エアコンの利用をガマンする高齢者に、
使用を促す方法とオススメのエアコンをご紹介!

ライター:UP LIFE編集部
2024年7月3日
空気

夏になると、室内にいるにも関わらず熱中症にかかったというニュースを聞くことがありますよね。こうしたトラブルは、特にエアコンをあまり利用しない高齢者の方が見舞われやすいようですが、命に関わることもあるだけに、気を付けてほしいもの。 親世代にエアコンを使ってもらうには、どのように説得したらよいのでしょうか。高齢者に最適なエアコンと共にご紹介します。

どうしてエアコンを使わない? 高齢者にありがちな理由

写真:水分を摂取する女性

高齢者でエアコンを避けがちな方は、なぜ使おうとしないのでしょうか? それには、いくつかの理由が挙げられます。

「エアコンは電気代が高い」と思っている

暑さを感じてはいるものの、光熱費を節約するためにエアコンの使用をガマンしたり、そもそもエアコンは電気代がかかる家電だからと使うことを避けてしまったりする高齢者は、決して少なくありません。パナソニックが過去に実施したアンケートでも、エアコン使用を我慢・あるいは使わない派に利用を控える理由を訪ねたところ、最も多い回答は「電気代がかかるから」でした。

こうした方にエアコンを使ってもらうなら、最近のエアコンは省エネ性能が高く、光熱費がかなり抑えられることを伝えてみては?
年式が比較的新しいモデルなら、搭載されたセンサーが温度や人、日射など、さまざまな状況をきめ細かく見分けながら、快適な空間をつくることができます。温度や風量の設定、気流のコントロールといったことも人の手で調整するよりも上手で信用できるので、光熱費に対して心配せずに使えることでしょう。

エアコン冷房は冷えすぎて「体に良くない」と思っている

エアコンの設定が適切でなかったり、年式が古くて微調整しにくかったりすると、冷房時に寒さを感じることもあります。一度、「寒い」と感じると、「エアコン冷房=冷えすぎる」と解釈してしまい、使用を敬遠することに。また、「エアコンの風は体に当たるのでイヤ」など、エアコンに対してネガティブな印象をもつ高齢者も少なくないようです。

でも、近年のエアコンは性能が高く、かしこく制御することが可能。たいていは、自動運転に設定しておけば快適に過ごせることや、「エアコン冷房=寒い」は思い込みであることを説明し、納得してもらいたいですね。

加齢により、暑さ・寒さを感じにくくなっている

年齢を重ねるにつれ、私たちの体にはさまざまな変化が表れてきます。そのひとつが、温度に対する感覚の低下。暑さや寒さが感じ取りにくくなるため、夏の盛りでも「冷房をつけるほど暑くはない」と考えてしまう……。これもまた、高齢者がエアコンを使わない理由のひとつです。

ただ、実際には暑いと感じていなくても体には負担となっていたため、熱中症にかかってしまうというケースもあるのだとか。特に、お昼寝どきは暑さがピークとなる時間帯のため、熱中症にかかる可能性はさらに高まることに……。真夏にエアコンを使わずに過ごすのは周囲から見て不安ですし、実際にリスクもあるため、「健康や安全のために、冷房を使って」と伝えるようにしましょう。

熱中症リスクが高まる高齢者にとって、ぜひ利用してほしいエアコン

写真:エアコンを操作する男性

総務省消防庁の発表によると、熱中症によって救急搬送された人のうち、半数以上は高齢者が占めています。この理由は先にも触れたように、加齢によって温度感覚が鈍っているため。これにより、体温調節機能の発動が遅れ、気付いたら熱中症の症状が出ていた……なんてこともあるようです。

また、汗がかきにくい、体に含まれる水分量が少ないといったことも、高齢者ならではの特徴。さらに、脳の察知能力が低下して喉の渇きを感じにくくなるため、十分な水分補給が行われずに脱水症状が進みやすいとも言われています。こうした体の衰えを補い、熱中症リスクを軽減するためには、エアコンの活用がおすすめです。

高齢者にエアコンを活用してもらうために。ポイントを押さえた3つの使い方

いくらエアコンが苦手でも、命を危険にさらしてまで使わない理由はありません。となれば、苦手と思わせない使い方を知ってもらい、利用すれば快適に過ごせると実感してもらうことが大切です。ここでは、高齢者がエアコンを活用しやすくなる、上手な使い方3つをご紹介しましょう。

いつでも室温がわかるよう、温度計を置く

暑さ・寒さが感じにくくなっているなら、温度計を使うのが一番です。時計の隣や冷蔵庫の扉、テレビの横など、目に付く場所に設置することで室温が把握しやすくなり、感覚任せにすることも減らせるはず。設置する際に「室温が28℃を超えたら、エアコン冷房をつける」など、使うときのルールを決めておけば、熱中症のリスクをさらに軽減できます。

なお、温度計は高齢者でも見やすいよう、大きめのデジタル数字が表示されるタイプがオススメ。湿度が高くても熱中症にかかりやすくなるため、湿度も表示されるものが良いでしょう。

室温28℃を目指してエアコンの温度を設定する

熱中症リスクは温度だけでなく湿度も関係するため、一概には言えないものの、室温28℃未満であれば軽減できます。温度計の数字が28℃を超えないよう、エアコンを上手に活用しましょう。このとき、体に風が当たらないように風向きを調整すれば、エアコンの風が苦手な方も不快感を抱きにくくなります。

