ほうれん草は冷凍が便利でおいしい!上手に冷凍保存して長持ちさせるコツ

ほうれん草の冷凍保存方法についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2025年12月16日
食・レシピ

ほうれん草は栄養豊富で様々な料理に使える便利な野菜ですが、冷蔵庫で保存しているうちに、いつの間にか傷んでしまった経験はないでしょうか…。食べきれない場合は、冷凍保存がおすすめです。この記事では、ほうれん草をおいしく冷凍保存する方法や、保存期間、解凍方法、使い方などについて料理研究家の検見﨑聡美さんに教えていただきました。

ほうれん草は傷みやすい!長持ちさせるには、冷凍保存がおすすめ!

写真:冷凍されたほうれん草

ほうれん草は水分が抜けやすく、傷みやすい野菜です。冷蔵庫の野菜室で保存しても、数日で鮮度が落ちてしまうことも…。そこでおすすめなのが冷凍保存です。新鮮なうちに冷凍することで、おいしさを保ったまま長期間保存が可能です。

ほうれん草を冷凍保存するメリットとは

ほうれん草を冷凍保存すると、多くのメリットがあります。
まず、保存期間を延ばすことができます。冷蔵庫の野菜室で保存した場合は3~5日程度しか持ちませんが、正しく冷凍すれば1カ月ほど保存が可能です。

また、食べやすい大きさにカットして冷凍保存しておくことで、料理の手間を減らせます。使いやすい量に小分けにして冷凍しておけばすぐに料理に使えるため、忙しい朝のお弁当作りや、帰宅後の夕食準備にも便利です。

さらに、下茹でしてから冷凍すれば、ほうれん草の食感や色を保ちながら、えぐみの原因となるシュウ酸を減らせるため、よりおいしく食べられます。

ほうれん草を冷凍保存するときの注意点

ほうれん草などの野菜 を冷凍保存する際には、いくつか注意すべきポイントがあります。
まず、乾燥を防ぐことが大切です。乾燥すると風味や食感が損なわれてしまうので、冷凍する際はラップで包み、冷凍用保存袋に入れて空気をしっかり抜き、できるだけ空気に触れないようにすることがポイントです。

また、温度変化にも注意が必要です。冷凍庫の開閉による温度変化は霜つきや冷凍焼けの原因になります。霜つきや冷凍焼けが起こると食感や風味が落ちるため、冷凍庫の開閉は手早く行い、温度が安定した場所で保存しましょう。

さらに、細胞の損傷をなるべく抑えることが重要です。細胞が損傷すると、食感や風味が損なわれる原因になるため、急速冷凍で細胞の損傷をなるべく抑えるようにしましょう。熱伝導率の高い金属製トレーに並べて冷凍するか、冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は活用するとよいでしょう。

ほうれん草を冷凍保存する方法は2つ!保存期間・解凍方法と使い方も解説

ほうれん草を冷凍するには、下茹でしてから冷凍する方法と生のまま冷凍する方法 の2つがあります。それぞれの特徴や保存期間、冷凍の手順、解凍方法などについて詳しく解説します。

【下茹でしてから冷凍する方法】解凍後も甘みがあり、やわらかい!

写真:下茹でしたほうれん草

下茹でしてから冷凍すると解凍後も甘みがあり、やわらかい食感を楽しめます。また、茹でることでえぐみの原因となるシュウ酸を減らせるのもメリットです。

<保存期間  >
約1カ月

<冷凍の手順  >

  1. 流水で根元の土を落とし、全体をよく洗う。傷んでいる葉がある場合は取り除く。
  2. 鍋にたっぷりのお湯を沸かして少量の塩を入れる。
  3. ほうれん草の葉の部分を持ち、硬い茎の部分を鍋に入れて茎の部分がしんなりするまで茹でる。
  4. 全体をお湯に入れ、ほうれん草の色がキレイになるまで茹でる。
  5. 途中、菜箸で上下を一度ひっくり返す。
  6. ほうれん草をお湯から取り出して氷水に入れ、冷ます。
  7. ほうれん草を固く絞り、水気をしっかり取ったら食べやすい大きさ(3~4cmくらい)に切る。
  8.  7のほうれん草の水気をさらに切り、金属製のトレーに広げて冷凍室に入れる。
    *または、1回に食べる分量ずつ小分けにして、ほうれん草をなるべく平らになるようにしてラップで包み、金属製のトレーにのせて冷凍室に入れる。(どちらの場合も、冷蔵庫に急速冷凍機能がある場合は使用すると良い)
  9. 凍ったほうれん草を冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて封をし、冷凍室で保存する。
写真:下茹での様子

<ポイント>
茹でてから冷凍する場合は、茹ですぎないことがポイントです。茹でたほうれん草は、氷水で冷ますことで鮮やかな色を保つことができ(色止め)、アク抜きもできます。水気が残ると霜つきや風味の劣化につながるため、しっかり水気を取ることが大切です。

<解凍方法と使い方>
下茹でしてから冷凍したほうれん草は、作りたい料理によって解凍方法が異なります。炒め物や汁物に使う場合は、凍ったまま加熱調理します。すでに火が通っているため、あたためる程度で十分です。
サラダやおひたしに使う場合は、冷蔵庫で1時間ほど置いて自然解凍します。自然解凍することで、余分な水分が出るのを防ぎ、おいしく食べられます。

【生のまま冷凍する方法】下処理の手間なし、風味も落ちにくい!

