省エネにもなる!冷蔵庫の適正温度と適切な食品の保存先

ライター:UP LIFE編集部
2024年1月18日
食・レシピ

冷蔵庫の内部は各室ごとに適正温度が設定されています。この記事では各室の適正温度と保存に向いている食品について解説。冷蔵庫に食材を保存する際の省エネのコツについても紹介します。

冷蔵庫内の適正温度とは

写真:冷蔵庫を開けて、中から小鉢を取り出している様子

冷蔵庫内の各室は、それぞれ適正な温度に設定されています。適正温度を把握し各食材を適切な場所に保管することで、食材を長持ちさせることや、電気代の節約にもつながります。ここでは各室ごとに適正温度と保管におすすめの食材について解説していきます。

  • 各温度の目安は、冷蔵庫の設定「強」「中」「弱」の「中」を記載しています。

冷蔵室の適正温度

冷蔵室の適正温度の目安は約3℃から6℃です。
冷蔵室は広く、縦が2段から3段に分けられているのが一般的です。冷気を送る吹き出し口付近が冷蔵室の中でも最も冷えやすい傾向にありますので、その点も留意して保存すると良いでしょう。

【おすすめの食品】
卵や豆腐、ヨーグルト、こんにゃく、飲料など、日常的に使う食品の保存に適しています。

冷凍室の適正温度

写真:冷凍庫の中に、食材が入れられている様子

冷凍室の適正温度の目安は約-20℃から-18℃です。
冷凍可能な食材の長期間の保存に役立ちます。

【おすすめの食品】
氷、アイスクリーム、冷凍食品のほか、肉や魚、乾物やパン、ごはんなど、長期に保存したい食品の保存に向いています。

野菜室の適正温度

写真:野菜室を開けて、中から野菜を取り出している様子

野菜室の適正温度の目安は約3℃から8℃です。
野菜や果物をできる限り新鮮なまま保存するための温度設定ですが、野菜の中には常温保存がおすすめのものもありますので、注意しましょう。

例えばかぼちゃ、さつまいも、玉ねぎは冷蔵庫に入れず、冷暗所での保存がおすすめです。
また茄子、きゅうり、さやいんげんなどは、冷蔵庫で長期間保存すると、低温障害がおこしやすく色が変わったり味が落ちたりする場合がありますので注意が必要です。

【おすすめの食品】
野菜、果物、米など、野菜に適した湿度で、みずみずしく保存したい食品に向いています。

パーシャル室の適正温度

写真:パーシャル室から食材を取り出している様子

パーシャル室の適正温度の目安は、約-3℃です。(日本工業規格(JIS)によって決められています。)
パーシャルは、魚や肉がわずかに凍り始める絶妙な温度で、食材の表面から微凍結の層を作り、酸化を防ぎます。食材の細胞周辺がわずかに凍った状態になるため、冷蔵室やチルドで保存するよりも鮮度を高く保つことができます。

また解凍の必要がなく、調理の時短にもなります。冷凍まではせずに、調理にすぐ使えるように新鮮保存しておきたい、というときにはパーシャルがおすすめです。

【おすすめの食品】
肉類、魚類、加工食品(ハム・ベーコンなど)、調理や下ごしらえをした食材(カレー、ひじき)などの保存に向いています。

チルド室の適正温度

写真:チルド室を開けた様子

チルド室の適正温度の目安は約0℃です。(日本工業規格(JIS)によって決められています。)

パーシャルと冷蔵室(約3~6℃)の間の、食材が凍り始める寸前の温度で、食材の鮮度を保ちます。基本的にチルド室に保存できるものは、冷蔵室でも保存できます。チルド室でなければ保存できない食材はありません。

【おすすめの食品】
冷凍させたくない納豆やチーズ、水分含有量が少ない漬物などの保存に向いています。食材が凍りきらない低めの温度なので、ゆで麺や練り物、シュウマイや餃子などの加工食品などの保存にも適しています。

冷蔵庫内の温度設定は季節で変えた方がいいの?

