毛髪診断士指導講師 美香さんがレクチャー 縮毛矯正後のヘアはどうケアする?
毛髪診断士指導講師/ビューティ・プロデューサー
美香
青山で20周年(2022年)を迎えたAMATAオーナー。ファッションデザイナーから転身し、ビューティ・プロデューサー、毛髪診断士指導講師、イラストレーターとして活躍中。
多数の美容業界人から支持され、ヘアだけでなくビューティー全般に携わり、ビューティーのオピニオンリーダーとして雑誌やメディアに多数出演する他、ブランドのプレス、またコンサルティングなど活躍は多岐にわたる。
書籍 『毛髪診断士・美香が作る 美髪ごはん44』 が2023年6月2日小学館より上梓。
薄毛、ハリ・コシ・ツヤ、白髪、うねりにアプローチする美髪レシピが満載!
Instagram:@mikaamata
Q.縮毛矯正後のダメージヘアはどう扱えばいい?
縮毛矯正後のヘアダメージにお悩みではありませんか?
パナソニックビューティがおこなった調査によると、7割以上の方が縮毛矯正のあとにヘアダメージを感じていることがわかっています。
では、そのダメージはどのように扱えばいいのでしょうか?
毛髪診断士指導講師の美香さんにおうかがいしました。
*弊社から毛髪診断士指導講師の美香さんに依頼し、頂いたコメントを編集して掲載しています。
POINT.1
縮毛矯正の回数を減らすことが大切
熱処理、薬剤使用を伴う縮毛矯正は、髪への負担が非常に大きい施術です。そのため、ダメージリスクが高い縮毛矯正の回数を減らす目的で、伸びてきた根元部分の髪をストレートアイロンでカバーするというのは、髪への負担を軽減するひとつの手段だと言えます。
仕上がった毛髪の満足度が低い場合など、どうしても縮毛矯正の施術をした箇所に重ねてアイロンを使いたい場合は、少し温度を下げて、一箇所に集中的に使うのは避けるなどの配慮をしてみてくださいね。さらに、髪の毛をしっかり乾かしてから使用することも重要です。
POINT.2
高機能なストレートアイロンでダメージに気配りを
縮毛矯正の施術済の箇所については、すでに強いダメージを受けた状態であるため、ストレートアイロンは高性能なものを使用しましょう。
低品質なアイロンを使ってしまうと、髪のダメージを加速させることになってしまいます。縮毛矯正後の髪は、ただでさえ水分が流出してしまっている状態のため、アイロンの使用によって髪の乾燥・パサつきが悪化しないように、選び方には気を付ける必要があります。
POINT.3
ストレートアイロン選びのポイントは「うるおい」&「プレート」!
ストレートアイロン選ぶときに特にチェックしたいのは「うるおい」と「プレート」の2つです。
- うるおい
水分を逃がさない、もしくは、水分を毛髪に与えてくれる工夫がされているものを選ぶといいですね。特に、毛先部分は縮毛矯正が繰り返されてパサつき・ごわつきを感じやすくなっていることが多いので、毛先のしっとり感が感じられるストレートアイロンだと仕上がりも美しくなります。
- プレート
髪がひっかかりやすいプレートだと摩擦でダメージが起きてしまいます。日常的に使用頻度が高いアイロンだからこそ、プレートにこだわったストレートアイロンを選ぶことで、キューティクルの損傷を防ぎやすくなると考えられます。
Q.デイリーケアのポイントは?
頭皮が乾燥している方が多いので、日常的に使うドライヤーは、うるおいで髪ケアできるもので、素早くヘアドライできる速乾のものがおすすめです。
ドライヤーの前にきれいにブラッシングするのもポイントになります。
また、紫外線対策や枝毛対策などもお忘れなく!
