食洗機(食器洗い乾燥機)の電気代と水道代はいくらかかる?手洗いよりもおトクなポイントを解説

ライター:UP LIFE編集部
2025年10月23日
家事・くらし

食洗機は便利な家電ですが、「電気代や水道代はいくらかかるのか」「手洗いと比べてどれくらい節約できるのか」が気になる場合も…。この記事では、卓上タイプの食洗機の1回あたりの電気代や年間コストを詳しく解説し、水道代やガス代を含めたトータルコストについても、手洗いの場合と比較しています。さらに、食洗機の電気代や水道代を抑える省エネのコツも紹介していますので参考にして食洗機の賢い活用に役立ててください。

食洗機の1回分の電気代は?

便利な家電として利用する方が増えている食洗機ですが、設置を検討する際に電気代が気になり、迷う方もいるのではないでしょうか。

ここでは、食洗機にかかる電気代の一例として、パナソニックの卓上型食洗機の場合をご紹介します。
パナソニックの卓上型食洗機「NP-TZ500」(液体洗剤自動投入OFF・汚れレベル3)の場合、1回の運転に必要な電力量は約770Whで、電気代に換算すると約23.9円※1となります。

この食洗機を毎日2回使用した場合、1カ月の電気代は約23.9円※1×2回×31日で約1,482円となります。このように、ランニングコストが比較的手ごろなため、日常的に食洗機を使う家庭も増えています。

ただし、実際の電気代は使い方や食器の汚れ具合、選択する洗浄コースなどによっても変動します。汚れをしっかり落としながら電気代を抑えるためには、機種ごとの設定や使い方の見直しも大切です。

食洗機を使うと、電気代はこのくらいかかることがわかりましたが、次に気になるのが、「手洗いと比べると、水道代やガス代を含めたトータルコストはどうなのか?」という点ではないでしょうか。ここからは手洗いと比較しながら、どちらがおトクなのかを見ていきましょう。

食洗機と手洗いはどちらがおトク?【水道代・ガス代などトータルコストで比較】

食器を洗うとき、食洗機を使うか手洗いにするか、どちらがより節約につながるのかは気になるポイントです。
実際には、食洗機と手洗いでは使用する水の量や必要となる光熱費に違いがあります。また、食器洗いにかかる時間や手間など、費用以外の負担も、どちらがおトクかを考えるうえで重要なポイントです。

ここでは、食洗機と手洗いについて「洗い方や使用水量・時間」「光熱費」の2つの観点から、具体的な数値を交えてどちらがおトクかを詳しく解説します。

1年間で47,523Lの節水に!?【手洗いと食洗機の違い:洗い方・使用水量・時間】

食洗機と手洗いでは、洗い方や水の使い方に大きな違いがあります。手洗いの場合、洗剤を泡立ててからこすり洗いをし、水を流し続けて泡や汚れをすすぐため、多くの水を使います。

一方、食洗機は泡立ちを抑えた専用洗剤で汚れを分解し、少量の水を循環させて洗うため、手洗いと比べて大幅に節水が可能です。

たとえば、約5人分の食器を手洗いする場合、1回あたり約75L※2の水を使い水道料金は約19.6円※1ですが、パナソニックの卓上型食洗機「NP-TZ500」の場合、約9.9L※2で水道料金は約2.6円※1ですみます。手洗いに比べて使用水量を約87%削減できるのは、大きな魅力です。
1日2回、毎日食器を洗う場合、1年間で約47,523Lの節水効果と、約12,410円の水道料金の節約が期待できます。

また、食洗機はスイッチを押せば自動で洗浄できるため、その間に他の家事などができるのもメリットです。約5人分の食器を毎日2回洗う場合、パナソニックの試算では1日あたり約49分の時間を節約できるとされています。

なお、節水や時間の節約効果は、食洗機のコースや食器の量によっても異なります。詳しく比較したい方は、以下の「手洗いVS食洗機 節約シミュレーション」をチェックしてみてください。

*食器40点、小物20点(日本電機工業会自主基準による)

1年間で2万円以上の差が出る!?【手洗いと食洗機の違い:光熱費】

食洗機は電気代がかかるイメージがありますが、水道代やガス代を含めたトータルの光熱費で考えると、実は手洗いよりもおトクになる場合があります。手洗いの場合、季節や汚れ具合によってはガスでお湯を沸かすこともあり、さらに光熱費がかかることもあります。

たとえば、パナソニックの卓上型食洗機「NP-TZ500」を1日に2回、毎日使った場合でご説明します。下記のように、手洗いと比べて年間で約23,900円の経費※1※2の節約ができます。

前述の通り、約5人分の食器を手洗いする場合、

【手洗い・湯使用の場合】

  • 水道代…1回あたり約75L※2の水を使う
  • 水道料金…約19.6円※1
  • ガス代…約37.8円
  • 洗剤…約6.0円(約9.6mL)

1年間で約46,200円

【パナソニックの卓上型食洗機「NP-TZ500」(液体洗剤自動投入OFF・汚れレベル3)】

  • 水道代…1回あたり約9.9L※2
  • 水道料金…約2.6円※1
  • 洗剤…約4.0円(約5.0g)

1年間で約22,300円

光熱費全体を抑えるためにも、こうしたポイントを押さえておくことをおすすめします。

食洗機を使用する際の省エネのコツ

食洗機は正しく使用することで、電気代や水道代を抑えながら効率的に食器を洗うことができます。

ここでは、食洗機の洗浄力と省エネの両方をキープするために意識したい4つのポイントをご紹介します。少しの工夫で効率よく食器を洗えるようになるので、ぜひ取り入れてみてください。