写真:冷蔵庫の前に立った女性が、腕を組んで、首をかしげている様子

「強」「中」「弱」などの冷蔵庫内の設定温度ですが、季節の変化に応じて適正に温度を設定することで、電力消費を抑えられる場合があります。

温度調整のタイミングと注意点

冷蔵庫の温度設定はどのようなタイミングで変更すると良いのでしょうか。
冷蔵庫は開閉時に外気を取り入れるため、使い方によっては、外の気温が高い時に、影響を受けやすくなると言えるでしょう。省エネを考えるあまり、夏の時期に「弱」設定をすることは避けた方が良いかもしれません。

また、冬は夏よりも外の気温が低くなるため、冷蔵庫の温度設定を「弱」にするといった場合があるかもしれません。しかし、冷蔵庫の周辺の室内の空調によっては変更しない方が良い場合もあるでしょう。

このように、環境や使い方によって、適切な設定温度は変わります。設定を変更する際には、冷蔵庫周辺の室温や開閉の頻度等を考えて行いましょう。

冷蔵庫の温度の調整方法

冷蔵庫に付いているツマミやボタンなどで、温度調整を行えます。温度設定は、それぞれ「強」「中」「弱」の3段階に分けられています。

一般的に「中」を基準にして、「強」の場合中よりも約2~3℃低めになり、「弱」の場合中より約2~3℃高めになります。

省エネにもつながる!冷蔵庫の温度管理で注意するポイント

写真:冷蔵庫を開けて、中からドレッシングを取り出している様子

冷蔵庫を使用する際、次のようなことに気をつけることで、適切な温度管理ができるだけでなく、省エネにもつながります。

熱いものは冷ましてから入れる

写真:保存容器にカレーを入れている様子

調理した料理を保存するときなど、急いでいるときは、早く冷蔵庫に保存したくなるかもしれませんが、それは避けましょう。

料理が熱いまま冷蔵庫の中に入れてしまうと、庫内の温度が上昇してしまい、冷却のために余分な電力を消費してしまいます。また温度の上昇によって、他の食品に影響を及ぼすため、熱い料理は冷ましてから冷蔵庫に入れるようにしましょう。

食材を詰め過ぎない

写真:冷蔵庫の中に、保存容器に入った食材が並んでいる様子

冷蔵庫に食材を詰め込みすぎると、吹き出し口から出てくる冷気が庫内に上手く循環せず、庫内温度が上昇し、余分な冷却運転が必要になり消費電力が増えてしまいます。

食品の間にすき間を作ることで、冷気の流れをよくしましょう。ただし冷凍室の場合は、隙間なくぎっしり食品を詰めても大丈夫です。

上手な入れかた 冷蔵庫は「見やすく」、「すっきり」食品の間にすき間を作って、冷気の流れをよくします。中身を見渡しやすくなり、食品もすばやく取り出せます。 冷凍庫は「立てて」、「ぎっしり」すでに凍っているものは、すき間なくつめても大丈夫です。立てて保存すれば、食品が一目でわかってサッと取り出せます。

放熱スペースを確保する

冷蔵庫は周囲に熱を放出しています。冷蔵庫の周囲に十分な放熱スペースが確保されていないと、放熱しにくくなり、庫内の冷えが鈍くなったり、消費電力が増えたりします。

冷蔵庫を設置する際は、たとえばパナソニックの3ドア以上の冷蔵庫の場合では、上は天井から50mm以上、左右は壁から5mm以上離して設置するようにします。また放熱部周辺(背面・底面)にホコリが溜まると、換気の状態が悪くなり、庫内が冷えにくくなることがあります。定期的に掃除をしてホコリを取り払っておきましょう。

保冷カーテンはつけない

冷蔵庫の内部に保冷カーテンを付けると、カーテンの内側だけで冷気が循環してしまい、ドアポケットなどに上手く冷気が行き渡りません。ドアポケットの部分に保存した食品に影響が出たり、結露が発生したりするので、保冷カーテンは付けないようにしましょう。

