食パンをおいしく冷凍する方法!極上のパンに解凍&トーストするコツを徹底解説

食パンの冷凍保存法についての監修:荻山和也(おぎやま かずや)
ライター:UP LIFE編集部
2025年3月19日
食・レシピ

トーストだけでなくアレンジも楽しめる食パンですが、全部食べきれずに賞味期限が過ぎてしまったということも……。食べきれない分は、冷凍保存がおすすめです。この記事では、食パンを冷凍保存するメリット、おいしく冷凍・解凍する方法をパン・料理研究家の荻山和也さんにお聞きしました。冷凍食パンをおいしく楽しめる簡単なアレンジレシピもご紹介しているのでぜひ参考にしてみてください。

食パンの保存は「冷凍」が正解!

写真:食パン

荻山さんによると、食パンは購入してから賞味期限内(一般的に約3日)に食べきるのであれば常温保存でもよいとされていますが、すぐに食べきれない場合は冷凍で保存するのがおすすめとのこと。

「水分が抜けて乾燥し、風味も落ちていってしまうことを、パンが“老化”するといいます。冷凍保存すると、水分を保ち乾燥を防ぐため、”老化”を防ぎやすくなります。おいしさや食感が保ちやすいですし、冷凍したままトーストも可能です。約1カ月保存できるので、食パンのおいしさを長く楽しめますよ」(荻山さん)

おいしさ長持ち!冷凍保存の方法

写真:食パン

長く保存ができても気になるのは食べるときのおいしさ。
表面はカリッと中はふんわりと、冷凍後も焼きたてのパンのように食べられたらうれしいですよね。荻山さんによると、おいしく食パンを冷凍する際にはいくつかの注意点やコツがあるそう。食パンを長くおいしさを保ちながら冷凍保存するコツをお聞きしました。

ラップで包み、密封袋に入れて冷凍する

まず、食パンを1枚ずつラップで包み、水分が抜けないようにします。なるべく空気を抜いてピッチリと包みましょう。

写真:ラップで包む様子

次に、ラップで包んだ食パンを冷凍用保存袋に入れて2重に包みます。こうすることで、冷凍庫の臭い移りを防ぎやすくなるのだそうです。

写真:ラップと冷凍用保存袋で2重に包んだ食パン

最後に、ラップと冷凍用保存袋で2重に包んだ食パンを冷凍室へ入れて冷凍します。もし冷蔵庫に「急速冷凍」機能がある場合は急速冷凍するのがおすすめ。急速冷凍すると、通常の冷凍よりも、水分の蒸発を抑えやすくなります。

食パン2枚を冷凍用保存袋に入れる場合は、重ねずに並べて入れるようにしましょう。

写真:食パン2枚を冷凍用保存袋に並べて入れた様子

冷凍した食パンをおいしく解凍&トーストする方法

写真:トーストした食パン

荻山さんによると、冷凍した食パンをおいしく解凍する方法は2つ。凍ったままトースターで焼く方法と、自然解凍してから焼く方法です。それぞれの方法やおいしく解凍するコツについて解説します。

解凍方法1. 冷凍のままトースターで焼く

凍ったままの食パンをトースターで焼く方法は手軽なので、すぐに食べたい時や時短調理をしたい方におすすめです。

写真:冷凍のままトースターで焼く様子

「注意したいのは、中は冷たいままで外は焦げるといった状態にならないようにすること」と荻山さん。

おいしく仕上げるコツは、焼く前に霧吹きで少量の水をかけること。水分が補われてふっくら仕上がります。少しずつ焼き具合を見ながら、温度や時間の調整をすることも大切です。
食パンの厚さや気温にもよりますが、一般的には、予熱したオーブントースターで、190℃で4〜5分を目安に、焼き加減を見ながら調整すると良いでしょう。

写真:冷凍のままトースターで焼く様子

また、「センサー付きのオーブントースターを活用するのも便利ですよ」と荻山さん。「自動で焼き具合を調整する機能がある場合は、外はカリッと中はしっとりふんわりとしたトーストがスイッチひとつで手間なくでき上がります。テクニックいらずでおいしく仕上げられますね」(荻山さん)

