【掃除機の種類と選び方】4つのポイントで徹底解説!

掃除機の種類と選び方についての監修:神原 サリー(かみはら さりー)
ライター:UP LIFE編集部
2025年12月3日
家事・くらし

日々のお掃除に欠かせない掃除機ですが、「キャニスター掃除機」と「スティック掃除機」、「サイクロン式」と「紙パック式」など種類も様々。ロボット掃除機もあり、どんなタイプの掃除機を選んで良いのか悩む場合も多いのではないでしょうか。そこで今回は、自分にピッタリの掃除機の選び方のポイントを解説します。

【掃除機の種類別に解説】あなたのおうちにピッタリの掃除機のタイプは?

掃除機の種類は、大きく「スティック掃除機」「キャニスター掃除機」「ロボット掃除機」の3つに分けられ、種類ごとに特徴が異なります。まずは自分のライフスタイルや使い方に合うのはどのタイプかを確認してみましょう。

「スティック掃除機」の特徴

スティック型は、ダストボックスとヘッドがパイプで一体化された掃除機です。ほとんどがコードレスタイプで充電式、コンパクトで小回りが利き、手軽に掃除しやすいのが特徴です。収納時もコンパクトに置けます。

【こんな方にピッタリ】
手軽に掃除をしたい方、車内などコンセントが届かないところの掃除をしたい方などにもおすすめです。

【集めたゴミの捨て方】
紙パック式とサイクロン式、ドック式があります。

写真:スティック型掃除機

「キャニスター掃除機」の特徴

キャニスター型は車輪がついた本体部分とヘッドがじゃばらホースで繋がっている掃除機です。吸引力がパワフルなのが特徴です。コードでコンセントから電源を取るため、電池の残り時間を気にせずかけることができます。また、重い本体部分は床に置いて掃除できるので、手元の負担が少ないのも特徴です。

【こんな方にピッタリ】
スティック型に比べると総重量が重く、小回りは利きづらくなるので、安定したパワーで広範囲を掃除したい方や、手元の負担をなるべく軽くしたい方におすすめです。

【集めたゴミの捨て方】
紙パック式とサイクロン式、ドック式があります。

写真:紙パック型のキャニスター掃除機

紙パック式

写真:サイクロン型のキャニスター掃除機

サイクロン式

写真:ドック式のキャニスター掃除機

ドック式

「ロボット掃除機」の特徴

ロボット掃除機は、自動で掃除をします。商品によっては、部屋の間取りを正確に把握し、段差を乗り越えられたり、スマホアプリで出先から操作が行えたりする商品もあります。ロボット掃除機の機能は近年ますます向上していると言えるでしょう。
ロボット掃除機を使用する場合は、ほかの掃除機と併用するのが一般的です。

【こんな方にピッタリ】
掃除をする時間があまり取れない方や、家にいない時間が長い方におすすめの掃除機です。

【ロボット掃除機のタイプ】
ゴミを吸い取って本体にためる「吸引タイプ」、床の水拭きやから拭きもできる「拭くタイプ」等があります。

【掃除機の選び方】4つのポイント

自分に合う掃除機のタイプが分かったら、次の4つのポイントを参考に、自分にピッタリのものをさらに絞り込んでいきましょう。

1.集めたゴミの捨て方で選ぶ

集じん方式は「紙パック式」と「サイクロン式」と「ドック式」の3タイプがあります。それぞれの特徴を解説します。

【紙パック式】
紙パック式は、吸引したゴミが紙パック内に集められるため、ゴミに触れずに紙パックごと捨てられるので衛生的です。しかし、紙パックを交換しないと吸引力が低下し、嫌な臭いの原因にもなりますので、忘れずに交換する必要があります。また、紙パックを購入する必要があるため維持費用がかかります。

写真:紙パック方式のゴミ捨て

【サイクロン式】
サイクロン式は、遠心力で空気とゴミを分離させ、ダストボックスにゴミがたまる仕組みです。サイクロン式は都度ゴミを捨てる必要がありますが、その分吸引力が低下しにくく、紙パックのような維持費用はかかりません。また、ゴミを捨てる際は、ダストボックスに集めたゴミが飛び散らないように注意が必要です。フィルターレスでない場合は、フィルターのお手入れも忘れずにしましょう。