写真:ほうれん草

生のまま冷凍する方法は、下処理の手間が省けて手軽です。茹でる工程がないため、ほうれん草本来の風味や栄養素をより多く残せます。

<保存期間  >
約1カ月

<冷凍の手順>

  1. 流水で根元の土を落とし、全体をよく洗う。傷んでいる葉がある場合は取り除く。
  2. キッチンペーパーなどで水気をよく拭き取る。
  3. 食べやすい大きさ(3~4cmくらい)に切る。
  4. 使いやすい量にカットして小分けにし、冷凍用保存袋に平らになるように入れ、空気をしっかり抜いて封をする。
  5. 金属製のトレーにのせて冷凍室に入れる。
写真:ほうれん草を切る様子

<ポイント>
えぐみが気になる場合は、洗った後に少し水にさらしておくとよいでしょう。生のまま冷凍したほうれん草は砕けやすいため、使いやすい量に小分けしておくのがおすすめです。

<解凍方法と使い方>
生のまま冷凍したほうれん草の解凍方法は、熱湯をさっとくぐらせて冷水に入れ、手早く冷ましてしっかり水気を絞って取ります。急ぐ場合は、電子レンジの解凍モードを使うとよいですが、すぐに冷水に入れ、水気をしっかり取ります。

冷凍食品やホームフリージングの霜つきを抑えて、おいしさをキープ※1※2する冷蔵庫

冷凍冷蔵庫
NR-F55HY2

冷蔵庫の機能をうまく活用すると、より上手に保存することができます。パナソニックの冷凍冷蔵庫「NR-F55HY2」は、冷凍食品やホームフリージングの霜つきを抑えておいしさをキープ※1※2する「霜つき抑制冷凍」機能を搭載しています。
ここでは、主な特長をご紹介します。

「霜つき抑制冷凍」機能搭載だから、自宅で冷凍する食品も霜つきを抑えて、おいしさキープ※1※2

前述の通り、風味の劣化につながる霜つきはできるだけ抑えたいものです。
NR-F55HY2は、冷凍室上段に「上段ケースカバー」を搭載。冷凍室の開閉や、保存中の温度変化から食品を守り、使いかけの冷凍食品の霜つきを抑えて※2※3おいしく保存します。

霜つき抑制冷凍
市販品の冷凍状態〈25日後〉の例(当社比)※4
「霜つき抑制冷凍」非搭載
全体的に霜がつき、固まった状態
「霜つき抑制冷凍」非搭載:2022年商品 NR-F608WPX
「霜つき抑制冷凍」搭載
霜つきを抑えて、パラパラな状態
「霜つき抑制冷凍」搭載:2023年商品 NR-F609WPX(NR-F55HY2と同等性能)

「クーリングアシストルーム」※5があるから、業務用レベルの急速冷凍※6で、うまみや食感をキープ※7!パラパラに冷凍できる

「霜つき抑制冷凍」機能とは別の部屋にある、「クーリングアシストルーム」※5が、業務用レベルで急速冷凍※6。独立した部屋なので、冷まさず熱いまま※8冷凍できます。素早く冷凍することで、食品の細胞の損傷を抑えてうまみや食感をキープ※8できます。  アルミプレートも付属しており、食材を素早く凍らせるのに役立ちます。
ほうれん草をはじめとした野菜も、霜がつきにくく、パラパラな状態で冷凍できるので、使いたい分だけ取り出せて便利です。

熱いまま急速冷凍(クーリングアシストルーム)

「はやうま冷凍」なら切ったほうれん草を、パラパラに凍結できて使いやすい!

左:通常冷凍 右:はやうま冷凍

「クーリングアシストルーム」※5で急速冷凍※6した後に、「霜つき抑制冷凍」機能がある部屋に移すことで、食品をおいしく長持ちさせることが可能です。

まとめ

ほうれん草は、傷みやすい野菜ですが、使いきれない分を適切に冷凍保存することで、鮮度を保ちながら長持ちさせることができます。用途に合わせて適切な方法で冷凍し、最後までおいしく食べ切りましょう。冷凍保存する際には、乾燥や温度変化に注意し、急速冷凍することがポイントです。冷凍冷蔵庫NR-F55HY2の「霜つき抑制冷凍」機能や「クーリングアシストルーム」を使うと、ほうれん草をはじめとした食品を簡単においしく冷凍保存できます。

この記事で紹介した商品

ほうれん草の冷凍保存方法についての監修

写真:検見﨑 聡美さん

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。

  1. 当社調べ。冷凍室の上段ケースカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって効果が異なります。
  2. 実験条件:市販の冷凍ギョーザを開封し開封口を折り返しテープでとめて、冷凍室(上段ケースカバー内)で、4週間保存。外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍。凍結後、冷凍室(上段ケースカバー内)で4週間保存。外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。
  3. 当社調べ。上段ケースカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります。機種によって、上段ケースカバーの仕様は異なります。
  4. 実験条件:市販の冷凍食品を開封し開封口を折り返しクリップでとめて、「霜つき抑制冷凍」非搭載機種の冷凍室と、「霜つき抑制冷凍」搭載機種の冷凍室(上段ケースカバー内)で、25日間保存。扉開閉あり(当社測定)。
  5. 「急凍」「急冷」「冷ます」設定時は約20%消費電力量が増加します。周囲温度20℃、ドア開閉なし(当社測定)。尚、消費電力量は使用条件により異なります。
  6. 最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。
  7. 当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。
  8. 温かい食材を保存するときは、約70℃を目安に入れてください。

2025年12月16日 食・レシピ

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