写真:センサー付きのオーブントースター

解凍方法2. 常温で自然解凍する

冷凍した食パンを冷凍用保存袋に入れたまま室温で解凍します。気温や食パンの厚さにもよりますが、20〜30分ほど(気温25℃くらいの場合)で自然解凍できます。

写真:常温で自然解凍する様子

「自然解凍できたら、トースターで焼いておいしく食べるのがおすすめです」と荻山さん。自然解凍したパンには、好きな具材を乗せて焼くなどアレンジもいろいろと楽しめるので、休日などの時間のあるときなどにおすすめの解凍方法です。

冷凍食パンのアレンジレシピ

冷凍した食パンをトーストするだけでもおいしく楽しめますが、トースト以外でバリエーション豊かにおいしく楽しむためのアレンジレシピを、荻山さんが教えてくれました。

おやつにも食事にもなる、冷凍した食パンを使った絶品レシピを3つご紹介しますので、ぜひ作ってみてください。

豆乳フレンチトースト

写真:豆乳フレンチトースト

【材料】
食パン(4枚切り)…1.5枚 
調整豆乳…100mL
バナナ…50g
砂糖…20g
卵… M寸1個
サラダ油…適量
(飾り用)フルーツ、ヨーグルト、メープルシロップ、粉糖…各適宜

【準備】
※冷凍した食パンは自然解凍しておく。

【作り方】

  1. 食パンを豆乳液に浸す
    豆乳、バナナ、砂糖、卵をミキサーにかけてバットに入れ、1/2にカットした食パンを漬ける(A)(*できれば1晩ほど漬けると良い)。
写真:食パンを豆乳液に浸す様子
  1. フライパンで焼く
    フライパンにサラダ油を入れてあたため(A)を表裏5分ずつ、ふたを閉めながら、軽く焦げ目がつくまで弱火で焼く。
写真:フライパンで焼く様子
写真:ふたを閉める様子
  1. 器に盛りつける
    焼き上がったら、皿に盛りフルーツなどを飾る。
漬け込む時間がない時は、食パンを豆乳液に漬けてそのまま電子レンジで1分加熱してから焼いてもOKです。その際にラップをかける必要はありません。

ガーリックトーストサラダ

写真:ガーリックトーストサラダ

【材料】
<ガーリックトースト>
食パン(4枚切り)…1枚
有塩バター…20g
ニンニクすりおろしチューブ…4g
ドライパセリ…小さじ1/4

<ドレッシング>
オリーブオイル…大さじ1
マヨネーズ…大さじ1
プレーンヨーグルト…大さじ1
黒コショウ…少々

アボカド…1/2個
きゅうり…1/2本
ミニトマト…6個
ベビーリーフ…適量

【準備】
※冷凍した食パンは自然解凍しておく。または、冷凍した食パンをそのままトーストしても良い。

【作り方】

  1. ガーリックトーストを作る
    室温に戻したバターに、ニンニク、パセリを混ぜて食パンに塗り、トースターで香ばしく焼いたら、食べやすい大きさに切る。
写真:ガーリックトースト
  1. ドレッシングを作る
    ドレッシングの材料をよく混ぜ合わせる。
  2. サラダを作る
    アボカドときゅうりは1cm角、ミニトマトは2つに切り、2のドレッシングとよく混ぜ合わせる。
  3. 器に盛りつける
    ベビーリーフを器に盛り、3のサラダと1のガーリックトーストを添える。
ドレッシングはお好みのものでいいですが、とろみのある方がガーリックトーストと合いますよ。

トマトグラタンスープ

写真:トマトグラタンスープ

【材料】 2人分
<トマトスープ>
ソーセージ…2本
玉ねぎ…1/4個
ミニトマト…6個
オリーブオイル…小さじ2
水…300mL
コンソメキューブ…1個
塩…小さじ1/4
黒コショウ…少々

