連載第5回「『冷え』がつらい…!温活におすすめのツボと習慣とは?」

監修:関口 由紀(せきぐち ゆき)
ライター:UP LIFE編集部
2020年5月28日 健康

気温の変化が激しいこの季節。汗ばむ日が続いたと思えば、急に肌寒くなったり…。オフィスやご家庭でもエアコンを使われるようになり、冷えを感じ始めている人もいるのではないでしょうか。昔から「冷えは女性の大敵」と言われ、冷えを改善しないと女性特有の体の不調につながるといわれています。骨盤が冷えると体全体の不調にもつながることから、おすすめの温活を紹介していきます。

骨盤の冷えが体全体の不調のもとに

写真:寒がる女性のイメージ

気温が高くなり体は汗ばんでいるのに手先や足先は冷たい、お尻だけ冷たい、お腹だけ冷たい…と感じることはありませんか?これは「冷え」と呼ばれる状態かもしれません。

「冷え」というと体全体が冷えていることだと思いがちですが、これは「低体温」で、事はもっと重大です。一般的には、体の一部が冷たくなることを「冷え」といいます。冷えている最中には「のぼせ」ることもあります。
女性の場合、男性と比べて熱を産み出すための筋肉量が少ないので、同じ温度の室内にいても冷えやすい傾向が見られます。さらに仕事のストレスや運動不足、無理なダイエットも「冷え」の原因になると考えられています。「冷え」は、自律神経失調症の最初のサインでもあります。

特にお腹やお尻が冷えているという人は要注意。骨盤全体が冷えているおそれがあります。
骨盤の中は膀胱、子宮、卵巣、大腸、小腸などたくさんの重要な臓器が集まっています。

「意外と知られていませんが、骨盤内は腹部大動脈、総腸骨動脈、内腸骨動脈、外腸骨動脈、下大静脈など多くの太い血管や自律神経の通り道です。骨盤が冷えることで、大きな動脈、静脈を流れる血液まで冷え、手先や足先まで冷える「低体温」になってしまいます。」というのは女性泌尿器専門医で女性医療クリニックLUNAグループ理事長の関口由紀先生。

「冷え」を放っておくと、体全体の血液の流れが滞るようになり、自律神経のバランスも悪くなり、肩こりや便秘、さらに免疫力の低下などの原因にも。

図:骨盤内にある血管や自律神経の説明 下大静脈、腹部大動脈、総腸骨動脈、内腸骨動脈、外腸骨動脈

ある部分をあたためるだけでいい

写真:腹部を温めるイメージ

「冷え」を感じたら、骨盤全体をあたためることに越したことはないですが、効率的にあたためるには2か所のツボを温めるのがポイントです。
「骨盤後ろの中央にある「仙骨」という三角形の骨に「次髎(じりょう)」というツボと、おへその下に「丹田(たんでん)」というツボがあります。お尻が冷たいときは「次髎」をあたため、お腹が冷たいときには「丹田」を温めると冷えを解消することができます」と関口先生。
あたため方にもいろいろありますが、まずは冷たい部分に自分の手をあててみましょう。それだけで温かくならないときは揉んでみましょう。血流がアップしてポカポカしてくるのを感じるはずです。

手で温められないときは2か所のツボにカイロを貼ったり、お腹まわりにストールやひざ掛けを巻き温めるだけでも冷えを解消する効果があります。

図:次髎と丹田の場所

1か月のうち10日間は温活を心がける

写真;お風呂に浸かる女性のイメージ

前回もお伝えしたとおり、女性の体は生理周期にともなって、骨盤が開く時期と閉じる時期があります。「冷え」も生理周期が影響しているため骨盤が開く月経前10日間を冷やさないように過ごすだけでも「冷え」を感じない体を作ることができるようになります」
まずは関口先生がおすすめする生活習慣を実践して、「セルフ冷えとり」をしてみましょう。

入浴

  • 入浴時に40℃以上のシャワーを30秒間次髎にあてます。
  • 体をじっくり温めたいときはアロマを炊きながら38~40℃のぬるめのお湯で半身浴。

食事

  • 体があたたまる根菜類をたっぷりとります。また飲み物も温かいほうじ茶などノンカフェインのものを選ぶようにしましょう。
  • 野菜は煮る蒸す焼くなど調理をしてから食べるようにしましょう。基本的に手で触れて冷たいと感じるものは温めてから食べると体の冷えを防ぐことにつながります。

服装

  • 半袖は避け、薄手の素材の長袖のシャツを羽織るようにしましょう。つねに綿やシルク素材のストールを持ち歩くようにし、冷えを感じたときには首やお腹に巻いて温度調節するのがおすすめです。

運動

  • 骨盤まわりの血流を改善し、足のももやふくらはぎをストレッチすることで血流を足先まで運び、全身をあたためます。

開脚前屈のポーズ

左右の足を開いて座る。座骨を床につけ骨盤を立たせて背筋を伸ばしたら、足の付け根から前屈する。ゆっくり5回呼吸したら、ゆっくり起き上がる。

まとめ

体の一部が冷たいのも「冷え」の一種です。まずは冷たいと感じた部分を温めることが大事ですが、根本的に「冷え」を改善するには生活習慣を変えていくことが必要です。

写真:関口 由紀(せきぐち ゆき)さん

監修:関口 由紀(せきぐち ゆき)

女性泌尿器科専門医。女性医療クリニックLUNAグループ理事長。
横浜市立大学大学院泌尿器病態学修了。医学博士・経営学修士・日本泌尿器科学会専門医・日本排尿機能学会専門医・日本性機能学会専門医。2003年より横浜市立大学医学部泌尿器科で女性泌尿器科外来を担当。現在、横浜市立大学医学部泌尿器科客員教授。2005年に「横浜元町女性医療クリニック・LUNA」を開設。女性がいくつになっても、元気できれいであることを全力でサポートするクリニックを目指している。著書に『温かくてしなやかな「ちつと骨盤」が体と心を幸せにする。:女性が一番大切にしたい膣と骨盤ケア読本』(日本文芸社刊)、『いま、からだの中から変わる!女性ホルモンの力でキレイを作る本』(朝日新聞出版刊)など多数。

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