ストックマネージャーを使ってフードロスをなくすストック管理&収納術

冷蔵庫内のストック状況をスマートフォンで確認できる「ストックマネージャー」。
上手に活用してフードロスを減らす方法を冷蔵庫収納アドバイザー・料理研究家の島本美由紀さんに教えていただきました。

ストックマネージャーとは?

重量検知プレート+キッチンポケットアプリで、冷蔵庫内のストックを冷蔵庫を開けずに確認することができます。
外出先からストック状況が確認できるので、買い忘れやダブり買いの防止に便利。
賞味期限に合わせて、「使い忘れ通知」を設定すると、設定した日にお知らせが来るので食材のロスも防ぎます。

ストックマネージャーイメージ図、重量検知プレートとキッチンポケットアプリ

ストックマネージャーを使ってストック管理

冷蔵庫の収納で大切なのは、食材が庫内で迷子にならないように、「指定席」を決めて、必ずそこに戻すこと。「指定席」にストックマネージャーを置けば、食材の残量をアプリで賢く管理することができて、使い忘れやダブり買いを防げます。

写真:卵、島本さん

おすすめのストックマネージャーの活用法

わが家では個包装のヨーグルトを常備しています。朝食べるときもあれば、リモートワーク中の夫がおやつ代わりに食べたり、私は夕方の打ち合わせで小腹がすいたときに食べたりと、食べるタイミングはバラバラ。消費の管理が大変で、つい切らしてしまうことが多かったのですが、ストックマネージャーを使用してから、買い忘れがなくなりました。

ヨーグルトの写真、アプリ画面イメージ図

豆腐もストックマネージャーで管理。ある程度残量が多ければ、冷ややっこでいただいたり、ボリュームを出したいみそ汁や煮ものに加えたりして使いきります。豆腐の容器に入っている水の重さもあるので、個数ではなく%表示を使用したゆるい管理でOKです。

豆腐の写真、アプリ画面イメージ図

ストックマネージャーは複数台使いもおすすめ。ソーセージ、ベーコン、ハムは、朝食に添えるときやオムライスやチャーハンの具に使うときなど、どれでも対応可能なので、かごにひとまとめにして管理すると便利です。卵もストックマネージャーで管理。個数*で管理し、「残りが何個になったら買う」と決めておけば、いつでも新鮮な卵が食べられます。

* 食品の重さが1㎏未満の場合、最大約±40gの計測誤差があります

写真:ストックマネージャー使用イメージ

色鮮やかな野菜をストックしておくと、食卓の差し色として役立ちます。パプリカやトマトなど赤い野菜をかごにまとめて、ストックマネージャーで管理しておけば、茶色くなりがちな和食のときにも重宝。全体の残量を見て、常備できるように買いたします。黄色のパプリカやミニトマトでもOK。

写真:ストックマネージャー使用イメージ

さらに便利な使い方

家族でストック情報をシェアできる!

チーズやナッツ、チョコレートなどをかごにまとめておつまみセットに。ストックマネージャーを使い、%表示でざっくりと管理しています。残りが少なくなったら、買いたすのは夫が担当。スーパーでおつまみを選ぶ楽しみが増えたようです。

写真:おつまみがのったストックマネージャー

ストックをきらしたくない食材に、「残量通知機能」

常備しておきたい子どものおやつも、ストックマネージャーで管理できます。個包装のプリンやゼリーのほか、こまごまとしたチョコレートやミニゼリーをかごにまとめて入れておいても便利。 設定した残量まで減った時や毎日決まった時間(買い物前)など、好きなタイミングで残量情報を通知できます。

プリンの写真、アプリの通知設定画面イメージ図

使い忘れ防止通知で食品ロスを削減

半端に残った野菜はかごにまとめておき、ストックマネージャーで管理します。全体の残量が多ければ、スーパーで購入する野菜の量を調整します。残っている野菜が何かはわからなくても、具だくさんのみそ汁やスープなら、どんな野菜でも作れるので半端野菜の消費に便利。「使い忘れ通知」で日付も設定し、このかごの野菜を使いきるようにすることで、食品ロスの削減につながります。