食パン(6枚切り)…1枚
ピザ用チーズ…40g

【準備】
※冷凍した食パンは自然解凍しておく。

【作り方】

  1. トマトスープを作る
    ソーセージは1cm幅に、玉ねぎは薄切りに、ミニトマトは4つに切る。
    鍋にオリーブオイルをあたため、ソーセージ、玉ねぎ、ミニトマトを炒める。
    水、コンソメ、塩、コショウを加えて中火にかけて沸騰させたら、ふたを閉めて弱火で10分煮る。
  2. 食パンを入れて仕上げる
    器にスープを盛り付け、6つに切り分けたパン2枚を浮かべ、チーズをのせ、オーブントースターでチーズが溶けるまで焼いて出来上がり(200℃で約5分)。
写真:オーブントースターに入れる様子
パンをスープに浸み込ませて食べるとおいしさがアップしますよ。

あなたの“パン”ライフをUPさせる家電をご紹介

ここまでは、食パンをおいしく食べきるための冷凍保存方法や解凍方法、冷凍した食パンをおいしく楽しむためのアレンジレシピをご紹介してきました。ここからは、食パンのある日常をより豊かにしてくれる家電を3つご紹介します。
いつでも食べたいときに食べきりサイズの食パンが焼けるコンパクトなベーカリー、食パンのおいしさを逃さないように急速冷凍できる冷蔵庫、冷凍した食パンをサクッとふんわり極上のトーストに仕上げてくれるオーブントースター…。食パンのあるくらしの楽しみがより広がります。

保存の手間もなし!食べきりサイズの約0.6斤※1をできたてで【コンパクトベーカリー】

コンパクトベーカリー
SD-CB1

食べきれない食パンを冷凍保存する手間がなくなる、食べきりサイズのミニ食パンが作れるホームベーカリー。いつでも自宅で手軽に、焼きたて食パンを味わいたい方におすすめです。食パンを作って食べる楽しみが広がります。

写真:食パンを食べるイメージ

食パンのサイズは、一斤よりも小さい約0.6斤※1(一斤の3/5)で、家族2〜3人で食べきれる程よい大きさ。できたてをそのまま食卓に運んで、大胆に手でちぎって食べるという、ホームベーカリーだからこその楽しみ方も。

写真:食パンを持っているイメージ

業界最小※2のA4サイズのスペースに設置できるコンパクトサイズで、本体の横幅は18.8cm。場所を取らずキッチンにすっきり収まります。

写真:キッチンにホームベーカリーが置いてある様子

パンをおいしく冷凍するなら「はやうま冷凍」搭載機種を【冷蔵庫】

冷凍蔵庫
NR-F65WX2

パンは急速に冷凍することで水分を逃さず、よりおいしく冷凍保存できます。パナソニックの「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫は、大風量の冷気で急凍することで、パンの霜つきを防ぎ、水分やふんわり感を保って※3※4冷凍できるので、食パンをよく冷凍する方におすすめです。

(左)通常冷凍:水分が失われ乾燥しやすく食感もボソボソしている※4 (右)「はやうま冷凍」(急速冷凍):水分の蒸発を抑えてふんわりとした食感をキープ※4
(左)通常冷凍:水分が失われ乾燥しやすく食感もボソボソしている※4
(右)「はやうま冷凍」(急速冷凍):水分の蒸発を抑えてふんわりとした食感をキープ※4
(左)通常冷凍:ゆっくりと冷結するので水分がパンの外へ移動し、氷結晶も大きい (右)「はやうま冷凍」(急速冷凍):急速に冷結するので、パンの水分の移動が抑制でき 、氷結晶も小さい
(左)通常冷凍:ゆっくりと冷結するので水分がパンの外へ移動し、氷結晶も大きい
(右)「はやうま冷凍」(急速冷凍):急速に冷結するので、パンの水分の移動が抑制でき 、氷結晶も小さい

*当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。

急速冷凍後は、冷凍庫で保存します。食パンを冷凍保存しておけば、好きなタイミングでおいしく食べられるので便利です。

冷凍食パンも絶品トーストに焼き上げる!【オーブントースター】

オーブントースター
NT-D700

「遠近トリプルヒーター」と「インテリジェント制御」を搭載し、厚切りや冷凍の食パンを、火力や時間設定なしで、自動でおいしく焼き上げるオーブントースター。トースト初心者の方や、こだわりのある方にもおすすめです。その主な機能をご紹介します。

