

いつまでに荷造りすればいい?~大型家電の引越し準備のコツ
ライター:UP LIFE編集部
2020年2月14日 家事・くらし
進学、就職、転勤などで新生活を始める方も多いこれからの時期。引越しをするときに困ってしまうのが大型家電の引越し準備ではないでしょうか。特に洗濯機、冷蔵庫、テレビは大変ですよね。運搬作業は引越しの専門会社にお任せするとしても、梱包準備・新居での設置・配線はある程度自分で行う必要があります。新居で気分良く第一歩が踏み出せるように、「いつから」「どうやって」準備すべきか、事前にポイントを押さえていきましょう。
洗濯機は「採寸」と「水抜き」を怠らないで
引越しの際、「サイズが大きくて搬出・搬入ができない!」というトラブルが発生しやすい洗濯機。特にドラム式洗濯乾燥機は、これまでのタテ型洗濯機よりもサイズが大きい場合が多いので要注意です。新居で設置したい場所を事前に決めてきちんと採寸しておきましょう。

<設置場所での採寸ポイント>
① 設置面から蛇口までの高さ
② 設置面から上部の棚(天井)までの高さ
③ 壁面からの奥行き
※ドラム式のドアを開け閉めする際に必要な奥行きも含める
④ 設置場所の底面になる防水フロアー(防水パン)のサイズ

意外に忘れがちなのが「搬入経路の採寸」です。集合住宅ならエレベーター、共有部の廊下、そして部屋の廊下と設置したい場所の入口を通れるかです。こちらも事前に確認しておきましょう。
ドラム式の場合は、さらに輸送用の固定ボルトが必要です。引越し前に固定ボルトが必要な個数手元にあるかを確認しておきましょう。手元にあれば引越し業者に接続してもらえるかを確認し、手元にない、または紛失した場合は、購入した電気店へ取り寄せ注文しておきましょう。取り寄せには1~2週間程度かかることが多いので事前に確認しておく事をおすすめします。
また、洗濯機の引越し準備では「水抜き」も忘れずに行いましょう。ここを怠ると運搬時の水漏れを招くことがあります。排出できなかった水がホースに残っている場合もあるので、タオルを用意しておくとよいでしょう。
<洗濯機の水抜き方法>
① 洗濯槽に入っている洗濯物をすべて取り出し空にする
② 水道栓を閉めた後、フタを閉めてから電源を入れ洗濯をスタートさせる
③ しばらく経つと給水ホースの水が抜けるので、そこで電源を切る
※ホース内に水が残っている場合があるのでタオルを用意しておくとよいでしょう
④ 給水ホースを外す
※引越し先で必要なので給水栓継ぎ手も忘れずに取り外しましょう
⑤ 電源を入れて「脱水」ボタンを押して脱水運転のみ行う
⑥ 脱水が完了したらフタをあけて洗濯槽内の水気を拭き取る
⑦ 排水口から排水ホースを抜く
⑧ 排水ホースを外した後、本体側から少し水が出てくるのでタオルや雑巾などで受け取る
⑨ 取り外したホースや電源コード、アース線は洗濯槽内に入れておくか、洗濯機の側面にガムテープで留めておく
家電イチの大物!冷蔵庫は引越し前日から準備しましょう
大物家電の代表といえば冷蔵庫。梱包や運搬の前に、冷蔵庫に入っているものの整理、水抜きや霜取りなど事前作業が多くあります。ですので、準備は引越しの前日から始めましょう。
事前準備

<冷蔵庫の引越し準備>
●冷蔵庫内の掃除
① 冷蔵庫内の余った食材をクーラーボックスに移す
② 庫内の汚れや水気をふき取りきれいに掃除する
●水抜き
① 自動製氷機能を備えたモデルは製氷機能を切って、給水タンクの水を捨てる
② 製氷室や製氷皿に残っている氷を捨てる
●霜取り
① 電源を切った後、ドアを開放し庫内の霜を溶かす
※ 霜が溶けるのには約15時間かかるので前日に行いましょう
② 霜が溶けきったら庫内の水気を拭き取る
運搬

<冷蔵庫の運搬時の注意点>
冷蔵庫は必ず立てた状態で、ロープなどでしっかり固定して運搬する。
※寝かせたまま運搬すると移動時の振動でコンプレッサー内のオイルが冷却システムに流れ込み、故障を引き起こす可能性があります
移動時に斜めになってしまう場合は絶対に振動を与えないよう注意しましょう
設置

<冷蔵庫の設置時の注意点>
①冷蔵庫設置後に電源を入れる
※寝かせて運搬した場合は冷蔵庫を設置して30分~1時間経ってからコンセントを差し込むようにしましょう
②庫内が冷えてから冷蔵室や野菜室に食品を入れる
※庫内が冷えるまでは約4~5時間はかかります
大型テレビのモニターは取り扱い注意!
テレビは、他の大物家電同様なかなか場所を移動しないので、引越しのタイミングでお掃除はもちろん、配線コードもきちんととりまとめておきましょう。
<テレビモニター掃除の注意点>
テレビのモニターはデリケートです。水拭きや洗剤を使ったりするのは、控えましょう。

使ってよいもの
●化学薬品が使われていない柔らかい布(綿・ネル地・クリーニングクロスなど)
●中性洗剤(100倍程度に薄めて使用します)
※ただし、下記はひび割れの原因になることがあるので避けましょう
・成分表示に「流動パラフィン」や「界面活性剤」と記載のあるもの
・ウェットタイプ、クリーニング液を使うもの
使ってはいけないもの
●化学薬品が使われている布
※成分によってはキャビネット、液晶パネル表面などが変質・ひび割れなどの原因になります
●ティッシュペーパー
※繊維が粗く、画面やフレームを傷つけます
●ウェットティッシュ
※アルコール成分が含まれていたり、水分が多いため、塗装はがれや故障の原因になります
●目の粗い雑巾(乾いたもの、濡れたもの両方)
※こまかい糸くずが隙間に入ったり、画面やフレームを傷つけることがあります
●スプレー洗剤、ベンジンやシンナーなどの揮発性のもの
※吹き付けた際に細かい水分が思わぬところに入り、故障の原因となります
<配線整理のコツ>
配線のまとめに役立つのがマスキングテープ、セロハンテープです。
① まず、テープを2枚長めに切る
② はがしやすい様に両端を少し折り曲げたら、それぞれに同じ番号を記入する
③ テレビの主電源をオフした後、切ったシールの2枚のうち1枚をケーブルに巻き、もう1枚を元々差し込まれていた端子部分に貼り付ける

この作業をケーブルの左右それぞれおこない、接続するときは番号に合わせて繋いでいけば、スムーズにできます。
ケーブルは丸くなるように束ね、取扱説明書と一緒にジッパーつきの密閉袋などに入れましょう。そのままテレビの背面に貼り付けると、運搬の途中で紛失する可能性も低くなります。
大型家電の搬入・搬出は、事前の仕込みが9割です。故障のリスクを減らし、準備の効率化・時短にもつながるコツを覚えておきましょう。
2020年2月14日 家事・くらし
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