半端に残った野菜の写真、アプリの使い忘れ通知設定画面イメージ

※「重量検知プレート」が無線LAN接続し、キッチンポケットアプリと連携。冷蔵庫との接続はありません。
※スマートフォンの画面はイメージです。

冷蔵庫の部屋別、収納のポイント

ストックマネージャーを活用しながら、冷蔵庫の部屋ごとに収納を工夫すると、冷蔵庫全体の食材のストックがわかりやすくなり、さらにフードロスの削減につながります。

冷蔵室の収納のポイント

指定席を決める

庫内で食材が迷子にならないように、定位置を決めて、必ずその場所に戻すこと。使い忘れ、ダブり買いも防げます。ただし、冷蔵庫はクローゼット収納とは違い、戻さずに使い切る食品が多くなるので、大きさや量、季節によっても中身が変わります。毎日の調理や買い物のたびに中身が変わる場所だと頭に入れながら、細かく区切りすぎずに定位置を決めて行きます。

冷蔵室の収納は7割以下に

冷蔵室の基本は、7割以下収納。スペースがあいていると庫内がよく見え、冷気が効率よく回り、節電にもつながります。

写真:冷蔵庫収納全体図
下段にぽっかりスペースを作る

調理作業中のボウルや鍋などを保存できるぽっかりスペースを、下段に確保しておきましょう。使いやすい下段の位置に半分だけスペースを確保しておけば、さっとしまえて調理もラクになります。

写真:ぽっかりスペースイメージ
セット収納で取り出しやすく

ジャムやチーズなどを朝食セットに、鮭フレークや佃煮などをお弁当セットに。使うタイミングが同じものをセットにして、トレーやかごにまとめておけば、出し入れが1回で済んで探す手間がなくなります。買い忘れやダブり買いの予防にも。

写真:セット収納
透明容器で中身が分かるようにする

常備菜などを入れておく保存容器は、外から見て何が入っているのかひと目でわかるように、透明なものを使いましょう。中身や残量が見えるので、食べ忘れを防げます。保存容器の形を統一すれば、収納もコンパクトになります。

写真:透明容器での保存

冷凍室の収納のポイント

冷凍室の収納は7割以上に!

冷蔵室とは逆に、冷凍室の収納は7割以上に。たくさん詰めることで冷気が逃げにくく、節電につながります。引き出しを開けている時間を短くするためにも、食材がすぐに取り出せるように、ひと目でわかる収納を心がけましょう。

写真:冷凍出収納7割のイメージ
下段は立てて収納が基本。仕切りにはブックスタンドを活用する。

かさばる冷凍食品や、立てて収納できるものは下段に。物を重ねてしまうと取り出しにくく、使い忘れの原因になるので、立てて収納しましょう。食材はシート状になるように、冷凍用保存袋に平らに入れて冷凍するのがおすすめ。仕切りにはブックスタンドを活用しましょう。100円ショップなどでも手軽に購入できます。金属製のものだと、冷却効果アップにも。

写真:ブックスタンド使用イメージ
ごはんは上段を定位置に

上段にはこまごましたものや、よく使うものを置きます。冷凍ご飯は上段に置いておくことで、食べ忘れ防止に。あつあつのうちに1食分ずつラップで包んで蒸気ごと閉じこめると、解凍時にパサつかず、おいしくいただけます。
冷凍する際は、「はやうま冷凍」がおすすめです。

写真:冷凍室収納イメージ

野菜室の収納のポイント

野菜室の収納も7割以下に

冷蔵室同様、野菜室の収納も7割以下に。詰めすぎてしまうと野菜が押しつぶされていたむ原因になるので、「上に重ねない」が鉄則です。スペースがあいていることで庫内がよく見え、冷気が効率よく回ります。夏場など、芽が出やすい時期には、玉ねぎやじゃがいもも野菜室に入れます。手前のスペースには、米や背の高いボトルを入れましょう。

写真:野菜室収納7割のイメージ
使いかけの野菜は上段のカゴにまとめる

上段には、日もちしないものやつぶれやすいもの、使いかけのものを入れます。使いかけの野菜は迷子になりやすいので、上段にかごを置いて1カ所にまとめておきましょう。見やすい場所に置くことで、使いきろうという意識が生まれ、献立も立てやすくなります。

写真:野菜室上段収納

料理研究家 島本 美由紀さん

冷凍、食品保存を中心に幅広い知見を活かし、レシピ開発や雑誌、TV出演、講演会など幅広く活躍

  • ラク家事アドバイザー
  • 食品ロス削減アドバイザー
  • 冷蔵庫収納&食品保存アドバイザー
  • 防災士(防災食&備蓄アドバイザー)
写真:島本 美由紀さん

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