テレビの転倒防止対策はしていますか?
地震に子どものいたずら、不測の事態はいつ起こるか分かりません。
皆さんは「テレビが倒れてくるかもしれない」と考えたことはありますか? 「そんな心配はしたことがない」と思われる方もいるかもしれませんが、もしもの時の安全を考えることはとても重要です。
例えばニュースで地震の映像が流れた時に、テレビがぐらぐらと揺れて倒れそうになっているのを見たことはありませんか?
ほかにも、子どもがテレビ番組に夢中になっている隙に料理をしていたら、いつの間にかテレビにつかまり立ちしていてヒヤッとしたなどという経験は?
そう、実は「テレビの転倒」は身近に起こりえることです。特に地震と子どもによるテレビの転倒には注意をして、対策を考えてみた方が良いでしょう。
知っておこう!テレビの転倒を招く二大要因とは?
あらためて、テレビの転倒理由としてまず挙げられる理由は「地震」です。
地震大国と呼ばれる日本では、いつ大きな揺れに襲われるかわかりません。過去の大地震では、けがをした原因として「テレビなどの家電・家具の転倒・落下・移動」が約30〜50%も占めています。また内閣府も、テレビや家具が倒れるほどの大地震が近い将来に起こる可能性があるとして、防災を呼びかけています。
続いて、テレビの転倒理由としてもっと身近で意外なのが子どものいたずらです。1歳〜5歳の子どもの保護者を対象にしたアンケートによると、「テレビの転倒によるヒヤリ・ハットの経験がある」と答えた人は30%を超えています。しかも、そのほとんどが保護者から子どもが見える位置で起きています。
「小さな子どもの力で、こんな大きなテレビは倒せない」というのは思い込み。東京都生活文化局が乳幼児の力によるテレビの転倒危険性調査を実施したところ、例えば40型テレビではテレビを倒すのに必要な力は最低1.4~2.1kgになりますが、1歳児がテレビを引っ張る力は最大3.2kgにもなり、1歳児の力でも40型テレビを倒すことができてしまいます。テレビの転倒は決して他人事ではありません。もっと言えば「起きてもおかしくないもの」くらいに考えておいた方が安心です。
だからこそ、早めの転倒防止対策が重要になります。ここでは、すぐに取り入れられる対策をいくつかご紹介しますので、ぜひご参考にしてみてください。
チェックしよう!「テレビの正しい設置ポイント」
それでは、正しいテレビの置き方について確認していきましょう。
まず何より、お持ちのテレビの取扱説明書に記載されている設置方法や注意事項を正しく守ることが大切です。
一例として、以下のようなポイントをチェックしてみてください※。
※パナソニックのテレビの取扱説明書に記載されている内容の一例です。内容はメーカーや機種によって異なります。
1:テレビのスタンドは付属のスタンドを正しく取り付けて使用している
2:スタンドを含め、テレビが台の端からはみ出さないよう設置されている
3:台はぐらつきがなく、堅固である
4:台の耐荷重を守っている
5:設置する台との間に布などを敷かずに設置している
例えば、テレビを置く位置がテレビ台のスペースギリギリになっていたり、はみ出したりはしていませんか?