なお、エアコンの設定温度は、室温とイコールというわけではありません。人が活動する範囲はエアコンの取り付け位置よりも低いため、エアコン周辺より冷えていることもありがち。また、吹き抜けがある、日光が差し込みやすいなど、部屋の環境によっては温度が下がりにくくなるので、室温は温度計で確認する習慣をつけるようにしましょう。

熱帯夜なら就寝中もエアコンを活用する

熱帯夜とは、夕方から翌朝までの最低気温が25℃以上になる夜のこと。寝付きが悪くなるだけでなく、夜間に熱中症を発症する可能性も高まるため、眠っている間もエアコンをつけたほうが安心です。

つけっぱなしが苦手な場合は、タイマー機能を活用しましょう。運転させる時間は、寝付いてから3時間と起床前の30分〜1時間だけに設定するのがオススメです。このときも風が体に直接当たらないように、風向きの調整が必要。薄い掛け布団を利用するのも良いでしょう。

イラスト:高齢者にエアコンを活用してもらうための3つのポイント

自動オンオフ、見守り……。高齢者にオススメの機能はコレ!

さまざまな機能が搭載され、性能が年々高まっているエアコン。もし、親世代にオススメするなら、特に注目したい機能があります。

「自動でオン」と「スマホ連携」は必須

高齢者がいる家庭なら、自動でオンになる機能は搭載していてほしいところ。エアコンが室温や湿度などを考慮して自動で冷暖房をスタートさせるため、エアコンをあまり使わない高齢者の方でも安心です。

もうひとつ、欲しいのはスマートフォンとの連携機能。高齢者の方が留守番中だったり、離れて暮らしていたりしても、ほかの家族がエアコンの運転状況を確認できるため、一種のセーフティネットとなります。もし、高齢者の方にお子さんがオススメする場合は、たとえ「いらない」と言われても、これらの機能が搭載したモデルを選んでもらうようにしましょう。

自動お掃除など、あると便利な機能にも注目

高い位置にあるエアコンは、高齢者にとって手入れがしにくい家電。だからこそ、自動お掃除機能があれば便利です。フィルターだけでなく内部まで掃除できるタイプなら、清潔さを長くキープできるため、健康面でも安心できるでしょう。また、0.5℃刻みで温度を設定できる機能があれば、微調整ができるので快適さを求める方にぴったり。電気代が気になる方には、人がいない時間が続くと自動でオフになる機能も喜ばれることでしょう。

リモコンは使い勝手が良く、画面の大きなものを

家電の操作が苦手な方なら、温度や湿度、快適さ、省エネなどのバランスがとれた自動運転がボタンひとつでスタートできるリモコンが便利。また、液晶画面が小さいと高齢者の方は表示が見づらいので、大きいタイプを選ぶと良いでしょう。

高齢者ほど選びたいのは、高い機能と性能を誇る上位モデル

写真:スマホを操作する高齢の女性

上記でオススメした機能は、上位モデルなら大半のエアコンに搭載されています。「価格が高いから」と二の足を踏むかもしれませんが、実は上位モデルこそ高齢者の方にオススメしたいエアコン。初期投資を惜しんで中間グレード以下のモデルを選ぶと、上記の機能が搭載されていなかったり、センシングの精度が低くて自動運転に不満が生じたりする可能性もあります。また、高齢者の方は在宅時間が長く、人によっては24時間家にいる場合もあるので、購入価格を時間で割ったコストパフォーマンスもかなり高くなるはず!

電気代に年間6000円以上も差が!? 上位モデルの高い省エネ性能

上位モデルは機能が充実しているだけでなく、性能面でも優れています。たとえば、省エネ性能。上位モデルからひとつ下のクラスの場合、消費電力量が200kWh前後大きいことも少なくありませんが、1kW=31円で換算すると電気代は年間約6,200円も違ってきます。なお、モデルごとの消費電力量はカタログに掲載されており、店頭ではいかに省エネかがラベルで表示されてもいるので、ぜひチェックしてみてください。

親世代にもオススメ! アプリでの見守り&冷風が体に当たりにくい最新エアコン

パナソニックのエアコン『エオリア』は、専用の『エオリア アプリ』を使うことで離れている家族の様子を見守ることができます。

在・不在やエアコンの使用状況まで遠くから確認できる!

写真:スマホ画面

『エオリア アプリ』ではエアコンの遠隔操作や室内の状況を確認することができます。センサーが人の動きを検知し、反応の有無や多さをグラフで表示してくれるので、在・不在も一目瞭然。また、エアコンをつけていないときでも部屋の温湿度が確認でき、外出先や遠方から家族の様子を見守ることができるのも安心のポイントです。

室温が31℃以上、あるいは15℃以下となったときに自動でお知らせする機能もあるので、もし、親世帯に設置した『エオリア』から「31℃以上」の知らせが届いたら、電話してさりげなくエアコンの使用を促す、といった使い方もできます。

冷房時は降り注ぐ涼風で、体を冷やしにくい

イラスト:天井シャワー気流

『エオリア』に搭載された“天井シャワー気流”なら、冷風を体に直接当てずにやさしく冷房運転を行うので、エアコンの風が苦手という方にもおすすめ。

高齢の方が使うエアコンを選ぶ際は、使い勝手や快適性にも配慮したいところ。暑い夏を元気に乗りきってもらうために、上記のような機能にもぜひ注目してみてください。

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2024年7月3日 空気

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