写真:サイクロン式掃除機のゴミ捨て
【ドック式】

掃除機本体を専用ドックに戻すと、自動でゴミを回収してくれる仕組みです。一般的に、ドック内の大容量ダストボックスにたまるため、掃除機本体のゴミ捨ては不要で、ドックのゴミ捨ては通常のスティック掃除機より頻度が少なく済むケースが多いです。さらにドック内のゴミが紙パックに集じんされるタイプのものであれば、ゴミ捨て時のホコリの舞い上がりも防ぎ、衛生的に使えます。こまめな手入れが苦手な方や、掃除の手間をできるだけ省きたい方に最適です。

ドック内の大容量ダストボックス

2.ヘッドの種類で選ぶ

掃除機のブラシ付ヘッド

掃除機の使い心地は、ヘッドの種類や性能でも変わってきます。ブラシ付きのヘッドの種類は、主に「モーター」「自走式モーター」「エアタービン」の3種類ありますが、海外製のモデル等にはヘッドにブラシを搭載していないものもあります。

【モーター】
ヘッドに小型モーターが搭載されたもので、ゴミをかき出すパワーが強く、フローリングや畳だけでなく、カーペットの掃除にも向いています。

【自走式モーター】
「モーター」よりもさらに強力なモーターが搭載されており、よりパワフルにゴミやホコリをかき出します。モーターが自動で回転して前に進んでくれるので、軽い力で動かせるのが特徴です。

【エアタービン】
空気の力でブラシを回転させて、ゴミやホコリをかき出します。モーターが内蔵されていないので、パワーは弱くなりますが、その分軽量となります。

3.重さで選ぶ

掃除機の使い勝手に関して、本体の重さ(本体質量)を確認しておきましょう。

【スティック型】
ダストボックスとヘッドが一体化されているため、動かしやすい軽量のものがおすすめです。1階と2階で使う等、持ち運ぶ必要がある場合もストレスなくお掃除できます。
片手で動かしやすい軽量タイプもありますので、選ぶ際の参考にしてください。

写真:掃除機をかけている様子

【キャニスター型】
本体部分は床に置けるので、手元は軽くなりますが、本体部分の重量も含めた総重量の確認をしましょう。フラットな床面で持ち運びが少ないところのお掃除に適しています。
キャニスター型の軽量タイプもありますので、選ぶ際の参考にしてください。

写真:キャニスターを手にもって掃除機をかける

4.コードの有無で選ぶ

コード式掃除機とコードレス掃除機の選び方のポイントと注意点は以下の通りです。

【コード式】
コンセントから電源を取るコード式掃除機は、パワフルな吸引力が持続するため、充電を気にせずに掃除したい方や広範囲をしっかり掃除したい方におすすめです。ただし、コンセントが届く範囲でしか使えないため、購入前にコードの長さを確認しておきましょう。

【コードレス】
充電式のコードレスタイプの掃除機は、コンセントの場所を気にせずに階段や車の中などの掃除が気軽にできるのが魅力です。ただし、掃除中に充電が切れてしまう場合を考えて、連続稼働時間や充電時間を確認しておきましょう。

さらに自分に合った掃除機を見つけたい方は、以下の記事をご覧ください。

自分のライフスタイルにピッタリの掃除機のイメージが分かったのではないでしょうか。

あると便利な機能

最近の掃除機には、掃除のしやすさを高める便利な機能も充実しています。

例えば、センサーでゴミの量を検知して吸引力を自動調整する機能、吸引力だけでは取り切れない、目に見えない汚れまではがしとるマイクロミスト機能、見えにくいゴミを光で浮かび上がらせて、見えやすくしてくれるLEDライトなどがあります。ライフスタイルに合った機能を選べば、毎日の掃除がぐっと快適になります。

まとめ

掃除機を選ぶ際には、種類やタイプを確認して、ライフスタイルに合うものを選ぶことが大切です。この記事を参考に、自分にピッタリの掃除機を選んでみてください。

カーペットの掃除にピッタリの掃除機の選び方を知りたい方は、こちらの記事もご覧ください。

掃除機の種類と選び方についての監修

写真:神原 サリー(かみはら さりー)

神原 サリー(かみはら さりー)

家電ライフスタイルプロデューサー。「企業の思いを生活者に伝え、生活者の願いを企業に伝える」べく、家電分野を中心に執筆や商品企画、コンサルティングで活躍。数字や難しい言葉を使わずに、くらしの中でどのように役立つかなど、ライフスタイルをトータルで提案することを心がけている。

2025年12月3日 家事・くらし

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