坂上忍さんに聞く 動物たちへの思い、そして「動物と一緒に暮らす」ということ
ライター:UP LIFE編集部
2023年1月30日
ペット
2022年4月に動物保護ハウス『さかがみ家』をオープンさせた俳優・坂上忍さん。大の動物好きとしても知られる彼が、なぜ動物の保護活動に乗り出したのでしょうか? その根底にある思いに加え、『さかがみ家』の現在とこれからについて、そして動物と長く暮らすために心がけていることについて、お話をうかがいました。
『さかがみ家』が実現する、保護活動を長く続けるためのビジネス化
坂上さんはかねてより、動物の保護活動をしたかったのだとか。その思いから設立された『さかがみ家』では、動物たちの世話は「仕事」として行っているそうです。なぜなら、保護活動を安定して持続させるには、事業・ビジネス化が不可欠と考えたから。
「以前からお世話になっている動物保護団体の方々は、本当に一生懸命がんばっていらっしゃいますが、一方で、資金が寄付やクラウドファンディング頼りということから、運営がままならない団体さんも多く存在しています。また、破綻した団体さんが保護していた犬猫を、他の団体さんが引き受けるといったケースもある。こうした状況を打開するには、“団体そのものが自立するしかないのでは?”と考えたんです」
保護活動には、決して少なくない資金が必要。それでも「動物たちを守りたい」「動物たちを守ってくださる人々の生活を守りたい」という思いがあるからこそ、坂上さんは自立した団体として『さかがみ家』を実現させたのです。
期間限定の『さかがみ家カフェ』は、連日大盛況!
2022年の秋に期間限定でオープンした『さかがみ家カフェ』も、ビジネス化の一環。坂上さんはこのカフェについて、「もう、やるしかなかったので」と語ります。
「おかげ様で、たくさんのお客様にご来場いただき、大成功となりました。まさかここまで多くの方に来ていただけるとは思っていなかったんで、次は来春くらいに、規模を大きくしてオープンさせようと考えています。また、このときに改めて感じたのは、動物好きの人たちのパワー。僕の想像以上にすごかったので、この熱を冷まさないようにしないともったいないと思いました。今は“あれをやろう”“これもやりたい”ということを、いろいろな人と話をしながら可能性を探っている最中なので、具体的なお話は来年になってしまうかと思いますが、動物好きな人たちの楽しめる場所をいろいろな形で提供したいですね」
手探りで始め、軌道に乗せたオンラインショップ
ビジネス化という点では、オンラインショップの運営も挙げられます。『さかがみ家』では現在、消臭グッズやシャツ、パーカーといったオリジナルグッズを販売していますが、これらの売上もすべて運営資金に充てられているのだそう。
「恥ずかしながら最初のころは何もわかっていなかったので、どこの宅配業者さんと組むか、ダンボールは何種類必要か、梱包は僕らでやらなきゃいけないのかなど、すべて手探りからのスタートでした。しかもカフェオープンが同時期のことだったので、もうてんやわんやなんてもんじゃなかったですね。ほぼ総動員でカフェ班、EC班、動物のお世話班の3班に分かれて動いていました。おかげさまで現在は、オンラインショップも多くの反響をいただいています」
動物のありとあらゆるケアができるように……。『さかがみ家』のこれから
動物の保護活動を続けるために必要なのは、資金だけではありません。坂上さんによると、「“人”を育てていかなければならないということが、一番大変なのでは」と考えているのだそう。
「動物を飼うのも人間ですが、捨てるのも人間のすることですから。”人”を育てるために、そして地域貢献の一環としても行いたいと考えているのが、『さかがみ家』がある千葉県の幼稚園、小学校での保護犬&保護猫講座です。動物たちの現状を伝えるのはもちろん、保護犬や保護猫という枠組みの中でも、こんなにかわいくていい子たちがいるということを、子どもたちにも知ってもらいたい。こうした周知活動をしていらっしゃる方々もいますが、やっぱり資金がかかるから、僕らはカフェで利益を得た分、よりしっかりとやらなきゃダメだよねって思っています」
命を守る活動とビジネスの両立を目指して
それでは今後、『さかがみ家』はどのように展開していくのでしょうか?
