Digital FUN!「RECORD STORE DAY」高橋幸宏・水原佑果×Technics

「RECORD STORE DAY」高橋幸宏・水原佑果×Technics 世界中のDJに愛されるターンテーブルの最新形 「RECORD STORE DAY」高橋幸宏・水原佑果×Technics 世界中のDJに愛されるターンテーブルの最新形

1970年代からDJ文化を支え続けてきたTechnicsのターンテーブル「SL-1200MK」シリーズより、約8年ぶりの新作「SL-1200MK7」が5月24日発売されます。カスタマイズ機能が搭載され、DJの多彩なプレイが可能になったこの商品。この特集では4月13日に行われる企画「RECORD STORE DAY JAPAN 2019」のアンバサダーに就任した高橋幸宏さん、ミューズとしてイベントを盛り上げる水原佑果さんが新作をいち早く試し、その操作性や機能について語っています。

──「RECORD STORE DAY JAPAN 2019」が今年も開催されます。まずは昨今のレコード文化の盛り上がりについて聞かせていただけますか?

【高橋幸宏】 ここ数年は日本でもアナログレコードに改めて興味を持つ人が増えていて、素晴らしいなと思いますね。僕がレコードの盛り上がりを実感し始めたのは、2012年にロンドンにしばらく滞在したときなんです。その頃すでにビッグアーティストでもCDの売れ方は落ちてきていて。代わりとして出てきたのが、配信、そしてアナログレコードだったんですよね。アメリカでは若い人の間で「カセットテープっていいよね」という動きもあったりして。レコードもそうだけど、音のよさもさることながら、見た目のかわいさだったり、ターンテーブルの上で回っているのもよかったりするみたいだけどね。

【水原佑果】 そうですね。

【高橋】 スマホとBluetoothで音楽を聴く人が増えているし、すごく便利なんだけど、やっぱり音が違うんですよ。DJの中にはUSBのデータでプレイする人もいるでしょ? テイ(TOWA TEI)くんも「あれはダメですね」って言ってましたから(笑)。

【水原】 私もレコードでプレイするのが大好きです! 針から生まれる音の世界に魅力を感じます。あとレコードのジャケットってとってもかわいいので、現場に持って行って、人に見せるのも楽しいです。Captain vinylのDJを観に行ったりすると全てオールバイナルプレイをされていていつも刺激されます。7インチシングルをもっと集めたいな!

【高橋】 若いからレコードを持ち歩く体力もあるしね(笑)。いろいろな聴き方がありますけど、今後はハイレゾ配信とレコードが中心になっていきそうな気がします。

──SL-1200MKシリーズの約8年ぶりの新作「SL-1200MK7」を触ってみていかがでしたか?

【水原】 自分のタイミングに合わせて、ターンテーブルのスピードを細かく調整できて。そのうえ78回転再生や逆回転再生にも対応しているし、DJとして表現の幅が広がりそう。

【高橋】 速い回転数から、いきなり(原曲のテンポに)戻すのもよさそうだよね。

【水原】 ダイナミックな表現ができそうです。逆回転で聴くとどういう音が生まれるのか、すごく興味がありますね。

【高橋】 THE BEATNIKSの新作(「EXITENTIALIST A XIE XIE」)の1曲目(「Crepuscular Rays」)は、2人(高橋と鈴木慶一)で話している日本語を逆回転させて作っていて。このターンテーブルで逆回転すれば、何を言ってるかわかると思うよ。

【水原】 それはぜひやってみたいです(笑)。

【高橋】 けっこう青くさいこと言ってるから、DJのときはやめた方がいいかも(笑)。

――AC入力とPHONO端子のケーブルが着脱できるようになっているので、ケーブルを変えることで音色に変化を付けてオリジナリティを出すという楽しみ方もできます。

【水原】 面白い! 8年を経て、さらに進化しているんですね。

【高橋】 基本的な質問なんですけど、ターンテーブルの回転数の精度も進歩しているんですか?

