冷蔵庫が冷えない原因と対策!見落としがちな8つのポイント
ライター:UP LIFE編集部
2024年10月25日
食・レシピ
冷蔵庫の食品があまり冷えていないと感じることはないでしょうか。「故障かな?」と思う前に、まずは原因をいくつか確認して対処することで、改善できることがあります。この記事では、冷蔵庫が冷えない原因を確認するポイントや対策について詳しく解説します。
冷蔵庫が冷えない8つの原因と対策
冷蔵庫が冷えない原因には、故障や経年劣化以外に、使用方法や設定などの原因もあります。修理や買い替えをする前に、まずは冷蔵庫が冷えない原因を確認して、その原因に応じた対策をすることが大切です。
ここでは、主な原因と対策を8つ解説します。もし冷蔵庫が冷えないと感じたら、まずは下記のケースに当てはまらないかを確認し、対策をしましょう。
原因1|電源が入っていない
「まさか…」と思う人もいるかと思いますが意外に見落とすのが、そもそも電源が入っていない場合です。
【対策1】コンセントや冷蔵庫内のランプを確認し、電源を入れる
まずは、冷蔵庫の電源プラグがしっかりとコンセントに差し込まれているかを確認しましょう。何かの拍子に引っ掛かり抜けてしまうこともあります。
次に、冷蔵庫内のランプが点灯しているか、モーター音が聞こえるかなどを確認しましょう。これらが確認できない場合、冷蔵庫に電気が通っていない可能性があります。
この場合、ブレーカーが落ちていないかも確認しましょう。もしブレーカーが落ちていたら、他の電化製品の電源をできるだけ切ってからブレーカーを上げ、再び冷蔵庫の電源を入れます。これで冷蔵庫が正常に動作するか確認しましょう。
【対策2】他のコンセントに接続する
また、コンセント自体に問題がある場合も考えられます。他の電化製品を同じコンセントに差し込んで動作するか確認してみましょう。動作しない場合は、コンセントに問題があると考えられるため別のコンセントに冷蔵庫を接続してみましょう。これで冷蔵庫が冷え始める可能性があります。
原因2|放熱スペースが確保できていない
放熱スペースが確保されていないことも、冷蔵庫が冷えにくい原因となります。
【対策1】放熱スペースを妨げるものがないか確認する
冷蔵庫は庫内を冷やすために放熱板から外部に熱を放出していますが、これが妨げられると冷却効果が低下します。冷蔵庫の設置場所を確認し、放熱板の周囲に放熱を妨げるものがないか確認しましょう。
放熱板の位置は、製品によって様々です。放熱板が冷蔵庫の側面や背面にある場合、そこにポスターを貼り付けたり家具を密着させるように置いていたりすると、放熱がうまく行われず冷却効率が悪くなります。放熱が上部から行われている場合、冷蔵庫の上に物を置くことはやめましょう。
【対策2】冷蔵庫周囲のホコリを掃除する
また、冷蔵庫の周囲にホコリが溜まっている場合も放熱の妨げとなります。定期的に冷蔵庫の周りを掃除し、ホコリを取り除くようにしましょう。
原因3|設置環境が適切でない
冷蔵庫の冷却性能は設置環境にも影響されます。周囲の温度が高すぎたり低すぎたりすると、冷蔵庫は正常に冷やせなくなる場合があります。
【対策1】周囲の温度を調整する
具体的な目安としては、周囲の温度が30℃以上の場合は、換気などを行い、風通しをよくして温度をできるだけ下げましょう。また周囲の温度が10℃以下の場合は、暖房などで室内の温度を上げましょう。このように周囲の温度を調整することが大切です。
【対策2】冷蔵庫の設置場所を見直す
場合によっては、冷蔵庫の設置場所自体を見直したほうがいいこともあります。例えば、直射日光が当たる位置にあると冷蔵庫は熱されやすくなります。また、暖房器具の風が直接当たる場所や、電子レンジなどの熱を持ちやすい家電に近い場所も、冷蔵庫への影響が考えられるためできる限り避けるようにしましょう。
原因4|食材を詰めすぎている
冷蔵庫の庫内に食材を詰めすぎると、冷気が庫内全体に上手く循環せず、庫内温度が上昇することがあります。
【対策1】冷蔵庫内の整理をして冷気の流れをよくする