「動物保護に止まらず、ありとあらゆる動物のケアが『さかがみ家』で完結できる仕組みを作りたいと思っています。どこまでできるかわからないですけど、たとえば看取りの保護ですね。重度の病気を持ったり、年老いたりして余命いくばくもない子たちを保護する団体さんもいますが、やっぱり里親は見つからないわけですよ、僕はそこをなんとかしたくて。都内にはいくつかあるんですが、そうした子を引き取る老犬ホームだったり、獣医院を併設したりといったこともできるかもしれません。そのほかにもトリミングサロンなど、思いつくすべてのことをうちでカバーしていきたい。
ただ、うちがやるとなると後発になるので、既存のものと同じでは意味がありません。やるからには既存のものの穴を探して、その穴を埋めるものでないとお客様は来てくださらないと思うので。ここはもう、完全に商売目線ですね。こういう商売と、動物の命を守る活動をトータルでできないかということは、もうずっと考えているんです」
動物たちとこれからも関わっていくために、坂上さんが思うこと
「常に自身に言い聞かせていることは、身の丈以上のことはしない……です。できる範囲で知恵を使い、1匹でも多くの動物に幸せになってもらうために、汗を流そうかなと。
あとは、半ば硬直化しているとも映る動物保護活動界を、これまでとは違った目線で俯瞰して、新たな運営の在り方を見出せていけたらなと思っています。もう、皆さんがんばっているんです。ただ、みんなが同じ方向でがんばっていては、動くものも動かないし、幅も広がっていかない。だから僕は、ちょっと迷惑かもしれないですけど違うがんばり方をして、”こういう方法もありますよ”って伝えていきたいんです。僕はもう55歳であまり時間がないから、こういう強引なやり方をしちゃっているのかもしれませんね」
人間と動物が幸せに暮らせる環境をつくるには
プライベートでは23匹の犬、猫と暮らしているという坂上さんは、動物と過ごすことは人間らしい生活を送る助けになると考えているとか。
「そもそも、僕は“ペット”という言葉をあまり好みません。命である以上、家族です。ただ、そこには少なからず主従関係が必要となる、微妙な関係性とも言えるでしょう。個人的には、ボクはワンコ&ニャンコがいてくれたおかげで、人間らしい生活を送ることの大切さに気づかされたと思っています。彼ら、彼女らはSOSを発信することもありますが、言葉で伝えることはできません。ということは、人間が感じる、くみ取る、見守る責任が生まれるので、とかく自分本位になりがちな、人間が持つ必要以上の“欲”が薄れ、人間らしい穏やかな日々を送ることができるのではと思っていますね」
動物たちとの環境を整える、パナソニックの家電
パナソニックでは、『ジアイーノ』の動物保護団体への寄贈をはじめ、保護犬・保護猫の譲渡会を開催するなど、保護犬・保護猫の譲渡活動を支援する社会貢献プロジェクトを行ってきました。また、動物たちと暮らす場所を整えられるよう、さまざまな『ペット家電』もリリースしています。
そこで今回、「できる範囲でくつろげる環境をつくることが動物たちの安心感を生み、それが信頼につながる」と考えている坂上さんに、生活スペースを整えるアイテムとしてパナソニックの家電を使っていただきました。『さかがみ家』で現在、利用されているのは、気になるニオイをスピーディに脱臭する次亜塩素酸 空間除菌脱臭機『ジアイーノ』、ペットの抜け毛が絡みにくい『コードレススティック掃除機』、外出先からもスマートフォンで確認できる『HDペットカメラ』の3アイテムです。
さて、坂上さんの感想は……?
