大根は冷凍保存が便利!カット・すりおろしなど使い方に合わせた冷凍方法を解説

大根の冷凍保存方法についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2025年9月25日
食・レシピ

大根を丸ごと1本使いきれず、しなびてムダにしてしまったということはないでしょうか…。大根が使いきれないときは、冷凍保存がおすすめです。この記事では、時短にもつながる、使い方に合わせた大根の冷凍方法を解説します。正しい冷凍保存方法で長持ちさせ、おいしく食べ切りましょう。

時短調理にもなる!大根は冷凍保存がおすすめ

写真:大根

大根は、サラダや煮物、薬味など様々な料理に使える、ストック頻度の高い食材のひとつです。丸ごと1本買うことも多いですが、使いきれないときは早めに冷凍保存すると長持ちします。

一般的に大根の保存期間は、冷蔵庫の野菜室で約1週間、冷凍室なら3週間程度  と、冷凍保存の方が日持ちします。また、用途に合わせて切ってから冷凍しておけば、そのまま加熱調理に使えるため調理時間の短縮にもつながります。

特に大根は冷凍することでシャキシャキとした食感は失われるものの、細胞が壊れ、加熱したときに短時間で味がしみ込みやすくなるので、  おでんなどの手間のかかる煮込み料理におすすめです。

写真:おでん

さらに大根は部位によって味や食感が異なるため、料理に合わせて使い分けるとよりおいしさを楽しめます。
具体的には、下記の3つに分けられます。

【上部:甘みが強く、食感がよい】
葉に近い上部は甘みが強く食感がよいため、サラダや野菜スティック、辛みの少ない大根おろしなどの生食に向いています。冷凍した場合は、大根おろしや煮物にするとよいでしょう。

【中間部:甘みと辛みのバランスがあり、やわらかい】
中間部は甘みと辛みのバランスが取れていて食感がやわらかいので、炒め物やおでんなどの煮物に適しています。

【下部:辛みが強く、筋っぽい】
下部は辛みが強く筋っぽいため、汁物や辛みのある大根おろしに向いています。

このように大根は部位も意識して冷凍保存することで、よりおいしく使いきれます。

【使い方別】大根の冷凍保存方法

写真:大根を切る様子

大根を冷凍する際はあらかじめつくるレシピを決め、その料理に合わせてカットしてから冷凍するのがポイントです。ここでは、大根をおいしく冷凍保存するための方法をご紹介します。

【カットして冷凍】味噌汁や炒め物、煮物に

写真:カットした大根

大根は生のまま冷凍します。冷凍する際は、まずよく洗って皮をむき、用途に合わせて使いやすい大きさに切ります。たとえば、汁物や炒め物で使用するなら厚さ1cm程度のいちょう切りや短冊切りに、煮物に使うなら厚さ1~5cmの半月切りや輪切りにします。

  • カットした大根
    カットした大根はキッチンペーパーで水気をよく拭き取り、小分けにしてラップで包み、冷凍用保存袋に平らになるように入れて空気を抜いてから密閉します。煮物など一度に使う量が多い場合にはラップに包まず、そのまま冷凍用保存袋に入れて平らにならしてから空気を抜いて密閉しましょう。
    冷凍庫に入れる際は、熱伝導のよい金属製のトレーに乗せて凍らせます。これにより、すばやく凍らせることができるため、味や品質を保ちやすくなります。

【保存期間】
保存期間の目安は約3週間です。

【調理方法】
使用する際は解凍せずに凍ったまま加熱調理に使用します。

  • 大根の葉
    大根の葉も冷凍可能です。冷凍保存しておけば汁物や炒め物などにして、いつでもおいしく活用できます。保存方法は切り落とした葉を細かくきざんで塩もみをし、よく水洗いをしてから水分をしっかり拭き取り、小分けしてラップで包みます。冷凍用保存袋に平らになるように入れて空気を抜いて密閉し、金属製トレーに乗せて冷凍庫に入れ、凍らせます。

【保存期間】
保存期間の目安は約3週間です。 

【調理方法】
使用する際は、解凍せずに凍ったまま加熱調理しましょう。

【すりおろして冷凍】大根おろしに

写真:すりおろした大根

焼き魚や卵焼きの付け合わせ、みぞれ煮や和風ハンバーグなどに使える大根おろしは冷凍保存しておくと、使いたいときにすぐに使えて便利です。保存する際は、まず大根の皮をむいてすりおろし、ザルに入れて軽く水気を切ります。このとき手で強く絞ると水分が抜けすぎて食感が悪くなるので注意しましょう。水気を切った大根おろしは小分けしてラップで包みます。冷凍用保存袋に平らになるように入れて空気を抜いて密閉し、金属製トレーに乗せて冷凍庫で凍らせます。

