【卵の正しい保存方法】意外と知らない卵を長持ちさせる冷蔵&冷凍のコツ
卵の保存温度や保存方法についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2024年6月27日
食・レシピ
家庭では冷蔵庫で保存している卵ですが、正しい保存方法はご存じですか。多くのスーパーなどでは常温で販売されている理由から、家庭での卵の正しい保存方法や調理済みの卵を冷凍保存する際のコツを解説します。また、卵の在庫管理に役立つ便利な商品についてもご紹介します。
スーパーで卵が常温保存されているのは結露による傷みを防ぐため
卵はスーパーや小売店で販売されている場合、ほとんどが常温です。しかし、卵のパッケージの中には「冷蔵で保存してください」と書かれているものもあります。ではなぜ、スーパーでは、冷蔵で保存しないで常温で保存していることが多いのでしょうか。
卵は結露ができると雑菌の繁殖により傷みやすくなる
実は常温で販売されているのには理由があります。その理由とは、結露による傷みを防ぐためです。卵の表面には空気を通すための気孔という穴がいくつもあいています。しかし、気温や湿度の差が大きいと結露ができやすく、結露が卵表面にできると雑菌が繁殖して気孔を通じて中に入り込む可能性があり、卵が傷みやすくなってしまうのです。そのため、スーパーなどでは流通から販売までの間での温度変化や、スーパーから自宅に持ち帰るまでの温度変化をなくすためになるべく常温で販売されていることが多いのです。
自宅では基本的に冷蔵庫で保存
卵を購入して自宅に持ち帰ったら、基本的には冷蔵庫で保存しましょう。食品衛生法では、「殻付き卵」は10℃以下での保存が望ましいとされています。また、冷蔵庫の中でもなるべく温度変化の少ない場所に保存して、卵が傷みやすくなる温度変化による結露を防ぐと良いでしょう。
冷蔵販売されている場合には温度変化により注意を!
前述したようにほとんどの場合、常温で販売されている卵ですが、最近では冷蔵技術の向上などから流通から販売まで一括して冷蔵保存されている卵も増えています。
そのような卵を購入した場合にはことさら、温度変化によって結露ができないように購入後はなるべく速やかに冷蔵庫に入れて保存しましょう。
向きはどっち?冷蔵庫での正しい卵の保存方法
栄養価が高い卵は、取り扱いがよくなければ、細菌が増殖しやすい環境となってしまうため、家庭での保存の仕方にも注意が必要です。ここでは家庭における冷蔵庫での正しい卵の保存方法について解説します。
卵の向きは尖った方を下に向ける
卵をより長持ちさせるためには卵の尖った方を下に向けて保存しましょう。その理由はまず、卵は丸みのある方よりも尖っている方が強度が強く、割れにくいためです。また、丸みのある方には気室と呼ばれる呼吸をするための空気の部屋があります。こちらを上に向けることで黄身が安定し、古くなった黄身が浮かんできても、気室があるため黄身が殻に直接触れないので鮮度が保たれやすいと言われています。
時短調理にもつながる!調理した卵の冷凍保存法
だし巻き卵や薄焼き卵など調理してから冷凍保存すると様々な調理に使いやすくなり、卵を無駄なく使い切れるのでおすすめです。ここからは、食品のおいしさをキープする*パナソニックの「はやうま冷凍」機能搭載の冷蔵庫を使った、だし巻き卵と薄焼き卵の冷凍保存方法をご紹介します。
* 当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。
だし巻き卵の冷凍方法
卵3個を使ってだし巻き卵を作って食べやすい大きさにカットしたら、ラップを敷いたバットに並べ、クーリングアシストルームに入れて45分急凍。しっかり凍ったら冷凍用保存袋に入れて冷凍室で保存します。食べる時は、電子レンジであたためます。
時間のある時に作り置きしておけば、お弁当や朝食、夕食など、時間がない時の1品として役立つのでおすすめです。
薄焼き卵の冷凍方法
卵3個を使って砂糖・塩少々を入れて薄めの味つけの薄焼き卵を作ります。あら熱が取れたら1枚ずつクルクルと巻いて、ラップを敷いたバットに並べ、クーリングアシストルームに入れて45分急凍。しっかり凍ったらラップにそれぞれを包み、冷凍用保存袋に入れて冷凍室で保存します。使う際は冷蔵室で半解凍すると料理に合わせた幅に簡単にカットできます。ちらしずしや冷やし中華、チャーハンなどのちょっとしたトッピングに色味よく便利に使えるのでおすすめです。
生活に欠かせない卵を常備!在庫管理に便利な「ストックマネージャー」を紹介