前処理をしておく

省エネのためには、食器を食洗機に入れる前に、残さい(食べ残し)やこびりついた汚れをしっかり取り除いておくことが大切です。汚れが多い状態で入れてしまうと、洗浄が不十分になったり、洗浄中に汚れが再付着したりする恐れがあります。再洗浄することになると、電気や水を余計に使うことになり非効率です。
「食べ残しを捨てる」「汚れを軽く水洗いする」といった前処理をすることで、洗浄力が効率よく発揮され、運転時間や水・電力の節約にもつながります。

洗剤の適量を守る

洗剤は多ければ良いわけではありません。少なすぎると汚れが落ちにくく、逆に多すぎると余分なすすぎが必要になり、水や電力をムダに消費してしまう恐れがあります。
取扱説明書を確認し、メーカー推奨の洗剤量を守ることが省エネや機器の負担軽減に役立ちます。

食器はかごに正しくセットする

食器は種類や大きさに応じて、指定された位置に正しく並べることが重要です。重ねたり詰め込みすぎたりすると、水や温風がうまく行き渡らず、汚れや水分が残る原因になります。
適度な間隔をあけてセットし、水や空気の流れを妨げないようにしましょう。正しく配置することで、洗浄・乾燥性能が発揮され、省エネにもつながります。

まとめ洗いをする

食洗機は食器の量にかかわらず、一定の水と電力を使います。そのため、少量の食器を何度も洗うより、洗える数量以下の食器点数であれば、一度にまとめて洗った方が効率的です。
例えば1日分の食器をまとめて洗うことで、運転回数を減らせば、光熱費の節約が可能になります。食洗機の容量を意識したまとめ洗いで、省エネ効果を高めましょう。

月額990円(税込)から手軽に試せる!食器洗い乾燥機定額利用サービス

食洗機の導入を検討しているけど、まとまった金額に抵抗があるという方は、定額利用サービスから始めてみるのもひとつの選択肢です。パナソニックでは月額990円(税込)から利用できる食器洗い乾燥機定額利用サービスを提供しており、手軽に食洗機のある生活を体験できます。

このサービスでは、暮らしにあわせて2つのモデルから選べます。

  • ファミリー向けモデル「NP-TSP1」

約4人分の食器(食器点数24点)を洗えるタイプで、月額1,760円(税込)から利用可能です。

  • ひとり暮らし向けモデル「NP-TML1」

6点の食器を洗える業界最小※3のサイズ。A4ファイルの大きさと同程度のスペースに設置でき、月額990円(税込)から利用できます。

どちらのモデルも定額利用中は無償保証※4が付いており、専用洗剤も自宅に届く※5ため、安心して始められます。必要な期間だけ利用できるため、電気代や節約効果を実際に体験しながら検討したい方にもぴったりです。

まとめ

食洗機は電気代がかかるイメージがありますが、水道代やガス代などを含めて考えると、手洗いに比べて年間で約2万円以上の節約効果が期待できる機種もあります。さらに、「前処理をする」「まとめ洗いをする」などの工夫を取り入れることで、省エネにつながり、食洗機の光熱費をさらに抑えることが可能です。

また、食洗機には経済的なメリットだけでなく、時短効果や、手洗いでは実現が難しい高い洗浄力という大きな魅力もあります。高い水温と高圧の水流、強力な洗剤により、手洗いでは難しい清潔さでキレイに洗い上げます。

パナソニックの食洗機には「ストリーム除菌洗浄」の機能が搭載されており、50℃以上の高圧水流による除菌※6効果も期待できます。洗浄力に関する実証や各機種の特徴については、以下のリンクで詳しく確認できますので、食洗機の導入を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

この記事で紹介した商品

  1. 電力料金目安単価31円/kWh(税込) [家電公取協調べ。2022年7月改定]、ガス料金(都市ガス)目安単価222円/㎥(税込) [当社調べ]、水道料金137円/㎥(税込)、下水道使用料125円/㎥(税込)[日本電機工業会調べ][2023年7月現在]
  2. 【NP-TZ500と手洗いの比較】●NP-TZ500(「汚れレベル3」でエコナビ運転OFF・液体洗剤自動投入OFFの場合):食器点数40点・小物20点、水温20 ℃、食器洗い機専用洗剤を5 g使用(1箱600 g入り475円(税込))〈当社調べ〉。使用水量は約9.9 L。●手洗い:食器点数40点・小物20点、水温20 ℃。10 Lのお湯(約40 ℃)でつけ置き洗いした後、洗剤を9.6 mL使用(1本315 mL入り197円(税込)〈日本電機工業会調べ〉)して洗い、毎分6 Lで食器1点あたり13.5秒、小物1点あたり5.5秒流し湯ですすいだとき、使用水量は約75 L。〈日本電機工業会自主基準 標準汚染時〉[2024年7月現在]
  3. 当社調べ:国内卓上食器洗い乾燥機において。2023年2月17日現在。
  4. 地震もしくは噴火またはこれらによる津波によって生じた損害、故意による物損、汚れ、すり傷、塗料のはがれ等単なる外観の損傷で商品の機能に支障をきたさない損害など、は保証対象外となります。
  5. 専用洗剤は本体とは別送となります。NP-TML1検査済み再生品コースは専用洗剤のサンプル品 (約2,3回分)をお届けします。
  6. 「乾燥のみ」の設定では除菌できません。〈除菌の試験内容〉 ●試験機関:(一財)日本食品分析センター●試験方法:寒天平板培養法 ●除菌方法:加熱高温水噴射方式 ●除菌対象:庫内食器類 ●試験結果:99 %以上の除菌効果。1種類のみの菌で実施。除菌効果は、食器の量や位置、汚れの程度により異なります。●試験成績書発行年月日:2024年1月24日 試験成績書発行番号:第23120453001-0101号

2025年10月23日 家事・くらし

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