第一回:防災と片付けが一石二鳥!「防災お片付け」で災害対策を第一回:防災と片付けが一石二鳥!「防災お片付け」で災害対策を

第一回:防災と片付けが一石二鳥!「防災お片付け」で災害対策を

監修:熊田 明美(くまだ あけみ)
ライター:UP LIFE編集部
2020年9月8日 防災

家で過ごす時間が増え、部屋のごちゃつきが気になっている方も多いはず。片付けが長続きしない…という方にもおすすめなのが「防災お片付け」。防災の視点をプラスすると、お片付けのポイントが明確になるんです。防災士で収納のプロ、熊田さんにポイントを聞きました。

普段はすっきり快適に、災害時も安心して暮らせる「防災お片付け」とは?

イメージ写真:キッチンでコップを確認

「お片付けに、少し“防災”の視点を絡めることで、暮らしはもっとスムーズになるんです」と熊田さん。防災お片付けとは、「安全かどうか」「災害時も考えた整理整頓」「ローリングストック法で備蓄」という3つのポイントを意識したお片付けのこと。
この3つのポイントを軸にモノを見直して厳選することで、整理整頓と防災備蓄を両立。普段はすっきり暮らしながら、地震などの自然災害に備えることができるのです。

安全かどうか

大きな地震の際に、大型の家具や家電は倒れると大けがをしかねません。大型家具や冷蔵庫などには転倒防止用の器具を取り付けましょう。さらに、電子レンジやオーブントースターなどの小型家電も、揺れで飛ばないようにしっかりと固定をしましょう。

災害時も日常も考えた整理整頓

災害時の避難の妨げになるため、床にはなるべくモノを置かないようにします。落下の危険を減らすため、「重い物は下に収納」。このように、災害時を意識し防災目線で家の中を見ると、何が危ないか自然と判断できるようになってきます。日常生活でも、つまずいて転んだりすることが少なくなります。

ローリングストックで備蓄

普段から買っている飲料や保存できる加工食品など、在庫数を決めて備蓄することで、在宅避難時の食が確保できます。賞味期限を切らさないように、古いものから消費し、消費した分を補充しましょう。

「防災お片付け」でいいこといっぱい!

防災お片付けをすることで、毎日の過ごし方がグンと変わります。

ケガのリスクが減り、家事の効率もアップ!

イメージ画像:キッチン

「例えば、キッチン。ケガのリスクを減らすため、使った後の刃物などはすぐ収納。また、使用していないモノを見極めて減らすと、収納や作業スペースが増え、どんどん使いやすくなるのが実感できると思いますよ。
また、リビングや廊下にモノを置かないようにすると、掃除もラクチンなんです!」

余分なモノを買わなくなるので、節約につながる!

イメージ画像:スーパーで食品を購入するシーン

「例えば、缶詰・レトルト食品・乾物など。ローリングストック法を活用し、賞味期限が近いものから食べていくと、自然に食材のロスが無くなります。
分かりやすいように、サインペンで賞味期限を書いておくのもおすすめです。
グループ毎に収納すると、在庫量も把握できるので、買いすぎや賞味期限切れがなくなりました」

家族みんなで取り組めるので、よいコミュニケーションに。

イメージ画像:家族でキッチンを整理

わかりやすく消費する仕組みを整えることは、家族にとってもストレスフリー。「我が家では、賞味期限の近い食品をまとめて置く“ここから食べるコーナー”を用意したら、息子が率先して、缶詰やおつまみを使った創作料理をつくってくれるようになりました。今度は何をつくろうか、と楽しそうに活用してくれます」。
食材だけでなく、乾電池などの日用品も備蓄品と消費するモノを決めます。マスクなどの衛生用品も同様です。ラベルを貼ると家族にもわかりやすいですね。

最初から完璧でなくてもOK?考え方をご紹介

共通して大切なのは「把握する、少しずつ減らす、管理する」の3つの考え方です。

①住んでいる地域の地形的特徴やお家の状況を把握しよう

イメージ画像:地図にピン止め

まず重要なのは、自分が住んでいる地域のハザードマップを確認し、もしもの可能性を把握すること。ハザードマップは国土交通省ハザードマップポータルサイト等で確認できます。
水害に合いやすい地域は、スマートフォンのアプリや防災無線などの情報を入手し、サッと動けるように非常用持ち出し袋(避難リュック)もまとめておきましょう。動けない場合は、より高い場所に移動することも身を守る方法の一つです。
高台で耐震・耐風の建物なら、もしもの時も在宅避難が可能。備蓄を充実させましょう。備蓄は、自分や家族に必要なモノと数を割り出します。
このように、地形的な特徴や住んでいる家の耐震等級・耐風等級、家族構成、備蓄量、自分の行動パターンを洗い出し、災害時のシミュレーションをしてみましょう。把握することからスタートです。

②少しずつモノを減らしながら備える

イメージ画像:ゴミ捨て

「みなさん忙しいので、お片付けといっても、ついつい後回しにしてしまいますよね」と熊田さん。忙しい方が一気に片付けてしまおうとするのが挫折の一因ではないでしょうか。たとえば「燃えるごみの日の前日5分間、自分のモノで処分しても未練がないモノを出す」と少しのルールを決めると、無理なく続けることができます。0%か100%かではなく、徐々に物の総数を減らして、まとまった時間が取れた時に、全員で片付けをすると疲れません。
「防災を意識すると、やみくもにモノを増やすことはなくなり、“不必要なモノ”を減らす意識や“もしものときに使えるモノ”を備蓄したいという意識が芽生えてくるんです。例えば、似合わない服や着ない服より防災グッズがあった方が良いなど。
モノを減らすことが苦手な人にとってストレスの少ない考え方が「防災お片付け」だと思います。防災を意識することで、モノの持ち方・選び方の判断が明確になり、ラクに決断できるようになるんです」。

③安全かどうか考えることから、防災は始まります

イメージ画像:リビングに家族が集まって過ごす

「防災というと、備えるためにお金も手間もかかるし、ハードルが高いと考える方も少なくないですよね。日常から防災グッズを使ったり、すでにある物を防災に使えるモノにしたり。月々の予算を決めて、家計の負担にならないように備えることもできます。」

そして、家の中を安全な空間にすることも防災です。生き延びるために部屋の中に危険がないようにしましょう。部屋の中を見回して、倒れそうな家具や不安定な物はありませんか?飛び出し防止器具・転倒防止器具をつけて対策できていますか。

災害時にも在宅避難したい!モノを減らして備蓄したい!と考えている人は、「防災お片付け」を始めるチャンス。
備蓄したけど、いつのかわからない非常食。開封していない防災グッズ…思い当たる人も、「防災お片付け」で見直していきましょう。
次回は部屋別の具体的な「防災お片付け」のポイントを、熊田さんの実例と共にご紹介します。

これから用意を始める方へ、グッズ選びのポイントや災害時の使い方・備え方を紹介しています。

監修:熊田 明美さん

監修:熊田 明美(くまだ あけみ)

NiceLife代表。「快適な暮らし」と「安心できる生活」の両方を叶えるため、片付け防災収納を提案している。防災備蓄収納マスタープランナー、整理収納アドバイザー、防災士、調理師、乙種防火管理者などの資格をもち、講座やサポートサービス業務も行う。

2020年9月8日 防災

記事の内容や商品の情報は掲載当時のものです。

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