冷気の吹き出し口や吸込口をふさがない

冷気の吹き出し口や吸込口がふさがれていると、冷気が冷蔵庫内に十分に行き渡らず、庫内温度を下げるために余分な冷却運転が必要になり、消費電力が増えます。

食品を保存する際は、吹き出し口や吸込口周りのスペースをふさがず保存するようにすることが大切です。

自動でかしこく節電※1&しっかり冷却してくれる冷蔵庫

AIエコナビの搭載されたパナソニックの冷蔵庫「NR-F609WPX」は、自動でかしこく節電※1&しっかり冷却するAIエコナビ搭載の冷蔵庫です。

庫内の食品が少ないとき、ドアの開け閉めが少ないときなど、冷蔵庫の使用状況に合わせて冷蔵庫が自動で省エネ運転してくれるうえに、スマホ※2の位置情報と連携※3することで、冷蔵庫の開閉がない外出時や買い出し中などの行動に合わせて最適な運転をしてくれるので、きめ細かく節電ができます。

収納量に応じて運転するから自動で省エネに!

冷蔵庫のセンサーが3週間分のドア開閉と内部の収納量の変化を記憶して、曜日ごとや1時間ごとに分析と予測をします。その予測結果と当日の使用状況を合わせて、運転を決定します。

土日 収納量センサー まとめ買いしたらしっかり冷却※5 平日 収納量センサー 食品が減ると省エネ運転※6 しらべるエコ

パナソニックは世界で初めて※4収納量を「光」で調べる技術を家庭用冷凍冷蔵庫に搭載。庫内照度によって冷蔵庫内部のおおよその収納量を判断し、運転を制御します。週末にまとめ買いをしたらしっかり冷却※5し、平日に中身が減った時は省エネで運転※6してくれるといったように、1週間の生活リズムに合わせて自動できめ細かく節電※7※8します。

冷蔵庫内部に収納された食材などに、光が当たっている様子(イメージ)

冷蔵庫をたくさん使う季節でも安心!計7種類のセンサーが節電をアシスト

収納量の変化とおおよその収納量を調べる収納量センサー、野菜室湿度センサー※9、開閉センサー※9、室温センサー、湿度センサー※9、庫内温度センサー、家族の就寝時間に気づく照度センサー※9が搭載され、各部屋の使い方、収納量、運転状況を見極めて、多段階でエコナビ運転を行います。

また、冷蔵庫をよく使用する夏季はもちろんのこと、冬季も省エネ運転で、消費電力を削減します。

右側写真:女性が飲み物を飲みながら、窓越しに景色を眺めている様子 中央:省エネ運転 左側:スマホアプリの画面の様子

「野菜室専用湿度センサー」が収納量を検知し、適切な冷却にコントロール

「野菜室専用湿度センサー」が野菜から放出される湿気で野菜室のおおよその収納量を検知して、適切な冷却にコントロールします。

また、「モイスチャーコントロールフィルター」※10が野菜の保存にちょうどいい湿度を保って水腐れや乾燥を抑制※11し、生野菜を約1週間、新鮮に保存するのに役立ちます。※12

上部:野菜室の「湿度が上がりすぎると…」湿度の様子を矢印で記しているイラスト(イメージ) 下部:野菜室の「湿度が下がりすぎると…」湿度の様子を矢印で記しているイラスト(イメージ)

まとめ

冷蔵庫の各部屋の適正温度を把握しておくことや各室に適した食材を知ることは、食品を長持ちさせることや消費電力の節約にもつながります。この記事を参考に、適切に食材を保存しましょう。また、省エネのコツを実践すれば、さらに節電に貢献できるでしょう。もし、自動で適切な温度管理や最適な運転が叶う冷蔵庫を探している場合は、AIエコナビ搭載の冷蔵庫がおすすめです。きめ細かく節電する冷蔵庫を選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品