坂上さんに「文句の付けようがない」と言わしめた『ジアイーノ』
※本記事はパナソニックから、俳優・坂上忍さんに、「ジアイーノ」「HDペットカメラ」「コードレススティック掃除機」を提供した上、インタビューを依頼し、コメントの内容を編集して掲載しております。
これまで、動物たちのニオイ対策は換気が中心だったという坂上さん。梅雨時などで窓をあまり開けないときは、空気清浄機に頼ることもあったそうです。
「とにかく人間が、動物臭に慣れ過ぎないことが大事だと思っています。人間は無意識下で楽をしたがるので、動物臭に順応すると掃除に対する意識が薄れていくのではないかと。“動物と暮らしているんだからニオイも受け入れるべきでは?”との考えもありますが、慣れることで掃除がおろそかになったら清潔な飼育環境は維持できません。人間にとっても動物にとっても、清潔な環境がマイナスになることはないですし、人間と動物が共生するのであればなおさら必要ではないでしょうか」
『ジアイーノ』で猫の気になるニオイが解決!
そう考える坂上さんに『ジアイーノ』の使い心地を聞いたところ、「こういうの、ボクはあまりほめるタイプではないんですけど」と前置きしながらも、「スタッフさんが言っていた言葉を借りると、ニャンコルームはほぼ完璧でした」とのこと。
「ニャンコは室内でうんちをするし、犬のものよりもクサイんですよね。やはりニオイが気になるのはニャンコルーム。そこのニオイがすっかりなくなりました。そういった目線で見ると、『ジアイーノ』を活用することはマストであり、動物臭の軽減だけに止まらず、人間が動物と暮らすことを言い訳にしないという意味でも必要だと思います。ボクは今回のお話をいただいたとき、ほめるよりはケチをつけるのが求められている役割だろって思ったんですが、この『ジアイーノ』に関しては正直、文句の付けようがないですね」
インテリアにもっと馴染んでくれたら…
「あと、スタッフの一人は“タンクの水を入れるのが面倒”と言っていましたが、それも1日1回くらい。『さかがみ家』では台数が多いから手間がかかるだけで、一般的な家庭では問題ないと思っています」
一方で、「大きくて存在感がある」とも感じているとか。
「できるなら、そのご家庭のインテリアや雰囲気に合った見栄えになってくれると、うれしいかな~と。カバーをかぶせるとか、オプションでデザインを施してくれるとか。もしくは、大きさを活かしてオプションで棚が付けられるといいかも、と思いました。ボクとしては今の完成度が98点くらいですが、これが家の中に溶け込む形になれば、もう120点くらい行っちゃうと思います」
大きな安心感が得られるHDペットカメラ、使っていて心地いい掃除機
続いてお話をうかがったのは、HDペットカメラです。『さかがみ家』は1階が犬、2階が猫フロア。仕事場は基本、1階になるので、HDペットカメラは見守りが手薄になりがちな2階に設置されたそうです。これまで、ペットカメラを使いたいと思いながらも二の足を踏んでいたと言う坂上さんですが、実際に利用し始めたところ、「ちょっとハマりそうで怖いですね(笑)」とのこと。
離れた場所から確認できる安心感
「スマホの設定を済ませて以来、頻繁に見てますね。テレビ番組の収録はたいてい2本撮りなんですが、1本撮り終わったら楽屋に戻ってアプリを開き、室温はどのくらいかとか、あの子は今、どこにいるのかな、とかをチェックしていて。それで安心して、2本目の収録に向かうリズムになっています。
使うまではスマホの小さい画面で足りるのかと思っていたんですけど、まったく不自由はないですね。カメラは360°見渡せますし、当たり前かもしれないけどズームもできるから、誰がどこにいるかも確認できて助かります。僕は説明書を読むのが苦手なんですが、アプリをなんとなくいじるうちにある程度の使い方をつかめました。操作してみてわかりにくいと、心が折れてそれっきりになっちゃいますが、それがなかったのでうれしかったですね」
健康チェックにも役立つ自動録画機能
『さかがみ家』では先日、新たな保護猫を5匹、迎え入れたばかり。先住猫と上手にコミュニケーションがとれるかという懸念に対しても、HDペットカメラは役立っているそうです。
「外出時に録画がオンとなるように設定しておけば、センサーが反応時に録画してくれます。音や動きを検知して自動で録画してくれるので、もしケンカがあったとしても、誰と誰がやり合ったのかがわかります。相性の良し悪しも確認できるので部屋割りも決めやすいし、お世話するときにも配慮できて非常に便利ですね。これもまた、このHDペットカメラならではのメリットですね。
あとは健康チェックでしょうね。たとえば野良の子を保護した場合。人慣れしていないと、見ているときに用を足したりごはんを食べたりしない子は結構いますが、カメラ越しに確認できればどんな食べ方をするか、カリカリとウェットならどっちが好きか、といったこともわかります。また、2匹、3匹いてトイレが共用でも、どの子がしたうんちなのかを把握できるので、もし便秘気味だったとしても早めに気付ける。そういう点でも、ペットカメラはやっぱり必要なんだと思いました」
布地に付いた毛も、この掃除機ならしっかり吸い取れる!