【ヘアドライのPOINT.1】
タオルドライ後にブラッシング
きれいにブラッシングしてフォルムを整えてからヘアドライしましょう。
髪の毛は乾いたときのフィニッシュでフォルムが決まるので、センターで分けるのか、サイドで分けるかなど、なりたいヘアスタイルにあわせてブラッシングしてから、乾かします。
【ヘアドライのPOINT.2】
キューティクルの目に合わせてヘアドライ
キューティクルの目に合わせ上から下に風をあてることで、キューティクルがぴったりと閉じて密着性が高まります。
ダメージをおさえるために、1か所に集中してあてないことや、ドライヤーを髪に近づけすぎないことも大切です。
【ヘアドライのPOINT.3】
仕上げに冷風をあてる
最後に冷風をあてることでキューティクルが整い、ツヤが出て美しくまとまります。
髪にうるおいを与えてくれるタイプのドライヤーを使うと、さらに水分を湛えた深みのある髪色に仕上がるのでおすすめです。
紫外線から髪を守りましょう
紫外線をダイレクトに受ける頭皮は、顔の3倍以上の紫外線にさらされているといわれています。
紫外線は、頭皮への影響だけではなく、パサつきや枝毛・切れ毛、静電気やフケの発生原因になる可能性があります。年間を通した紫外線ケアは必須です!
まず紫外線と接する面積を減らすことが大切。
髪用や全身用のUVケア用品や、UVプロテクト成分を含有したヘアオイルなどを活用した上で、さらに日傘や帽子などでカバーをするとよいでしょう。
特にダメージが蓄積しやすい毛先は、お団子にして内側に入れ込んでしまうのもおすすめです。
摩擦による枝毛にも注意しましょう
乾いた髪に乱暴にブラッシングするのは、絶対に避けてほしいですね。
キューティクルを傷つけ、頭皮にトラブルを起こす可能性もあります。
髪は繊維の結束なので、ブラシが引っかかって切れ毛になると、そこから繊維がバラバラになり枝毛になってしまいます。
正しくブラッシングすることはもちろんですが、寝るときはふんわりとタオルターバンなどで髪をまとめておくことで摩擦を防ぐことができます。
また、乱暴なシャンプーもキューティクルを傷める原因になるので、気をつけましょう。
ヘアカラーを長持ちさせるためには
ヘアカラーの退色をおさえるには、髪をダメージから守ることが重要です。
ダメージを受けた髪は、キューティクルがはがれ、内部がスカスカになった状態。そうなるとカラーリング剤を吸収しやすい反面、シャンプーなどですぐにカラーが抜けやすくなってしまうのです。
インバストリートメントは日頃から行うのが理想ですが、ヘアカラーをする前日の夜には必ず行いましょう。
ヘアカラーをすると、どうしても髪は傷んでしまいますが、ダメージを深くしないために事前に土台づくりをし、髪に体力をつけておくことが大切です。
Q.美香さんのヘアケアのポイント教えて!
ヘアードライヤー ナノケアを愛用しています
一番のお気に入りポイントは「速乾」です。とにかく速く乾くのでストレスがない!
乾かしているときに風に合わせて髪の毛が流れていくような感覚で、内側からうるおって、しっとり仕上がります。高浸透ナノイーが効いてるなって感じます。
アフタートリートメントがいらないくらい、サラサラきれいに仕上がるので、くせ毛の方にもおすすめですよ。
4つのモードを上手に使い分けて
普段のヘアドライには「温冷リズムモード」を使っています。温風で乾かしながら、冷風でキューティクルの表面を締めることができるので、しなやかな髪に仕上がります。
ダメージが出やすい毛先をケアできる「毛先集中モード」があるのもいいですね。毛先は髪の全体印象を左右するところですので、毛先がきれいに仕上がると美しく整った印象になります。
「スカルプモード」は地肌をやさしく乾せます。髪だけでなく地肌をしっかり乾かすことが大切です。
「スキンモード」はうるおいでケアできるナノケアならではの機能。髪も肌もうるおいたい、というのはみなさんが思うところだと思いますので、髪を乾かした後のルーティンとして、肌にもあててみてください。