使い勝手のいい卵はできるだけ冷蔵室に常備させておきたい食材です。ただし、ダブり買いをしてしまうと使い切れなかったり、逆にいざ使おうと思った時に在庫切れでガッカリと言うことも…。卵を無駄なく使い切り、しっかり常備しておくためには在庫管理を徹底しておきたいものです。そんな時に便利でおすすめなのがストックマネージャーです。
庫内の食材の残量がスマホ※1との連携※2で確認できる
ストックマネージャーは、庫内に設置した「重量検知プレート」の上に食材を置くと重さを自動で検知し、離れた場所から食材の残量をアプリで確認できます。卵や牛乳、ヨーグルト、納豆など、常備しておきたい食材の残量*が外出先でわかり、家族それぞれのスマホで情報をシェアできるので、買い忘れやダブり買いも軽減でき、効率よくお買い物ができます。
* 残量は設定した更新タイミング(1時間に1回、もしくは1日に1回)にのみ計測します。
ストックが減ったら通知
重量検知プレートによって、食材が設定した残量まで減った時や毎日決まった時間など、ライフスタイルに合わせたタイミングで残量情報が通知できます
利用期限が近づいたらお知らせ
食材の利用期限を設定しておくと、期限が近づいたらスマホ※1に通知してくれるので、使い忘れの防止に役立ちます。
週の消費量がわかる
1週間の食材の残量推移を表示してくれるので、消費ペースが把握でき、計画的な買い物ができます。
アプリの「パントリー」で食材の管理とレシピ検索ができる
庫内の食材の利用期限がアプリの「パントリー」から管理でき、食材のストックに合わせたレシピ検索ができます。レシピには冷蔵庫の「はやうま冷凍」などを活用したものもあり、献立作りに役立ちます。食材の在庫管理や活用が効率的にできることで食品ロスの削減にもつながります。
卵だけでなく、牛乳やチーズ、ハムや飲み物など、くらしに合った使い方をされている方も。ぜひ参考にしてみてください。
まとめ
栄養価が高くて使い勝手のいい卵は、正しい保存方法で常備し、最後までおいしく食べ切りたいものです。この記事で紹介した冷蔵や冷凍の保存方法を、ぜひ参考にしてみてください。また、在庫管理に役立つストックマネージャーを使うなどして卵を効率的にストックするのも賢い方法と言えるでしょう。買い忘れや使い忘れ、ダブり買いを防いで無駄なくおいしく、卵料理を楽しみましょう。
この記事で紹介した商品
卵の保存温度や保存方法についての監修
検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。
*1 「Cool Pantry」アプリはAndroid™ OSバージョン7.0以上、iOSバージョン12.0以上(2022年12月14日現在)、キッチンポケットアプリはAndroid™ OSバージョン8.0以上、iOSバージョン13.0以上のスマートフォンでご利用になれます(2022年12月14日現在)。ただし、すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。また、キッチンポケットアプリはタブレット端末では見づらい場合があります。「Cool Pantry」アプリはタブレット端末には対応していません。
*2 通信環境や、使用状況によっては、ご利用できない場合があります。●アプリのダウンロードは、Android™スマートフォンはGoogle Playで、iPhoneはApp Storeで可能です。●アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。●常時インターネット接続が可能な環境が必要です。●無線LANブロードバンドルーター(IEEE802.11b/g/n、周波数帯(2.4GHz帯)、暗号化方式 WPA/WPA2)が必要です。●すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。「Cool Pantry」アプリはモバイルルーターには対応していません。●Android™およびGoogle Playは、Google LLCの商標または登録商標です。●iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。●App StoreはApple Inc.のサービスマークです。●アプリのはめ込み画面はイメージです。●アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
2024年6月27日 食・レシピ
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