「家族の食卓」の変化に寄り添う、IHデイリーホットプレートとヱビス プレミアムエール開発秘話

ライター:UP LIFE編集部
2023年10月3日
食・レシピ

子どもの頃は朝も夜も、家族で食卓を囲むことが当たり前だったけれど、大人になった今、毎日の食卓はどこか味気なく慌ただしい。時代の流れとともに、そんな変化を感じている人も少なくないのではないでしょうか。

100年以上にわたって、家庭にお酒と家電を提供してきたサッポロビールとパナソニックは今、食卓の変化に合わせた商品を展開しています。それが、「ヱビス プレミアムエール」と「IHデイリーホットプレート」です。

開発者である、サッポロビール株式会社 ブランド戦略部 沖井尊子さんと、パナソニック株式会社アプライアンス社 キッチン空間事業部 岡本直美さんが、日々の食卓を豊かにする商品の楽しみ方と、開発秘話を語り合います。

慌ただしい毎日に、ほっと一息つけるリラックス時間を

写真:ヱビスビール、ヱビス プレミアムエールを持つ二人の開発者と、IHデイリーホットプレート

(左から、サッポロビール株式会社 ブランド戦略部 ビール第2グループ 沖井尊子さん、パナソニック株式会社アプライアンス社 キッチン空間事業部 岡本直美さん)

沖井尊子さん(以下、沖井): ヱビスビールは2020年で誕生から130年を迎えます。少し歴史を振り返ると、ビールの本場・ドイツの味を日本で再現するためにヱビスビールは生まれました。そのおいしさを継承していくための約束事がいくつもあります。ドイツの「ビール純粋令」を守った麦芽100%であること、欧州産麦芽にこだわること、バイエルン産のアロマホップを使うこと、長期熟成すること…。その味わいは、130年間、大きく変わっていません。

岡本直美さん(以下、岡本): それはすごいですね。家電はずっと変わり続けているので。

沖井: そうですよね。現在ではそのおいしさや恵比寿さまなどから、年末年始やお盆など、家族みんなが揃って乾杯するシーンで多く選んでいただいております。ヱビスビールは幸せな気分の時にふさわしいビールであるとお客さまも思っていただいているのだと思っています。

岡本: ヱビスビールは、お祝い事や家族が集まる賑やかな食卓がよく似合いますね。

写真:ヱビス プレミアムエールとヱビスビール

沖井: ヱビス プレミアムエールは、ヱビスビールとはある種対照的かもしれません。デザインもダークというか(笑)、落ち着いた雰囲気ですし。開発の背景には、ライフスタイルや家族のあり方の変化がありました。

共働き世帯、核家族が増えていく中で、家族でわいわい食卓を囲む機会も少なくなってきています。ヱビス プレミアムエールは、職場でも家庭でも忙しい方々に、一息ついて『リラックス』してもらえるよう、香りと苦味にこだわりました。家庭においても、束の間の一人の時間を楽しんでもらえたらいいなあと。

岡本: いいですね。

写真:沖井尊子さんとヱビス プレミアムエール

沖井: ヱビスビールもそうですが、日本は下面発酵のラガー、ピルスナースタイルのビールが主流です。でも、世界にはいろんなスタイルがあって、もっと多様な味を楽しんでもらいたい。上面発酵のエールスタイルのビールを造りたいという思いはずっと持っていました。ライフスタイルの変化に合わせて、香り豊かなエールスタイルを提案するならいまだ!と開発を進めました。

27回の試験醸造でやっとたどり着いた理想の香りと苦味

岡本: 開発の過程で苦労したことはありましたか?

沖井: ありましたね(笑)。ヱビス プレミアムエールの美味しさの鍵を握るのは、カスケードホップというホップ。グレープフルーツのような柑橘の爽やかな香りとシャープな苦味があり、リラックスに最適な味わいなります。このホップと発酵の最適な組み合わせを見つけるのに27回の試験醸造を重ねました。

岡本: そもそも1回のビールを作るのにどれくらいの時間がかかるのでしょうか?

沖井: ビールは、麦芽とホップと水を主な原料に発酵するので、約1ヶ月半ほどですね。

岡本: 27回という回数は通常よりも多いものなのですか?

沖井: こんなに試験醸造をしたのはおそらく初めてです。同僚や上司、お客さまにも実際に飲んでいただいて、心からリラックスできる香りを感じ、美味しいと思ってもらえるまで、何度も繰り返しました。

写真:対談する沖井尊子さんと岡本直美さん

岡本: 飲んでみたいです。

沖井: ぜひ。1缶のビールを飲む時間はたった15〜20分程度だと思いますが、その一瞬でも心地の良い時間に浸ってもらえたら。たとえ誰かと乾杯しなくても、ご自身を癒すためのビールもいいものですよ。

みんなで食卓を囲む日や、少しいいことがあった日にはヱビスビールを、今日はゆっくり一人の時間を楽しみたいと思うときにはヱビス プレミアムエールが寄り添えたら。シーンに合わせて、あるいはそれぞれの嗜好に合わせて、家族みんなでヱビスを楽しんでもらえたら嬉しいですね。

岡本: ちなみに、オススメのビールの飲み方はありますか?

沖井: そうですね、飲むときはぜひグラスに注いでいただけたら。泡も立ちますし、香りが全然違います!