また、大根おろしは製氷皿を使って冷凍保存もできます。すりおろした大根を市販の製氷皿に入れて凍らせ、しっかり凍ったら冷凍用保存袋に移します。その際は自動製氷用の製氷皿ではなく、市販の製氷皿を使いましょう。

【保存期間】
保存期間の目安はどちらの場合も約3週間です。 

【調理方法】
使用する際は、冷蔵庫に移して自然解凍するか、電子レンジの解凍モードを利用しましょう。

パラパラに冷凍できて使いやすい!おいしく冷凍できる冷蔵庫

冷凍冷蔵庫
NR-F55HY2

パナソニックの冷凍冷蔵庫「NR-F55HY2」は、冷凍室の上段に「霜つき抑制冷凍」を搭載。「上段ケースカバー」が温度変化から食品を守り、冷凍庫内の温度変化による霜つき  を抑えます※1※2

写真:霜つき抑制冷凍

これにより、  使いかけの冷凍食品などの霜つきを抑えておいしさをキープ。また、パラパラの状態で保存できるので必要な分が簡単に取り出せて便利です。

市販品の冷凍状態〈25日後〉の例(当社比)※3

写真:「霜つき抑制冷凍」非搭載
全体的に霜がつき、固まった状態
「霜つき抑制冷凍」非搭載:2022年商品 NR-F608WPX
写真:「霜つき抑制冷凍」搭載
霜つきを抑えて、パラパラな状態
「霜つき抑制冷凍」搭載:2023年商品 NR-F609WPX(NR-F55HY2と同等性能)

また、業務用レベルの急速冷凍※4ができる部屋もあります。  この独立したクーリングアシストルーム※5では、食品を熱いまま※6急速冷凍することが可能です。素早く冷凍することで、食品の細胞の損傷を抑え、うまみや食感をキープすることができます。 

熱いまま急速冷凍(クーリングアシストルーム)

「急速冷凍」した後に、「霜つき抑制冷凍」機能を使って、冷凍保存しましょう。

独立ルーム 他の食品への影響が少ない 集中シャワー冷却 食品をすばやく凍らせる アルミプレート 食品の熱をすばやく奪う

まとめ

写真:大根

大根は様々な料理に使える便利な食材ですが、使いきれないときは冷凍保存がおすすめです。用途に合わせてカットしたり、すりおろしたりしてから冷凍しておくと、調理の時短にもつながるので便利です。特に煮物に使う場合は、冷凍した大根は味が染み込みやすくなるというメリットもあります。冷凍する際は、急速冷凍機能や霜がつきにくくなる機能がある冷蔵庫を使うとより快適です。大根をパラパラの状態で冷凍したい方には、冷凍庫内の温度変化から食品を守り霜つき  を抑える※1※2冷凍冷蔵庫「NR-F55HY2」がおすすめです。ホームフリージングをする際の選択肢のひとつとして検討してみてはいかがでしょうか。

この記事で紹介した商品

大根の冷凍保存方法についての監修

写真:検見﨑 聡美さん

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。  

  1. 当社調べ。上段ケースカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります。機種によって、上段ケースカバーの仕様は異なります。
  2. 実験条件:市販の冷凍ギョーザを開封し開封口を折り返しテープでとめて、冷凍室(上段ケースカバー内)で、4週間保存。外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍。凍結後、冷凍室(上段ケースカバー内)で4週間保存。外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。
  3. 実験条件:市販の冷凍食品を開封し開封口を折り返しクリップでとめて、「霜つき抑制冷凍」非搭載機種の冷凍室と、「霜つき抑制冷凍」搭載機種の冷凍室(上段ケースカバー内)で、25日間保存。扉開閉あり(当社測定)。
  4. 最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。
  5. 「急凍」「急冷」「冷ます」設定時は約20%消費電力量が増加します。周囲温度20℃、ドア開閉なし(当社測定)。尚、消費電力量は使用条件により異なります。
  6. 温かい食材を保存するときは、約70℃を目安に入れてください。

2025年9月25日 食・レシピ

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