美容皮膚科医に聞く、男性の肌事情&スキンケアアドバイス

男性のスキンケアに対する意識や知識は、人それぞれ。
お手入れ不足や間違った方法で、肌トラブルを起こさないためにも、自分たちの肌を知り、きちんといたわることが大切。
そこで今回、松倉クリニック代官山の院長、貴子先生に肌美容の専門的視点からお話を伺いました。

貴子先生

松倉クリニック代官山 院長
日本形成外科学会認定専門医 帝京大学医学部卒業 京都大学付属病院など大学病院を経て、 都内美容外科クリニック院長など歴任。日本形成外科学会認定専門医の知識を活かして正しい美容医療を行う。

男性の肌の皮脂量は女性の倍以上、肌水分量は極端に少ない。

男性の肌は思春期あたりから皮脂分泌が盛んになり、成人する頃には、女性の2〜3倍もの量になります。そのため脂っぽく、毛穴が目立ちやすい。一方、水分量は極端に少ない(水分保持能力が低い)ため、角質層の水分が不足するインナードライの症状が多く見受けられます。皮脂量と水分量の差異により、男性の方が女性に比べ、ベタつきやすいのに乾きやすい肌質であるといえます。

また、男性は女性より肌を防御しないため、エイジングの兆候が出やすいのですが、そのサインに、ほとんどの人は気づいていない、と感じます。特にハードワークになりがちな世代は、ストレス・飲酒・喫煙・睡眠不足などの生活習慣により肌状態を悪化させる原因をつくりやすいため、実は、女性と同じくらいスキンケアをする必要性があります。

写真:貴子先生

シェービングの前にも、スキンケアを習慣づけることが大切。

多くの男性が、毎日シェービングを行なっています。その直後にお手入れすることは一般的に知られていますが、重要なのは、保湿が十分であるかという点です。ローション(化粧水)だけでなく、美容液やジェルなど軽めの油分も補った方が良いでしょう。

写真:貴子先生

シェービング直後の保湿、と同じように、実はシェービングの前にも、スキンケアを取り入れることが大切です。化粧水で肌を整えておくことで、余分な角質のひっかかりがなくなる、さらに、肌滑りが滑らかになるため、シェービング後に肌が乾燥しにくくなるからです。男性の肌は、想像以上にセンシティブ。シェービングを行うように、スキンケアも普段から習慣化してほしいと思います。

写真:貴子先生

乾きがちな男性の肌こそ、水分を留めて角質層まで届ける「浸透スキンケア」を積極的に取り入れたい。

前にもお伝えしましたように、男性の肌は水分量が少なく、水分保持能力が低い。いい肌状態につなげるためにも、ローション(化粧水)などでの水分補充がとても重要です。この時、積極的に取り入れたい方法が、肌の角質層まで届ける「浸透スキンケア」。手やコットンで塗布するだけでは肌の表面にしか届かず、せっかく入れ込んだ水分も蒸発してしまいやすいのですが、角質層まで届ける「浸透スキンケア」の場合、浸透度も浸透量も高められる。角質層まで行き届いた水分を停滞させられる、というわけです。
女性のスキンケアでは一般的な、角質層まで届ける「浸透スキンケア」ですが、男性も長期的に肌を育てていく意識で、毎日継続して行うことが理想です。

写真:貴子先生

10年後のために“潤い”という身だしなみを、男性はもっと意識するべき。

今回発売された、パナソニックのスキンケアシェーバーについて、美容皮膚科医として感じたこと。それは主に、スキンケアの意識づけに関してでしょうか。そもそも、シェービングしてもお手入れはしない、面倒臭い、つい忘れてしまう、そんな男性は結構多いものです。でも、同じツールでシェービングついでにスキンケアができるようになれば、自然と取り組めて、継続できる人が増えるのではないかなと。慌ただしい朝も時短になりそうですし、すごくいいと思いました。

写真:貴子先生

実は、これまでお手入れをしてこなかった男性たちこそ、自分の肌に合ったスキンケアを習慣化することで、効果を出しやすいのです。
男性のスキンケアは、今やビジネスシーンやプライベートでも身だしなみの一つと捉えられ、一般的になってきています。肌を整えることで、他人に清潔感ある印象を与えられるし、ポジティブな気持ちにもつながっていくもの。10年後、20年後の肌のために、もっと積極的にスキンケアと向き合ってほしいと思います。