では、コードレススティック掃除機(MC-SB85K)の使い心地はいかがでしょうか?
「この吸引力には満足していますね。ソファのような布地に引っかかった動物の毛も問題なく吸ってくれるし、ヘッドにも絡みづらい。吸引力以外でも、小回りの良さというか、動きがなめらかな点も気に入っています。疲れにくいから、掃除していて気持ちいいんですよね。あと、ボクの凝り固まった考えかもしれませんが、日本のメーカーさんはアフターケアが行き届いていると思っているので、安心感の大きさも魅力です」
便利な定額利用サービスも
パナソニックでは定額利用サービスがあり、ジアイーノにも嬉しい特典がいっぱいのプランがあります。長く続けやすい料金プログラムや万が一の故障時の補償、さらには新製品への切り替えサービスなど内容も充実しています。ぜひご検討ください。
動物たちと長く、幸せに暮らしていくために
それでは最後に、動物と暮らしている方、暮らしたいと考えている方へ、坂上さんからのメッセージをお伝えします。
「ボク流の表現の仕方になってしまいますが、動物のお世話は介護に等しいものがあると思っています。人間の思うようにいかないことが多いからです。というか、思い通りになんて行くわけがない。ですので、生半可な気持ちで迎え入れることは避けていただきたい。これが基本です。
そして気を付けていただきたいのは、介護に等しいわけですから、”共倒れ”だけはダメ! というか、人間の気持ちが折れてしまっては元も子もありませんので、”加減”が大事かなと。動物の環境を整えるのはもちろんですが、動物だけでなく、動物と暮らす上での人間の環境も大切にしないと……です。
そうなると、快適な生活環境=清潔第一! でも、お掃除ばっかりしていたら疲れちゃうので、頼るモノにはしっかり頼る。『ジアイーノ』しかり、ペットカメラ、掃除機しかり……。で、ちゃんと人間が楽をするところは楽をして、ワンちゃん&猫ちゃんとの幸せな時間をつくり上げていただきたいですね」
プロフィール
坂上 忍
1967年、東京都に生まれる。3歳から劇団に入団し、『下町かあさん』で1972年にテレビドラマデビュー。『ありがとう』『たんぽぽ』『となりの芝生』などで好演し、国民的子役として活躍。1983年には『ションベン・ライダー』で映画初出演を果たした。以後、テレビドラマ、映画、Vシネマ、舞台と多くの作品に出演している。1997年には、映画『30~thirty』で映画デビュー。舞台の脚本・演出も手がけ、代表作に『溺れる金魚』『マザーフッカー』『PAIN』などがある。2009年には、子役育成のためのプロダクション「アヴァンセ」を設立。自身の経験をフルに生かした独自の指導方法で評判を集めている。2022年3月で8年間MCをつとめた「バイキング」(CX)が終了し、今後は保護動物ハウス「さかがみ家」の運営に力を入れて、保護犬・保護猫活動を本格的にスタートさせる。
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