ホームパーティーの基本!準備から料理、マナーまでポイントで解説

ホームパーティーの始め方や基本、コツについての監修:丸山 洋子(まるやま ようこ)
ライター:UP LIFE編集部
2022年9月28日
食・レシピ

「ホームパーティーをしてみたい」と思っても、何から始めればいいのかわからない人は多いのではないでしょうか。そこで今回は、初めてパーティーを企画する時に知っておきたい準備や、手軽にできる料理、基本的なマナーについてご紹介します。

初めてでも安心!ホームパーティーの始め方

写真:女性がホームパーティーをしているイメージ

ホームパーティーというと、料理やドリンクの手配に友人の招待、場合によっては部屋の飾り付けなど、何かと準備することが多いイメージを持っているかもしれません。
ところが、ポイントを押さえて段取りを組めば、意外とスムーズに開催することができます。

ここからは、実際の具体例を通して、基本的な「準備」「料理」「マナー」、そしてパーティーをワンランクアップさせるちょっとしたコツをご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

まず何をする?ホームパーティーの基本【準備編】

①パーティーのスタイルを決める

ホームパーティーのホスト(主催者)になったら、まずはパーティーの「スタイル(型)」を決めましょう。パーティーには、大きく分けて3つのスタイルがあります。

  • ホストが料理やドリンク、お菓子などをすべて用意してゲストにふるまう
  • ゲストも含めて、料理やドリンクをみんなが持ち寄る
  • その場で料理をみんなで作り、楽しむ

今回は、手軽に挑戦しやすい3つ目の、その場で料理をみんなで作り、楽しむ「おうちパーティー」スタイルについて解説していきます。

写真:みんなでテーブルの飾りつけをしているイメージ

②パーティーのテーマを決める

パーティーのスタイルが決まったら、次に考えたいのがそのパーティーの「テーマ」です。
テーマを決めておけば、料理の盛り付けやテーブルコーディネートなどが考えやすくなります。テーマはみんながイメージしやすいものを選ぶのがおすすめです。

【パーティーテーマの例】

  • クリスマス
  • ハロウィン
  • 花正月
  • お花見
  • 秋色を楽しむ

ゲストにもテーマを伝えておけば、当日の服装にも一体感が生まれやすくなり、より一層おうちパーティーの雰囲気が盛り上がります。写真撮影なども楽しめるでしょう。

 

③アクセントカラーを決める

写真:ピンクのテーブルクロスを持つ手元のイメージ

テーマがあれば、テーブルクロスやお花、その他の装飾品などの「色合い」を決めやすくなります。
例えば、今回のテーマは「上質なくらし〜休日のブランチ」。大人の女性が休日に集まり、おいしいものを食べて元気になれるようなパーティーを目指します。
やさしい雰囲気になるように、アクセントカラーはピンクに。テーブルクロスと、お花、ナプキンの色をピンクにすることで、統一感を持たせることがポイントです。

みんなで作る!ホームパーティーの基本【料理編】

写真:みんなで料理をしているイメージ

パーティー料理と言えば、煮込みやオーブン料理、バーベキューなどが定番という方が多いかもしれませんが、初めてパーティーを開催する人にとっては、少し準備が大変かもしれません。そこで今回は、材料を入れてスイッチを押せば自動でパンが焼きあがる、「ホームベーカリー」を用いて、さまざまなパンを作って楽しむパーティーを企画。簡単なレシピのパンなら、失敗が少なく、みんなで作ればデコレーションも楽しめます。おしゃべりをしながら気軽に手に取って食べられるので、女性が集まるパーティーにも適しています。

ここからは、パナソニックのホームベーカリー ビストロ「SD-MDX4」を使用した、おうちパーティーにぴったりの、短時間で作れる「かぼちゃクイックブレッド」や、彩りが美しい「キッシュ」、クリームやフルーツを飾ればデザートにもなる「プレートバンズ」などおすすめレシピをご紹介します。

短時間で作れる!やさしい色と風味の「かぼちゃクイックブレッド」

写真:かぼちゃクイックブレッド

【材料(作りやすい分量)】

  • 卵1個と牛乳を混ぜ合わせたもの…90g
  • プレーンヨーグルト(無糖)…50g
  • 薄力粉…100g
  • 強力粉…30g
  • 米粉…50g
  • かぼちゃフレーク…10g
  • ベーキングパウダー…5g
  • 1cm角に切ったバター…35g
  • 砂糖…25.5g(大 3)
  • 塩…2.5g(小 1/2)
  • かぼちゃの種…60g