──そうですね。モーターで直接ターンテーブルを回すダイレクトドライブ自体も改良されていますし、デジタル制御によって、ワウフラッターによる揺らぎも軽減されています。よりスムーズにレコードを聴けるようになっていますね。

【高橋】 なるほど。僕が20代の頃は、同じ機種のターンテーブルでも、回転のムラがあったんですよね。デザインもシンプルだし、使い勝手もいいから、ぜひ1台欲しい。

【水原】 私もできれば2台ゲットして家で練習したいです!

【高橋】 スピーカーやアンプとの相性もあるだろうけど、音もいいよね。今は“ドンシャリ”じゃなくて、中低域の音が重要なんだけど、その流れにも対応できてるんじゃないかな。

【水原】 針によって音質も変わりますし、レコードってホントに奥が深いです!

【高橋】 SL-1200MKシリーズ自体に歴史があるというのもいいよね。

──最初の発売は1972年ですからね。シリーズ累計の販売台数は350万台。新製品の中身は進化していますが、実は操作性に関してはSL-1200MKシリーズがDJシーンにおいて定番商品であるからこそあまり変えてほしくないという意見が国内外からとても多く、基本的には変わっていないんです。

【高橋】 このシリーズは使いやすいから。

【水原】 それほど定番として世界に浸透しているということですよね。

──頑丈にできているので壊れにくく、2、30年前の商品をいまだに使っている方も多いんです。

【水原】 すごい! 安心して長く楽しめるんですね。

──「SL-1200MK7」はクラブで使われることも想定しているので、揺れにも強い構造になっているんですよ。

【高橋】 それは重要ですよね。巨大なスピーカーのそばでプレイしていると、どうしても揺れることがあるから。

【水原】 私も困ったことがありますね。全国のクラブにぜひ早く「SL-1200MK7」を置いてほしいな。

【高橋】 「あれがないと私やんないから!」って(笑)。

【水原】 ははは(笑)。

──DJユースとしてだけではなく、リスニング用としても使えますよね。

【高橋】 うん。これは買ってもらうしかないよね。さっきも言ったように、レコードは買ったらともかく聴いてほしいから。

【水原】 レコードを買って部屋に飾っているだけではもったいないですよね。「SL-1200MK7」だったら間違いないし、最初にクオリティの高いターンテーブルを買うのもいいですよね。発売がめっちゃ楽しみです!

高橋幸宏(タカハシユキヒロ)

1952年生まれ、東京都出身。サディスティック・ミカ・バンドやYELLOW MAGIC ORCHESTRA(YMO)、THE BEATNIKS、SKETCH SHOWなどのメンバーとして活躍し、国内外の音楽シーンに大きな影響を与える。1978年にソロのシンガーソングライターとしての活動も開始し、コンスタントにアルバムを発表。2018年10年にソロ活動40周年を記念して、デビューアルバム「Saravah!」のボーカルパートをすべて新録し新たなミックスダウンとマスタリングを施した作品「Saravah Saravah!」をリリ―スした。同年11月には東京・東京国際フォーラム ホールCでライブイベント「Saravah! 40th Anniversary Live」を開催。2019年夏に開催される野外音楽フェスティバル「WORLD HAPPINESS 2019」のキュレーターを務める。

ダイレクトドライブターンテーブルシステム SL-1200GR

水原佑果(ミズハラユカ)

1994年生まれのファッションモデル / DJ。女性ファッション誌「VOGUE JAPAN」「ELLE Japon」などでモデルとして活躍し、パリコレクションにも出演する。テイ・トウワとの出会いをきっかけにDJとしての活動を開始し、幅広いフィールドで活躍している。

ダイレクトドライブターンテーブルシステム Technics SL-1200MK7

・長年DJに支持され続ける1200MKシリーズの操作感を継承
・ブレーキスピードの4段階調整機能を搭載
・逆回転再生・78回転再生・±16%のピッチ調整に対応
・AC入力とPHONO端子のケーブルが着脱可能

RECORD STORE DAY JAPAN

毎年4月の第3土曜日に世界で同時開催されるアナログレコードの祭典。2008年にアメリカでスタートし、現在世界23カ国で数百を数えるレコードショップが参加を表明している。日本での運営は東洋化成が担当。レコードショップでは数多くのアーティストのアナログレコードの限定盤やグッズなどを販売。世界各地でさまざまなイベントも行われ、毎年大きな悪露上がりを見せている。

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