洗濯機 ものづくりのこだわり

Panasonic Quality SHIZUOKA FACTORY Panasonic Quality SHIZUOKA FACTORY

長く安心して使っていただくために。

静岡 袋井の地で、ものづくりを始めて50年。
ものづくりのすべてのプロセスを常に進化させてきました。
精密性と信頼性を軸とした一貫生産体制。
品質を妥協しない創意工夫。
そして、より正確に、より丁寧に、
見えない細部までこだわり抜いて、
使う人への思いを込める。
長く安心して使っていただくために。
それが私たちの考えるPanasonic Qualityです。

歴代の洗濯機 歴代の洗濯機

※1 家庭用洗濯機において。2003年11月1日発売 NA-V80
※2 家庭用洗濯機において。2005年11月28日発売 NA-VR1000
※3 国内家庭用洗濯機において。2023年10月1日発売 NA-LX129C

写真:工場内のイメージ 写真:工場内のイメージ

静岡の地で50年続く
ものづくりのこだわり。

部品づくりから組み立て、品質試験まで。すべてを見届ける「一貫生産体制」

イメージ:部品を組み立てる様子

静岡工場では、主要部材をつくる源泉工程から組み立てまで行う一貫生産体制をとっています。これは、主要部品を内製化することで部品レベルでのバラつきを低減し、より高品位な製品づくりを実現するという操業開始当時の思想を、今に引き継ぐものです。

イメージ:製造中の洗濯槽

「水漏れを防止しながら、洗濯槽を安定して回転させる」洗濯機として当たり前の性能ですが、非常に高いものづくり力が求められます。例えば、振動を低減するために、材料の金属板を正確な円形に加工し、少しのズレもなくドラムの中心に回転軸を配置しなければなりません。それを支えるのが、50年にわたって培ってきた「匠の技」。効率化された今も、その技が活かされています。

イメージ:環境試験中の洗濯機

環境試験では、寒冷地を想定した0 ℃環境や、高温多湿の土地を想定した温度40 ℃・湿度95 %の環境など、過酷な条件下でのテストを実施し、製品改良に活かしています。また、耐久試験では洗濯から脱水までを1サイクルとして、約7年間に相当する約5,000サイクルの稼働テストを行っています。こうした、使う人のくらしに基づく試験をクリアすることで、少しでも長く使っていただける洗濯機をつくっています。

イメージ:自動投入タンク イメージ:自動投入タンク

長く使うから、
毎日の使いやすさを。

進化し続ける「自動投入」

イメージ:自動投入タンク

2017年、パナソニックは業界初※4となる液体洗剤・柔軟剤の「自動投入」を開発。日々の洗濯の手間と失敗をなくす画期的な機能となりました。やがて多くの洗濯機で搭載されるようになったこの機能を、おしゃれ着洗剤にも対応した業界初※5「トリプル自動投入」に進化させました。

※4 国内家庭用洗濯機において。2017年10月1日発売 NA-VX9800
※5 国内家庭用洗濯機において。2021年11月1日発売 NA-LX129A

写真:様々なサイズ・形の、液体洗剤や柔軟剤、漂白剤などの容器

さらに、調査や使用実態によって見えたニーズに応えて、おしゃれ着洗剤専用だったタンクを、酸素系液体漂白剤にも対応する「選べるタンク」に進化させました。これは、ライフスタイルの変化で使い方を変えられるなど、より長く使っていくことを見据えたこだわりでもありました。

開発中のイメージ

「自動投入」の開発には多くの苦労がありました。使う液体洗剤や柔軟剤は人それぞれ違うため、より多くの銘柄の液剤に対応させる必要があったからです。成分や粘度の違いによる部品への影響や投入経路への影響など、数多くの課題をクリアするために、様々なメーカーの製品を使って、一点一点検証を繰り返しました。こうした地道な検証によって、誰もが安心して洗濯機に任せられる「自動投入」が実現したのです。

日本の住宅のために、より振動の少ない洗濯機を。

イメージ図:流体バランサーの配置,前方に搭載していた流体バランサーを後方にも追加

ドラム式洗濯機発祥である欧州の住宅はコンクリートの固い床が主流。一方、通気性重視の日本の木造住宅では床振動が伝わりやすいため、快適な洗濯には日本独自のより高度な制振性能が必要でした。揺れを抑える技術のひとつが「W流体バランサー」。槽回転時の衣類の偏りに合わせて内部の液体が動くことで洗濯槽にかかる力のバランスを整え、揺れを抑える「流体バランサー」を、従来の前方に加えて後方にも搭載。洗濯槽の揺れを最大45 %低減※6しました。

※6 NA-VX900BとNA-LX129Cとの比較。当社実験による。

イメージ図:4本構成の制振ダンパー

揺れを吸収する制振ダンパーも構成を一新しました。3本のシングルダンパーを配置していた従来品から、制振特性の異なるダブルダンパーを採用。シングルダンパー、ダブルダンパーそれぞれ2本ずつ配置した4本構成に改良しました。斜めに配置したシングルダンパーで横揺れを抑え、垂直に配置したダブルダンパーで大きな縦揺れと小さな揺れを抑えることで、上下左右の様々な揺れに対応できる制振性を獲得しました。

イメージ図:当社センサーなしは、振動の原因にもなる片寄りが発生。当社センサーありは、衣類の状態に合わせた回転数制御により片寄りを解消

大きな揺れは洗濯槽内の衣類が片寄ったまま回転することで起きます。それを防ぐ技術が「3D見張りセンサー」。揺れを検知すると槽の回転数をコントロールして、衣類の片寄りを直します。新モデルではセンサーの設置位置を改良することで、検知精度がさらにパワーアップ。洗濯槽内のどこで片寄りが起きても見逃さずに検知して回転数をコントロールすることで、より振動の少ない稼働を実現しました。

槽内のイメージ 槽内のイメージ

長く使うから、
無理なく節約できる工夫を。

世界で初めて※2採用した「ヒートポンプ方式」。乾燥させながら、省エネできる。

イメージ:タオルを乾燥中の槽内の様子

洗濯乾燥機における消費電力の大部分は乾燥工程にあります。そこでパナソニックは省エネ性アップを目指してエアコン等に使われる「ヒートポンプ」に着目。2005年に世界初※2となるヒートポンプ方式のドラム式洗濯乾燥機を開発しました。当時、従来のヒーター方式に比べて消費電力量を約1/2※7にしました。

※2 家庭用洗濯機において。2005年11月28日発売 NA-VR1000
※7 当社ヒートポンプ方式 NA-VR1000(2005年発売)とヒーター方式 NA-V81(2004年発売)の定格洗濯乾燥時の洗濯~乾燥1回の消費電力量の比較。NA-VR1000:約1840 Wh/NA-V81:約4000 Wh。

イメージ図:トップユニット式の仕組み

革新的な乾燥方式に加えて、とことんムダをなくした設計も高い省エネ性を支えています。大きな特長は、ヒートポンプユニットを小型化して洗濯機の上部に設置した「トップユニット式」。洗濯機の下に設置していた従来品よりも、乾燥風を循環させる風路を大幅に短縮することができるので、より効率的に乾燥できるようになりました。使うほどに得するしくみが、小さなユニットに込められています。