※ 材料の「大1」「小1」は、ホームベーカリーに付属の「大スプーン1杯」「小スプーン1杯」の意味です。
* 室温15℃以下の時は、5mm角

【作り方】

  1. パン羽根をセットしたパンケースに、すべての材料を記載順に入れる。
  2. パンケースを本体にセットする。
  3. メニュー番号選択で[クイックブレッドコース]を選択し、[スタート]を押す。
  4. ピッピッと鳴ったら、3分以内にふたを開けて粉落としをする。
    ※ ゴムベラなどで周囲の粉を落とす。パンは取り出さない。
    ※ [取消]を押さないように。
  5. ふたを閉めて、再度[スタート]を押す。
  6. ピッピッと鳴ったら、3分以内にふたを開けて生地の表面を整える。
    ※ ゴムベラなどで周囲の生地を落とし、山形に形を整える。パンは取り出さない。
    ※ [取消]を押さないように。
  7. ふたを閉めて、再度[スタート]を押す。
  8. ピッピッと鳴ったら[取消]を押して、パンケースを取り出す。2分ほど冷ましたら、パンケースからクイックブレッドを取り出す。
    ※ 勢いよく振って取り出すと型崩れするので、やさしく取り出す。
  9. お好みの大きさにカットする。

 

写真:女性がホームベーカリーでパンを作っているイメージ

【ポイント】
溶かしたチョコレートなどでコーティングすれば、さらに可愛らしい仕上がりに。
かぼちゃの代わりにココアパウダーやドライフルーツなど、混ぜるものを変えるだけでいろいろなフレーバーを楽しむことができます。

作り方は簡単なのに華やかな「キッシュ」

左奥:ゆずとパインのココアクイックブレッド、手前中央:ポピーシード(米粉)ケーキ、右奥:ライ麦スコーン

作り方は簡単なのに華やかな「キッシュ」

写真:キッシュ

【材料(作りやすい分量)】
A

  • 卵…1個(50g)
  • 牛乳…50g
  • 粉チーズ…5g
  • 塩…少々
  • こしょう…少々
  • ほうれん草(茹でたものを絞る)…25g
  • たまねぎ(炒めたもの)…15g
  • にんじん…15g
  • パプリカ…10g
  • 冷凍パイシート…1/2枚

【作り方】

  1. ほうれん草は下茹でして3cmに切る。たまねぎは、薄切りにして炒める。にんじんとパプリカは千切りに切っておく。
  2. ボウルにAの材料を入れて混ぜる。1も加えて、さらに混ぜる。
  3. 冷凍パイシートをパンケースよりも大きめ(約20cm×18cm)になるように伸ばし、パン羽根を外したパンケースの底に敷き込む。側面部にも立ち上がりの生地ができるよう、しっかり生地を敷きつめる。
  4. 3に混ぜ合わせた2を静かに注ぐ。
    ※この時、混ぜ合わせた2の液がパイ生地の側面部を超えないように注意する。液を注ぐのは、側面部の生地より少し低いところまでにしておくと焼き上がりがきれいになる。
  5. パンケースを本体にセットする。
  6. ホームベーカリーのマニュアル機能を使って焼成する。〔工程:焼き〕[レベル:4]を選択し、30分焼く。
  7. ピッピッと鳴ったら[取消]を押して、パンケースを取り出す。中身が完全に冷めてから、パンケースからキッシュを取り出す。
  8. お好みの大きさにカットし、器に盛り付ける。

 

フルーツやクリームを飾ればデザートに!「プレートバンズ」

写真:フルーツとクリームを飾ったプレートバンズ

【材料(20個分)】
A

  • 強力粉…250g
  • 砂糖…21.5g(大2と1/2)
  • スキムミルク…12g(大2)
  • 塩…2.5g(小1/2)
  • 卵(溶く)…25g(Mサイズ1/2個)
  • 水…140g
  • ドライイースト…2.1g(小3/4)
  • バター(後ねり用)…25g
  • ドリール(溶き卵)…適量
  • 生クリーム、お好みのフルーツなど(飾り用)…適量

※ 材料の「大1」「小1」は、ホームベーカリーに付属の「大スプーン1杯」「小スプーン1杯」の意味です。

【作り方】
(1)生地をつくり、一次発酵させる

  1. パン羽根をセットしたパンケースにAを入れる。
  2. ホームベーカリーで前ねりをする。[ねり:2]で2分⇒[ねり:3]で4分の順で、合計6分前ねりをする。
  3. 後ねり用のバターを入れ、後ねりをする。[ねり:3]で6分⇒[ねり:4]で5分の順で、合計11分後ねりをする。
  4. [発酵:3]で約60分発酵(元の約2倍の大きさまで)させる。