庫内全体を冷やすためには冷気を循環させることが必要です。食材がぎっしり詰まっていると、冷気の流れが遮られてしまうので、冷えにくくなります。
庫内をしっかりと冷やすためにも、冷蔵庫内の整理をしましょう。食品の間にすき間を作るようにして冷気の流れをよくすることが大切です。
【対策2】送風口の前に食品を置かない
また、送風口をふさぐ位置に食材を置かないように注意しましょう。送風口がふさがれると、冷気の流れを止めてしまうので、庫内は冷えにくくなります。
原因5|庫内の温度が上昇する使い方をしている
庫内の温度が上昇するような使い方をしていないかも確認しましょう。例えば、ドアを開ける際、暖かい外気が入りこむと、庫内の温度は高まってしまいます。
【対策1】冷蔵庫のドアの開閉頻度などを確認する
頻繁に冷蔵庫のドアを開け閉めしていないか、あるいはドアを開けっぱなしにしていないかを確認しましょう。場合によっては、ドアに何かが挟まっていて、きちんと閉めきれていないこともあります。冷蔵庫の開閉頻度や開けている時間は最低限に抑えることが大切です。
【対策2】熱い食べ物などをそのまま入れていないか確認する
熱い食べ物や飲み物をそのまま冷蔵庫に入れることも避けましょう。熱いものを入れると、庫内の温度が一時的に上昇し、他の食品の鮮度にも影響を与えます。食材を冷蔵庫に入れるときは、常温まで冷ましてからにしましょう。
また、熱い食べ物はクーリングアシスト(はやうま冷却)で冷ますと便利です。急速冷却で下味つけやあら熱取りなどの時間を短縮できるので、ゆとりの時間が生まれます。このような冷蔵庫の急速冷却機能を活用するのもひとつの方法です。
詳しくは、こちらをご覧ください。
原因6|設定している温度が適切でない
冷蔵庫の設定温度が適切でないことも、冷えにくい原因のひとつと考えられます。
【対策】冷蔵庫の設定温度を調整する
一般的な冷蔵庫は、「弱」「中」「強」など、温度設定の変更が可能です。例えば夏場は外気温が高いので、冷蔵庫の温度設定を「弱」にしていると、庫内が十分に冷えない場合もあるでしょう。冬場は、外気温が低いため「弱」に設定する場合があるかもしれませんが、冷蔵庫の周りの空調によっては設定を変更しないほうが良い場合もあります。冷蔵庫で冷やす設定が「弱」になっている場合は、「中」や「強」などに切り替えてみましょう。
冷蔵庫の適正温度について詳しくは、こちらの記事もご覧ください。
原因7|冷気吹き出し口をふさいでしまっている
先にも触れましたが、冷気吹き出し口がふさがれていると、庫内全体に冷気が行き渡らず、冷えにくくなります。そのため、吹き出し口の周りには食材を置かないようにしましょう。
【対策】霜が発生したら正しい方法で取り除く
吹き出し口がふさがれてしまう原因のひとつには、霜の発生もあります。もし吹き出し口に霜が付いていたら、取扱説明書に従って霜取りを行いましょう。冷蔵庫に霜取り機能が付いている場合は、その機能を使いましょう。
それ以外の場合は、冷蔵庫の電源を切って、霜が自然と溶けるまで待ったり、お湯で熱したタオルなどで霜を拭き取ったりするのが一般的です。なお、ドライヤーの熱風で溶かすという方法は故障に繋がるおそれがありますのでやめましょう。
原因8|ドアパッキンが劣化している
冷蔵庫のドアパッキンが劣化したり汚れで傷んだりすると、ドアと冷蔵庫本体の間に隙間ができ、冷気が漏れて冷蔵庫が冷えにくくなる場合があります。
【対策】ドアパッキンと冷蔵庫本体の隙間を確認してゆがみを戻す
まずはドアパッキンに隙間がないか確認しましょう。付せんやメモ用紙をドアパッキンと冷蔵庫本体の間に挟みこみ、簡単にすり抜けてしまう場合は隙間があると考えられます。
ドアパッキンがゆがんでいる場合は、ぬるま湯で湿らせた柔らかい布を使って変形した部分を暖めると、ゆがみが戻ることがあります。ゆがみが戻った後は、しっかりとから拭きして水分を取り除き、様子を見てください。それでも隙間が残る場合は、本格的な点検や修理が必要です。
改善しないときは故障の可能性がある
