チーズは冷凍保存できる?種類別の保存方法・保存期間・解凍方法を解説

木製のカッティングボードに載った数種類のチーズの写真 木製のカッティングボードに載った数種類のチーズの写真

チーズの冷凍についての監修:検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)
ライター:UP LIFE編集部
2026年8月6日
食・レシピ

チーズは冷凍保存が可能ですが、種類によって適した保存方法が異なります。間違った方法で凍らせると水分が抜けて食感や風味が損なわれることもあります。この記事では、冷凍に向くチーズと向かないチーズの違い、チーズの種類別の冷凍方法や保存期間の目安、解凍の仕方、おいしく食べるコツをわかりやすく解説します。

チーズは冷凍保存できる?

木皿の上に盛り付けられた数種類のチーズの写真

結論からいうと、チーズは冷凍保存できます。開封後のチーズは冷蔵でも1週間ほどで風味が落ちたりカビが生えたりすることがありますが、冷凍すれば1か月程度保存できます。
ただし、チーズは種類によって水分量や製法が異なり、冷凍に向くものと向かないものがあります。

冷凍に向いているチーズ

冷凍に向いているのは、加熱調理に使うことの多いチーズや、水分の少ないチーズです。ピザ用のシュレッドチーズやとろけるチーズ、スライスチーズ、プロセスチーズ、粉チーズなどが代表例です。料理に使うことが前提のため、冷凍による食感の変化が気になりにくい利点があります。パルミジャーノ・レッジャーノやゴーダなど水分の少ないハードタイプ・セミハードタイプも比較的冷凍に向き、すりおろしてから凍らせると取り出しやすく便利です。

冷凍に向いていないチーズ

水分の多いフレッシュタイプは冷凍に向きません。モッツァレラやリコッタ、カッテージチーズなどは、解凍時に水分が抜け、ぼそぼそした食感になりがちです。カマンベールやブルーチーズなどの熟成・カビ系チーズも、冷凍すると独特の風味や食感が変わります。本来のおいしさを楽しみたいなら冷蔵が基本ですが、加熱料理用としてなら冷凍してもよいでしょう。

チーズを冷凍するメリット

チーズを冷凍するメリットは、保存期間を延ばせることです。冷凍すれば1カ月程度おいしさを保てるため、まとめ買いをしても無駄になりにくいです。シュレッドチーズや傷みやすい粉チーズなどは、冷凍することでカビや乾燥を防ぎやすくなる点もメリットです。

チーズを冷凍保存する基本手順

カマンベールチーズの写真

チーズを冷凍保存するときの基本手順をご紹介します。

小分けにする

1回に使う分量ごとに小分けにします。再冷凍を繰り返すことはNGのため、小分けにしないと、一度に使わなければならず、無駄が出やすいです。
クリームチーズなら50gなどキリのよい分量に分けておくと便利です。

ラップで包む

小分けにしたチーズは、乾燥を防ぐため、それぞれラップでぴったりと包みます。チーズは空気に触れると乾燥したりにおいが移ったりするため、すき間なく包むのがポイントです。

冷凍用保存袋に入れる

ラップで包んだチーズは、冷凍用保存袋にまとめて入れます。袋の空気をしっかり抜いてから口を閉じることが大切です。空気が残ると霜がつきやすく、冷凍焼けの原因になります。シュレッドチーズなどは薄く平らにならすと、後で使う分だけ取り出しやすくなります。

急速冷凍する

チーズは素早く凍らせるのがおいしさを保つコツです。ゆっくり凍らせると食品内部に大きな氷の結晶ができ、解凍時に水分やうまみが抜けてしまいます。家庭の冷凍庫では、熱伝導のよい金属製のトレーやバットにのせると短時間で冷凍できます。冷蔵庫に急速冷凍機能があれば活用しましょう。たとえば、霜つきを抑えて急速冷凍ができるパナソニックの冷凍冷蔵庫「NR-F55HY3」に搭載されている「クーリングアシスト」機能などを使うと、素早くおいしく凍らせることができます。

【種類別】チーズの冷凍保存方法と保存期間

チーズの種類ごとに冷凍方法や保存期間の目安、解凍の仕方や使い方をご紹介します。いずれも早めに使いきるのがおいしく食べるコツです。

シュレッドチーズ(ピザ用チーズ)・とろけるチーズ(ミックスチーズ)

ピザ用シュレッドチーズの写真

<冷凍方法>
シュレッドチーズやミックスチーズは空気に触れる面積が大きく、冷蔵ではカビが生えやすいため、使いきれないときは冷凍がおすすめです。
保存袋に薄く平らに入れ、空気を抜いて凍らせます。冷凍庫に入れて1時間ほど経ったら一度取り出し、袋ごと軽くもむとパラパラの状態をキープしやすくなります。
<解凍方法と使い方>
使うときは凍ったままグラタンやピザトーストなどにのせて加熱調理しましょう。
<保存期間>
約1カ月