(2)成形する

  1. パンケースから生地を取り出し、軽く押さえてガス抜きをしてからスケッパーで生地を20等分する。表面に張りが出るように生地をならしながら丸め、室温で約15分生地を休ませる。その際、表面が乾きすぎないよう乾燥に注意する。
  2. めん棒で直径約7cmの円形に伸ばす。
  3. 直径約5cmの抜き型を使って円形に抜く。
  4. 外枠の生地を手に取り、細く伸ばして、8の字にねじって二重にする。型抜きした円形の生地の周りに囲むように置き、お皿のようにする。
  5. 30~35℃で20~40分発酵(元の約1.5倍の大きさまで)させる。

(3)焼く

  1. 表面に溶き卵を塗る。
  2. 土台の生地にフォークで数か所穴を開ける。
  3. 予熱した170~190℃のオーブンで、約10分焼く。
  4. 冷めてから仕上げにフルーツや生クリームなどをのせる。

 

写真:フルーツとクリームを飾ったプレートバンズを持っている手元のイメージ

【ポイント】
カットしたフルーツのほかに、ミントなどグリーン系の色味も添えると、パーティーらしい華やかなパンになります。
生クリームは、パンが完全に冷めてからトッピングするように。カスタードクリームは焼く前に乗せておいてもおいしく仕上がります。

プレートバンズ以外にも、ホームベーカリーで作ったミルクジャムを使って「クレームダンジュ」といったスイーツを作ることができます。

スマートに楽しめる!ホームパーティーの基本【マナー編】

「みんなで作って、みんなで食べる」といったカジュアルなパーティーは、過度にマナーを気にする必要はありません。
とはいえ、テーブルマナーの基本を知っておけば、きちんとしたお食事会や、本格的なパーティーの場など、いざという時に役立ちますので、以下のポイントを押さえておくと安心です。

【テーブルマナー】

お皿を隣の人に回す時は反時計回りに。手で料理を取る時は、可能な場合は左手で。
フランス式座席位置では、ホスト・ホステスがテーブルの中心に座ります。

写真:料理を左手で受け取っているイメージ

【お土産】

持ち寄り式のパーティーや、今回のようにみんなで調理をするおうちパーティーでは、基本的にお土産は不要です。もし、用意したい場合は、小さなお菓子など日持ちがするものを選ぶようにしましょう。
お花を贈る際はフラワーアレンジメントがおすすめです。すぐに花瓶を準備する必要がないため、ホストに負担をかけません。

なお、ホストが料理やドリンクなどをすべて用意する形式のパーティーでは、お土産は手軽なものにして、むしろ、後日「招きかえす」ほうがマナーとされています。もしそのようなパーティーに参加した場合は、次は我が家へとお誘いするようにしましょう。

【後片付け】

カジュアルなパーティーでは、ゲストも後片付けは積極的に参加するようにしましょう。ホストから声をかけにくい場合は、ゲストの中で最も親しい人に「今から片付けましょう」といった号令を出してもらうように、事前にお願いしておくとスムーズです。

ホームパーティーをワンランクアップさせるコツ

写真:パンを取り分けている手元のイメージ

おいしい料理と大好きな仲間、楽しい会話があれば十分に盛り上がるおうちパーティーですが、テーブルの雰囲気づくりも大切です。ここでは、パーティーをする際に意識しておきたい、テーブルコーディネートをワンランクアップさせるコツをお伝えします。

①テーブルクロスを重ねる

単にテーブルクロスを敷くのではなく、テーブルクロスの上にさらに「テーブルランナー(インテリアファブリックなど)」を重ねれば、テーブルがグッとおしゃれになります。
テーブルランナーの幅のサイズは30cmでも40cmでも60cmでも構いません。

写真:テーブルクロスの上にテーブルランナーを重ねているイメージ

②高低差をつける

写真:コンポートを置きパーティテーブルに高低差をつけているイメージ

料理をテーブルに並べるだけでなく、少し高低差をつけることで、パーティーテーブルにより演出力が増します。また、高低差があることで、お皿が少し重なっても場所を取らずに置けるという利点もあります。
コンポートという足のついた食器を使ってもいいでしょう。ただし、高さがある食器は収納場所に困るため、そのような時は、安定感のあるグラスを逆さにして、その上にお皿を置けば、簡単に高さを出すことができます。

