家事に潜む手間を知ることが、負担軽減の早道。家電などに任せれば70項目(41.9%)が「しない家事」に!?調査結果からは「ストレスが40.0%減ると思う」と回答。
ライター:UP LIFE編集部
2023年9月8日
家事・くらし
家事がラクにならないのは、見えない手間が多すぎるから…?
30〜40代の共働き世帯に家事の実態をたずねた「ライフスタイル調査」によれば、家事シェアや時短の工夫が進んでも、夫婦共疲れやケンカが増え、ゆとりを感じる人が減っている模様。解決策として、細かく見える化し省略できる「しない家事」を見つけることがコツ。そのリストと動画が公開されました。
※本記事は、パナソニックが2017年〜2019年まで、30〜40代の既婚男性・女性を対象に、夫婦の家事の実態について調査した「ライフスタイル調査」をもとに作成しています。
家事シェアしてもゆとりが増えないのは、「しない家事」をしていないから?
30~40代の共働き世帯に家事の実態をたずねた「ライフスタイル調査」によれば、「家事を分担するのは当たり前」と考える人が76.1%にものぼり、家事シェアの実態もここ2年間で増えています。
つまり、「家事は女性のやる仕事」という考え方は時代錯誤、性別問わず、自分ができる家事を行うライフスタイルは、もはや当たり前の時代になっています。
その一方で、「余裕やゆとり」を感じている人は、日常のあらゆるシーンで減っていることが判明。しかも、家事分担している夫婦のほうが、分担していない夫婦よりも家事時間が長いこともわかりました。その差、平日で約3分、休日にいたってはなんと18分以上……! せっかく負担を減らすために時短家事や分担をしているのに、捻出できた時間で「ついでにあそこも掃除しちゃおう」「カーテンの臭いをとっておこう」などと、家事量自体が変わらないので、完璧を求めて無限家事地獄に陥っているのかもしれません。
やってもやっても家事が減らない状況では、いくら工夫をこらしても家事にかける時間や負担は減らず、生活全般の忙しさは変わらないという「負のスパイラル」に陥りかねません。
負のスパイラルに陥らないためには、むしろ「しなくてもいい家事」を洗い出したほうがいいのかも――? 例えば、一口に洗濯と言っても、そこには「洗濯物を仕分ける」「洗濯機に入れる」「洗剤を計って入れる」「シワを伸ばして干す」……といった、様々な手間が潜んでいます。それらの手間は、はたして自ら手をかけるべきものなのか、それとも省略・効率化できるものなのかを考え直す、すなわち「しない家事」によってたくさんのゆとりが生まれるはずです。
#しない家事 X キャンペーン※で投稿されたポストの一部をご紹介します。
※キャンペーン当時はTwitter
家事ストレス みんなのポスト①
『専業主婦は楽でいいよ』…だと? なぜそのセーターは縮まない?なぜそのへんにポイした靴下がキレイになっている?なぜ冷蔵庫を開ければいつも何かある?なぜお布団も枕も臭くない?なぜいつもシャンプーが出てくる?なぜトイレ紙がいつもある? 家が『いつも通り』なのは当たり前じゃないよ。
―― 日常生活の「当たり前の便利さ」を、何もしなくても存在していると誤解しているのかも。見えない家事の数々と、それに伴う労力を互いに理解することは、夫婦円満の大前提ですね。
家事ストレス みんなのポスト②
『ご飯を作る』のなにが嫌って ①献立を考える ②冷蔵庫の中身を考える ③在庫を踏まえ献立を修正する ④不足材料とついでに必要になりそうな物を考える ⑤買いに行く ⑥育児or家事しつつ作る ⑦片付ける これだけの過程が詰まってるくせに「ご飯作り」の一言で終わるとこ
―― まさに見えない家事の見える化!一言でまとめられている家事の中には、いくつもの手間やタスクが潜んでおり、だからこそ家事の負担は果てしないということがよくわかります。
家事ストレス みんなのポスト③
最近アイロンがけにはまっている娘が「なんでお母さんがシャツ干す時に『シワを伸ばしてから干してね』って言うのかやっとわかった。どうせアイロンかけるのにって思っていたけどそうじゃないね」と呟いている。そう、家事は実際自分が真剣にやってみないと分からないことが多いよね。
―― ちょっとした工夫で後の家事が圧倒的に楽になる。家事をする人には当たり前のことが、傍から見ると無駄に思えたりするんですね。「洗濯」から「衣服の収納」まで、「食事の準備」から「片付け」まで。見えない家事も含めた一連の流れを経験してはじめて、そこにかかる労力と、繰り返される家事の過程で生まれた、たくさんの知恵や工夫がわかるのかも。
ポストを掲載させていただきました皆様、ありがとうございました。
「私も家事あるあるを思いついた!」という方は、ぜひハッシュタグ「#しない家事」をつけてポストをお願いします!