上記のすべての原因を確認し、適切な対策をしても冷蔵庫が冷えない場合は、温度調節する装置や霜取り装置、本体の冷媒回路などが故障している可能性があります。これらの内部部品が故障している場合は、自力での修理は難しいため、速やかに販売店などに点検や修理を依頼しましょう。
また、長期間使用している冷蔵庫であれば、経年劣化による部品の故障などで、購入を検討する場合もあるでしょう。最新の冷蔵庫は、便利機能や高い節電効果を期待できるタイプもありますので、様々な新しい機能を調べてみるのもおすすめです。
自動でかしこく節電※1&しっかり冷却してくれる冷蔵庫
もし、新たに冷蔵庫の購入を考えているなら、AIエコナビを搭載しているパナソニックの冷蔵庫「NR-F60HX1」がおすすめです。
庫内の食品が少ないときやドアの開け閉めが少ないときなど、使用状況に合わせて冷蔵庫が自動で省エネ運転。さらに、スマホ※2の位置情報と連携※3することで、冷蔵庫の開閉がない外出時や買い物中など、行動に合わせて最適な運転をするのできめ細かく節電できます。
冷蔵庫の省エネセンサーが収納量に応じて運転
【収納量センサーを搭載】
パナソニックは2012年10月20日に、世界で初めて*収納量を「光」で調べる技術を家庭用冷凍冷蔵庫に搭載しました。これはLEDで冷蔵室内を上、左、右から照射し、食品の増減によって変化する庫内照度を検知し、おおよその収納量を判断して運転を制御する技術です。
*家庭用冷凍冷蔵庫において 2012年10月20日発売機種より搭載。
【冷蔵庫のセンサーが分析と予測をして運転を決定】
さらに、冷蔵庫のセンサーが1週間の生活リズムに合わせて、ドアの開閉頻度や収納量の変化を3週間分記憶し、曜日ごとや1時間ごとに分析と予測。その予測結果と当日の使用状況を組み合わせて、運転を決定します。
また、計7種類のセンサー(収納量センサー、野菜室湿度センサー※6、開閉センサー※6、室温センサー、湿度センサー※6、庫内温度センサー、家族の就寝時間に気づく照度センサー※6)が各部屋の使い方、収納量、運転状況を見極めて、多段階でエコナビ運転を行い、節約をアシストします。
冷蔵庫をたくさん使う季節でも安心
冷蔵庫を頻繁に使用する夏季はもちろん、冬季も省エネ運転で消費電力を削減します。
冷蔵庫を専用アプリにつないで無料で2年間保証期間を延長
パナソニックのIoT対応冷蔵庫は、専用アプリ「Cool Pantry」または「Live Pantry」に接続すること※9などで、IoT延長保証サービスに申し込むことが可能です。
これは、IoT対応商品を安心してお使い続けていただけるサービスです。ご購入いただいた冷蔵庫をアプリに接続し、マイ家電登録を行い本サービスにお申込みいただくと、通常のメーカー保証1年に加えて、延長保証2年が無料で適用されます。
ただし、サービス対象商品を購入後50日以内にお申し込みする必要があるなど、お申込み条件がありますので、詳しくは下記の詳細ページをご確認ください。
まとめ
冷蔵庫の食品が冷えていないと感じたら、まずはこの記事で紹介した原因を確認して対策をしましょう。それでも改善しない場合は、販売店などで点検や修理を依頼しましょう。故障などで新たに冷蔵庫の購入を検討する場合には、便利機能や高い節電効果を期待できるタイプの冷蔵庫がおすすめです。パナソニックの冷蔵庫「NR-F60HX1」は、使用状況に合わせて自動で省エネ運転をする機能を備えています。行動に合わせて最適な運転をするので、きめ細かく節電したい方におすすめです。
この記事で紹介した商品
- エコナビは冷凍室「中」・冷蔵室「中」設定時のみ稼働します。数値はあくまで目安であり、周囲温度、周囲の明るさ、ドア開閉回数と時間、食品の収納状態・収納場所・収納温度などにより効果は異なります。当社試験条件にて算出。日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)に基づき算出された消費電力量とは異なります。
- 「Live Pantry」アプリはAndroid™ OSバージョン8.0以上、iOSバージョン14.0以上のスマートフォンでご利用になれます(2024年3月28日現在)。ただし、すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。「Live Pantry」アプリはタブレット端末には対応していません。
