おいしいごはんを炊くための「お米の研ぎ方」の手順と注意点
お米の研ぎ方についての監修:小林 まさみ(こばやし まさみ)
ライター:UP LIFE編集部
2024年5月8日
食・レシピ
毎日の食卓に欠かせない白米。「おいしいお米を食べたい!」と思っている方も多いのではないでしょうか?おいしくお米を炊くためには、銘柄や品質で選ぶだけでなく、ちょっとした工夫を施すことが大切です。そこで今回は、お米をおいしくするために実践したい研ぎ方(洗い方)と、おすすめの炊飯器の機能をご紹介します。
お米を研ぐ理由は?
最近では、お米を“研ぐ”より軽く“洗う”という言い方も多いですが、お米を研ぐのは、おいしくお米を炊き上げるうえで大切な「糠(ヌカ)」や「汚れ」を落とすためです。昔は精米技術が甘く、臭みの原因となる糠を炊く前にしっかりと研ぎ落とす必要がありました。しかし現代では精米技術の進歩により、糠や汚れがほとんど残らない状態のため、それほど念入りに研ぐ必要はありません。
お米の「研ぎ」にはお米に水が浸透しやすくなる効果もある
また、お米を研ぐ作業には糠や汚れの除去だけでなく、お米の表面に薄く傷が入ることで水分が浸透しやすくなる効果があります。しっかり吸水したお米は、炊き上がりがよりふっくらしたごはんになります。
お米の研ぎ方の4つの手順
おいしいごはんを炊くための「お米の研ぎ方」の手順を見てみましょう。
【手順1】お米と水を正しく測る
【お米の測り方】
お米を測る際、目分量で行ってはいけません。おいしいごはんを炊くためには、お米はしっかりと計量するようにしましょう。お米は炊飯器に付属している計量カップ(180cc)いっぱいにすくいます。
次に手で軽くすりきりするようにしてください。もち米の場合も同様の手順で測ります。
【水の測り方】
水も同様に、目分量ではなく釜の内側にある水位目盛りに合わせて測りましょう。
この時にやってしまいがちなミスが、水平ではない場所で釜の水位を合わせてしまうことです。水は水平になっている場所で、水を入れる人の目線の位置から見て、水位線にぴったりと合うのが正しい水位です。
もし、目盛りに頼らない(使わない)場合は、米の容量の1.2倍の水を加えて炊くようにしましょう。
(例)米1合(180cc)に対し、水200cc前後(米の種類、硬さの好みにより加減する)
※ もち米の場合は、米の容量に対し同量の水を加えるようにします。
【手順2】最初に使う水が肝心!きれいな水ですばやくやさしく洗う
【1回目:できれば水道水(または浄水器の水)を使用】
お米を「研ぐ」というより、「やさしく洗う」感覚に近いです。
研がずに軽くかき混ぜて、すぐ水を捨てます。お米が汚れた水を吸わないように、手早く捨てるようにしましょう。このとき使用する水は、1回目に入れる水は可能であれば水道水(または浄水器の水)を使用してください。お米は乾燥した状態で保管されるため、最初に触れる水を最も吸収するため、1回目に入れる水は、ごはんの炊きあがりの味に大きな影響を与えます。
【手順3】2回目からは水道水でさっとかき混ぜる
【2~5回目:水道水でOK】
水を切った状態で研いだ後に、水を入れ、さっとかき混ぜて水を捨てます。
お米を研ぐときはソフトボールを握る感じで指を丸めた手を米に差し込み、シャカシャカと音がする程度のスピードで軽く米をすり合わせながら10回程度かき回しましょう。
研ぐ回数は水の濁り具合によって調節してください。
とぎ汁は少し白いくらいで、うっすらお米が透けて見えるくらいの透明度になればOKです。
【手順4】お米を炊く前に水分を含ませる
お米を炊く前にしっかりと水分を馴染ませておくことで、中まで火が通りふっくらとおいしいごはんに炊き上げることができます。炊飯器の場合、前炊きといって、弱火でお米の中心まで吸水させる工程が自動で設定されていることが多いので、お米が研ぎ終わったら、必要な分量の水を加えてスイッチを押しましょう。