なお、WEB動画では延べ13,000件以上のリポストを得た16名のポストを掲載。同時に、自分でやらなくてもいい家事=「しない家事」の提案も紹介されています。
専門家と検証し、「しない家事」リストを作成・公開!家事の負担が軽減できそうな「しない家事」比率は41.9%!
パナソニックでは、見えない家事を含めた「日常的に発生する家事」をつぶさに検証し「しない家事リスト」を作成。ご協力いただいたのはシンプルライフ研究家のマキさんと、家事アドバイザーの矢野きくのさんのお二人です。
「しない家事」リストは、家事時間の短縮や効率化、もっと心に余裕をもちたい、ゆとりの時間をつくりたい、やることが多すぎて何とかしたい時に、目安・参考にしていただくため、家事のタスクを見える化したリストです。家電などによって、家事のすべてをなくすことはできませんが、少しでも家事の負担を軽減できたらという思いで作成されています。
日常的に行う家事タスクは、計167項目にもわたることが判明。その中から、パナソニック製品や世の中の商品・サービス・アイデアによって家事負担が軽減できそうなもの、すなわち「しない家事」をリストアップしたところ、家事全体167項目のうち、70項目の家事が時間の短縮や効率化、またはしない化できることがわかりました。
下のリストを参考に、自分自身の「しない家事」を見直せば、家事の負担が4割以上減らせるかもしれません。
「しない家事」になり得る家事のストレス度トップ10、第1位は「グリルの焼き網、受け皿を外し、汚れを擦り落とす」
家事で感じるストレス度をヒアリングし、そのうち「しない家事」になり得る家事の感じているストレス度をピックアップしたところ、1位は「グリルの焼き網、受け皿を外し、汚れを擦り落とす」の5.87点、2位「キッチンの換気扇を掃除する(パーツを取り外し、掃除し、戻す)」5.62点、3位「洗濯物の頑固な汚れを落とす/場合によっては浸けておく」という結果になりました。
まずはこれらの家事から「しない家事」をはじめてみてると、家事に対するストレス度が減るかもしれません。
「しない家事」を取り入れることで、7割近くの人がストレスが「減る」、軽減できると思うストレスは40.0%と回答。
家電などに任せて「しない家事」が実現できたら、共働き世帯の71.6%が「ストレスが軽減すると思う」と回答しました。特に共働き世帯の女性は77.3%がストレスを減らせると感じているようです。そして、「しない家事」により、平均40.0%のストレスが軽減されると思うと回答しました。
家事量自体を変えずに、完璧を求めるあまり無限家事地獄に陥ってしまうと、いつまでたってもゆとりや自由な時間は生まれません。仕事に家事に子育てに忙しい世代だからこそ、「しない家事」リストを目安・参考に、任せる家事は任せてしまう、やめられる家事はやめてしまう、省ける手間は省いてしまうなど、家事時間の短縮や効率化で、心が求める幸せな時間やゆとりの時間を生み出していきたいですね。
2019年【30・40代夫婦のライフスタイル調査・第3弾】追加調査
●調査対象:関東(1都6県)・関西(2府4県)に在住の30〜40歳既婚男女 計1,200名
●調査方法:インターネット調査
●調査期間:2020年1月8日(水)~1月10日(金)
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2023年9月8日 家事・くらし
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