写真:バターとハチミツをかけた食パン

「遠近トリプルヒーター」が、トーストの中も外も同時に加熱。表面をこんがりサクッと焼き上げる遠赤外線ヒーター、食材の中へ浸透し中まであつあつにするパナソニック独自の近赤外線ヒーターがサクッとふんわり、中まであつあつに焼き上げます。

遠近トリプルヒーター

「インテリジェント制御」は、パンの厚みや温度にあわせた7200通りのトーストプログラムで、食パンを最適に焼き上げ。

常温うすぎりコース 水分減少を抑制し中と外をスピーディに同時にあたためる、常温あつぎりコース 焼けにくい下面を下ヒーターでこんがりあたためる、冷凍うすぎりコース 焦げない温度で温調し中を解凍、冷凍あつぎりコース 焦げない温度で温調し中を解凍 焼けにくい下面を下ヒーターでこんがりあたためる

「遠近トリプルヒーター」と「インテリジェント制御」の効果で、冷凍した食パンをしっかりと焼いたつもりなのに中が冷たいということがなく、極上のトーストに。

冷凍厚切りトーストのサーモビューアー断面

新製品 NT-D700 表面を焦がさず、中まで熱が伝わっている、非搭載機種 NT-T300 表面は焼けているが、中の温度が低い

トースト表面の焼き色が同等時点の比較。遠近トリプルヒーターとインテリジェント制御搭載のNT-D700「冷凍あつぎりトースト」メニュー(焼き色[3]、約6分)と、非搭載のNT-T300(オートメニューなし、強モード、約3分。D700と同等の焼き色時点)の比較。24時間冷凍した市販4枚切食パンを使用(1枚焼)。定格 NT-D700:1300W、NT-T300:1200W

荻山さんも愛用しているそう。「火力や時間の設定なしでもおいしくトーストが焼き上がります。仕上がりも良くて、操作が簡単なところも気に入っています」と荻山さん。パン教室でも活用しているそうです。

また、トースト以外にも、焼き芋やフライあたためなど、設定が難しい料理もオートで手軽においしく調理可能で、料理の幅も広がります。

まとめ

写真:食パン

食べきれない食パンは、おいしく冷凍保存するのがおすすめです。この記事で紹介した、冷凍のコツや冷凍食パンを使ったアレンジレシピを参考に上手に冷凍しておいしく食べ切りましょう。また、食パンがある日常がもっと豊かになる家電を活用するのもおすすめです。食べきりサイズの食パンが焼けるホームベーカリー、食パンをおいしく急速冷凍する「はやうま冷凍」搭載の冷蔵庫、冷凍した食パンを絶品トーストに焼き上げるオーブントースター。難しい設定などは家電にまかせて、より豊かなパンライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品

食パンの冷凍保存法についての監修

写真:荻山和也さん

荻山和也(おぎやま かずや)

パン・料理研究家。「荻山和也のパン教室」主催。
パン研究家の竹野豊子氏に師事し、ヨーロッパの製パン学校に留学。家庭で作りやすいシンプルでおいしいパンを日夜研究し、メディアや主催するパン教室で伝えている。「ひとぬりで幸せになるパン友レシピ」「ホームベーカリーで作る 高級専門店のパン」など著書多数。

  1. 当社1斤比、約0.6斤相当
  2. 幅18.8×奥行28.5×高さ24.3cm。2024年7月3日現在。国内ホームベーカリー市場において(当社調べ)
  3. 実験条件:炊飯後のご飯150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍。凍結後、冷凍室で10日間保存。電子レンジで加熱(当社測定)。
  4. 実験条件:市販の食パンを約25mm(5枚切り相当)にスライスしたもの2枚をクーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍後、保存袋に入れ、冷凍室で2週間保存。トースターで加熱(当社測定)。

2025年3月19日 食・レシピ

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