写真:お皿の下にグラスを置き高さを出しているイメージ

③「三角」になるように並べる

お花や料理を置く場所に悩んだら、「三角形」の形になるよう配置してみてください。リズム感やバランスが生まれ、テーブル上が引き締まります。

写真:三角形の形になるよう配置されたお花や食器のイメージ

④異素材を組み合わせる

写真:異素材の食器を組み合わせたテーブルのイメージ

白い陶器のお皿やガラスの器、シルバーの食器などいろいろな素材を組み合わせると、少しリッチな雰囲気に仕上がります。
もし、アルコールが飲めないゲストがいたら、あらかじめソフトドリンク用の別のグラスを用意しておくと喜ばれるでしょう。ささやかな心配りを忘れないようにしましょう。

写真:ワイングラスを持つ手元のイメージ

⑤フィンガーフード(指でつまめるフード)を用意する

写真:フィンガーフードのイメージ

料理は指で簡単につまめる大きさにすると、おしゃべりしながらでも食べやすいのでおすすめです。
小さなピックをサンドウィッチに刺すなど少し工夫すると、おうちパーティーの華やかな雰囲気が作れます。

写真:小さなピックが刺さったサンドウィッチのイメージ

⑥メッセージカードを添える

各人のお皿にメッセージカードを添えるとおもてなし感がアップします。
名前を書いたり、一言添えても良いでしょう。

写真:お皿の横にメッセージカードが添えてあるイメージ

あると便利!ホームパーティーにぴったりのパンが手軽に作れるホームベーカリー

生食パンや低糖質パンはもちろん、パーティーにぴったりなパンをおいしく仕上げるパナソニックのホームベーカリー。

毎日楽しめる43種の「オートメニュー」

オートメニューの数はなんと43種類!「かぼちゃクイックブレッド」のように、あらかじめ使用する具材を入れて、コースを選んでスタートボタンを押せば、自動で「ねり」「発酵」「焼成」を行ってパンを仕上げます。チーズやベーコンなどのやわらかい具材は「粗混ぜ機能」を使用すれば、形を残したまま混ぜ込むこともできます。

作りたいものがさらに広がる!「マニュアル機能」

さらに、マニュアル機能を使用すれば先ほどご紹介したキッシュ以外にも、イングリッシュマフィンやブリオッシュ、クリームパンなど、お惣菜タイプのパンから甘いスイーツ系のものまで、さまざまなパンを作ることができます。

パンだけでなく甘酒やもち、うどんやパスタなどのメニューを楽しむこともできるため、様々な形のパーティーを楽しむメニューが作れます。

まとめ

写真:ホームパーティーで乾杯をしているイメージ

親しい人や、これからもっと親交を深めたい人を招いて、一緒に楽しい時を過ごすおうちパーティー。人と人との関係性が深まることで、人生を豊かにしてくれるのもパーティーの魅力のひとつです。料理やドリンクをすべて用意するのは大変!という人は、まずはパンを料理のテーマにして、みんなで作るスタイルのカジュアルなパーティーから始めてみてはいかがでしょうか。

Panasonic Cooking @Lab

企画:Panasonic Cooking @Lab

Panasonic Cooking @Labとは?
「おいしさを科学し、食卓に笑顔と感動をお届けする」をモットーに、「電子レンジ」「炊飯器」「調理小物」「IHクッキングヒーター」「冷蔵庫」を含むパナソニック調理事業の全カテゴリーの調理ソフト開発メンバーが所属し、設計者と生活者の両視点からお客様へのお役立ち活動を実践する組織です。

調理機器・食に精通するユニークな専門性を有するメンバーの知恵を結集して近年の多様化するライフスタイルや価値観に共感する商品やサービスを産み出し、社会にお役立ちしてまいります。

「出演」
@Lab ベーカリー部:渡邊 暦、高濱 あつみ、浮穴 悠生
@Lab 炊飯部:山中 百合恵
@Lab レンジ部:島田 佳苗

この記事で紹介した商品

ホームパーティーの始め方や基本、コツについての監修

丸山 洋子

丸山 洋子(まるやま ようこ)

食空間プロデューサー。日本パーティープランナー協会会長。株式会社エコール代表取締役。「テーブルコーディネート力」で豊かな社会をと活動。また、パーティーの新しいあり方を積極的に提案している。テーブルトップ商品「MY Dear LIFE」を企画、開発し、ライフスタイル提案を発信するとともに百貨店でのイベントプロデュース、地場産業活性化、企業とタイアップした商品開発なども積極的に展開している。神戸クラスとオンラインクラスにて「テーブルコーディネーター養成講座」を開催。ホームパーティーコーディネーター資格制度を取り入れ、人材育成にも力を入れている。著書に「食空間クリエーションのテクニック」「TEXTBOOKテーブルコーディネート改訂版」「あなたのライフスタイルを豊かにするテーブルコーディネート力」他。

2022年9月28日 食・レシピ

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