- 通信環境や、使用状況によっては、ご利用できない場合があります。●アプリのダウンロードは、Android™スマートフォンはGoogle Playで、iPhoneはApp Storeで可能です。●ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。●常時インターネット接続が可能な環境が必要です。●無線LANブロードバンドルーター(IEEE802.11b/g/n、周波数帯(2.4GHz帯)、暗号化方式 WPA3/WPA2/WPA)が必要です。●すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。「Live Pantry」アプリはモバイルルーターには対応していません。●Android™およびGoogle Playは、Google LLCの商標または登録商標です。●iPhoneは、米国および他の国々で登録されたApple Inc.の商標です。iPhoneの商標は、アイホン株式会社のライセンスに基づき使用されています。●App StoreはApple Inc.のサービスマークです。●アプリのはめ込み画面はイメージです。●アプリ画面のデザイン・仕様は改善等のため予告なく変更する場合があります。●ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。 ●ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。
- 収納量センサーが食品などで隠れていたり、食品の色や収納量、収納位置、冷蔵庫の使用状態によって検知しにくくなる場合があります。
- 当日の使用状況(周囲温度、ドア開閉回数と時間、食品の収納状態・収納場所・収納温度など)に応じて、エコナビ運転から通常運転に切り替えることがあります。
- NR-E459PX・NR-F509EX・NR-E509EX・NR-E419EXには、「野菜室湿度センサー」・「照度センサー」・新鮮凍結ルームの「開閉センサー」は付いていません。NR-E459PX・NR-E509EX・NR-E419EXには、「湿度センサー」はついていません。
- 数値はあくまで目安であり、周囲温度、周囲の明るさ、ドア開閉の回数と時間、食品の収納状態、収納する食品の種類・場所・量などにより効果は異なります。当社試験条件にて算出。
- 当社環境試験室において、以下の当社試験条件にて測定した値。条件:NR-F60WX1において、冷凍室「中」・冷蔵室「中」・切替室「チルド」設定。1日当り、冷凍室ドア8回、冷蔵室ドア39回を開閉すると共に、ドア開閉動作中に、冷凍室に1,000g相当の模擬負荷、冷蔵室に3L相当の水負荷を投入、冬季(周囲温度16℃)は0.72kWh→0.54kWh、夏季(周囲温度32℃)は1.60kWh→1.29kWh。NR-E45PX1において、冷凍室「中」・冷蔵室「中」・切替室「チルド」設定。1日当り、冷凍室ドア8回、冷蔵室ドア35回を開閉すると共に、ドア開閉動作中に、冷凍室に750g相当の模擬負荷、冷蔵室に2.0L相当の水負荷を投入、冬季(周囲温度16℃)は0.91kWh→0.74kWh、夏季(周囲温度32℃)は1.44kWh→1.22kWh。NR-F65WX1・NR-F60WX1 ・NR-F55WX1・NR-F60HX1・NR-F53HX1・NR-F48HX1は冷凍室のうまもりカバーを出荷時の右片側位置で使用。機種により投入負荷、測定値は異なります。エコナビ効果の測定条件は、日本産業規格(JIS C 9801-3:2015)とは異なります。
- 商品のインターネット接続が必要です。
2024年10月25日 食・レシピ
- 記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。掲載時のものから情報が異なることがありますのであらかじめご了承ください。