  1. エコナビは冷凍室「中」・冷蔵室「中」設定時のみ稼働します。数値はあくまで目安であり、周囲温度、周囲の明るさ、ドア開閉回数と時間、食品の収納状態・収納場所・収納温度などにより効果は異なります。当社試験条件にて算出。日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)に基づき算出された消費電力量とは異なります。
  2. 「Cool Pantry」アプリはAndroid™ OSバージョン8.0以上、iOSバージョン14.0以上、キッチンポケットアプリはAndroid™ OSバージョン8.0以上、iOSバージョン13.0以上のスマートフォンでご利用になれます(2023年4月1日現在)。ただし、すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。また、キッチンポケットアプリはタブレット端末では見づらい場合があります。「Cool Pantry」アプリはタブレット端末には対応していません。
  3. 通信環境や、使用状況によっては、ご利用できない場合があります。●アプリのダウンロードは、Android™スマートフォンはGoogle Playで、iPhoneはApp Storeで可能です。●アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。●常時インターネット接続が可能な環境が必要です。●無線LANブロードバンドルーター(IEEE802.11b/g/n、周波数帯(2.4GHz帯)、暗号化方式 WPA/WPA2)が必要です。●すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。キッチンポケットアプリはモバイルルーターの接続はできますが、動作保証はしていません。「Cool Pantry」アプリはモバイルルーターには対応していません。●Android™およびGoogle Playは、Google LLCの商標または登録商標です。●iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。●App StoreはApple Inc.のサービスマークです。●アプリのはめ込み画面はイメージです。●アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
  4. 家庭用冷凍冷蔵庫において 2012年10月20日発売機種より搭載。
  5. 収納量センサーが食品などで隠れていたり、食品の色や収納量、収納位置、冷蔵庫の使用状態によって検知しにくくなる場合があります。
  6. 当日の使用状況(周囲温度、ドア開閉回数と時間、食品の収納状態・収納場所・収納温度など)に応じて、エコナビ運転から通常運転に切り替えることがあります。
  7. 数値はあくまで目安であり、周囲温度、周囲の明るさ、ドア開閉の回数と時間、食品の収納状態、収納する食品の種類・場所・量などにより効果は異なります。当社試験条件にて算出。
  8. 当社環境試験室において、以下の当社試験条件にて測定した値。条件:NR-F609WPXにおいて、冷凍室「中」・冷蔵室「中」・切替室「チルド」設定。1日当り、冷凍室ドア8回、冷蔵室ドア39回を開閉すると共に、ドア開閉動作中に、冷凍室に1,000g相当の模擬負荷、冷蔵室に3L相当の水負荷を投入、冬季(周囲温度16℃)は0.72kWh→0.54kWh、夏季(周囲温度32℃)は1.60kWh→1.29kWh。NR-E459PXにおいて、冷凍室「中」・冷蔵室「中」・切替室「チルド」設定。1日当り、冷凍室ドア8回、冷蔵室ドア35回を開閉すると共に、ドア開閉動作中に、冷凍室に750g相当の模擬負荷、冷蔵室に2.0L相当の水負荷を投入、冬季(周囲温度16℃)は0.91kWh→0.74kWh、夏季(周囲温度32℃)は1.44kWh→1.22kWh。機種により投入負荷、測定値は異なります。エコナビ効果の測定条件は、日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)とは異なります。
  9. NR-E459PX・NR-F509EX・NR-E509EX・NR-E419EXには、「野菜室湿度センサー」・「照度センサー」・新鮮凍結ルームの「開閉センサー」は付いていません。NR-E459PX・NR-E509EX・NR-E419EXには、「湿度センサー」はついていません。
  10. 汚れたら取り外して水洗いができ交換は不要です。但し、漂白剤を使ったり、強くこすり洗いはしないでください。
  11. 野菜コーナーの余分な湿気をボトルコーナーへ逃がします。運転状況や食品の状態や量、保存期間により効果が異なります。
  12. 当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります。ボトルコーナーは含みません。

2024年1月18日 食・レシピ

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