱性で熱を閉じ込め、放熱を抑え、お米の芯まで熱を伝えます。
また、パナソニック独自開発の「ふたIH」で釜の上から加熱し続けることができるため、釜内部の温度をさげることなく、お米の芯まで旨味が際立つおいしいごはんを炊き上げることができます。
パナソニックの最新炊飯器なら銘柄の炊き分けやお米の状態をAIが見きわめて最適な炊飯が可能に
これまで見てきた方式の違いやサイズ、内釜以外にも最新の炊飯器には、ごはんをさらにおいしく炊く技術が搭載されているため最新機能も要注目です。
【ビストロ匠技AI】水分の多い「新米」も乾燥したお米も状態にあわせて最適に炊飯
パナソニックの最新炊飯器に搭載されている「ビストロ匠技AI」は、3つのセンサーでお米の状態を見極めて最適な炊き方になるように調整、まるで匠の技のような炊飯を実現しています。水分量の多い新米でも、「ビストロ匠技AI」でお米の状態を自動で見極めてくれるので、お米のおいしさを最大限に引き出してくれます。
銘柄米の炊き分けや自分好みの食感に炊き分けることも
さらにパナソニックの最新炊飯器には、全国の73の銘柄米※1を炊き分けて個性を引き出したり、お好みに合わせて「やわらか」「もちもち」など12通り※2の食感に炊き上げたり、お米をより楽しむための最新機能が多く搭載されています。
タイプやサイズなどをチェックして自分に合った炊飯器を
炊飯器のタイプによって火力やごはんの仕上がり、価格などが大きく違ってきます。しっかりと違いを理解した上で選ぶようにしましょう。また、選ぶときにはサイズや加熱方式などをきちんとチェックすることを忘れないでください。よりお米をおいしく楽しみたい方は最新機能も確認してみてください。
この記事で紹介した商品
- Wシリーズは6銘柄
- Wシリーズは「やわらか、もちもち、かため」の3種類
2024年9月30日 食・レシピ
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