スライスチーズ

スライスチーズの写真

<冷凍方法>
1枚ずつフィルムで個包装されたスライスチーズは、包装されたまま保存袋に入れてから、冷凍します。個包装でない場合は、1枚ずつラップで包んでから保存袋に入れましょう。
<解凍方法と使い方>
使うときは凍ったままパンやハンバーグにのせて加熱するのがおすすめです。
<保存期間>
約1カ月

クリームチーズ

クリームチーズの写真

<冷凍方法>
傷みやすいクリームチーズも、冷凍すれば長持ちします。1回に使う分ずつ小分けにしてラップで包み、保存袋に入れて空気を抜いて凍らせます。
<解凍方法と使い方>
凍ったまま煮込み料理やパスタソースに加えて加熱調理できます。お菓子作りに使う場合は、冷蔵庫でゆっくり解凍します。常温解凍は油分と水分が分離しやすいため避けましょう。解凍してぼそぼそになってしまったら、少量の水を加えて練るとなめらかさが戻ります。
<保存期間>
約1カ月

モッツァレラチーズ

モッツァレラチーズの写真

<冷凍方法>
水分が多いモッツァレラチーズは、冷凍向きではありません。ただし加熱調理用としてなら、冷凍してもよいでしょう。水気をしっかり切ってから使いやすい大きさにカットし、1切れずつラップで包んで保存袋に入れます。
<解凍方法と使い方>
凍ったままグラタンやピザ、加熱パスタなどに使いましょう。
<保存期間>
約1カ月

カマンベールチーズ・ブルーチーズ

ブルーチーズとカマンベールチーズの写真

<冷凍方法>
カマンベールやブルーチーズなどのカビ系チーズは、本来そのまま味わうもの。保存は冷蔵が基本ですが、加熱調理に使う場合は冷凍してもよいでしょう。使いやすい大きさに切り、切り口にアルミホイルをあててからラップで包み、保存袋に入れて冷凍します。
<解凍方法と使い方>
凍ったままチーズフォンデュやパスタソース、フライの具などに使えます。
<保存期間>
約1カ月

プロセスチーズ

プロセスチーズの写真

<冷凍方法>
プロセスチーズは、個包装タイプならそのまま保存袋に入れて冷凍できます。ブロックタイプは食べやすい大きさにカットし、1切れずつラップで包んでから保存袋に入れましょう。
<解凍方法と使い方>
凍ったままオムレツや春巻き、コロッケなどの具に使えます。
<保存期間>
約1カ月

粉チーズ

粉チーズの写真

<冷凍方法>
粉チーズは長期保存できると思われがちですが、開封後はカビが生えることもあるため冷凍がおすすめです。小分けにしてラップに包み、保存袋に重ねて入れます。
<解凍方法と使い方>
使うときは凍ったままパスタやリゾット、グラタンなどに加えて加熱しましょう。
<保存期間>
約1カ月

冷凍するとおいしくなくなる原因・対策

チーズの冷凍でおいしさが損なわれる主な原因は、水分の分離、乾燥、冷凍焼け、におい移りの4つです。チーズがゆっくり凍ると氷の結晶が大きくなり、解凍時にこの水分が抜けることでぼそぼそした食感になってしまいます。密封せずに保存すると乾燥や冷凍焼けを起こし、においの強い食材と一緒に保存するとにおいが移ることもあります。

おいしく冷凍するには、ラップと保存袋で密閉し、金属トレーなどで急速冷凍しましょう。においの強い食材とは保存場所を分けると安心です。そしておいしく食べ切るには、1カ月以内を目安に使いきることが一番のポイントです。

冷凍チーズの基本の解凍方法とおすすめ料理

容器に盛り付けられたグラタンの写真

冷凍チーズの解凍の基本は前述したように、「解凍せず、凍ったまま加熱調理に使う」ことです。自然解凍するとチーズから水分が出て食感が悪くなりやすいため、凍ったまま料理に使いましょう。例外はお菓子作りに使うクリームチーズで、冷蔵庫に移してゆっくり解凍してから加熱調理に使います。

冷凍チーズを活用できる料理には、次のようなものがあります。
・グラタン・ドリア:シュレッドチーズをのせて焼くだけ
・ピザ・チーズトースト:凍ったままパンや生地にのせて加熱
・パスタ・リゾット:粉チーズやクリームチーズを加えてコクをプラス
・チーズフォンデュ・煮込み料理:カマンベールやクリームチーズを加熱して溶かす
・ハンバーグやコロッケの具:プロセスチーズやスライスチーズを包んで加熱
・チーズケーキ:冷蔵庫で解凍したクリームチーズを使う

チーズの冷凍でよくある疑問

カマンベールやモッツァレラなどのチーズの写真

最後に、チーズの冷凍についてよくある疑問にお答えします。

冷凍したチーズはそのまま食べられる?