お米を研ぐときの注意点
念入りにお米を洗うのはNG
お米の「研ぎすぎ」には注意が必要です。お米を研ぐことを洗米といいますが、実はただ洗っているだけではありません。お米の表面に薄く傷をつけて吸水をしやすくさせることも洗米の重要な目的です。加えて、臭みのもとである糠を取り除く役目も果たします。その際、力任せに研ぐとお米が砕けてしまい、おいしいごはんになりません。
お米をザルに入れて研ぐのはNG
お米はボウルに入れて研ぎましょう。お米をザルに入れてすすぐと、お米に傷がつく原因になり、せっかくやさしく研いだお米がひび割れやすくなり、お米本来の栄養分まで損なわれてしまいます。お米はボウルの中で、力を入れずにやさしくかき混ぜるように研ぎましょう。
正しく研いだお米をさらにおいしく炊き上げる、パナソニックの炊飯器
正しい方法でお米を研いだら、あとは炊飯器の出番です。パナソニックの炊飯器には、お米のおいしさを最大限に引き出すための機能が詰め込まれていますので、「もっとおいしく」ごはんを楽しみたい方はぜひご検討ください。
パナソニックの炊飯器は炊飯する前の浸水がいらない!
一般的に言われている、お米を炊く前に一定時間浸水させておくとおいしく炊きあがるという話。事実、これまでの炊飯器には浸水は欠かせない工程でした。パナソニックの炊飯器であれば、炊飯時間に「吸水工程」(お米を浸す時間)が含まれているので、洗ったお米は浸水させる工程を省略してそのまま炊飯できます。浸したお米を炊飯した場合は、水分が多めの炊き上がりになり、ご飯がやわらかく仕上がるので、お好みによって使い分けることもできます。
可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ Vシリーズの特徴
さまざまな最新の機能を搭載したパナソニックの炊飯器「ビストロ SR-V10BAシリーズ」は、お米の状態に合わせた炊き方で、お米のおいしさを引き出し、ふっくら粒感のあるごはんを炊き上げます。
ビストロ匠技AIでお米一粒一粒が立ち上がったふっくらとしたごはんに
いつもと同じお米を使っているのに何か炊き上がりが違う。それは、お米は季節や保管状態によって状態が変化していくからです。
可変圧力IHジャー炊飯器 ビストロ Vシリーズは、約9,600通り※1の中からお米の状態に合わせて、最適な火加減・圧力加減を自動で調整して、炊飯する機能が「ビストロ匠技AI」が搭載されています。
お米の状態確認から前炊き、炊き上げ、沸騰維持、追い炊き、蒸らしの一連の工程を全て、炊飯器におまかせできます。
多彩なコースで好みに合わせた13種類の食感の炊き分けが可能
その日のメニューや好みに合わせてお米の食感を炊き分けることができます。かたさと食感の2つの軸からふっくら粒感のあるごはんをお選びいただけます。粘りと弾力感のあるもちっとした食感にしたい、または歯ごたえのあるパラッとした食感にしたいなど、メニューによってお米の食感を選べると食卓の楽しみを広げられます。
そのほかにも、パナソニックの最新技術が満載の「SR-V10BAシリーズ」。本当においしいごはんを求める方に使ってほしい商品です。こちらの記事でも詳しくご紹介していますので、ぜひご覧ください。
この記事で紹介した商品
お米の研ぎ方についての監修
小林 まさみ(こばやし まさみ)
料理研究家。結婚後、会社勤めをしながら調理師学校に通い在学中より料理研究家のアシスタントを務めた後、独立。現在は料理教室、料理雑誌、単行本、テレビ、企業のレシピ開発、イベントなどで活動。料理を始めるのが遅かった経験により、読者の立場に一番近い、料理研究家でいたいと思っている。
※1 ビストロ炊飯コース3合において
2024年5月8日 食・レシピ
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