家族の団らんを生むホットプレートを食卓の中心に

※本記事はパナソニックから、サッポロビール株式会社に、「ホットプレート」を提供した上、インタビューを依頼し、コメントの内容を編集して掲載しております。

岡本: 先ほど沖井さんから、家族のかたちやライフスタイルの変化の話が出ましたが、私たちもまさに同じで。家族で賑やかに食卓を囲む機会が少なくなっているうえ、家族それぞれが自分のライフスタイルを持っているので、食事をする時間もバラバラになってしまいがちです。
日々の料理を担う主婦(主夫)の方たちは、家族に合わせた準備や片付けで大変だと思います。

沖井: そうした課題を捉えて生まれたのが、IHデイリーホットプレートなんですね。

写真:鍋を載せたIHデイリーホットプレート

岡本: そうなんです。ここ最近、卓上IHコンロをはじめ、団らん調理器具は売れています。お母さんもお父さんも子どもも忙しくて家族団らんの機会が減っているからこそ、家族であたたかい食事を囲んで会話をする時間を大事にしたいと思われる方が多いのではないでしょうか。そこで私たちは、家族のコミュニケーションを増やすお手伝いをしたいと思っています。

一方、既存のホットプレートを使っているお客さまからは、片付けるのが面倒、収納場所に困る、使用頻度が低いといった声も聞かれました。ならば逆転の発想で、食卓に置いたまま常に使っていただけるホットプレートを作ろうと考えました。

沖井: 逆転の発想でというブレイクスルー、素晴らしいですね!

岡本: ありがとうございます。この商品のポイントは、通常のホットプレート使いに加えて、専用のプレートを外すと、2口のIHコンロに早変わりします。左右で温度も変えられるので、食材や料理に合わせた加熱調整が可能です。

沖井: 画期的ですね。デザインも素敵です。

岡本: 食卓にずっと置いておけるようにシンプルでスタイリッシュなデザインを意識しました。何より1番のこだわりは、食卓で圧迫感を与えないためのローフォルムです。

沖井: 薄いですねえ。

写真:IHデイリーホットプレートについて話す沖井尊子さんと岡本直美さん

岡本: この薄さを出すのは技術的には苦労しました。薄い本体の中で、2つのIH熱源を搭載しつつ冷却性能を両立させないといけないので。何度も設計をやり直して、開発までに2年ほどかかりましたね。

朝昼晩、食卓に置いたまま活用し、日々の料理を楽チンに

沖井: オススメの使い方はありますか?

岡本: それはもう、朝昼晩使っていただけたら嬉しいですね。たとえば、朝はホットプレートの片面でトーストを、もう片面で野菜と目玉焼きを焼いて、合わせてオープンサンドに。昼はホットプレートでパパっと焼きそばを作って。夜は2口のIH卓上コンロで、大人用と子供用に味や具材を変えた鍋を並べて、家族みんなで食卓を囲むのもオススメです。揚げ物もできるので、串揚げなど揚げたてを楽しむこともできますよ。

写真:IHデイリーホットプレート。ホットプレートとIH卓上コンロそれぞれの利用例。

沖井: 大活躍ですね。

岡本: 我が家でも使っていますが、食卓で料理をしていると、子どもをはじめ家族が集まってきます。キッチンで作ってからダイニングに運ぶと、私自身がゆっくり食べられないことも多くて。でも、このホットプレートがあれば、ダイニングがキッチンになるので、一緒に作りながら食べられる。作る過程も楽しめるから、より一層ごはんが美味しくなるみたいで、子どもたちもよく食べます。

沖井: 食卓が賑やかになりますね。

岡本: 家族と一緒に作ることで、役割分担ができ手間も省けるし、何より気軽に料理ができるのもポイントです。大きな洗い物はプレート1枚、あるいは鍋2つで済むので片付けも割と簡単です。お客さまからは、「日々の料理が楽になった」というお声をいただいています。

写真:岡本直美さんとヱビス プレミアムエール

岡本: 他にも最近インスタグラムを拝見していると、みなさん様々なシーンで工夫して活用してくだって、「インスタ映え」する素敵な料理をたくさん作られています!

沖井: インスタ映え!私たちもデザインを考えるときに店頭で目立つことよりも、生活に馴染むことを意識しましたが、今は「インスタ映え」することも大事な要素ですよね。発売してから数日間は毎日、インスタのハッシュタグ検索をしていました。

岡本: 開発者としては、商品がお客さまの生活に溶け込んでいるのを見られるのは嬉しいですよね!

年末年始は家族でホットプレートを囲んでビールで乾杯!

写真:IHデイリーホットプレートを囲んで乾杯する様子

忙しい毎日の食事も、IHデイリーホットプレートを囲めばいつもより賑やかになるはず。子どもと一緒に料理を楽しみつつ、家事分担をして準備や片付けの手間が省けたら…。ヱビス プレミアムエールをグラスに注いでほっと一息。そんな家族の時間が、日々の生活にもきっと潤いを与えてくれることでしょう。

家族が揃う年末年始には、IHデイリーホットプレートで豪華な鍋を囲んで、ヱビスビールで乾杯を!写真が撮りたくなるほど絵になる、華やかな鍋と黄金に輝くビールは、話に花を咲かせてくれるのでは?みんなが集まる場所で、1年を振り返って、来たる2020年に想いを馳せて。来年も素敵な1年になりますように!

写真:IHデイリーホットプレートで鍋を囲んで、ヱビスビールで乾杯する様子。

2023年10月3日 食・レシピ

  • 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。