ジェットウォッシャー開発ストーリー “二律背反”への挑戦 - Episode 03使う時も、使わない時も、最適なデザイン。
ジェットウォッシャー開発ストーリー “二律背反”への挑戦 - Episode 03
使う時も、使わない時も、最適なデザイン。
デザイン 別所 潮
人間工学的な使いやすさと、洗面空間での馴染みやすさの両立。
人間工学的な使いやすさを考慮してつくられていた、旧商品EW-DJ51。今回新たに発売するEW-DJ52は、旧商品の「使用時の最適化」を継承しつつ、「非使用時の最適化」をも兼ね備えた、新たな形です。
ドルツシリーズ全体のコンセプトである「プロ&クリーン」は、歯科医の器具からインスピレーションを得た、「精緻」と「清潔感」が共存するデザインです。このコンセプトを体現するため、また、より空間にフィットさせたいという時代のニーズに対応するため、洗面空間に馴染むジオメトリックなデザインを追求しました。
商品群全体で、「プロ&クリーン」というドルツ全体のコンセプトを表現しています。
清潔に使えることが求められる商品。溝などの隙間を極力なくし、汚れてもふき取りやすいように。
手に持って使う「道具」としてのデザイン。
お客様が持って使う商品なので、「手に持った時にどう感じるか」ということに、とても気を配っています。
特に、握り心地の面では苦労しました。シンプルなデザインがいいからといって本体をまっすぐにすると握りにくくなってしまいますし、逆に握りやすさだけを考慮すると空間にフィットしないデザインになってしまいます。そんなせめぎ合いの中で、いくつも試作品をつくっては、開発チーム全員で握ってみる、という官能評価を繰り返しました。全体の形が定まるまで、商品企画や設計の担当者と何度も議論を重ねました。
旧商品を愛用してくださっているお客様の期待に応えつつ、いい意味で期待を裏切る必要もあると考えていたのです。
ラフスケッチや試作を繰り返して、デザインを練っていきました。時には、商品企画や設計の担当者との議論が紛糾することも。
握りの部分は、特にこだわったところ。何度も試作を繰り返し、その数は50個以上に。
次世代基準としてのスタンダードをつくりあげる。
旧商品からのフルモデルチェンジということで、旧商品との差別化が必要であったのと同時に、これからのドルツ商品群の「あるべき形」をつくりあげることも求められました。次世代の基準となるデザインが実現できたのではないかと思います。
旧商品の使い勝手は継承しながらも、充電器も含め、よりノイズレスに、よりシンプルな形に。ご家庭の洗面空間に馴染む一方で、店頭では他商品と一線を画すデザインになったのではないかと思っています。