はみ出してしまうと転倒の危険性が高まるためNGとして、スペースギリギリでの設置も避けた方がいいでしょう。
正しくない設置方法の例(スタンドがテレビ台からはみ出している)
他に注意したいのは、テレビ台そのもののガタツキ。置く場所が正しくても、台自体が不安定では意味がありません。またサイドテーブルなどはテレビを置くことを想定していないこともあり、耐荷重オーバーの場合もあります。正しいと思っていた置き方が、実は間違っている可能性もあります。繰り返しになりますが、取扱説明書の内容はよく確認するようにしましょう。
加えて、より安全に設置するために、ここではテレビに付属されている転倒・落下防止部品の一例をご紹介します。代表的なひとつが転倒防止ベルトです。これは、テレビとテレビ台それぞれにベルトをネジなどで取り付ける、というもの。テレビが前方へ倒れ込むことを防止する効果があり、非常に有効な対策と言えます。
例えば、ビエラZ95Aシリーズの場合はこのようなベルトが付属しています。取扱説明書の指示に従って、正しく取り付けましょう(※機種によって異なります)
また壁面に市販のワイヤーなどで固定する方法も有効です。ベルトと両方使えば、もっと高い効果が期待できます。
※ビエラ Z95Aシリーズのワイヤー設置図
ほかにも参考になるのが、東京消防庁が公開している「家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック」です。地震対策として、間柱への固定や、市販のストラップやマットが紹介されています。また、「テレビ台ごと転倒する可能性がある」という注意喚起もされていますので、ご家庭にあった対策を実施してください。
出典:令和6年1月東京消防庁 家具類の転倒・落下・移動防止対策ハンドブック
※当社ではハンドブックに掲載された対策での、転倒・落下防止の検証はしておりません。
もしもの時のために。パナソニックの転倒防止スタンド
このように様々な転倒防止対策がありますが、いま注目されているのが、パナソニックのテレビに採用されている独自の「転倒防止スタンド」※1です。
これはスタンド底面の吸盤とテレビ台との間を真空に近い状態にすることで、設置面から離れる力がはたらくと、テレビ台に吸盤がピタッと吸着※2し、テレビを倒れにくくする※3というパナソニックの特許技術です。
※1 転倒防止スタンドは、いかなる条件においても転倒・落下しないことを保証するものではありません。また、当社は、災害等によるテレビの転倒・落下に伴う損害については補償いたしかねます。使用上の注意を十分ご確認のうえ、ご使用ください。またテレビをより安全にご利用いただくために、付属の転倒・落下防止部品で処置をしてください。
※2 凹凸のない平らな面に設置してください。凹凸のある設置面では、吸着効果を発揮しません。また、設置面の素材、使用場所や使用環境により吸着効果が弱まる場合があります。
※3 1~2歳児がテレビを押す/引く状態を想定した試験に基づく(試験はZ95A/Z93A/Z90A/65W90A/55W90Aで実施。65W95A/50W90A/43W90Aは同じ構造を有する65MX950/MX900で実施)
●転倒防止スタンドの構造
ネジや粘着性のあるジェルなどを使用しないため、テレビ台に傷をつけることもなければ、跡を残すこともなくテレビを固定できるのがメリットです。
普段は、吸着パッド内の気圧は大気圧と同じであるため吸着していない。
地震などで倒れようとする力(外力)がかかると、吸着パッドが変形することにより内部の体積が増加。大気圧との気圧差が生じることにより吸着力が生まれる。
しかもスイッチひとつで簡単に吸着オン/オフできるため、固定後にテレビを動かしづらいという転倒防止対策の困りごともクリアしているというスグレモノ!
簡単にオン/オフできると吸着力に不安があるかもしれませんが、パナソニックが行った実証実験※4では、阪神・淡路大震災の揺れを再現した震度6クラスの揺れに耐えることが出来ました。
●VIERA 転倒防止スタンド 実証実験 動画
※4【試験条件】
・振動試験実施機種:Z95A/Z93A/Z90Aシリーズ、65W90A/55W90Aで実施。65W95A/50W90A/43W90Aは同じ構造を有する65MX950/MX900で実施
・JMA神戸波(ハイパスフィルターにより、加振可能な処理を行ったデータ)にて加震
・設置面がガラスのテレビ台に設置し、転倒・落下防止部品なしで実施
・テレビ台は床に固定して実施
・転倒防止スタンドでないテレビと比較して
さらに、揺れに強い転倒防止スタンドは子どもによる事故予防に有効な機能としても評価され、キッズデザイン賞 審査員特別賞を受賞。43v型から77v型の大画面テレビまで、多くのビエラに採用されているこの転倒防止スタンドを魅力に感じて、ビエラの購入を決めたという人も多くいらっしゃいます。
●VIERA 転倒防止スタンド 実証実験 動画
ここまでご紹介してきた転倒防止対策は、絶対にテレビの転倒や落下を防ぐことができるというわけではありません。ですが、対策するとしないでは間違いなく大きな違いがあります。
テレビを安心して楽しむためにも、できることから転倒防止対策をしてみましょう。
関連記事
なぜビエラは地震に強い?ユーザーの声から生まれた「倒れにくい大画面テレビ」の開発ストーリー
• シーン写真、機能説明写真はイメージです。
• 製品の定格およびデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
• 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。