冷凍して解凍したチーズは、水分が抜けて食感や風味が変わるため、そのまま食べるのにはあまり向きません。基本的には凍ったまま加熱調理に使うのがおすすめです。

冷凍したチーズを再冷凍してもいい?

一度解凍したチーズの再冷凍は避けましょう。冷凍と解凍を繰り返すと品質が落ち、傷みやすくなります。小分けにして冷凍し、使う分だけ取り出すのがポイントです。

開封後のチーズは冷凍できる?

開封後のチーズこそ冷凍がおすすめです。開封すると賞味期限にかかわらず劣化が進み、1週間ほどでカビが生えることもあります。食べきれないとわかった時点で早めに冷凍しておきましょう。

チーズは冷蔵保存と冷凍保存どちらがいい?

近いうちに食べきれるなら冷蔵、当面使う予定がないなら冷凍が向いています。
特にカマンベールやモッツァレラなど、そのまま味わいたいチーズは冷蔵が基本です。冷凍すると風味や食感が変わるため、加熱調理に使う前提で、食べきれない分を保存する手段と考えるとよいでしょう。

チーズの冷凍保存に便利な冷蔵庫

冷凍冷蔵庫
NR-F55HY3

チーズをおいしく冷凍するコツは「霜つきを抑えること」と「素早く凍らせること」です。ここでは、チーズの冷凍保存に役立つパナソニックの冷凍冷蔵庫「NR-F55HY3」の特長をご紹介します。

必要な分だけ取り出しやすい冷凍機能

チーズを冷凍すると、霜がついてチーズ同士が固まってしまうことがありますが、NR-F55HY3は霜つきを抑えて保存できます。固まりやすいシュレッドチーズでもパラパラの状態を保ちやすく、必要な量を使いやすいです。料理のたびに全体を解凍する必要がないので、便利です。

霜つき抑制 冷凍 上段ケースカバー 霜つき抑制運転 イメージ

市販品の冷凍状態〈14日後〉の例(当社比)※1

「霜つき抑制冷凍」なし 霜つき抑制 14日間(約27%抑制) 霜つき抑制 90日間 (約80%抑制)

急速冷凍でおいしさを保つ

業務用レベルの急速冷凍※2ができる「クーリングアシスト」機能が、「霜つき抑制冷凍」機能とは別の部屋に搭載されています。大風量の冷気で一気に凍らせることで、食品の細胞の損傷を抑えておいしさや食感をキープ※3できます。チーズだけでなく、さまざまな食材をおいしく保存したい方にぴったりです。

熱いまま 急速冷凍 (クーリングアシストルーム)

まとめ

チーズは、種類に合った方法で冷凍すれば、風味をできるだけ保ったまま1カ月程度を目安に保存できます。冷凍に向くのは加熱調理に使うことの多いチーズや水分の少ないハードタイプなどです。水分の多いモッツァレラや、そのまま味わうカビ系チーズは、使いきれないときに加熱用として凍らせるのがおすすめです。
冷凍のコツは「小分けにする」「ラップと保存袋で密閉する」「素早く凍らせる」の3つ。凍ったまま加熱調理に使えば、食感や風味の変化も気になりにくくなります。さらに、霜つきを抑える機能や急速冷凍機能を備えた「NR-F55HY3」のような冷蔵庫を使えば、より手軽においしく保存できるのでおすすめです。

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チーズの冷凍についての監修

検見﨑聡美さんの写真

検見﨑 聡美(けんみざき さとみ)

料理研究家、管理栄養士。赤堀栄養専門学校卒業後、料理研究家のアシスタントを務める。独立後はテレビや雑誌、書籍等を中心に活躍。体にやさしく初心者でも手軽に作れる料理に定評がある。

  1. 実験条件:市販の冷凍ミックスベジタブルをタッパーに入れて蓋をして、霜つき抑制運転なし/あり(冷凍室下段)/あり(冷凍室上段ケースカバー内) で、14日間保存。周囲温度25℃、扉開閉なし(当社測定)。霜つき抑制運転なし:2025年商品 NR-F608WPX 冷凍室下段、霜つき抑制運転あり:NR-F55HY3 冷凍室下段、霜つき抑制運転あり:NR-F55HY3 冷凍室上段ケースカバー内 での比較。
  2. 最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(当社測定)。
  3. 当社調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なります。

2026年8月6日 食・レシピ

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